ガルパ☆ピコ ガールズバンドたちとのカオスな日常 作:R.N.
世はまさに、ガールズバンド戦国時代。
ここはライブハウス『さーくる』
「今日も交通ルールを守るよ〜♪好き嫌いなくなんでも食べるよ〜♪」
彼の名は辰巳凌駕。ここCIRCLEでバイトしている歌とギターが趣味のしがない大学生である。
今日も自作ソングを口ずさみながらテキパキと仕事をこなしている。
(また変な歌歌ってる…;)
その様子を見て、月島まりなは苦笑いを浮かべている。
すると、バタンと言う扉の開く音ともに5人の少女が入ってきた。
「いらっしゃーい……あなた達は……!」
まりなは、高々とその名前を叫んだ。
「Afterglowーッ!!」
“反骨の赤メッシュ”
Gt.&Vo.『美竹蘭』
“ゴーマイウェイ”
Gt.『青葉モカ』
“大いなる普通”
Key.『羽沢つぐみ』
“豚骨しょうゆ姉御肌”
Dr.『宇田川巴』
“不発の大号令”
Ba.『上原ひまり』
「何その肩書き?」
「幼馴染同士で結成した王道ガールズロックバンドだー!」
「誰に言ってんの?」
「空いてる?」
凌駕のツッコミを無視して蘭がスタジオを確認してくる。と、その時!
「……ちょっと待って」
蘭の言葉を遮り、別の声が飛んでくる。
「あーっと! 軽やかなステップで入店して来たのは」
まりなはそこで一旦言葉を切り、溜めてから叫んだ。
「Pastel*Palettesーッ!!」
“とびだせエゴサーチ”
Vo.『丸山彩』
“荒れ狂う機材ヲタク”
Dr.『大和麻弥』
“北欧から来たサムライ”
Key.『若宮イヴ』
“となりの天才ちゃん”
Gt.『氷川日菜』
“微笑みの鉄仮面”
Ba.『白鷺千聖』
「可愛いだけと侮るなかれ!今や実力は折り紙付きのアイドルバンドだーッ!」
「まん丸お山に彩りを♪」
「だから誰に言ってんの?」
まりなの説明が終わると同時にお約束のポーズを決める彩。そしてすかさずツッコミをいれる凌駕。
と、その時!
「これじゃ暗くて練習にならないわ!」
ドンッという音共にスタジオの扉が蹴り開けられる。一同はそちらへと視線を向ける。
「なんと既にスタジオ入りしていたー?!」
「いや知ってるでしょうが」
「ハロー、ハッピーワールドッ!」
“笑顔の波状攻撃”
Vo.弦巻こころ
“荒唐無稽の一人芝居”
Gt.瀬田薫
“熊の中の常識人”
DJ.ミッシェル
“迷宮のジェリーフィッシュ”
Dr.松原花音
“北沢印は元気印”
Ba.北沢はぐみ
「弦巻こころ率いる、異色ガールズバンドだー!」
「あのまりなさん?さっきからなんで無視?」
またしても、誰にと無く叫ぶまりな。
その直後、今度は地下のステージへと続く階段からコツコツと足音が聞こえてくる。一同は驚きながらそちらへと視線を向ける。
「あ、貴方達は……!?」
現れた人影を見て、こころは驚きの声を上げる。
「その姿、さながら召喚されし漆黒の邪神といったところか!?」
「なにその厨二臭い前口上」
またしても凌駕のツッコミを無視し、まりなはその名を叫ぶ。
「Roseliaーッ!」
「どーん!」※:この台詞はSEで、あこの口から発せられております。
“狂い咲く紫炎の薔薇”
Vo.湊友希那
“不動のスキルマ”
Key.白金燐子
“闇の波動がアレする黒っぽい堕天使”
Dr.宇田川あこ
“慈愛の女神”
Ba.今井リサ
“サッドネスメトロノーム”
Gt.氷川紗夜
「ばーん!」※:この台詞はSEで、あこの口から(ry
「その実力はプロも注目するほど! 本格派ガールズバンドだー!」
「あーね、もう俺のツッコミは完全に無視なのね。じゃあいいよもう仕事してくるから」
無視され続けて完全に拗ねた凌駕は電気をつけるためにカウンターに向かっていった。主役なのに一応。
「眩しいわね……」
窓の外で光る稲妻を見ながら、呟く友希那は何かに気が付く。
直後、窓ガラスを割って飛び込んでくる5人組の少女。
「ウワァァァア?!」
まりなが叫ぶ手前、飛び込んできた少女達は1名を除き着地を決める。
着地に失敗した真ん中の少女は、顔から床に突っ込むのだった。
「闇を晴らすは5つの綺羅星! 今日も心は輝いているか!?」
「……バッカみたい」
端でボヤく凌駕をよそにまりなはそのバンドの名を叫ぶ。
「Poppin'Partyーッ!」
“兎追いし花園”
Gt.花園たえ
“これでいちコロネ”
Ba.牛込りみ
“発酵少女”
Dr.山吹沙綾
“甘辛パーソナリティ”
Key.市ヶ谷有咲
“星のカリスマ”
Gt.&Vo.戸山香澄
「無限の可能性秘めた超新星。期待の新星バンドだー!」
今この瞬間、ガールズバンド時代を代表する五組のバンドたちがここサークルに集結した。バンドのボーカル達が睨み合う。
すると突然、ブッという音共に消えていた電気が点灯した。
「あ、電気ついたわね」
「ついた〜」
「ついたね」
「……眩しいわね」
凌駕がブレーカーを戻したので、店の電気がつき明るくなる。
「晴れたみたいだよ」
「でも、こんなに揃うなんて……」
「ここだとちょっと狭いね」
「じゃあ、ファミレス行く?」
香澄のその一言で、一同はファミレスへ向かう為にさーくるから出ていく。
嵐のようにさーくるから去っていたガールズバンドたち。
「……さて、仕事しよ仕事」
そして何事もなかったかのように、ポピパによって割れてしまったガラスの修繕に取り掛かる凌駕。こんなことは彼にとって日常茶飯事である。
この物語は、さーくるでバイトする1人の男と、ガーズバンドたちとのカオスでドタバタな日常を描く、青春ストーリー的な、アレである。
さーくるでバイトする大学生。
おたえやモカほどではないが結構マイペースな性格。だがこのカオスなピコ時空において有咲や美咲に次ぐ常識人。ガールズバンドたちの奇行に対してツッコミを入れていく。しかしほとんど無視されるのでよく放棄する。ツッコミよりボケがしたい。好物は山吹ベーカリーのあんパン。一度チョココロネとあんパンどっちが美味しいかで、りみりんと戦争を起こしたことがある。