ビースト・マーダー   作:ヒシモチ

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優「ぜ、前回のあらしゅじは!?」(噛んだ)

青「優希ちゃんと蒼太がイチャいty…ゴヘェ!?」(殴られた)

陸「コトリバコ事件解決から随分経ってるぞ」(殴った人)

七「反省しないですね…」

蒼「アハハ…」

ネ「今回は蒼太が主役だよ!それではスタート!」


第7話 オトギバナシ

出掛けた日から、また暫く月日が流れた

 

9月29日 12時頃

 

青谷のパソコンが久しぶりに鳴った

 

青「お!ようやくきたか。内容は…」

 

内容は「不自然な死体が川から引き上げられた」というものだった。

 

青「だってさ。一人来てほしいって。」

 

蒼「久しぶりに行きまーす。場所は?」

 

青「待って、印刷するから…ハイこれ。八王子側の河川敷だね」

 

ネ「はいよー、ゲート通したよ。」

 

蒼「ああ、ありがとう。八王子か…、行ってきまーす。」

 

陸「青谷、どんな死体なんだ?」

 

青「…不自然にも程があるね…これなんだけど…」

 

一方その頃、

 

八王子 どこかの河川敷

 

刑A「死体の縫われた腹から出てきたのは、大量の石…顔は潰れてるが…」

 

刑B「特徴を見るに犬系の類いでしょう…」

 

蒼「おっすー、久しぶりだね。」

 

刑A「おー、来たか。1ヶ月ぶりか」

 

刑B「ホントに来た…」

 

蒼「そんな顔しないでよー…で、死体は?」

 

刑A「ああ、こいつなんだが…川から引き上げる前は腹が膨れてて、縫われていたんだ。…まぁ、すでに腐乱してるもんで、引き上げたら中のもんが出てきた…ここまでは、お決まりだが…」

 

蒼「その中のもんってのが、大量の石と…」

 

刑B「ええ…顔にあっては、魚に食われたか、生きてる時に潰されたか…周辺は何もないし、情報も少なすぎる…今の状態では犯人を特定するのは難しいですね…」

 

蒼「そっか…このヒトの種族…背がでかい…狼種かな?」

 

刑A「そこまでは判らん。署に持ってって、検視しなきゃな…」

 

蒼「了解、じゃあ僕は帰るね。検視の許可もらってないし。」

 

刑A「おう、とりあえず、また何かあったら連絡する。」

 

蒼「りょーかーい。」

 

そう言って、事務所に帰っていった。

 

その後、検視結果はその日の内に分かり、種族が狼の前科も前歴のない、ごく一般の男性だとわかった

 

青「ふーむ…腹から大量の石ねぇ…しかも縫ったような跡か…その上「川」ときたもんだ…」

陸「それに殺された男の種族は狼…なんか引っ掛かる…」

 

すると「ネコ」が声をあげた

 

ネ「あ、思い出した。「狼と七匹の子山羊」の狼だ。」

 

七「あー、懐かしいですね、狼が子山羊達を食べようとする話でしたっけ。」

 

ネ「一応、食べられてはいるんだけどね。…しかし変だ…狼の死にかたと、今回の男性の死にかたが、ここまで酷似しているなんて…。」

 

優「…なぁ、もしその男の人が誰かを殺そうとして、逆に殺された…正当防衛によるものだったとかは?」

 

蒼「悪いけど、それは無いと思う。理由は二つ、一つは検視の結果で、男に抵抗の跡があったこと。二つ目は正当防衛で殺したにしては、明らかに処理方法が猟奇的すぎること。」

 

そう、もし正当防衛の殺しだったら、そのまま逃げるか、そのままどこかに死体を捨てるか、だいたいの人間は、気が動転しているため、単純なことしか考えられないからだ

 

蒼「…腹部に石を大量に詰めて川に捨てるとか、普通考えられないからね…。」

 

優「あー…そっか。」

 

蒼「まぁ今の段階じゃあ、なんとも言えないけどね。今後の捜査次第だね。」

 

そして、2週間程経ったある日

 

また、青谷のパソコンに「二人目の被害者が出た」と、知らせが届いた。この死体も狼種で、石が大量に詰められてあった

 

この日から、一人…また一人と、同じような被害者が増えていった。

 

また暫く経ったある日

 

10月24日

 

