――――ゴッヘェ!!」
作者「お休みありがとうございました!」←激突した奴
蒼「うわあデジャヴ。」
陸「コイツ毎回ひどい目会ってんな。」
優「約1ヶ月ぶりなのに騒々し過ぎんだろ…」
七「アハハ、相変わらず賑やかですねえ……あ、前回のあらすじです。宮城のヤマノケを退治して、八王子で起きた連続猟奇殺人及び死体遺棄事件を解決しました。それから約1ヶ月弱が経って、私たちは三重県に旅行することになりました。」
ネ「今回は、その三重県からスタートだよ!…では、どうぞ!」
12月14日 午前10時頃
三重県 伊勢山
七「…ここが伊勢山ですか。」
優「一度来てみたかったんだよなーここ。あ、あれ名物の饅頭かな!」
七「えっ、何処ですか?」
蒼「アハハ、二人共はしゃぎ過ぎないようにねー。」
陸「空気が澄んでいて気持ち良いな…」
皆が皆、心を踊らせる中、青谷は少し考え事をしていた
青「……。」
ネ「青谷どしたの?疲れてる?」
青「ん?いや、何でもないよ。」
ネ「そう、ならいいけど。」
青「…(あの時、本当に俺は三重県に~って言ったのかな…無意識だったとしても、ぼんやりとぐらいは覚えてるはず…なのに一切記憶に無いなんて…)」
確かにあの時、青谷は「なら三重県なんてどう?」と言ったが、
何故か本人にその記憶がない。
一応、道中の車の中で、このことを青谷は話したが、皆からは「無意識で言っちゃうのは、あるあるだよ(笑)」と軽く流されたそうな
陸「こういう休みも良いな…」
…―――――。
陸「うん?」
………。
陸「…気のせい…か。」
蒼「陸ー?行くよー。」
陸「ああ、今行く。」
………。
伊勢山 登山道
蒼「伊勢山ってそこまで高くないんだってね。」
青「ああ、標高500メートル弱。登山道も舗装されて、初心者や体力の無い人でも登りやすい山で有名だな。まあ、実際には訳あって山頂まで行けないから少し低いみたいだけど。」
優「そうなのか?」
青「うん、色々と言い伝えがあって、その中で有名なのだと―」
昔、旧人類の時代
ここは本来、山など無く、大きな神社があったそう。
人々からの信仰も厚く、毎日のように沢山の人が訪れていた。
しかし、ある日を境に、その神社を中心に、土地が盛り上がり、次第に山となった。
そして、山の頂上にあるその神社は、まるで人々を避けるかのように、晴れることのない、とても濃い霧に包まれた。
今まで、何十人、何百人と頂上を目指したが、誰もたどり着けず、むしろ、霧の中に入る前の場所に戻って来てしまうらしい。
更にこの霧は、今まで一度も晴れていないらしい
青「――っていうのが有名な言い伝え。」
七「へぇ…そんな不思議な話が…」
ネ「記憶にないって言っておきながらさー、青谷が一番楽しみにしてたんじゃないのー?ホントは記憶あったりして(笑)」
青「うん、すごい楽しみだった。でもホントに言った記憶ないんだって。」
陸「ハハッ、ホントかよ(笑)」
…―――。
陸「ん?」
…………。
蒼「陸どうしたの?」
陸「今何か…聞こえたような…」
蒼「?」
陸「いや…何でもない。」
そして暫く歩いていると、景色がとても綺麗な、大きな広場に出た
どうやらここが、山頂の代わりらしい
青「ふぃー、着いた―。」
優「おおー、景色が綺麗だなぁ…」
七「あ、あれって…」
七海が見つけたのは、濃霧に包まれた登山道だった
蒼「青谷が言ってたやつじゃない?」
ネ「看板もあるし、ここみたいだね。」
看板には、「神隠れの道」
内容に書かれているのは、夜間帯は立ち入り禁止、足下注意、ポイ捨て禁止など…
他には青谷が紹介した言い伝えが書かれていた
青「俺ちょっと入ってみようかな…」
優「あっ、オレも行きたい!」
蒼「どうせなら皆で入ろうじゃん。」
七「良いですね!そうしましょう!」
そして、一行は二人ずつ入ることになった。
蒼太と優希、陸と七海、「ネコ」と青谷、この順で入って行った
蒼太組
蒼「いやぁ…ここまで霧が濃いとは…1メートル先も見えないなんて…」
優「しかもお互いの顔さえボヤけるレベルって…ホントに霧か?これ…」
陸組
陸「…どう考えても「濃霧」ってレベルじゃねーぞこれ…」
七「ええ、念のため持ってきた懐中電灯がこの有り様です…」
