ドラゴンボールZ 真・超サイヤ人   作:カンナム

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これにて改稿を一応してみました( *´艸`)

治すところは多々あるので、本編の更新と改稿は同時に勧めていきます





死者の念より生まれし魔神 究極の合体戦士

 食事にしようとジュード王からの提案に悟空とベジータにターレス。

 

 そして、新たに仲間となったバーダックとブロリーが合流し、一同が食堂に向かおうとした時だった。

 

「「…くくく、なるほどな。どうやら、オメエ等を倒すのは、この俺が選ばれたようだ」」

 

 不吉な声が闘技場に響いて聞こえた。

 

 その声はーー。

 

 悟空とベジータが同時に言葉を発したような声だった。

 

「おい、なんだ? この妙な雰囲気は?」

 

「死者の都に充満していた気に似ている……!!」

 

 バーダックとブロリーの声が響く中。

 

 青い空は何処からともなく現れた薄灰色の雲に覆われ、視界に薄い霧が現れてくる。

 

 雲は悟空達の上空に小さな渦を巻いて集まると、人の形を象った。

 

「…なんだ!? アレは!?」

 

 ガーキンが叫ぶ横でサイヤ王が鋭く呟く。

 

「…死者の都め。ついに亡者を解き放ったか」

 

 その言葉に悟空とベジータは、人の形を取った雲を睨み据えた。

 

 紺色の道着に帯、赤いインナーシャツに白い手袋とブーツを付けた、両耳に琥珀色の耳飾りを付けたサイヤ人。

 

「…おいおい、ベジータ。アレは」

 

「ああ…! 間違いない!!」

 

 悟空とベジータが互いに告げ合う。

 

 サイヤ王・ジュードが、死者の都の念の塊が具現化した存在に話しかけた。

 

「我が名は、惑星サイヤの王・サイヤ。中々の美丈夫だ。名を名乗ってもらえんかな?」

 

 いけしゃあしゃあと同じ顔に向かって何を言ってやがる、とガーキンが半目で呟く。

 

 するとサイヤ王に瓜二つの顔。

 

 悟空の着ているものとは色違いの濃紺の道着を着たサイヤ人は口を開いた。

 

「「俺は、カカロットとベジータの合体! ベジットだ!! よろしくな、男前のサイヤ王」」

 

 ニヤリと不敵な笑みを浮かべるベジットにジュードもニヤリとする。

 

「オメエ、ホントにベジットなんか? 一体、どういうことだ?」

 

「偽物に決まってるだろ!? 本物の俺たちが、此処に居るんだからな!!」

 

 言い合う悟空とベジータに向けてベジットは笑いかけた。

 

「「そう。俺は偽物だ。この姿は死者の都が、オメエ等サイヤ人を滅ぼすために選んだ姿さ。だが俺の能力は、本物と何にも変わらねえ。サイヤ人達よ、素直に降参すれば楽にしてやるぜ」」

 

 静かに告げるベジットに悟空が拳を握って叫んだ。

 

「悪りいが、偽物にやられるわけにゃいかねえ!!」

 

「当たり前だ!! 叩きのめしてやる!!」

 

 隣のベジータも悟空に続いて気合を入れる。

 

 二人は超サイヤ人になってベジットに構えた。

 

 バーダックが静かに悟空に問いかけた。

 

「…おい、カカロット。あのいけ好かねえ舐めた態度の野郎は誰だ? 顔のそっくりなサイヤ王の身内か?」

 

「アレはオラとベジータが合体したベジットってヤツの偽物だ。ヤツはオラとベジータが相手する! 父ちゃん達は巻き込まれる奴が居ねえように皆を守ってくれ!!」

 

 バーダックに言うや否や悟空とベジーターー二人の超サイヤ人が、黒髪の状態のベジットに殴りかかった。

 

 ベジットは、二人から放たれた右ストレートを左右の手でそれぞれ軽く捌いていく。

 

 悟空とベジータの二人がかりの鋭いラッシュを、ベジットは鼻歌混じりに止めているのだ。

 

「「…どうした、悟空? ベジータ?」」

 

 真っ向から戦う二人の超サイヤ人を、片手間に手玉に取るベジットを悟空が睨みつける。

 

 その実力と動きにプレッシャーは、とても偽物とは思えない。

 

