ビースト・マーダー   作:ヒシモチ

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蒼太達は、やっとのことで犯人を見つけだすことができた。しかしその犯人は二重人格であり、遺体を食べていたことが判明した。果たして、蒼太達は犯人を倒すことは出来るのだろうか。


第4話 裏と影

穂「何が言いたいの?」

 

陸「簡単だ。お前らは、ただの怪物だ。」

 

言い放った瞬間、人格が咲に変わり

 

咲「アタシが黙ってりゃあ、色々言ってくれんねぇ…。アタシらが怪物?上等だよ。アンタから先に殺す。んでもって穂に喰わすワ…」

 

陸「…俺が先だってさ。蒼太。」

 

蒼「ちぇー、つまんないの。いらないと思うけど、危なくなったら助けるから。」

 

陸「ああ、頼んだ。」

 

咲「…ずいぶんと舐めた態度とるじゃんか…アンタらは絶対殺す…!」

 

陸「うるさいな。そればっか言ってないでさっさと掛かってこいよ。」

 

咲「野郎…後悔すんなよ!」

 

挑発に乗った彼女は陸の首にナイフを突き立てようと飛び掛かる…が。

 

陸「…。」

 

陸は一歩も動かずに、軽く弾いてみせた。

 

咲「テメェ…!!」

 

激昂する彼女だが、変わらず陸は弾いてみせる。

 

逆島 咲は怒りに任せて攻撃しているため、急所は捉えているものの、だんだんと刃筋がメチャクチャになっていく。しかし陸は依然として、ナイフ一本で弾き、いなし、かわし…全ての攻撃を無傷で捌いていた。

 

そして陸は飽きたのか、ため息をついて言った

 

陸「はぁ…お前メチャクチャだな。ナイフはな、こう使うんだ。」

 

その瞬間、陸は一瞬にして逆島 咲の頸動脈、脳、心臓…3つの急所を捉え、刺し穿ち、切り裂いた。

 

陸「怪物ごときが…人間に敵うと思うな。」

 

彼女は大量の出血とともに倒れた。そして二人に振り返って言った

 

陸「…終わったぞ。」

 

蒼「結局 出番無しか。」

 

七「凄い…」

 

陸「呆気なかったな。死体はどうするんだ?」

 

蒼「終わりましたって国に電話で報告する。そうすれば片付けてくれる。」

 

七「では、報告しますね。」

 

蒼「うん、よろしく……え?」

 

蒼太が陸の方に目を向けた、その時だった

 

蒼「陸伏せろ!後ろだ!」

 

陸の後ろでどういうわけか、殺したはずの相手が起き上がり、陸に襲い掛かろうとしていた。

 

これに反応した陸は、すかさず伏せる。同時に陸の頭上を三発の銃弾が一直線に飛んでいき、奴の下顎から上を吹っ飛ばした。

 

陸「な…なんで!?」

 

蒼「……チッ、ダメか。」

 

もう本当に人間でなくなった奴は、頭を再生させながら起き上がり、狂ったように笑った。

 

咲?「アッハハハハ!アタシらがそう簡単に死ぬかよ!!」

 

穂?「姉さん、笑いすぎだよ…いくら滑稽だからってさ…。」

 

蒼「不死身か?」

 

もはや、陸達の前にいるのは本物の怪物。壊れた機械のようにペルソナが変わる姿は狂気と恐怖そのものだった。

 

そんな中、七海は目の前の狂気と恐怖に押し潰され、今にも発狂し泣き出しそうになっていた。

 

七「…あ……あ……蒼…太……さん…陸……さん…。」

 

その時だった。

 

?「ハイハイ、泣くにはまだ早いよ七海ちゃん。…こんなことだろうと思ったよ…。」

 

咲?「あー?誰だ?」

 

陸「お前は…!」

 

蒼「なんだ来たんだ…「ネコ」。」

 

ネ「うん、魔力を感じてさ。」

 

「ネコ」は逆島 穂だった怪物を睨むと、右手を伸ばし、何かを掴むような仕草をしたとたん、奴は胸を抑えて苦しみだした。

 

咲?穂?「うぐあっ!…が……!」

 

ネ「……コレか。」

 

そう言って、今度は引き抜く動作をすると、「ネコ」の手には何かが握られていた。

 

咲?穂?「…そ…それは…!」

 

ネ「キミの中にあった「暴食の力」。コレを引き抜けば残りの魂もついでに引き抜けると思ったけど…。まぁいい、で?これは何処で手に入れたの?」

 

蒼「暴食?魂?どういうこと?」

 

ネ「ん?ああ、大丈夫だよ三人とも。こいつは青谷のように完全な不死身じゃない、有限だ。」

 

陸「ようするに…」

 

ネ「ゲームでいう「残機」と一緒。全て殺し尽くせばいい。」

 