七海が持ってきた懐中電灯は光ってはいたが、2メートル先すら照らせず、まるで小さなロウソクのようになっていた
陸「新しいやつだよな…それ…」
「ネコ」組
ネ「…真っっ白。なんも見えない…」
青「足下も ろくに見えないなんて…」
ネ「それに登山道って言う割には平坦過ぎないかな…」
青「確かに登ってる感じしないよな…」
そんな会話をしながら歩いていると、目の前が明るくなってきた
青「おっ、出口じゃない?」
ネ「割と掛かったね…」
そして二人は霧の外に出た
ネ「着いたあ!あ、あ……あ?」
青「…あれ?…あ、看板…」
同じ場所。
蒼「二人共ー、こっちこっちー。」
青「…百聞は一見に如かず…か。」
ネ「うーん…ずっと真っ直ぐに歩いたはずなんだけど…」
二人は疑問を抱きながらも、皆と合流した
その後、写真を撮ったり、景色を眺めたりして、下山しようとした時だった
青「うんじゃあ、次行こうか。」
蒼「はーい。」
優「あ、饅頭買っていい?」
七「あ、私もー」
陸「…さてと。」
その時だった
…コッチ。
陸「ッ!」
ネ「ん?」
何かに呼ばれた。いや、ずっと呼ばれていたがようやく聞こえた。
声は霧の方、陸は迷うこと無く―――
陸「…………!」
ネ「え!?ちょっ……陸!?」
―――声の方に走った
七「え!?陸さん!「ネコ」さん!どこへ――」
ネ「すぐ戻るから!先に降りてて!」
「ネコ」も後を追い、霧の中に入っていき、かろうじて陸についていくことが出来た
陸「………。」
ネ「陸!待ってよ!(すんでのところで魔法を使ってついていけてるけど…)」
陸「………。」
ネ「陸ってば!(何処まで走る気だ?)」
すると、何かが見えてきた
ネ「あれは…門…じゃないな…」
今度は橋を渡った
陸「………。」
ネ「こんなところに橋があったんだ…」
そしていくつか門のようなものをくぐり、橋を渡った。
最後の門のようなものをくぐり抜けると、ようやく霧が晴れ、陸の足も止まった
陸「………。」
ネ「ゼェ…ハァ…やっと…晴れた…」
「ネコ」は息を整えると目の前の建物に気づいた
ネ「…この建物は…」
木造というのは分かったが、もうボロボロの状態。
どれ程の年月の間、人が訪れていなかったのだろうか…
…コッチ。
ネ「あ…!また…」
陸「…奥か。」
そう言って歩くと、先ほどと同じような建物があった。
ネ「二つあるんだ…」
陸「………。」
更に二人は、奥に進むと、一本の大きな木が生えていた
ネ「わぁ…大きい…」
幹の直径は3メートルぐらい、高さは15メートルぐらいあるだろうか
ネ「ずっと…ここにいたのかな…」
「ネコ」が感傷に浸っていると陸が何かを見つけた
陸「…あれか。」
陸の視線の先、木の根元に、錆びた金属の棒のようなものが刺さっていた
ネ「なにこれ?」
陸「…刀だ…」
ネ「え?これが?」
陸「おそらく…何十年、何百年と放置されていたんだろ…」
…使ッテ。
ネ「…今…」
陸「…ありがたく…使わさせて頂きます……お借りします。」
そう言うと、刀を抜き取った
刀は錆び付いていたものの、不思議なものを感じた
一息ついたところで
ネ「さて、陸。ボクは君に言いたいことが沢山ある」
陸「…!…あ、…いや…その…」←ゆっくりとそっぽ向く
ネ「オイ、コラ、コッチ向け。」
この後めちゃくちゃネチネチ怒られた。
数分後
陸「スミマセンデシタ」
ネ「よろしい。…全く…いきなり走るから何事かと思ったよ…まぁ、いいや。はい、刀のバッグ。そのまま持っていけないからね」
陸「ああ、わるいな。」
ネ「…それにしても、ここら辺は結構ボロボロなのに…全く嫌な感じがしない…むしろ、まだここにいたいな…って…」
陸「それは多分、ここが言い伝えにあった神社なんだろう…」
周りを見てみれば、ボロボロではあるものの、道中含め、その名残は沢山あった。
門のようなものは鳥居だったのだろう。
大きな木の周りには、建物の柱の跡がいくつかあった。
ネ「…戻ろっか。」
陸「…ああ。」
そして二人は霧の中に入っていった。
霧の中に入って一歩二歩踏んだ塗炭だった。
陸「……どうなって…」
ネ「……ゑ?(え?)」
気づけば霧の外、あの看板の前にいた
ネ「と…とりあえず…皆と合流しようか…」
陸「お、おう…」
そして皆と合流し、車内で七海に軽く説教された後、山頂及び神社のことを話した。