「ベジータ! こいつ、もしかして!!」

 

「…まさか、本当に本物と変わらない能力なんじゃないだろうな!!」

 

 左右から右ストレートを放つ悟空とベジータを右手と左手で捌くと、悟空の腹に痛烈な右の前蹴りを決めた。

 

「…ぐあっ!」

 

 後方へ弾き飛ばされた悟空を見ずにベジットはベジータに向き直る。

 

「…チ!」

 

 舌打ちしながらラッシュを繰り出すベジータに対し、ベジットは気楽な様子で左ストレートを掴み止めると左の後ろ上段回し蹴りをカウンターで繰り出す。

 

「ぐお!」

 

 跳ね上げられたベジータの顔に左ストレート。

 

 剥き出しになった腹に右ストレートを入れ、更に顎を後方宙返りしながら蹴り上げる。

 

「ぐあぁあ!」

 

 背中から地べたに叩き落とされるベジータ。

 

 それを空中に制止した状態で見下ろすベジット。

 

「「ふふ。さあて、どうするよ?」」

 

 ベジータに笑いかけながら、ベジットは自分の背後に現れた悟空に視線だけをやる。

 

「…超サイヤ人じゃ、話にならねえみてえだな」

 

 悟空の言葉にベジットは笑って向き直る。

 

「「違うな。貴様らの全てが俺には通じない」」

 

 ベジータが、悟空の横に舞空術で現れる。

 

「…カカロット。貴様、仙豆は持ってきているのか?」

 

「持っちゃいるが、悪りいな。二粒しかねえ…」

 

「あるだけマシだ…!!」

 

 小声で語りかけてきたベジータに悟空も小声で返す。

 

 二人とも静かに見合う。

 

「…ベジータ。奴がベジットなら、オラ達の技は、そのまんま使えちまうんかな?」

 

「どの時代のベジットかにもよるが。少なくとも、悟飯を吸収したブウの時よりは強いな」

 

「…だよな。超サイヤ人ブルーにもなれんのかな?」

 

 二人は静かに、相手の力量を考えている。

 

「「おいおい、作戦を立てるのはいいが。こっちを暇にしてくれるなよ」」

 

 ベジットが揶揄するように悟空とベジータに告げる。

 

「…勝てるとしたら、奴が侮ってる今だな!」

 

「ああ。鬼が出るか、蛇が出るか、か!!」

 

 二人は腰を落とし、構えを取る。

 

 コレにベジットは両腕を組んだまま、アゴで打って来いと挑発した。

 

「…ベジータ!!」

 

「ああ、一気に行くぞ!!」

 

 二人は同時に水銀のオーラを纏い、青い超サイヤ人へと変化した。

 

 ベジットが変身する暇を与える間も無く、一気に叩き潰そうと殴りかかる。

 

「…なんだと!?」

 

 悟空が目を見開いて、正面から繰り出した拳を見据える。

 

 ベジータも、ベジットの背後を取り蹴りを繰り出して目を見張った。

 

「「やれやれ。確かに超サイヤ人ブルーなら、通常の俺じゃ歯が立たないけどよ。オメエ等が一瞬でブルーになれるんだ。オメエ等が合体した俺にできない訳ねえだろ?」」

 

 呆れたようなベジットの表情と声。

 

 目の前には超サイヤ人ブルーとなったベジットが、悟空とベジータの攻撃を受け止めている。

 

「やっぱり、成れんのか!!」

 

「「孫悟空にベジータ。オメエ等、未来の自分から技を貰ったろ?」」

 

 悔しそうな悟空にベジットは淡々と告げる。

 

「「死者の都は、あらゆる可能性が集う場所だってのは、もう理解してんだろ? その証拠に、あらゆる自分から記憶や技を取り出すことができてる。だが、オメエ等にとって都合の良いことばかりじゃねえ。それが、この俺。ベジット・ブルーの顕現だ」」

 

 厳かに告げるベジットに、悟空が告げる。

 

「オメエ、一体何が狙いなんだ!?」

 

「「俺の狙いか? 死者の都の意思の具現だ。この肉体と力で俺は、オメエ等を皆殺しにする。そして、新たな知的生命体の誕生まで死者の都は眠りにつくのさ」」

 

