復活したガルヴァスは六つの宝玉の力を得てパワーアップした。対するダイも額に竜の紋章を発動させていた。そういや何気に竜の紋章の発動を見るの初めてだな。バランさんは見せてくれなかったから。
「っ……痛っ!?」
「どうした、イーリス?」
ダイが紋章の力を発動させてから……急に胸に痛みが走った。なんだ……この痛みは。俺は胸を押さえて蹲ってしまう。
「なんか……急に胸に痛みが……」
「あれ、イーリス。胸の辺りが光ってるよ?」
俺の顔を覗き込む様にピロロが話しかけて来る。え、胸が光ってる?何を馬鹿な事をと思って視線を移すと……本当に光ってる。思わず首元から服を捲ってみると胸の谷間の部分……強いて言うならウルト○マンのカラー○イマーの位置が光っていた。更に言うなら、そのカラー○イマーの位置に……
「コレ、竜の紋章だね。バーン様の魔力で生み出された擬似的な竜の騎士でも紋章が発動するとは驚きだね」
「確認ありがとう。でも、見るな!」
「………っ」
キルバーンが捲った服を覗き込む様にガン見していたので思わず顔面に拳を叩き込んだ。つうか、危なかった。コイツの顔面殴るとか最大級のNG行為だってのに。そしてミストバーンが即座にキルバーンに手を翳した。
「ゴメン、ゴメン。でも、ほら……確認してバーン様に報告しなきゃだからさっ!だから許してくれないかい、ミスト?」
「………っ!」
俺が殴り飛ばしたキルバーンをミストバーンが闘魔傀儡掌を極めてる。おお、関節が危ない方向に曲がっていってるよ。コイツはロボットだからダメージは無いんだろうけど中々ショッキングな光景になってきてるよ。メキメキって嫌な音してるし。
しかし、これって……ダイの紋章の力に俺の紋章が反応したって事なのか?なんで胸の谷間に出たのかは疑問だが……俺が考え込んでいるとキルバーンへの罰が済んだのがミストバーンが俺の前で片膝を突いて、俺の顔を覗き込んでいた。
「大丈夫なのか、イーリス?痛みがあるのか?」
「ああ、いや……痛みは無いよ。なんか、ザワザワする感じがするけど……なんだろうな。ダイが立ち上がって力を漲らせてから、こんな感じなんだ」
ミストバーンが心配そうに聞いてくるが、取り敢えず惚けておこう。まだこの頃はダイが竜の騎士であるのは魔王軍で疑っているレベルの話で確定事項では無かったからな。
しかし、紋章の力に共鳴して俺の紋章が発動するとか驚かされたな。出た場所の事も含めて……いや、何度も思うけどなんで胸の谷間やねん。
「死ねぇ、ダイ!豪魔六芒槍っ!!」
「アバン……ストラッシュ!!」
なんて話をしていた俺達だったがダイとガルヴァスの叫びに意識がそちらに向く。視線を移せばガルヴァスが魔力で精製した槍を放ち、ダイはヒュンケルの魔剣を借りてアバンストラッシュを放っていた。やべ、途中から戦いを見てなかった!
「ば、馬鹿な……ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
豪魔六芒槍をアバンストラッシュで切り裂かれ、そのままガルヴァス本人も切り裂かれ爆発四散した。紋章の力を発動したアバンストラッシュの威力、スゲーな。
ガルヴァスが死んだ事でベルナの森に張り巡らせられていた瘴気が晴れていく。力を使い果たしたダイは仰向けに倒れ、ポップ達が駆け寄って行ってる。あの分なら時間内にマァムの魂を元に戻すのは問題無さそうだな。ちょっと安心。