流星のロックマン~彗星の記憶~   作:pageshi

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 今回も説明的な回。つまらなくてごめんなさい……前回出てきたことが今回も…
 繋の回、的な感じに…。けれどまた所々に伏線が…
 遅い上につまらんて最悪ジャン(;_;)


4話 ヨイリーとの再会

 ウェーブライナーでコダマタウンへ向かう途中、スバルのハンターが鳴った。画面を見ると、どうやら父の大吾からの電話らしい。スバルは応答した。画面越しに父の顔が映し出される。

 

「どうしたの、父さん?」

「スバル、お前、今どこにいる?」

 

 突拍子もない質問にスバルは少し戸惑った。父は自分の居場所を逐一知りたがるような心配性だっただろうか。

 

「どこって…ウェーブライナー内。今から家に帰るよ」

「そうか、では今はスピカモールにいた。合っているな?」

「え?」

「母さんからたまたま連絡があったんだ。運が良かったよ」

「よかった?何が?」

「……スバル、スピカモールで何か変な事故があっただろ?」

 

 一瞬スバルの顔が硬った。周りのルナ達も顔を見合わせている。スバルは席を立ち誰もいないライナーの隅へ移動した。

 

「さっきな、宇宙からの強力なエネルギーを持つ電波体がそっちにいったのがWAXAのモニターで確認された…そしたらバトルウィザード大会の会場が破壊されたと通報があった。そうなればロックマンの出番があったはずだ…今はそんなところにいるから喋れないだろう。今からWAXAへ来れるか…?」

「……わかったよ…。あ、友達のウィザードがダメージを受けたから連れて行って修復してもらえないかな?」

「ああ、構わないよ。それじゃあな」

 

 電話を切るとスバルは再び席に着いた。やはり数年会っていなかったとは言え、父は偉大だ、子供のことなん座お見通しである。

 

「お父様からの電話、どうだった?」

「うん、スピカモールでのことについて聞きたいから今からWAXAに来て欲しいって。序でにゴン太のオックスも修復してもらえそうだよ」

「お、マジかよ。サンキュー!」

「でも、ここからWAXAはすごく遠いから電波変換して僕だけ行くね」

「わかったわ。気をつけてねスバル君。また何かあったら連絡しなさいよ」

「うん、じゃあゴン太、ハンターを今日は貸してね」

「おう!」

 

 スバルはゴン太からハンターを受け取るとライナー内のトイレに入って誰もいないことを確認して電波変換し、WAXAを目指した――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~WAXA日本支部~

 

 スバルが到着すると玄関で大吾が待っていてくれた。スバルは彼に駆け寄った。

 

「父さん」

「スバル、無事で良かった…ウォーロックも大丈夫そうだな」

 

 そう言って大吾は体に異常をきたした様子のないスバルを見て微笑んだ。スバルは苦笑いを見せた。

 

「本当なら大怪我なんだけれどね…」

「全くだ…」

 

 ウォーロックもスバルに同意する。それを聞くと大吾は一瞬目を見開き、そして深い溜息をついた。スバルの肩を軽く叩いた。

 

「……詳しくは建物の聞こうか…友達のウィザードのこともあるだろう…」

 

 父の後に続きスバルは館内に入った。やはり今回の件のせいか、なんとなく職員たちが焦って行動しているようにも見える。メテオGの件の後に来た時にはもっと落ち着いた様子だったのだが。

 大吾に案内された部屋に入るとスバルのよく知る人物がなにやらキーボードをいじっていた。顔を上げてスバルの方を見た。

 

「久しぶりね、スバルちゃん、ウォーロックちゃん」

「ヨイリー博士」

 

 スバルはメガネをかけて白髪の少し年をとった女性をみてお辞儀をした。彼女はヨイリー博士。ウィザードの開発や高度なプログラムの開発に関わるなど、最前線で活躍するサテラポリスの科学部門の最高責任者である。メテオGの件でも地球の勝利に大きく貢献した一人だ。

