転生したら大魔王の娘だった   作:残月

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本来とは違う展開(解説付)

 

 

 

 

早くも一人の脱落者が出た裏の六大将軍。神魔水の毒でろくに動かない体だろうに凄いな。そのダイの視線はガルヴァスに注がれていた。

 

 

「マァムの魂を返せっ!」

「クククッ……ああ、約束だ。返してやるとも、だがそれは我等を倒せたらの話だがな」

 

 

ダイの叫びにガルヴァスはニヤニヤと笑いながら答える。ガルヴァスの座っていた玉座の隣に淡く光る光球がある。恐らくアレがマァムの魂なのだろう。そしてダイがマァムの魂に視線が釘付けになった瞬間、ザングレイがダイに襲い掛かった。

 

 

「捻り潰してくれるわっ!」

「くっ……このぉ!」

「油断していたベグロムと一緒にしない事だな!しゃぁぁぁぁぁっ!」

 

 

 

ザングレイの斧を避けたダイ。振り抜いた斧が戻る前にザングレイを斬りつけようとするがブレーガンが炎と氷を放ち、援護する。若干の炎と氷を浴びたダイだが体勢を整えようと飛び下がった先にダブルドーラが控えていて、ダイの体を捕らえた。

 

 

「ふははははっ!このまま握り潰してやろう!」

「私にもやらせなさいよ……そおらっ!」

「ぐ……うぅ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 

ダブルドーラの巨体に小柄であるダイは押し潰されそうだ。しかもダイは瘴気の毒で限界が近い。更にメネロは綺麗な女性の魔族姿から植物を思わせる様な姿に変貌を遂げ、ダイを荊の鞭で滅多打ちにしている。身動きの取れないダイはされるがままだ。

うーん、この戦いってこんな感じだったっけ?流石にうろ覚えだからちょっと違和感を感じる。

 

 

「ガルヴァス君の策が上手くいったねぇ。ダイは瘴気の毒で全力が出せず、裏の六大将軍君達はコンビネーションでダイを追い詰めている」

「かもね……でも、ダイの……いや、勇者の力ってそれだけじゃないんだよな」

「ベギラマッ!」

「ギャァァァァァァァァァァ!?」

 

 

 

キルバーンの発言に俺は思った事を口にする。それと同時に一筋の閃光がメネロにヒットした。その光はベギラマで放ったのは口元をマスクで覆ってるポップだった。隣にはレオナも居る。ダイは突如、増援として現れたポップとレオナに驚いたダブルドーラの隙を突いて拘束から逃れるが、限界だったのか倒れてしまう。

 

 

「おやおや、増援かい?確かに勇者には仲間が居た。それも勇者の強さの一つだね」

「ああ、それにパーティー全体の強さもあると思う。現に今のベギラマでメネロは倒されたみたいだし。ダイはダブルドーラから逃げ出したし、ポップは護衛でレオナが回復呪文でダイを復活させるだろ」

 

 

レオナがダイに駆け寄り、ベホマでダイの回復を担う。ポップはダブルドーラに杖を構えて威嚇していた。

ダブルドーラの足下でブスブスと焦げたメネロは動かない。ベギラマ一発で倒される六大将軍って、どうよ?

 

 

「おのれっ!」

「雑魚が二人増えた程度で!」

 

 

いや、雑魚とは言ってやるなよ。君らの同僚はその雑魚に剣の一閃と呪文一発でやられたんだから。そんな事を思っていたらザングレイとブレーガンがポップとレオナを襲おうと迫っていた。しかし、それを遮る様に地鳴りが鳴り響く。

 

 

 

「グオオオオッ!貴様等の相手は俺達だ!」

「アムドッ!」

「お、おお……」

 

 

地面から現れたクロコダインに颯爽と現れたヒュンケル。ヒュンケルは登場するや否や魔剣の鎧を身に纏って完全武装となった。その二人を見てガルヴァスは鼻を垂らしてアホ面になっていた。

 

 

 