「なんで、そんなヒデエ事をすんだ!? 此処のサイヤ人達は、穏やかで真面目な良い奴等ばかりじゃねえか!!」

 

 悟空の問いかけにベジットは明るい雰囲気ではあるが、冷淡な光を目に宿して応えた。

 

「「孫悟空。その真面目な良い奴等が、星を食うのさ。人間ってのはな、管理されねえと其処にある資源をあるだけ食っちまう大馬鹿野郎なんだよ。そこで、死者の都は自らの惑星を守るために知的生命体の霊魂を溜めておいて、惑星を食らう人間の量がある一定に達した時に、そいつを使って滅ぼすようにしたって訳だ」」

 

「オラ、難しいこたぁ良く分かんねぇけど。なんで事情を説明しねえんだ!? 話せば分かることだってあんだろ!?」

 

「「それは、死者の都が生まれて900年の間に試してるさ。だいたい、一つの文明につき300年の猶予だな。最初の100年はまあ、どの文明も守られている。もっとも、其処から更に100年経てば、平気で人間どもは我が物顔になって、資源を食らい始めるんだけどな」」

 

 ベジットは静かに悟空とベジータ、サイヤ人達を見据えた。

 

「「悟空にベジータ。俺のオリジナル達よ。オメエ等は、疑問に思わねえのか? 人間ってヤツは必ず馬鹿をする。魔人ブウやセルの時を見りゃ、一目瞭然だ。誰よりもオメエ等が理解してんだろ?」」

 

 ベジットの言葉には嘘や偽りはない。

 

 セルやフリーザのように全てを破壊しようとする悪意ではない。

 

 ただ、淡々と自分に与えられた義務を果たそうとするような、そんな言い方だった。

 

「…そうかもな。でもよ、分かり合えるさ! ちゃんと話せば良いヤツなんかいくらでも居るんだ! オラの仲間だってそうだ! クリリンやヤムチャ、天津飯にピッコロ、ベジータもだ!! オメエとだって!! …オラ、オメエやリューベが悪りぃヤツには思えねえ!!」

 

 悟空の言葉にベジットは微かに笑みを浮かべた。

 

 その微笑みは達観した仙人のような。

 

 疲れた老人のような。

 

 そんな笑み。

 

「「孫悟空。人間は、オメエみたいなヤツばかりじゃねえ。オメエは、人が良すぎんだ」」

 

 そして、裏拳を後ろに放つと鈍い音と共にベジータの蹴りが止められていた。

 

「「オメエも、そう思うだろ? ベジータ」」

 

 淡々と片手でベジータの鋭い右の飛び蹴りを止めて告げるベジットをベジータは睨みつける。

 

「…確かにカカロットのヤツは能天気だ! だが、俺は貴様ほど頭は硬くない!!」

 

「「…ふふ。まあ、確かにな。オメエは変わったな、ベジータ。凶暴で残忍で冷酷なサイヤ人そのものだったオメエが、人の心を手に入れるなんてな……!!」」

 

 繰り出した蹴りを引っ込め、拳を握って乱打戦を挑むベジータだが、ベジットは右手を前に出しただけで攻撃を全て捌いている。

 

 ベジータの鋭い拳と蹴りが、見事に右手一つで捌き切られてるのを、バーダックやジュード達は見上げていた。

 

「…なんだと? あの状態のカカロットや王子の攻撃をあんな簡単に捌きやがるのか!?」

 

「…信じられん。これが、プリカの予言にあった世を滅ぼす魔神ーー死者の都の意志が具現化した力なのか!!」

 

 同じ超サイヤ人ブルーだが、あからさまな戦闘力の差がある。

 

 大人と子どものような力の差が。

 

 闘いになっていない。

 

 殴りかかっては、簡単に弾き飛ばされている。

 

 ベジットは右足を一本だけ前に出し、そのまま無造作に右と左に振る。

 

 それだけで、殴りかかって来ていた悟空とベジータがはるか後方に弾き飛ばされてしまう。

 

 その二人にベジットは右手を掲げ、指先に光を溜めるとオーバースローで五指から気弾を五つ放つ。

 

 弾き飛ばされていた悟空とベジータは、気を込めて体勢を安定させるが、目の前に五つの光弾が迫っていた。

 

「しま……っ!?」

 

「ぐう!!」

 

