二振りの剣を構えて言った
シ「さぁ…行くぞ!」
太刀を構えて応えた
陸「おもしれぇ…望むところ!」
二人は同時に踏み込んだ。
騎士は踊るように二振りの剣を振るい、侍は舞うように刀を振るい、目にも止まらぬ高速の剣戟が繰り広げられる
二刀のシャルルが優勢かと思われた。が…
シ「く…ぅ…!」
それでも、シャルルは手数が足りておらず、苦戦を強いられていた。
…その戦いを遠くから見ている男がいた
?「ほー…二刀流の方が強いと思ったが…」
そう呟くのはグローサーだった
グ「しっかし、陸…だったか…俺らのような魔法使いでもないのに…人間の身で、あそこまでやるなんてな…」
グローサーは、二人が工房に降りた後、「ネコ」に万が一に備えて、二人を視ておくようにと言われている。
グ「それに…あの目……魔眼か?…いや、それに似た何かか…。おもしれぇ奴…興味深い…。」
一方その頃、事務室内。
シャルルが来た時、あやめも連れてきていたらしい
あ「…えっと…「あやめ」っていいます…よろしくおねがいします…」
あやめ(5) 虎 女の子
七「はあぁ///…カワイイ…七海って言います。よろしくね、あやめちゃん!」
あ「うん…えっと…ななみ…おねえちゃん?」
七「きゃあぁ///…おねえちゃんだなんて…なんでも言ってねぇ//」
優「…七海が敬語外れてるとこ初めて見た…」
七「エヘヘ///そんなこと無いですよ優希さん~///」
優「デレデレじゃねーか…」
あ「…ゆうき…おねえちゃん?」
優「おっおう!なんだ!?」
あ「…おみみの…ちょうちょ、とてもきれいです…」
優「そっ…そうだろ!///蒼太からもらったんだ!///」
青「ここまでヒドイ即オチ初めて見t―――(ティッシュ箱
パコーンッ!
蒼「てぃ…ティッシュ箱飛んできた…」
青「…イタイ…。」
ネ「やれやれ…。はじめまして、あやめちゃん。ボクはシャルルの先生だよ。よろしく!」
あ「…せんせーの…せんせー?…よろしくおねがいします…。」
ネ「先生って言うと…シャルルのことかな…?うん、よろしく!」
蒼「チビッ子は女性陣に任せますか…。」
青「イタタ…うん、そうしようか。」
蒼「あ、生きてたんだ。」
青「生きてるよ。」
そして、魔法工房。
剣戟が続いていた
シ「…クッ…ぅ(手数が…足りない!)」
陸「…。」
グ「張り合うなぁ…。」
グローサーが、そんなことを呟いた瞬間
ガキンッ!
陸「…!?」
シ「うおっ!?」
陸の刀と、シャルルの左手の剣が宙を舞った。
陸が斬り上げ、シャルルが左の剣を振り下ろした時、
互いの武器がぶつかり、吹っ飛ばした。
二人が飛び退くと、陸の目の前にシャルルの剣が。
シャルルの背後に陸の刀が突き刺さった
シ「……どうする?返そうか?」
陸「……いや、いい…。」
そう言うと、陸は目の前の剣を手に取り、言った
陸「…弘法、筆を選ばず…ってな…」
陸が構えた途端、シャルルは何かを察知したのか構えた
シ「…!(なんだ…この感じ……さっきと違う!)」
その瞬間、陸は一気に踏み込んだ
シ「なっ…(縮地!?)」
陸「…ヤァッ!」
そして一気に振り下ろした
シ「うッ…グッ!(なんだ…!?このパワー…さっきより遥かに重い!!)」
シャルルは、どうにか防げたが、あまりにも重い一撃。
堪らず弾き返し
カキンッ!
陸「…!」
飛び退いた。
シャルルは息を整え、再度構えた
シ「…君がそう来るなら…僕もそう行かせてもらう…!」
陸「……!」
それから5秒…6秒程だっただろうか、そのたった数秒がとても長く感じる沈黙があった。
そして、最初に動き出したのはシャルル。
それに応えて陸が動き出した。
今度は刀と剣という異種対抗ではなく、剣と剣の対抗。
即ち、同じ舞台での戦い。
全てが初見というハンデ、小細工はなく、ただ純粋な力と技のぶつかり合い
シ「……!」
陸「…クッ!」
完全にシャルルの土俵。
死角から急所を狙うという技が出来ないうえに、シャルルは数秒先の未来が見える。
そして全てが初見というハンデ、小細工の無い、純粋な力と技のぶつかり合い。
今度は陸が徐々に押されていく。
その時、斬り合いの最中、陸がバランスを崩してしまった。
それをシャルルが見逃す筈がなく、横一文字に斬り払った
シ「そこっ!!」
陸「…グッ!」
防いだ。
だがバランスを崩していたこともあり、陸は吹っ飛ばされたが、どうにか受け身を取り、態勢を立て直すことができた
陸「…チッ…分が悪いな………ん?……あ…。」
すると陸があるものに気づいた。
だが、シャルルが止めを刺さんと斬り掛かってきた
シ「トドメッ!!」
陸「…。」
ガキンッ!
