転生したら大魔王の娘だった   作:残月

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DQM3やってました。ごめんなさい……


託された想いと理解出来ぬ状況

 

 

 

 

◇◆sideヒュンケル◆◇

 

 

俺は決死の戦いでラーハルトに勝利した。正直勝てるかどうか怪しい戦いだったがラーハルトのハーケンディストールをグランドクルスでカウンターで放ってギリギリでの勝利だった。グランドクルスの影響で身動きが取れなくなりそうだった俺は少し休んで動ける様になってからポップと共にダイ達の加勢に行こうと思ったがなんとポップが倒した筈のボラホーンが起き上がって来たのだ。

 

 

「貴様……まだ生きていたのか!?」

「グフフ……確かに大した威力の呪文だったがワシがそう簡単にくたばるか」

「ぐ……あ……」

 

 

俺の言葉にボラホーンは笑いながらポップの頭を掴み、無理矢理立ち上がらせた。ボラホーンは更に自身の懐に手を入れて何かを探している様だが何をする気だ!?

 

 

「お、あったな。ホレ飲め」

「ガババボボっ!?」

「ポップ!貴様……」

「落ち着け」

 

 

ボラホーンは懐から何かを取り出すとポップに飲ませ始めた。無理矢理飲ませられてポップが苦しそうに抵抗している様を見せつけられた俺はボラホーンの頭を打ち抜いてやろうと剣を構えたが、それを止めたのは倒した筈のラーハルトの声だった。

 

 

「げほっ……魔法力が回復してる!?」

「全快とまではいかんだろうが多少はマシになった筈だ」

「貴様……なんのつもりだ?」

「俺もボラホーンも同じ気持ちだと言う事だ。バラン様に救われた心と命だったがお前達はそんな俺達に涙を流してくれた……故にバラン様とディーノ様とイーリス様を任せられると思ったまでだ」

 

 

ボラホーンの不可解な行動をラーハルトが説明し、ボラホーンは『まほうのせいすい』でポップの魔法力を回復させたらしい。ボラホーンは顔を背けながらも満足そうにしており、ポップから手を離すとその場に座り込んだ。

 

 

「自惚れていた……人間なんぞ下等な生物だとな。だがイーリス様に諭され貴様に負けて……ワシの目が曇っていたと突きつけられたよ。最後にそれに気付かせてくれた貴様に敬意を表した……ま……で……」

「お、おいっ!?」

「ボラホーンも武人としてお前を認めたらしい。ヒュンケル……俺もお前にこの鎧を託したい……」

「ラーハルト……」

 

 

座ったまま満足そうに笑いながら動かなくなったボラホーンを呼びかけるポップだがボラホーンから返事は無かった。ポップは以前にもクロコダインとの戦いで迷いを断ち切らせたらしいが武人肌の者と相性が良いのかも知れんな。

ラーハルトもボラホーンと同じく俺を認めてくれたらしく魔槍の鎧を俺に託すと言う。

 

 

「魔槍の鎧も……お前を気に入った様だ……バラン様とディーノ様とイーリス様を……頼……む……」

「ああ、任せろ……友よ……」

「行こうぜ…‥俺も少しだけど魔法力が回復したからよ……」

 

 

魔槍の鎧は魔剣の鎧と比べると軽く感じた。魔剣の鎧は防御力重視だったが魔槍の鎧は動きやすさを重視している様だ。

俺はポップに促され、ダイとバランが戦っている戦場へと急いだ。

 

ダイとバランが戦い、イーリスとクロコダインが戦っているのだと思っていたのだが違った。

 

戦いの場となっていたテラン王国の城の前では猛吹雪が吹き荒れていた。

その猛吹雪の中心に居るのはイーリス。冷たい笑みを浮かべながら雪や雹を風に乗せ周囲を凍らせていきながら、その暴風の中に氷の刃や氷柱が混ざり近隣の木々を薙ぎ倒していく。

 

 

「火炎大地斬!」

「ダイ君!」

「唸れ、真空の斧よ!」

 

 

ダイはレオナ姫を守りながら魔法剣で雪や氷を溶かしている。クロコダインは真空の斧で吹雪を押し返そうとしていた。

 

 

「うおおおっ!寒さが骨身に染みる!あ、私は骨だけだから当たり前か!」

「うるせえクソガイコツ!さっさっとお嬢を元に戻す方法を吐きやがれ!」

「バズズ、イーリスは私が押さえ込むからデスカールから情報を引き出せ」

 

 

頭だけで叫ぶガイコツを抱えているバズズにイーリスの生み出した吹雪を魔力で押し返すバラン。

 

 

「どう言う状況だよコレ……」

「俺が知るか。何にしてもイーリスを止めるぞ」

 

 

一言では表現しきれない状況にポップが呟き、俺も同意してしまいそうだったが俺は恐らくこの状況を生み出しているであろうイーリスを止める事にした。

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