そして旅館
午後5時頃
陸「なぁ、「ネコ」。」
ネ「なーに?」
陸「度々悪い、お前の知り合いで、刀匠か研師の人いないか?忘れないうちに、刀を磨いてもらおうと思うんだが…」
ネ「ああ、勿論。「千子 彩花(せんじ あやか)」知ってるだろ?」
陸「あー…シャルルが言ってた禁忌の…」
ネ「そそ、錬金術師の。今からでも行こうよ。どうせ皆、自由行動でいないし。」
陸「それもそうだが…良いのか?」
ネ「暇だし、良いんじゃない?」
陸「そ…そうか…」
そして
東京都 荒川区 住宅街
彩花の工業店
彩「ふぁー…はあ…今日も疲れたー。あと1時間かー…」
千子 彩花(35)女性 ライオン
ここは彩花が営む修理店。
基本的に錬金術を使って修理したりしているので、直せない物は無く、材料費も掛からないので、住民からとても良い評判を受けている。
実は、刀匠…刀鍛冶の家系だが、流石に暇すぎるので始めたのがこの修理店。
営業は6時までなので、もうすぐで片付けをしようとしていた時だった。
ガラガラ
彩「ん?こんな時間に珍しいな…はい、いらっしゃい…って…」
ネ「おひさー、元気だったー?」
彩「おおー、師匠じゃんか!久しぶり!…と、その人は?」
ネ「ああ、こっちは――」(紹介中)
陸「――と、いうわけで、よろしくお願いします。」
彩「ああ、よろしく!そんな畏まらないでおくれよ、堅いのはあまり慣れないんでね。さてと、今日はどうしたの?」
ネ「うん、簡単に言うと、この刀を直してほしいのさ。」
そう言って、伊勢山で手に入れた刀を取り出した
彩「うおぉ…錆びてるなぁ…結構掛かるけどいい?」
ネ「うん、お願い。」
彩「じゃあ、まず鑑定するから、待ってて。」
ネ「はーい」
そう言うと、彩花は作業台に行き、刀の鑑定を始めた
彩「えーと、まずは錆びてるから色々逆算して…全長が99,99センチ…刃長が80,3センチ…反りが2,7センチ…先幅が1,91センチ…元幅が2,91センチ…と。」
先ほど図った長さを記入していき、今度はルーペを取り出した
彩「さて次は、刃紋…流石に駄目になってるな…銘は…おっ、あったあった。えーと……………………嘘だろ…」
ネ「――それでさ、それでさ、――」
陸「へぇ、そんなことが…」
彩「…なぁ、少し聞いてもいいか?」
彩花は作業台の方に向いたままゆっくりと立ち上がった
陸「…え?ああ…」
彩「…この刀は何処で?」
陸「伊勢山だが…」
彩「…山の何処で?」
ネ「山頂だよ。神社みたいな場所だった。」
彩「……だとしたら…!」
そう言うと、彩花は店の奥に走って行った
すると奥から、ドサッガサッ、と言う音がして、奥から彩花が何かの本を読みながら出てきた
彩「…もし本物だったら…」
ネ「あー…彩花?」
彩「頼む!お代とか要らないから、この刀…私に直させて!!」
陸「びっくりした…わかった…」
彩「師匠も!完璧に直すから、禁忌を…賢者の石を使わして!!」
ネ「え?あ…うん。それは…好きにして?」
彩「ホント!?やったー!完璧に直すから、楽しみにしててよ!」
こうして、錆びた刀は修理されることとなり、二人は旅館に戻って行った。
山頂で手に入れた刀の正体が判明するのは、まだ先の模様…
青「アイタタタ…」
作者「ごめんってばー…あ、どうもお久しぶりです。ヒシモチです。冒頭でも言いましたが、お休みありがとうございました!」
青「礼儀正しいのは良いことだけど、はしゃぎ過ぎないようにね。」
作者「ごめんってばー…」
キャラシート
キーキャラ
千子 彩花(せんじ あやか)女性
3月8日生まれ(35)
東京都 練馬区 出身
ライオン
男勝りな性格 結構フランク 楽しいもの好き
身長165cm 体重49kg
シャルルとは長い付き合いで、よく あやめちゃんを預かったりしている。
5歳の男の子が一人いて、自宅の1階が修理店。2階3階が居住スペース
夫は警察官、自ら進んで尻に敷かれに行くタイプで、仕事場でも物腰柔らか、部下にも姿勢低く、優しく接する人。
近所からの評判もすごく良い家族で、いつも笑顔が絶えない
使用魔法
禁忌 錬金術式「賢者の石」
通常錬金術
身体強化魔法
など…
追記:一般人の家系から極稀に魔法使いが生まれるが、彩花がその例。