種を明かされた逆島は苦虫を噛み潰した表情になり

 

穂「…予定が変わった…逃げるよ姉さん。」

 

咲「チッ、分かった…」

 

陸「待てっ!逃げるな!」

 

咲「やだね。…土産だ。」

 

そう言って投げたのは、スタングレネードだった

 

瞬間、辺りが光に包まれた

 

七「キャッ!」

 

陸「くっ…!」

 

蒼「…!」

 

ネ「………逃げられたか…。」

 

そこには、すでに誰もいなかった。

 

蒼「まさか、本当に魔法が関わっているなんてねぇ…」

 

ネ「…もしや、アイツが関わっているのか?」

 

陸「……アイツ?」

 

ネ「ああ、でも今は帰ろう。さっきの奴はもう人間を食べられないようにしたからさ。説明はそれから」

そう言って「ネコ」は「ゲート」という空間を繋げる魔法を使い、3人を帰らせ、周りを確認すると「ネコ」も帰っていった。

 

ネ「さて…皆には、話たいことが山ほどあるけど、結論から言おう。黒幕がいる…多分だけど、その黒幕は他のにも関わってると思う…」

 

青「ふむ…その黒幕ってのは、誰だか分かったりする?予想だけでも…」

 

ネ「ああ、そいつの名は「バーゲスト」僕と対極の位置に立つ者だ。今回の「暴食の力」も奴が与えたって考えてる…」

 

バーゲスト…不幸を司る妖精、または不幸そのもの。姿は熊のような姿もあれば黒い犬の姿している時もある。

 

青「そう…とりあえず今日のことは、警察の本部長達に報告したよ。報告書くれれば、上手いことまとめてくれるって。」

 

ネ「ありがとう。助かるよ。」

 

しかし、まだ陸は疑問が残っていたようだった。

 

陸「なぁ…その「暴食の力」ってなんなんだ?アイツの不死身となんか関係あるのか?」

 

ネ「うん、それはね、ただ食欲を増やすだけじゃなくて、「食べたものを食べた分だけ完全にエネルギーに換える。」普通の食べ物だったらスタミナに…命を持つ生き物であれば回復力や生命力に……つまり、人間であれば肉体はスタミナやエネルギー、魂は回復力に回される。魂に至ってはその場で消費じゃなくて使われる時になるまでストックされる。半永久的な不死身ってわけだね。」

 

蒼「それでゲームの残機に例えたんだ。」

 

ネ「そういうこと。あ、そう言えば今何時?」

 

青「1時過ぎてるね、もうこんな時間か…」

 

ネ「夜遅いし、泊まってきなよ。七海ちゃんもまだあんな感じだし…。」

 

七海の方を見ると、うつむいて座っており、よく見ると、まだ足が震えていた。あの怪物がトラウマになってしまっているらしい

 

蒼「よほど怖かったんだね…」

 

ネ「あんなの見たら、誰だってトラウマになるよ…それに、あの状態で帰すことなんて出来ないよ…」

 

陸「分かった、泊まるよ。シャワー貸せよ?」

 

蒼「じゃあ僕もー。こっから帰んのダルいし。」

 

青「俺は、これから報告書作るから確定ってことで。」

 

ネ「あとは…七海ちゃんだけだね。七海ちゃん今日は泊まってってね、もう夜遅いから。」

 

七「え?…あ、はい……」

 

そしてしばらくして、陸と蒼太は椅子に座って眠り、「ネコ」と青谷は地下の工房で魔法の研究、報告書の作成をして、七海はソファーに横になって、眠っていた。

 

七「………。」

 

また、あの光景が、あの怪物が出てくる

 

<?「アッハハハハ!アタシらがそう簡単に死ぬかよ!」>

 

何回も頭を吹っ飛ばされてる。 何回も心臓を壊されてる。

 

どうして…なんで生きているの?

 

<?「姉さん…いくら滑稽だからって笑いすぎだよ…。」>

 

グジュグジュと音を立てて再生しながら笑っている

 

二つの顔が混じり合いながら笑っている

 

もうやめて…私の中に出てこないで…

 

<??「アッハハハハ!ギャハハハハ!!」>

 

 

七「う……うぅ………っ!………夢……。」

 

悪夢に苛まれ、目を覚ました七海は、ゆっくりと体を起こした。まだ3時のようだ。

 

陸「どうした?眠れないのか?」

 

窓際で月を眺めていた陸が、声を掛けてきた。

 

七海「陸さん…ええ、怖い夢見ちゃって……ごめんなさい、変ですよね…大人が悪夢なんかで眠れないなんて…。」

 

陸「ふーん……なぁ、目を閉じてもう一度思い浮かべられるか?一瞬でいい」

 

七「ええ、大丈夫ですが…でも、なぜですか?」

 

陸「いいから。」

 

七「は、はい…」

 

