IS~織斑三兄弟の物語~   作:ピーナ

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今回は短いです。


第二話(第六話) もうすぐ連休ですなので

さて、俺達がIS学園に入って早一月、気が付けばもうゴールデンウィークが近付いていた。

この一か月は他の普通の学校とそこまで変わらず、IS関連の勉強と一般科目の勉強ばかりだった。

あ、そうそう。IS学園では各クラスに代表を立てる事になっている。何でも、訓練用のISが来たら代表者同士のリーグ戦を行ってクラス間の競争心を煽ろうとしているのだ。

俺と千冬。真耶と束は除外され、ウチのクラスで一番早く専用機が来て練習が出来そうなイタリアの代表候補生、フランチェスカ・ベルニーニさんになった。

ちなみに代表候補生と言うのは、IS学園設立が決まった時に共に結ばれた『アラスカ条約』通称『IS条約』によって、5年後に開催が決まっているISを使用した競技を通した技術的な交流とIS普及を目指した世界大会『モンド・グロッソ』の国家代表の候補生だ。

なのでIS学園にはフランチェスカさんを始め、結構な人数の候補生がいる。

ちなみに俺は違う。存在がイレギュラーなので、国家代表には選ばれないのだ。千冬と真耶は国家代表に内定している。まあ、当然だろう。

『モンド・グロッソ』やらの説明はこれくらいにして、なら、除外された俺達は何をするか。…学園の生徒会役員になりました。先生方曰く「最初の生徒会を飾るのにこれほどふさわしい子達は居ないだろう」との事だ。

まあ、IS学園創設当時で専用機を持つ俺と千冬と真耶にISの開発者である束だ。そうなるのは分かる。

役職は俺が会長、千冬が副会長、真耶が書記、束が会計となった。

最初、会長は俺か千冬がなる予定だった。が、千冬は剣道部に入る予定だったので、面倒な仕事は引き受けようと俺が会長になったのだ。まあ、俺が一番暇だし。唯一の男子が入れる部活は流石にない。

千冬と真耶は部活との掛け持ち、束はIS関連の研究で忙しいしな。

 

「…あー、疲れた。怒涛の一か月だったぜ」

「ですね~。でも、明日から連休ですよ」

「だね~。どっか遊びに行こうよ!」

 

放課後、自室で話す俺と束と真耶。

…実は俺達は三人で一部屋になっている。束の強権によって。

いや、すげー嬉しいよ? 一日中愛する人たちと居れるんだから。でも、俺だって、男だぜ? しかも男子高校生。がりがり理性が削られてくのがはっきり分かんだよね。

それはそれとして、遊びか…

 

「そういやさ、俺達ってデート行ってないよな。忙しくて」

「そう言われてみれば…」

「確かに! そんじゃ、丁度良いじゃん」

「んじゃ、行きますか」

「はい!」

「おっけ~。…じゃあ、まやまや。じゃ~んけ~ん、ポン!」

 

何故か真耶とじゃんけんをする束。結果は真耶の勝ち。束、不意打ちしたんなら勝てよ。

 

「あー、負けちゃった。んじゃ、明日はかずくんとまやまや、二人で行ってきなよ」

「どうしたんだ、束?」

「やっぱり、初デートは二人きりで行きたいじゃん。不意打ちでやったら何とかなると思ったんだけどな~。残念」

 

なるほど、そういう事ね。俺としては二人が納得するなら、どっちでも構わんけど。

 

「…束さん。明日は私と一冬さんの二人で出掛けてきます」

「…うん」

「だから、明後日は束さんと一冬さんの二人が行ってください」

「へっ?」

「それで、明々後日は三人で遊びに行きましょう」

「…何で?」

 

真耶に尋ねる束。

 

「私だって一冬さんと二人でデートに行く事は嬉しいですよ。でも、そこで束さんを仲間外れにしたくないですし、色々考えた結果、連休なんだからそれを活かせば良いんじゃないかと思いまして」

 

…真耶って俺や束の一つ下だよな? なのにこんな気を遣わせちゃって…年上としてどうなのさ。

 

「まやまや、ありがと~」

 

そう言いながら真耶に飛びつく束。真耶はベットに座っていたので、そのまま倒れこむ。

 

「悪いな、真耶。色々気を遣わせて。こういう事は俺から言い出さないとだめだったとは思うんだけど…」

「良いんです。私が一番良いと思った事を言っただけですから」

 

微笑みながらそう言う真耶。

 

「にしても、三日分のデートの内容を考えないとな…」

「それは少し、一冬さんに負担でしたね」

「ならさ、一人一日分のデートプランを考えれば良いんじゃない? 初日はまやまや、二日目は私、三日目はかずくんって感じで」

「なるほど、二人の時は私達が、三人の時は一冬さんが担当するんですね。良いんじゃないですか?」

「俺としてはそうしてもらう方が助かる」

 

流石に三パターンのデートプランを考えるのは無理。そういう経験がある訳でもないし、誰かの相談に乗ったって事もないし。

 

「それじゃ、けって~い! かずくん、私達を楽しませれるプラン考えておいてね」

「ハードル高いな、オイ。ま、ご期待に添えるように頑張りますよ」

「まずは私からですね。頑張ります!」

「真耶、力まなくても良いぜ。楽しめりゃ良いんだし、俺としてはこうやって二人と居れるだけで十分だからさ」

 

付き合う前はそんな事思わなかったけど、束と真耶、二人と一緒に何かする訳でなく、のんびりしているだけで俺は十分満足している。

 

「…どうして、そんな事言っちゃうかな~。そんな事言われたら、ますます好きになっちゃうよ」

「そうですね~。まあ、上限なんてとっくの昔に超えちゃってるんですけどね」

 

言われるのは嬉しいけど、俺は思った事を言っただけなんだよな~。

 

「それじゃ、もういい時間だし、夕食食いに行くか」

「ホントだ、時間はあっという間に過ぎるね~」

「ですね~。それだけこの時間が充実しているって事ですね」

 

まさに青春、ってか? まあ、今は彼女達との時間を楽しみましょうか。

んで、飯食って、よく寝て、明日に備える。全力で楽しむためにね。




次回からは、GWデート編を三話続けてお送りします。
真耶編→束編→三人で編となります。

今後の事を考えていた時、学生編って特に何もないなと思いまして、本作の進める形式を少し考えようかなと思います。
具体的には、

現在連載中のIS学園編を一部とし、新たに原作へと続く空白期編を二部、一夏の目線を入れつつの原作編の第三部を少しずつ書いていこうかなと考えています。
今の所、一冬世代のIS学園に原作キャラを登場させる予定が無いので、一部はほのぼのとした学園ものとして独立させ、二部、三部は原作を元にしつつ、オリジナル展開というのを同時で書いていこうかなと思っています。
まあ、まだ考えているだけなので、どうなるかは分かりませんけど。
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