彩「あと、私が修復した刀の正体も判明したな!」
シ「そんなわけで、闇と陰謀が混ざり合う廃マンションに乗り込むことになったよ。」
グ「遂にバーゲストと接敵するわけだ…はたしてどうなるんだろうな…。」
リ「ところで…いつもの6人はどうしたの?」
シ「ああ…作者がさ、あらすじくらい、いつもと違うメンバーでもいいだろうって。」
彩「へぇー、気分転換?」
グ「理由なんて…(シュボッ…ジジッ…)…フゥー…そんなもんだろ。」
リ「あら、タバコの銘柄変えたのね。いつもは金のマルボロなのに。」
グ「ああ、今日は赤マル(赤のマルボロ)だ。作者と同じ理由…気分転換だ…。」
彩「タバコ辞めたら?医者なんだから…。」
グ「よく言われる。」
シ「イシャノクセニ。」
グ「よく言われる。」
1週間前
1月19日 午後6時頃
伊豆大島
診療所兼グローサー宅
グ「…。」
グローサーは知り合いであった男、「レーベ」からの魔法の手紙(マジックメール)を読んでいた
マジックメールは一昔前の魔法使いで言うSNS、携帯メールのようなもので現在は、ほとんど使われていないが連絡先等が分からなければ、このように使われることがある。
看護婦「…掃除も終わりね…後は……あら?先生、お手紙ですか?」
グ「…ああ、大学の時の学友だった男だ、会って話したいことがあるんだそうだ……。」
すると、グローサーは適当な白紙を取り出し、サラサラとドイツ語の文を書くと、レーベの手紙が入っていた封筒に入れた
看「もう、面倒臭がって…それにしても綺麗な封筒ですね…いつ投函をなさるんです?」
グ「投函はしない、魔法で送る。」
そう言うと、グローサーは手の上で手紙をパラパラと回転させると、パチンッと指を鳴らした。
すると弾けるようにして手紙が消えた
看「…はぁー、いつ見ても凄いですし便利ですねぇ。」
グ「そうか?まぁいい…残った仕事は無いだろう、明日は休診日だし、もう定時だ…上がれ上がれ。」
看「あら、そうでしたね。…では、お疲れ様でした。」
グ「おう、お疲れさん。」
そして
???
レーベ宅
レ「…おや、もう返事が…」
レーベは送られてきた手紙の封筒を開けた。
内容は「どうせ断っても来るんだろ?」とだけ書かれてあった
レ「フフフ…今度こそ…アイツに認めさせてやる…。」
翌朝
海の綺麗な波の音が聞こえる朝。
空が優しい光に照らされる朝。
グローサーはタバコを吸いながら待っていた
グ「…。」
しかし…その海が、その空が、次第に不自然に荒れていく…。
そして海は大荒れ、外は雷雨となった…
グ「…来たか。」
そう言うと、診療所の扉が開かれた。
レ「やぁ!グローサー。元気してたかい?」
レーベだ。
グ「…。」
レ「おや?いつもより冷たいじゃないか、悲しくなっちゃうなぁ…挨拶ぐらいしようぜ?気持ちのいい朝なんだから。」
グ「ハァ…その前に、この嵐をなんとかしろ。島の住民に危険が及ぶし、それに…その気持ちのいい朝を壊したのは誰だ…。」
レ「ハハハ、ハイハイ分かった分かった。パフォーマンスなんだからさぁ…そう怒るなよ…な!(パチンッ)」
そう言って指を鳴らすと、外の嵐が一瞬にして嘘のように静まり、先ほどの静かな朝が戻ってきた
グ「…で?何しに来た…。」
レ「ハハハ、そう面倒臭そうな顔するなよ。」
グ「…。」
レ「いやぁ、それにしても、日本は良い国だねぇ…まず皆親切!そして電化製品やら何まで最先端!日本に来て暫くは経つけど、とても研究とか色々はかどるね!後は――――――、―――。
グ「ハァァ…始まった…おい、レーベ…。」
レ「ん?ああ、失礼。ついつい気持ちよくなって喋ってしまったよ。」