そして、勝負が着いた
陸「…。」
シ「……クッ!!」
陸はシャルルの振り下ろしを剣で防ぎ、いつの間にか回収したのか、シャルルの首に刀を突き付けていた。
本気の振り下ろしが片手で防ぐことができたのは、シャルルが直前に刀に気づき、力を抜いたから。
刀に気づかず、そのまま踏み込んでいれば、シャルルの首は串刺しになっていただろう。
陸「…。」
シ「…。」
シャルルはゆっくりと後ろに下がり、間合いから外れるとその場に座り込んだ
シ「…降参だ。…参りました。」
陸「…もういいのか?」
シ「ああ、…あのまま刀に気づかなかったら、死んでいたのは僕だしさ。」
陸「…。」
シ「それに、君の得物である刀が戻ったんだ、…今の僕には勝ち目が無いよ。」
陸「…そうか…なら引き分け…だな。」
シ「…え?」
陸「俺も、運が悪かったら、あのまま頭カチ割られて死んでたぜ?それだったら引き分けで良いんじゃないかって。」
シ「……ハハッ、そっか…君がそう言うのなら。…ありがとうございました…。」
陸「あざした…。」
そして二人は剣、刀を納めた
グ「…さて、満足したか?」
シ「グローサー!いつからここに?」
グ「お前ら二人が戦い始めてからずっとだ。…シャルルはズボンと上を脱げ。治療してやる。」
シ「え…今?」
グ「そうだ早くしろ…どうせここには野郎3人しかいねぇんだからよ。…それとも、お前の嬢ちゃんに心配させる気か?」
シ「うぅ…わかったよ…。」
グ「さて、陸…だったか。お前も肌が見えている部分の擦過傷(擦り傷・かすり傷)がヒドイ。治療するから来い。」
陸「えー…俺も?」
グ「当然。これでも医者だ…目の前に患者がいれば誰であれ、症状が何であろうと治療する。…つーわけだ、こっち来い。」
そうしてグローサーの治療を受け、3人は地上の事務室に戻った。
事務室
シ「ただいま戻りました~。」
陸「ただいまー…っと。」
あ「あ!おかえり!せんせー。」
シ「うん、ただいま!あやめ。」
あ「…りくおにいちゃん、つよかった?」
シ「そりゃもう…」
あ「…りくおにいちゃん、ありがとうございました。」
陸「…ああ、ありがとうございました…。」
そしてシャルル達が帰った後
七「あやめちゃん、可愛いかったですねぇ…。」
優「なー。」
蒼「ああ、とてもね。」
陸「…にしても…「おにいちゃん」とな…。」
青「フフッ、嬉しかったんじゃないの?「りくおにいちゃん」って(笑)」
陸「ハッハハ、テメェ後で面貸せや…滅多斬りにしてやる…。」
青「ヒェ…。」
ネ「やれやれ…。」
あれから1ヶ月。
また退屈な日々を送っていたようだ。
夜8時 事務所
陸「…コンビニ行くかなー…。」
蒼「あ、僕も行くよ。なんか買ってくる物ある?」
七「ありがとうございます。私は大丈夫です。」
ネ「ボクもいーや。」
優「それなら、麦茶のパックが丁度無くなったから、それ頼む。」
陸「麦茶のパックな…他は?」
青「じゃあ、コーヒーお願いしていい?仕事がまだあるのに眠くて…。」
蒼「仮眠取んなよ…まぁいいけど。」
暫くして。
道中
蒼「…へぇ、そんなことが…シャルルさんも凄いな…。」
陸「…ああ、後半かなりギリギリだったぞ…まぁ、運良く刀の方に飛んだから逆転できたんだけど。」
蒼「陸も大概だけど凄いよ……あ、そうだ。」
陸「うん?」
蒼「ここの公園通ってこうよ、その方が早いし。」
陸「公園なんてあったんだな。どんな公園なんだ?」
蒼「中途半端にでかくて遊具もベンチも無い、木が幾らか生えているだけの公園。…ベンチは探せば有るかもだけど。」
陸「公園か?それ…」
そんな会話をしながら、公園内を通っていく。
すると陸があることに気づき、呟いた
陸「…この公園、なんか変じゃないか?色々と…。」
蒼「それは思う。公園の外灯とか壊れてるのか全部着いてないし…まるでずっと人が寄り付いていなかったような感じで…。」
そして二人は公園を抜け、コンビニで買い物を済まし、また例の公園の中を通っていた
蒼「改めて思うけど、結構不気味だよね…なんか出そう…。」
陸「出たら俺が殺すよ…確かに、異様に不気味だが……え?」
その時、陸は有り得ないことに気付いた
蒼「ん?どうしたの陸、急に立ち止まって。」
陸「…1つだけ聞いていいか?…こんな「建物」あったか?」
蒼「建物?……え…。」
そう言って陸の視線の先を見ると、そこにはボロボロの廃マンションが建っていた。
しかし驚くべきはそこではなかった
陸「…俺たち…ここ通ったよな…。」
蒼「!!」
そう、コンビニに向かう時に一度通った場所。
しかも今、陸達が立っている場所は廃マンションの目の前。
つまり最初に通った時に気付く筈。
何回も通ったことがあるのに気付けなかった蒼太は尚の事。
すると今度は蒼太が廃マンションの入り口のある物に気付いた
蒼「うん?あれは…人形?」
陸「え?」
入り口にあったのは、人間と同じくらいの大きさの人形だった。
しかしこの人形、どこかで見覚えがある物だった
陸「なぁ…これ…「ネコ」のヤツの人形に似てないか?」
作者「ギャアアア!あ、あ、あ…イダダダゴメンナサイ!ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!」(コブラツイスト)
優「ゴメンナサイじゃあねぇんだボケぇ…ずっとサボりやがって…反省しやがれ!!」
作者「ギャアアア!!」
七「はぁ…1ヶ月以上サボってしまい申し訳ありませんでした…こんな作者ですので、またこのようなことがあるかもしれません…その時は気長にお待ち頂けると幸いです。そう言うわけですので、大変お待たせ致しました。次回もよろしくお願いいたします。」
優「オラァトドメだ!!」(筋肉ドライバー)
作者「アグァッ――」(ボキッ)
七「あ。」