 共に歯を食いしばり、両腕でガードした直後に光弾の直撃を受けて爆発する。

 

 煙を全身から上げながら二人はボロボロになった姿で現れた。

 

「…く、あ…!」

 

「お、の、れ…!」

 

 悟空とベジータは呻き声を上げて、地面に墜落して行った。

 

「「結構、頑張ったが。此処までみたいだな」」

 

 ベジットが静かに両腕を組み、二人の超サイヤ人ブルーの反応を窺う。

 

 すると、二人の超サイヤ人ブルーが地面に付くか付かないかの所でベジットの前後に水銀の気柱が立った。

 

「「……!!」」

 

 ベジットが目を見開く。

 

 悟空とベジータは、ただ力尽きたのではなかったのだ。

 

「かぁ、めぇ、はぁ、めぇ…っ!!」

 

「ファイナルゥゥウウ………っ!!」

 

 同時に悟空とベジータがベジットの高さまで跳び上がり、悟空は右腰に両手をたわめ。

 

 ベジータは両手を広げて左右に光の球を一つずつ作ると中央で一つにして溜める。

 

「…波ぁああああっ!!!」

 

「フラァアアッシュ!!!」

 

 悟空は青白い光線を両手を突き出して放ち、ベジータは金色がかった緑色の光線を繰り出した。

 

 二つの強大な光線はベジットを挟んで爆発、相殺する。

 

 悟空は肩で息をしながら、告げた。

 

「どうだ!?」

 

 煙が晴れた時、ベジットの姿は其処にない。

 

 悟空とベジータが左右を見回して探すと、彼らから少し離れた位置で、ベジットは腕を組んで浮いていた。

 

「…くっ!!」

 

「チッ!!」

 

 忌々しげに吐き捨てる二人に向かってベジットは笑いかけた。

 

「「…悪くないコンビネーションだな。当たれば、この俺に少しはダメージを与えることができたかもしれん。当たれば、な」」

 

 余裕の表情に悟空が歯軋りした。

 

「ちくしょう。抜け目無さ過ぎんぞ、オメエ!!」

 

「…全くだ。余裕かましてやがる癖に、油断はしていやがらねえ!!」

 

 ベジータも頷きながら応える。

 

 今のかめはめ波とファイナルフラッシュの挟み技は、それだけ絶妙なタイミングで繰り出されていた。

 

 ベジットの技をガード越しとはいえ、受けてダメージを負い、崩れ落ちた彼らなりの起死回生の一撃。

 

 ベジット自身が言っているが、当たればダメージを負わせることはできただろう。

 

 当たれば、だが。

 

「「…油断? そんなモンを俺がするわけないだろ。俺はオメエ等の合体なんだぜ、悟空にベジータ? 挑発はしても油断はしねえよ」」

 

 ニヤリとするベジットは、ゆっくりと組んでいた両腕を解き、超スピードで姿を消す。

 

「…がぁ!」

 

 次の瞬間には、悟空の腹にベジットの膝が食い込まれていた。

 

「カカロット!!」

 

 ベジータが悟空の援護に来ようとして、その背後に回られる。

 

「…しま!!」

 

 鈍い音と共に二人は闘技場に叩きつけられた。

 

 巨大な土柱を上げ、クレーターの中心でうつ伏せに倒れている。

 

「「…さて、いよいよ終めぇかな? 俺のオリジナルのオメエ等をこの場で倒せば、今の惑星サイヤに俺を止められる敵は居なくなるからな」」

 

 ベジットの呟きに反応するように。

 

 ゆっくりと悟空が立ち上がって見上げてきた。

 

 水銀の髪は元の漆黒になり、体中が傷だらけになりながらも目の輝きだけは変わらない。

 

「…こりゃ、反則みてえな強さだ。敵に回すと、ベジットの恐ろしさがよく分かるぜ!!」

 

「「…まだやり合える気力があんのは、大したもんだが。オメエだけじゃ俺には勝てねえぞ?」」

 

「…かもな。だけどよ。勝負は最後までやってみなけりゃ、分かんねぇ!!!」

 

 瞬間、悟空は腰だめに気を高めて黄金の気を纏った。

 

「こっから先は、オメエも知らねえ領域のはずだ! ベジット!!」

 

