転生したら大魔王の娘だった   作:残月

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ポップVSガルダンディー……ってちょっと待て。

 

 

「うしっ……一人撃破だ……」

 

 

まさかのポップ単体でのボラホーン撃破。とんでも事態に俺は空いた口が塞がらなくなっていた。いや、マジでアバンのしるし光ってんじゃない?

 

 

「このクソガキがっ!よくもボラホーンをやりやがったな!行くぜ、ルード!」

「グルォォォォォォッ!」

「スカイドラゴンかっ!?ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

「ボラホーンの油断があったとは言えど我々、竜騎衆を相手にするには未熟過ぎたな。このまま成長すれば大した魔法使いにはなっただろうがな」

「ケケッ……やっぱテメェ等、竜騎衆は詰めが甘ぇな」

 

 

ボラホーンの敗北に頭に血が上ったガルダンディーとルードが襲い掛かった。ルードの体当たりでポップの体を宙に浮かせてから体に巻き付いてギリギリと締め上げていった。ラーハルトは勝負あったなと鼻を鳴らしたが俺とバズズは警戒を緩めなかった。

 

 

「がはっ……くっ……もう限界だ…‥いっそ頭を砕いて楽にしてくれ……」

「ああん!?ボラホーンをやっておきながら何を甘えてやがる!」

「そこまでだガルダンディー。敵の言う通りにするのは癪だがバラン様を待たせる訳にはいかん。一思いにやってやれ」

 

 

ポップの発言になぶり殺しにしようとしていたガルダンディーは拒もうとしたがラーハルトの意見にチッと舌打ちをしてルードの手綱をパシンと叩いた。即ち、一思いにルードが頭を砕こうと指示を出したのだ。だが、俺がそれを許す訳ないだろ。

 

 

「ルード、ペッしなさい」

「べっ!」

「ベギラマーッ!な、外された!?」

「なっ…‥小僧狙ってやがったのか!?」

「これが人間の底力か……鼠が何度も猫に噛みつこうとするのを見る事になるとはな」

 

 

俺の一言にルードは慌ててポップから離れた。それと同時にポップの右手からベギラマが放たれた。だが俺が事前にルードに離れる様に告げた事でポップのベギラマはルードに当たらずに逸れた。

 

 

「このクソガキ……狙ってやがったな!」

「油断してたテメェ等が悪いんだろうが。ほれ、追加も来やがったぜ」

「何……なっ!?」

「グォォォォォォッ!?」

「この剣筋は……」

「ちっ……よりにもよって一番助けられたくない奴に助けられちまったぜ」

「それは悪い事をしたな」

 

 

ガルダンディーが怒り、バズズが呆れと指摘をするとラーハルトが気付かない内に一閃が放たれた。その一閃はガルダンディーとルードを同時に切り裂いた。

ルードはポップを解放すると同時に悲鳴を上げながら地面に叩き落とされ気を失った。ポップも地面に叩き落とされた後ヨロヨロと立ち上がると悪態を吐き、増援に現れたヒュンケルに支えられていた。

流石、ヒュンケル。颯爽とイケメン登場である。

 

 

「身に合わぬ無茶をしたなポップ。奴等は竜騎衆だろう?軍団長に匹敵する強さを持っている筈だ。それにイーリスとシルバーデビルの亜種か……お前が弱いとは言わんが一人で相手を出来る奴等ではなかろう」

「一人でやりたくてやってんじゃねーよ。バランがダイの父親って事がわかってからダイの闘志がなくなっちまったんだ。それにイーリスも変わった関係だけどダイと姉弟らしい……血の繋がった肉親と本能的に戦いを拒んじまってんだ……勇者が立ち上がれないなら仲間である俺がどうにかしなきゃだろ……俺はもう仲間を絶対に見捨てないって決めたんだ」

 

 

ヒュンケルがポップの無謀を咎めようとしたがポップの志に驚いた表情になった後、納得した様な顔つきになる。あ、そうかヒュンケルはまだバズズが復活したフレイザードなのを知らなかったんだっけ。

 

 

「成る程な、リンガイアの騎士のやられ具合やダイの強さの秘密がわかった気がするな。イーリスの件は後で聞くとしよう。この雑魚共に時間を取られる訳にはイカンな。ポップ、あの鳥は譲ってやる。一度相手をしたなら最後まで相手をして通してみせろ」

「そりゃありがてぇな。どうせならやりきってやらぁ」

「なっ……雑魚だと!?貴様、俺を雑魚と侮るか!?その魔法使いのクソガキが俺に勝てる訳無いだろうが!」

「へっ……俺達の出番が回ってきそうだな」

「なんだと?まさかガルダンディーが負けると言うのか?」

「見てりゃわかるよ。ルードは……ギリギリ生きてるな」

 

 

ヒュンケルとポップの会話にガルダンディーがキレて、バズズはガルダンディーが負ける予想をしていた。ラーハルトはそれが信じられないと驚き、俺はヒュンケルに斬られたルードの様子を見ていた。うん、傷は深いが死んじゃいない事を安堵していた。

 

 

 

「お前はコイツには絶対に勝てん。万が一にもコイツが負ける事になったなら俺が相手をしてやろう」

「ならばなぶり殺しにしてやる!この羽で……なっ!?」

「確か……こうだ!」

「嘘っ!?」

「お嬢の魔法を真似やがった!?」

 

 

ヒュンケルの言葉に頭に血が上がったガルダンディーは自身の羽攻撃をしようと引き抜いた瞬間、ポップはバギマを放った後、メラゾーマを放って炎の渦を生み出して、羽を燃やし尽くしガルダンディーをも飲み込んだ。

まさか俺が一度だけ見せた合成呪文を一発で成功させやがった。俺だって何度も練習して習得したのに……その事に俺とバズズは本気で驚いた。

 

 

「トドメだ…‥イオラッ!」

「ま、待て……ギャァァァァァァァァァッ!?」

「まさかボラホーンに続いてガルダンディーまでもが……」

「見事だ……ポップ!」

 

 

炎の渦で身動きが取れなくなっていたガルダンディーにトドメとして放たれた特大のイオラがガルダンディーを吹っ飛ばした。原作よりも遥かに強くなったと感じるポップにラーハルトは驚き、ヒュンケルは最大の賛辞を送っていた。

 

俺はと言えば…‥強くなりすぎている気がするアバンの使徒に何故か嫌な予感を禁じ得なかった。

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