青「あれから被害者の合計が6人か…いずれも性別、年齢もまばら…どうしたもんか…陸も出張で暫くいないしなぁ…」

 

すると、青谷のパソコンに知らせが届いた

 

青「…………チッ。」

 

蒼「…。」

 

青「…蒼太、七人目が出た。場所は一人目の時と同じ場所だ、はっきり言って俺らや警察をなめているとしか思えない。」

優「じゃあ、こっちで捜査するとか出来ないのか?」

 

ネ「そうしたいのは山々だけどね…」

 

七「上からの命令や許可がないと、出来ないんです…」

 

そして今度は、電話が鳴った

 

青「はい、アオヤ事務所です…はい……それは確かですか?…了解しました。…では、今日の夜に…ええ、お願いします。…では、失礼します。………目撃情報だ。」

 

情報の内容は、夜に子ども?が狼種の人間に声を掛けて、その子どもと狼の人間が一緒にどこかに向かっていったというものだった。

 

蒼「子どもと一緒に…ねぇ…」

 

青「ちなみに、数日前も先週も…5人目と6人目の日に似たような目撃情報もあるらしい。…信じがたいが。」

 

蒼「同伴者は?」

 

青「「ネコ」だってさ。万が一の危険を考えたんだと。」

 

ネ「開始時間は?」

 

青「今日の夜、時間は10時ちょうど。それまでに準備を。」

 

蒼「場所は?」

 

青「八王子駅。」

 

蒼「…わかった。」

 

そして二人は準備を終え、八王子駅に向かった。

 

午後10時頃

 

帰宅途中だろうか、若いサラリーマンの狼の男が駅から出て歩いていると、山羊の子ども?が声を掛けた

 

子ども?「ねえ、お兄さん。ぼくのお父さんとお母さん知らない?」

 

男「え?わからないけど…どうしてこんな時間にいるの?お巡りさんのとこ行く?」

 

子ども?「やだ、なら一緒に探して。」

 

男「ええ…いいけど…どこでいなくなっちゃったか、覚えてる?」

 

子ども?「うん!こっち!」

 

男は言われるがまま、ついていくと、人気のない所に出た

 

男「…ねぇ、本当にここなのかな…?」

 

子ども?「…そうだよ…ココダヨ…」

 

その時、男は背後から後頭部をやられ、気絶した。

 

男「え…?ぐあっ!」

 

暫くして、男は目を覚ますと、どこかの小屋の中にいた

 

男「…ここ…どこ?…え?なんで縛られて…」

 

子ども?「あ、オハヨ。と言ってもまだコンバンハの時間だけどね。」

 

男「え…え?…君…なんで…」

 

子ども?「色々聞きたそうな顔してるね。聞いたところで無駄だと思うよ?だってあんた死んじゃうもん。」

 

男「は?え?…し、死ぬ?…俺が?…なんで…」

 

子ども?「別に?理由は無いよ。あんたの運が悪かっただけ。」

 

すると、死角から凶器を持ったもう6人現れた。

 

全員山羊系で、一人は屈強な男、一人は背の高い男、一人は狂気的な目をした男、一人は狂気的な笑みをした少年、一人は血濡れた裁ち鋏を持った少年、一人は血濡れた針と糸を持った少年、そして目の前にいる子ども?は石を大量に持っていた。

 

男「え…ま、待って!待ってよ!まだ…嫌だ!俺は!」

 

子ども?「もういいかな…もういいよね…じゃあ…殺そう。」

 

その時だった

 

?「こうして、悪い狼を退治した7匹の子山羊達は、お母さんと共に、幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし…」

 

子ども?「っ!だれだ!?」

 

?「君ら殺人鬼達がこのままハッピーエンド?おかしなことを…初めまして、色崎 蒼太と申します。そしてサヨウナラ。今宵はバッドエンド、貴方達を皆殺しにします…「ネコ」、被害者を…」

 

ネ「りょーかい…転移完了…あとはお願いね…」

 

蒼「ああ……さて、君らを尾行するのは疲れたよ…」

 

屈強な男「さっきからごちゃごちゃと…テメェを代わりに…ごべっ!」

 

蒼太は近づいてきた屈強な男に、アッパーを喰らわすと、男の首が吹っ飛び、天井にへばりついた。残った体は血を吹き出しながら倒れた

 

蒼「うるさい、黙れ。」

 