 天に向けて逆立つ黄金の髪、翡翠に黒の瞳孔が現れた鋭い目。

 

「「…これは。超サイヤ人? いや、何かが違う…!! 新しい超サイヤ人か?」」

 

 ベジットの問いかけに悟空は、冷徹な表情と低い声で告げた。

 

「…ああ。これが、俺のとっておき。“真・超サイヤ人”だ」

 

「「…気が無限に上昇している。コレは…!!」」

 

 ベジット・ブルーをして目を見開くほどの気の上昇。

 

「「…なるほど。確かにスゲエ変身だ。相手の強さに合わせて一気に戦闘力が高まるのか。だが、その力は時間制限があるんだろ?」」

 

 余裕の笑みを浮かべる水銀の気を纏うベジットに対し、黄金の気を纏う悟空も笑う。

 

「そうさ。変身していられる時間内にオメエに追いつくことができなけりゃ、問答無用で俺の負けだ」

 

「「…分の悪い賭けだな?」」

 

「…かもな?」

 

 構えを取る悟空に、ベジットも斜に構えた。

 

「…行くぜ!!」

 

 悟空が一気に左手を掲げて突っ込む。

 

 それをベジットが左腕で受け止める。

 

 一瞬睨み合う両者。

 

 瞬間、嵐のような打撃の応酬が始まった。

 

 これを地上で見るのは、もはや神次元のバトルに悟空達が突入したことで置いていかれているサイヤ人の戦士達だ。

 

「…か、カカロットの野郎! どんどん戦闘力が上がってやがる! まるっきり桁違いだ!!」

 

「“真・超サイヤ人”…か。ターニッブやリューベと同様に、カカロットもあの力を使いこなしているのか。だがそれでも、あのベジットとかいう化け物を超えるのは……!!」

 

 バーダックの興奮した言葉を受け、冷静にブロリーが瞳を鋭く細めて孫悟空を見る。

 

 ベジットが攻撃を捌いて返しながら告げる。

 

「「超サイヤ人ブルーよりは、マシな動きだ。だが、この程度の上昇では俺に追いつく頃には日が暮れちまうぜ!!」」

 

 強烈な右ストレートに、悟空の顔が後方へ弾き飛ぶ。

 

 だが、仰け反った悟空の気が更に膨れ上がり、体勢を戻して睨みつけて来た。

 

「「…コレは!?」」

 

「…はぁあああ!!」

 

 悟空が一気にベジットの前に攻め込む。

 

 その勇敢な目に向けてベジットは余裕の笑みを向ける。

 

「「…面白れえぞ、孫悟空。その超サイヤ人なら、オメエだけで俺に追いつけるってのか!?」」

 

「…真・超サイヤ人の俺に、できねえ事なんか何にもねぇんだ!!」

 

 ぶつかり合う両者。

 

 空や陸を駆け回る水銀と黄金の光。

 

 圧倒的な差がある両者だが、その差を埋めようと悟空の気が倍に膨れ上がっていく。

 

((…こいつ。限界がないのか!?))

 

 ベジットが目を見開きながら、真・超サイヤ人と化した悟空を見据える。

 

 徐々に打ち合いの時間が長引いていく。

 

 ベジットをして、余裕がなくなりつつある。

 

 打ち合いが長引いていく。

 

 スピードが、パワーが、ベジットに追いついていく。

 

「…なんて、奴だ! カカロットの奴、あの化け物を上回ろうとしてやがる!!」

 

「ああ、確かにカカロットは化け物に追いついていっている。だが、このまま追いつけるかは別の話だ」

 

 ターレスの言葉にブロリーが告げた。

 

 打撃の応酬の末、ついにベジットの顔面に悟空の右ストレートが決まった。

 

 ベジットが後方に仰け反る。

 

「「…ふふ、やるじゃねえか。流石は、俺の半身だ」」

 

「…悪りいが、今の俺に遊んでる暇はねぇんでな。早いとこ、カタをつけさせてもらうぜ!!」

 

 ベジットの存在そのものを超えようと、悟空の気が更に膨れ上がった。

 

 真・超サイヤ人の力は、はたして究極と言われる合体サイヤ人にどこまで通用するのか?

 

 己の限界を超えて、孫悟空は挑む覚悟を決めた。

 




次回もお楽しみに( *´艸`)
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