転生したら大魔王の娘だった   作:残月

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お待たせしました。今後の展開に悩みまくりました。


マジで予想外の展開になる様です

 

 

なんでポップが一人で立ち向かいにきてんのかなー。

 

 

「ハッ……バカな奴だ!たった一人で俺達を相手にするつもりだってのか!?」

「自身の力量も計れぬ愚か者か」

「気を抜くなよ、ガルダンディー、ボラホーン。ソイツは見た目によらず強力な呪文を使うぞ」

 

 

俺が呆然としているとガルダンディーとボラホーンが鼻で笑う。発言はしなかったもののラーハルトも同じ気持ちなのだろう。バランさんは三人に注意を促すが三人は明らかにポップを侮っている。

 

 

「先手必勝、バギマ!」

「こんな、そよ風で何をしようってんだ?」

「やはり、人間は愚かだ。こんな呪文が我等に通じるとでも思ったか?」

「砂埃を巻き上げるだけとは芸がないな」

 

 

ポップは何故か先手必勝で自身の最大呪文であるベタンを使わずにバギマを放ってきた。暴風が吹き荒れ、周囲の石や岩が宙を舞う。

当然ながら俺達になんのダメージも無い。なんで初手でベタンを使わなかったんだろう?虚を突いた戦法じゃなきゃ戦えないのはご承知の……ん?バギマを放ったのにダメージが無い?石や岩が空に舞い上がってる?

バズズ、ボラホーン、ラーハルトの発言に俺はハッとなって空を見上げて絶句した。そしてポップの狙いに気がついた時には既に遅かった。

 

 

「ヤバい!散……」

「遅い!ベタン!!」

「グオオオオッ!?」

「こ、これは!?」

「やってくれる……っ!」

 

 

俺が離れるように叫びきる前にポップはベタンを唱えた。それと同時にバギマの風で空に舞い上がっていた石や岩がベタンの影響で一気に加速しながら落下してきた。ベタンの超重力場を作り出し敵を押し潰す効果に加えて、石や岩が弾丸のように降り注ぐ。バランさん達が乗っていたドラゴンは勿論のこと、俺やボラホーン達にも予想以上のダメージを負わされた。

 

 

「このクソガキがぁ!」

「グオオオオッ!」

「ぐわあっ!?」

「痛っうう……流石に効いた……」

 

 

空に流れていたガルダンディーとルードがポップを体当たりで弾き飛ばしたからベタンが解除されたが、あのままベタンの効果が続いていたらヤバかった……だって原作以上に被害が大きいんだもの。

ドラゴン達はルードを除いて全滅。

ボラホーンは石の弾丸の直撃を受けたのか全身傷だらけで……あ、既に牙が一本折れてる。

ラーハルトは石や岩の範囲からは脱したようだけど所々出血。

バランさんは防ぎ切ったみたいだけど土まみれになっていて服の端を叩いて身なりを整えていた。

バズズは大岩の下敷きになったらしく岩の下から出てきた。

俺は咄嗟に離れようとしたから石や岩のダメージは無かったけど、普通にベタンの効果範囲内だったから高重圧にダメージを負った。

 

つーか、えげつない呪文の使い方しやがって……俺も時間差で呪文の併用をして効果を上げる事はするけど今回のは予想外だった。

 

 

「バラン様の言う通り、油断のならぬ相手の様だな……ワシの牙を折るとは……」

「ボラホーンの自慢の牙を折りやがるたぁ、ドブネズミにしちゃあやるじゃねぇか」

「バラン様、先に向かってください。我々は奴を始末してから合流致します」

「ああ、任せた。だが今の戦法を見てわかっただろう。油断はするなよ?」

 

 

ボラホーン、ガルダンディー、ラーハルトはポップを改めて『敵』として認識したみたいだ。原作だと『雑魚』って認識だったけど。

バランさんは三人に促されて先にダイの所へ行こうとしてる。さて、俺はどうするべきか…….

 

 

 

「イーリス、キミは此処に残って竜騎衆と共に戦ってくれ。私はディーノの説得をするが最悪の場合は……」

「分かりました……でも対話は諦めないでくださいね」

 

 

バランさんが俺に向き合い、この場に残る様にと告げてくる。ダイの説得とは言うが最悪な場合を口にすると同時に額を指でトントンと突く仕草をするって事は最終手段として紋章の力でダイの記憶を消すつもりなんだろう。それをする為に俺が近くにいると前回の様に共鳴が起きて予想外のトラブルに繋がりかねない。だから、離れていて欲しいって事なんだろうな。

俺としても慢心してない竜騎衆を相手にするポップが心配だから残る理由が生まれるのはありがたい。

俺の返答にバランさんは頷くとルーラで城の方へ飛んでいく。即座にポップも追撃しようと飛ぶがボラホーンの鎖に絡め取られ、落下する。

 

 

「貴様の様な奴がバラン様の後を追おうなぞ我々が許すと思ったか!不確定要素は此処で潰す!」

「言ってろ、トド野郎が!メラミ!」

 

 

ボラホーンの叫びにポップは左手に持っていた杖からメラミを放つ。ボラホーンの顔面に放たれたメラミはボラホーンの凍てつく息で無力化された。そりゃ原作でもメラゾーマを無力化されたのにメラミじゃ……と思っているとポップは右手の拳を握り正拳突きを放つかの様に一気に突き出した。

 

 

「この程度で終わりじゃ……グオオオオッ!?」

「ベギラマーっ!!」

「ボ、ボラホーン!?」

「まさかっ!?」

「ええーっ……」

「クカカッ……あの小僧、俺と戦った時よりも強くなってやがる。明らかに威力が増してんぜ」

 

 

メラミを無力化した事で恐怖を与えた後に叩き伏せようとしたボラホーンだったが、ポップが間髪入れずに放ったベギラマがボラホーンのボディを撃ち貫いた。

先程は顔面に放ったメラミは右手に溜め込んだベギラマから注意を逸らす為のものでポップの思惑通り、ボラホーンはメラミを無力化した段階でポップの力を見誤り、侮った。

そして油断して無防備になった所へハドラーのベギラマよりも威力が上とされたポップのベギラマが放たれる。原作ではフレイザードの氷のボディを消滅させる威力を持ったベギラマを浴びたボラホーンは全身が焦げた状態で仰向けに倒れて動かなくなった。

その事にガルダンディーやラーハルトは驚愕し、俺も呆然としていた。バズズだけはポップの実力を認めているらしい。今のベギラマの威力からポップの実力を推し量ってるみたいだし。

 

ヒュンケルが合流する前に竜騎衆の一人が欠けたよ……ポップの実力は既に原作とは次元が違うみたいだ。まさか一人でボラホーンを倒してしまうなんて……

 

 

もうポップの『アバンのしるし』は光ってんじゃないだろうな?

ちょっと現実逃避をしそうになった俺はそんな事を思っていた。

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