子ども?「何が…起こった…」

 

蒼「思い出した…君、大量殺人で指名手配されてる…榊原(さかきばら)だろ…ホントに子どものふりが上手いんだな…まぁいい…殺したら報告書も同時に…」

 

榊原「お、お前ら!そいつを殺せ!!」

 

蒼「……。」

 

榊原を除く残りの5人が一斉に襲いかかる…が、蒼太の相手にもならなかった

 

ある者は蹴りひとつで上と下に分断され、ある者は胸に大穴を開けられ、ある者は頸を握り潰され、ある者は床におもいっきり叩きつけられた…虐殺なんて生温い…蹂躙だった

 

蒼「…。」

 

そして、裁ち鋏の少年が残った

 

少年「…あ…あ…ごめんなさい…ごめんなさい…」

 

裁ち鋏の少年は恐怖のあまり、蒼太に土下座し、泣きながら「ごめんなさい」と続ける…が、

 

蒼「…。」

 

蒼太は躊躇なく、一切の慈悲も情もなく、少年の頭を踏み潰し、殺した

 

蒼「さて…榊原、次は君の……逃げたか。」

 

一方その頃、榊原は森の中を走って逃げていた

 

榊原「ハァ…ヒィ…なんだよあの化け物!…ハァ…ハァ…」

 

蒼太は、というと小屋の屋根の上にいた

 

蒼「まだそんな離れてないか…つまんないの。」

 

そう言うとトランクケースからスナイパーライフルを取り出した

 

蒼「自分だけ…生きて帰れると思うなよ?」

 

蒼太はライフルを構え、1~2秒だけ照準を合わし、発射した

 

榊原「ハァ…ハァ…ここまで来れば…ガハッ!…」

 

弾は心臓に命中し、そのまま倒れ、絶命した

 

蒼「バッドエンドだって、言ったろ…」

 

ネ「相変わらず、すごい腕してんね…ホント。」

 

蒼「おや、いつの間に…被害者は?」

 

ネ「ああ、後頭部以外に怪我は無かったから、記憶を少し弄って警察署に預けたよ」

蒼「そう、じゃあ本部に連絡して帰ろっか」

 

ネ「はーい。」

 

その後、いつもの刑事二人が駆り出された

 

刑A「やれやれ…久しぶりとはいえ…派手にやったなぁ…」

 

刑B「…。」

 

刑A「おいどうした?また気持ち悪いのか?」

 

刑B「あの時よりマシです。…ただ…」

 

刑A「なんだ?」

 

刑B「ええ、ずっと気になっていたことがあって…アイツ…色崎 蒼太は…本当に人間なのか…って…」

 

刑A「どういうことだ?」

 

刑B「銃はともかく…今まで、色崎が出したほとんどの死体に、凶器を使用した形跡が無いんです…素手で人間を引き裂いたりしているのだとしたら…」

 

刑A「…ああ、そうだな…考えたことなかったが…ただの人間がこんな馬鹿力…出せるはずがない…」

 

刑B「…ええ、これでは本当に…」

 

刑A「ああ、まるで…」

 

 

 

 

 

 

 

 

まるで…「怪物」だな

 




どーもヒシモチです。

いつも読んでくださる方、ありがとうございます。

今日のおまけは…ん?何この焦げたカメラ……電源ついた…

ひとつ、見れるのがありますね…せっかくなので見てみましょう。




(カチッ……ガササッ…ゴソッ……)

?「写ってる?…これでいいのかな?」
(一瞬、狐の男性が写った)

?「あら?何してるの?」
(今度は犬の女性が写った。寝ている赤ちゃんを抱きかかえている)

?「せっかくカメラを買ったんだ、試し録りしないとね♪」

?「フフッ、こんな日常風景でいいの?」

?「当然!それに僕にとって日常は特別だよ。なんせ、大好きな家族と一緒にいられるんだから。」

?「フフッ、もう…あなたったら……」
(本当に幸せそうな笑顔と笑い声だ)

(ピンポーン)
(インターホンが鳴ったようだ)

?「あら?誰かしら。」

?「誰だろ、僕が行って来るよ。」

?「ええ、お願いね。」

?「うん。カメラは閉じてっと…」

(パタン)

ここで録画は終わったようだ

録画時刻
30XX年(約20年前) 11月25日 PM,9時38分


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