「ダイ、大丈夫か!?」

「あらましはマトリフから聞いた。後は俺達に任せておけ」

「ダイ君は私が治すわ。ポップ君も奴らを!」

「おう、まかせろ!」

 

 

ダイの下へ駆け寄るクロコダインとヒュンケル。レオナはダイをベホマで治しながら指示を出し、マァム救出を優先させた。

 

 

「ふん、裏切り者が何の用だ!このザングレイ様の強さに平伏せ!」

「貴様等程度が、俺に敵うつもりか!」

 

 

「魔剣士と呼ばれた男……一度戦ってみたかった!」

「迷惑だな!剣の錆が増えるだけだ!」

 

 

「貴様の様な魔法使いに何が出来る?瞬殺してくれるわっ!」

「マァムは……いや、マァムもダイも俺が助けるんだ!」

 

 

ザングレイVSクロコダイン。ブレーガンVSヒュンケル。ダブルドーラVSポップの戦いが始まる。もう映画の時とは違う構図になってきたなぁ……特にポップが。

 

 

「うーん、ダイの仲間達も想定よりも強いね。それにクロコダインやヒュンケルも強さが増している様に見える」

「そう……だな」

 

 

キルバーンの一言に俺は頷いた。本来なら裏の六大将軍が一時的には優勢になる筈だがハッキリ言ってクロコダインやヒュンケルはザングレイとブレーガンを圧倒してるし、ポップもダブルドーラと互角の戦いをしてる。なんでなんだ?

 

 

「バルジの戦いに於いて奴等は仮にもハドラーやフレイザードを倒した。レベルアップも当然だろう……」

「あー……成る程」

 

 

ミストバーンの発言で納得してしまった。ヒュンケルはハドラーと、その護衛のアークデーモンやガーゴイルを倒しているし、クロコダインは魔影軍団と妖魔師団を壊滅に追い込んでいる。ポップはマトリフの下で特訓を繰り返して強くなってるし、ダイはフレイザードとアーマードフレイザードを倒してるからゲーム的な発言をしてしまえば相当な経験値を得た事になる。ついでを言うならメタルハンターも漏れなく倒されてるからダイ達のパワーアップに一役買った形になってるな……

 

 

「フッフッフッ……仲間の為に一緒に死にに来るとは見上げた友情だ。ならば共に死なせてやろう!」

「先にダイを倒してくれるわ!」

 

 

そんな事を考えていたらガルヴァスの叫びにデスカールが治療中のダイに襲い掛かった。レオナはダイを庇いながら治療を続けている。

 

 

「フィンガーフレアボムズ!」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 

デスカールのフィンガーフレアボムズを浴びたレオナはダイと引き剥がされてしまう。更にダイは爆風でガルヴァスの待つ玉座の方面に転がって行った。それよりも俺には気になる事が……

 

 

「威力低っ⋯」

「そうだねぇ。フレイザードが放ったフィンガーフレアボムズに比べると威力が段違いに低いよ」

 

 

 

デスカールは両手でフィンガーフレアボムズを放っていたがフレイザードのと比べると明らかに威力が残念な感じだった。フレイザードのフィンガーフレアボムズはフバーハを突き破り、更に全員にダメージを与えていたのにデスカールのフィンガーフレアボムズはノーガードのダイとレオナを吹き飛ばすくらいの威力しか無かった。なんて言うか爆竹と爆弾の違いを見た気分だ。

 

 

「フレイザードの呪文はメラゾーマだったがデスカールのはメラミ程度だろう。両手から放った事で呪文の練度そのものが落ちている。奴程度なら当然だ」

「わぉ、辛辣だねミスト」

「ダイの強さを測る為の試金石にもならないなら当然か……あ、ダイが起きた」

「ぐ……うぅ……」

 

 

呆れた様子のミストバーン。俺に教える為なんだろうけど寡黙キャラが完全に崩れてるぞ。そんなミストバーンにツッコミを入れようかと悩んでいると本来よりも痛め付けられて気絶していたダイが吹き飛ばされた衝撃で意識を取り戻す。そろそろクライマックスかな?

 

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