グ「本当にただお喋りがしたいだけなら、帰ってもらう…。そんなクサイ演技は見飽きた。…要件が、他にあるんだろ?」
そう言われたレーベは、陽気な笑顔から冷酷な笑顔に変わった
レ「フッ…ホント、お前って奴はさ…察しがいいねぇ…」
グ「…なんだ?ようやく禁忌にでも至るか?」
レ「ああ…、そうさ!ご名答!!…私はお前が作るような人形は作れない…知識もそこまでない……それでも!私もようやく…お前にたどり着ける…追い付けるんだ!!」
グ「…フッ。」
するとグローサーは静かに笑った
レ「何がおかしい…。」
グ「フフッ、いいや?おめでとう!お前もようやく禁忌に至れるんだな!………それで?誰の協力だ?」
レ「…!」
グ「今まで「ビナー」止まりだったお前が…それに、いつも俺の魔法の域を…どんな手を使ってでも超えようとしてたんだ…急に禁忌とか、そんなおかしな話があるかよ。」
レ「うぅ…グゥ…。」
グ「…図星か。かまかけたんだが…まぁいい、何の魔法だ?」
そう聞かれると、レーベは再び冷酷な笑みを浮かべて言った
レ「…フ…フフ………それはな…。」
グ「…。」
レ「…「魂の蒐集」だよ…」
グ「ッ!!」
「魂の蒐集」この言葉を聞いた時、グローサーの表情が真剣なモノへと変わった
グ「お前…いや、「お前ら」…はっきり言っておく…やめておけ。この国に…この世界に本物の「地獄」を創るつもりか?…世界が終わるぞ…。それに…」
レ「それに?」
グ「…それに、「人間」に戻れなくなるぞ…。」
レ「フフフ…「地獄」を創る?「人間」に戻れなくなる?…私はいつだって、お前を超えられるように…どんな手でも使ってきた。今更知ったことか…それになグローサー…。」
グ「…。」
レ「「地獄」を創るのは…「私ではない」…。」
グ「待て!それはどういう…。」
レ「フフフ…グローサー、お前がその時…どんな顔をするのか楽しみだよ…。」
そう言い残して、レーベは一瞬のうちに消えてしまった
グ「…「魂の蒐集」…アイツは本気なのか…?」
グローサーは嫌な胸騒ぎを覚えながら、ただ窓の外を見つめていた。
――――――――――――――――――――――――――
現在
1月26日 午後8時頃
廃マンション前
マンションを調査するために、「ネコ」、蒼太、陸、優希が来ていた
優「…ここが…例の…。」
蒼「うん、急に出てきたんだよねー。」
ネ「ハイハイ、お喋りはそこまでにしてね。今日はこの廃マンションの調査だ。そろそろ気を引き締めていかないと…」
蒼「おっとそうだね…でもまぁ、何もないに越したことはないけど。」
陸「いいや蒼太、「何もない」はおかしい。」
蒼「…と言うと?」
陸「ここが、ただの廃マンションなら話は別だ。…でも、この廃マンションが「何もない」ところから出現して、元人間だった魔法の人形が出てきたんだ…絶対に何かある。…でなきゃおかしい。」
そう、ここが普通の場所だったら話は終わっていた…しかし、このマンション、この場所は普通ではない…「異常」だ
「何もない」で済ますことは絶対にできない
ネ「とまぁ、そう言う訳さ…てことで調査を開始しようか。」
蒼「はいよー。」
そうして、調査が開始された
1階エントランス、中庭(広場)
陸「居住スペースは無し…ここは…広場か?」
蒼「1階から10階まで吹き抜けなんだね…天井部分にガラスが張られてたのかな…空が見える。」
ネ「やっぱり中も酷い状態だね…それに魔力も少し感じるな…」
すると優希が案内板を見つけたようだ
優「なぁ、ここは2階から居住スペースで、地下があるみたいだぞ?」
蒼「地下?…駐車場かな?」
ネ「地下か…となれば……あった、あれだ。」
「ネコ」の視線の先は地下への階段。