七海は言われるがまま目を閉じて思い浮かべた。案の定すぐに出てきた。

 

あの恐怖と狂気に満ちた光景、あの狂った怪物、だんだんと笑い声も聞こえてくるような気がした。

 

七「うぅ………陸さん…もういいですか?」

 

そう聞いた瞬間だった

 

陸「七海、動くな。」

 

スパッと音がしたと同時に、思い浮かべてたものは、霧のように消え失せた。

 

七「…え?」

 

陸「お前が怖いって言ってたヤツを切った。」

 

目を開けると、陸が前にいた。すでにナイフは、しまったらしい。

 

陸「もう出てこないようにしたから、安心しろ。」

 

七海はもう一度思い浮かべようとしたが、もう出てくることはなかった。どうやら本当に切ったらしい。

 

七「本当に凄いですね…ありがとうございます!…ところで、陸さんは幽霊以外も見えるのですか?」

 

陸「そうだな…俺の目は概念そのものを視ているから、具体的には存在さえすれば全部見えるし、やろうと思えば触ることも出来る」

 

七「そういうことですか…」

 

陸「まぁ、そのうち詳しくな、もう眠れるか?」

 

七「はい、おかげさまで…本当にありがとうございます。お休みなさい…陸さん…。」

 

陸「ああ…お休み…」

 

そして夜が明けて

 

七「ありがとうございました!「ネコ」さん。陸さんもありがとうございました!では、また明日。」

 

ネ「うん!じゃあ気をつけてね。」

 

陸「ああ、またな。」

 

七海が帰った後、蒼太がからかってきた

 

蒼「陸にも優しいとこあるんだねぇ…昨晩は見直したよ(笑)」

 

陸「うるさい…寝たふりの上に盗み聞きかよ…悪趣味。」

 

蒼「いやーそれ程でもー(笑)」

 

陸「誉めてねぇ。」

 

 

時を同じくして違う場所、

 

どこかのビル内

 

暴力団 白山組

 

男A「この写真の男がそうか…」

 

男B「ええ、そいつが例の色崎 蒼太ですぜ、兄貴」

 

男A「オヤジ(組長)にはもう伝えたな?」

 

男B「ええ!一番にしっかりと!」

 

男C「しかし、本当にコイツが俺らのシマ荒らしている上に、組の人間を潰しまくってるのか?」

 

男D「だとしてもなぁ…」

 

男F「こんなヒョロヒョロな奴がそうだなんて嘘だろ。」

 

組長「おう、テメェらなにやってんだ?」

 

男A「オヤジ!お疲れ様です!実は…(説明中)」

 

組長「ああ、例のヤロウか。なんならそいつの仲間拉致って誘き寄せて殺っちまえばいいじゃねえか。」

 

男A「なら、三神(みかみ)の奴にやらせますか。オヤジ。」

 

組長「ああ、好きにしろ。」

 

そして、

 

男B「というわけだ、俺とお前でやることになった。ちなみにチャカ(拳銃)はお前が持てってさ。」

 

?「なっ…なんでオレが!?」

 

三神 優希(みかみ ゆうき)20歳 タイリクオオカミ

 

男B「お前が一番下だし、兄貴達が決めたんだ、文句あんのか?」

 

優「う…わかったよ…やればいいんだろ…。」

 

そして、一週間程経ったある日のこと

 

7月11日 8時頃

 

七「フンフフーン♪」(徒歩通勤中)

 

優「……。」

 

七「むぐっ!?」

 

七海は後ろから口を押さえられ、そのまま車で連れてかれてしまった。

 




お待たせしました。ヒシモチです。
今回は「ネコ」達の日常をショート漫画のように紹介します!どうぞ!

七海と青谷のスマブラ

七「フンフーン♪(余裕)」(キャプテン・ファルコン)

青「ぬぅ……。」(ゼロサム)

七「ジャスガ~下投げ~空N空N~♪」

青「くっ…まだ舞える…まだ舞える…(崖外)」

七「無駄です。空下ドーン(バキィ、チュドーン」

青「チックッショ…」

数秒後、

七「下投げ~空上~空上~上B…あ、外しちゃった。」

青「ハッハァ!当たってねぇんだよ攻撃がぁ!」(調子乗り)

七「そうですね、でもしっかり当てますよ、膝。(ドゴォ、チュドーン」

青「ゴ…ゴフゥ…」

さらに数秒後、

青「ぬぅ…さっきからちょこまかと…(85%)」

七「まぁまぁ、これで落ち着いてくださいな…(NBポチー)…ファルコンパンチ!(ギューン、チュドーン」

青「あ。」

「game set!! キャプテン・ファルコン、win!」

七「うふふ♪楽しいですね!青谷さん!」(3タテ)

青「むぅ…おに。」(連敗中)

蒼(青谷って、あれでもVIP部屋の上位勢なんだけどなぁ…)
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