 

「事情は聞いたわ。お友達のハンター、貸してもらえる?」

「はいもちろんです」

 

 スバルはゴン太から預かっていたハンターをヨイリーに差し出した。ヨイリーはそれを受け取るとモニターの前のハンターの充電器のような機器にハンターをセットし、キーボードを素早く操作した。すると前のモニターにオックスの体の状態が映し出された。相当破損していて今も体の一部が欠け、消えそうになっている。

 

「これはひどわねぇ…」

 

 ヨイリーはオックスの状態を見てつぶやいた。

 

「スバルちゃん、この子の状態を見れば今回の件はただの事件ではなかったということが明らか…話してもらえる?」

「はい…。さっきスピカモールでバトルウィザード大会が開催されてて…ウォーロックやこのオックスも参加していました。そこに突然、フォルテと名乗るウィザードが襲撃してきて…」

「フォルテ……そう、まだ存在していたのね……」

「え…?博士はご存知なんですか?」

 

 彼女の反応を見てダイゴが尋ねた。ヨイリーはゆっくり頷いた。

 

「200年前に誕生した世界初の自律型ネットナビ…作ったのは私の遠いおじいさんなのよ」

「「「え?」」」

 

 星河親子とウォーロックは驚きのあまり揃って間抜けた声を出してしまった。どうやら大吾でさえもそんな事実は知らなかったらしい。ヨイリーは苦笑した。

 

「彼は…現代でいうジョーカーみたいな存在でね…彼も彼なりの悲しい過去があると聞いたわ……。おっと……昔話はまた今度にしようかしら。で、彼が再び現れた原因は?」

「あ…それが……とりあえず理由も言わず僕を襲ってきて…僕がデリートされそうなところをセレナードというウィザードに助けてもらいました…。ついでに治療までしてくれたらしくて…」

「セレナード?聞いたこともない…」

 

 大吾は首を傾げた。博学の彼でさえ知らないのだ。一般人が知っているはずもない。

 

「セレナード……。私も聞いたことしかないけれど、セレナードも200年前のネットナビよね…?偶然かしら?」

「いえ……それが…博士、デューオをご存知ですか?」

 

 ヨイリーの目の色が変わった。どうやら彼女くらいになると200年前のデューオの件もよく知っているのだろう。スバルの言葉に黙って頷いた。室内の空気が一瞬張り詰めた。

 

「デューオ…ぼくも聞いたことがあります…。話だけで詳しいことは知りませんが…確か200年前に地球に接近して侵略を仕掛けてきたとか…」

 

 大吾はチラリとヨイリーの方を見た。ヨイリーはそう、と頷きスバルに問いかけた。

 

「つまり再びデューオが地球に試練を与えに来る、その前兆がフォルテの襲来だった、ということ、で正解かしら、ウォーロックちゃん?」

「ああ……近いうちに…試練が訪れるらしい…」

 

 本来好戦的なウォーロックも今回ばかりは喜んではいないようだ。

 ヨイリーは黙ってオックスが写っているモニターとは違うモニターの方へ行き宇宙の映像を映し出した。真っ暗な空間に燦々と輝く星達、そして荘厳さを漂わす惑星たち。

 

「…今のところ太陽系には異常はないみたいね…」

 

 ヨイリーは少し安心したようにホッと息をつき、スバル達の方へ視線を戻した。

 

「けれど安心は全くできませんね…すぐにでも準備をしないと…!」

「大吾さん、あなたの言うとおりだけれど大々的に扱ってしまっては混乱が起こりかねないから内密にする必要があるわ…。あら……けれどスバルちゃん、フォルテはなぜあなたを襲ったの?まさか彼がデューオの回し者なわけがないし……彼の欲望を満たす者なら他にも…」

「それは僕自身よくわからないのですが……セレナードによると彼は僕、ロックマンの中に眠る究極ウェーブ、というものが狙いだったらしいです…。デューオを倒すにはそれが必要だと…」