4人は近づいてみる…が
優「…崩れてる。」
蒼「完璧に埋もれてるね…飛び降りて瓦礫を退かしてもいいけど…それはそれで危険か。」
陸「だろうな。反対側はどうだ?階段が一つしか無いわけがないからな…。」
そう言って反対側の階段に向かったが、今度は鍵が掛かっていた
陸「鍵か…「ネコ」、開けられるか?」
ネ「はいはーい、………(バチンッ)うわ!?」
優「ん?どうした?」
ネ「…弾かれた。」
蒼「…え?それってつまり…。」
ネ「このマンション…ボクと同等、もしくはボク以上の魔法使いがいるね…まさかピンポイントでワープと鍵開けの魔法が弾かれるのは、予想外だったけど…。」
陸「はぁ…仕方ない、さっきの階段なら上に行けそうだな。」
優「うん?何で上?」
陸「何でって…鍵が掛かっている以上、上の階で鍵が開いている所を探すしかないだろ。」
蒼「あー、なるほど。」
陸「いやお前は分かっとけよ…」
ネ「…んじゃ、決まりだね。2階から順繰り見ていこうか。」
そんなこんなで調査が開始された。
そして、5階のある部屋
優「…なぁ、この部屋…何か変な臭いしないか?」
蒼「…死臭だね…薄いけど。ランプある?」
ネ「はいこれ。」
陸「ランプのスイッチは…これか?」
パチッ
優「…え?…ひゃあ!?」
部屋が明るくなり、現れたのは2体のミイラ化した死体。
いずれも、腹と頭が割れて中身が無かった
蒼「…これじゃあ、いつ死んだのかわからないなぁ…。」
ネ「おおよそで見積もっても…15年、それ以上か…。」
陸「要は奴らの殺人が大分前から続いてたってことだろ?…次行くぞ。」
蒼「…ああ、分かった。」
優「え?…そ、蒼太?」
蒼「…陸の言うとおりだよ優希。この部屋に留まってたってしょーがない。」
優「蒼太…陸…。」
蒼「死んだその人が可哀想って気持ちは分からなくもない。でも、この異界で死んでる以上、僕達にはどうすることもできない。」
優「……。」
ネ「…行こう。」
優「…うん。」
4人は死体を後に、調査を再開した。
そして10階
ネ「さて…着いたね。この扉かな?」
4人はもう一方の階段の前に着いた。
しかし扉には南京錠が掛けられていた
蒼「南京錠か…皆。壁側寄って。」
そう言ってホルスターに手を掛けたとき
陸「…跳弾、気を付けろよ?」
蒼「そんなヘマしないよ…」
カシュンッ!(パキンッ!)
蒼「よし、壊れた。」
ネ「デザートイーグルだっけ?相変わらず凄い威力だね…。」
蒼「一応、猟銃だしね。音消してるだけでサプレッサーは着けてないから、威力はそのままだもん。」
陸「扉は…開くみたいだ。行こう。」
そうして4人は10階から地下に降りていった
「………。」
この廃マンションと言う「異界」の主が見ていたとも知らずに…
「…やはり、あの二人は強い魂じゃのう……さて、あやつの言う計画とやらも…もうすぐかのう。」
おまけのキャラシート
キーキャラ
「グローサー」
男性
ドラゴン系 (緑で角無し)
生年月日 不明 (40代?)
身長186cm 体重84kg
冷淡な性格
ドイツ出身(地方は不明)
禁忌魔法「医神 エリクサー」(現在封印中)
使用魔法
回復魔法(下位~最上位)
身体強化(最上位)
(消されてる…他にも魔法があったみたいだ)
伊豆大島と言う日本の小さな島で個人院、診療所を営んでいる。
冷淡で物事を常に客観的に見ているため、ものすごく気難しい男だと思われがちだが、相手が患者であれば絶対に完治させるという信念は人一倍ある。
普段は診療所で患者を診察したり、休診日は魔法の研究、魔法人形の作成(「ネコ」のものより上質)をしたりして過ごしている。
彼は、その昔
(ここから先は綺麗に消されてる…)