「究極ウェーブ…私も一時研究しようかと思ったけれど、資料が少なすぎて断念したわ。実態が知れないのよ…誰が開発したのかもわからないし、どうやって生まれたのかもわからない……。けれど分かることがあるわよね。デューオを倒すにはロックマンを圧倒した現在のフォルテの状態でもかなわないということ。そして究極ウェーブを有すればおそらく強くなれるのでしょうね……」

「あと、委員長たちと少し調べたんですが……200年前の時、デューオは15年の監視を経て地球に試練を与える決断に至った、らしいのですが…流石にデューオ自身が監視したというのには違和感が……」

 

 スバルは自信なさげに自分の考えを話したが、ヨイリーは確かに、とつぶやき意外にも納得してくれたようだ。

 

「とりあえずもっと過去のことについて調べる必要がありそうね…。WAXAの資料室をから出来るだけの情報を集めるわ。スバルちゃん、今日はもう帰りなさい」

「え?でも……」

「ダメージは回復してても精神的に疲れているでしょう?無理しちゃダメよ。お友達のウィザードは1、2日で返せるようにするから」

「……はい。ありがとうございます」

「大吾さん、息子と一緒に帰ってあげて」

「分かりました、ありがとうございます」

 

 スバルは再び大吾に連れられWAXAの建物から出た。その背中を見送りってからヨイリーは大きく息を一つ吐いた。

 

「また仕事、増えちゃったわねー。けれどこれで尚更こっちも急がないとね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ウェーブライナー内~

 

「とりあえず無事で良かったよ…」

 

 大吾は見た目的にはなんともない我が息子の頭を撫でた。この小さな体で幾度となく戦ってきた自分の子供。もちろん誇らしくあるが、スバルが戦いに巻き込まれてしまった元凶は自分にあるのだろうと大吾はいつも思っていた。

 

「心配かけてごめん」

「いいさ、こればかりは仕方のないことだ。だがスバル…これだけは約束してくれ……」

 

 大吾はスバルの少したくましくなった肩に手を置いた。自分がいない間にこんなにも成長したんだなと再認識する。

 

「決して無理はするな。時には逃げることも勇気だ…。命だけは…落とすな」

「父さん……」

「お前が戦いに巻き込まれるようになったのは俺の責任だ…。俺にもっと技量があればお前と茜に寂しい思いをさせることもなかった……」

「……違うよ、父さん」

 

 スバルが強く、しかし優しく大吾の言い分を否定した。大吾を見つめるその瞳は優しかった。

 

「確かに……父さんがいなくて寂しい思いもしたけれど…ウォーロックと出会えたし、大切な友達も出来たし、何より自分自身、人間的に強くなれた気がする…。そしてこれからもまだまだ成長できる気がする。その成長する機会が今回なのかもしれない。今までだって何とかやってこれた…だから今回だってきっと大丈夫!だから心配しないで…。あ、もちろん父さんのお願いは守るよ」

 

 言い終わるとスバルは恥ずかしくなったのか照れくさそうにはにかんだ。成長したのは体だけではない。本人が言うように心も成長しているのだ。子供とはすごいな、大吾はそう思った。

 

「スバル」

「うん?」

「ありがとう」

「…何が?」

「さあな……よし、今夜は久しぶりに父さんと展望台へ行こうか!」

「本当!?やったー!」

 

 親子の幸せそうな会話を聞きながら、ハンター内ではウォーロックが邪魔しないように大人しくしていた。別に人間になりたいとは思わない。それでも家族とはいいものだな、と思う。

 俺さえいなけりゃ、こいつはもっと幸せだったかもな。

 スバルとその親子のことを頭に思い浮かべ、少しだけさみしいく感じたウォーロックだった。

 




 名前は出しませんでしたがフォルテの生みの親、コサック博士がヨイリーの先祖、っていう勝手な設定。フォルテとジョーカーって少し似てると前に感じたので…(笑)

 次回から話が動きまくる予定です!よかったらまた見てやってください!
 
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