ドラゴンボールZ 真・超サイヤ人   作:カンナム

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ではでは、お楽しみください(*'▽')


邪悪なるサイヤ人 その名はボガ

 

 

ーー忘我のナメック星にて。

 

「…く、くかかかかっ!」

 

 上半身の無い異形から笑い声が上がる。

 

 3人のナメック星人と1人の超サイヤ人が笑い声を上げる両脚だけの異形を睨み付けていた。

 

 身体から上がっている煙が少なくなるにつれて肉体が巻き戻しのように瞬く間に復元していく様は、まさしく異形そのものだった。

 

「…やれやれ。強い上に不死身か、コイツは」

 

「サイヤ人と言うのは大変だな。強くなるとこんな化け物が肉体の内に住むようになるのか」

 

 冷静だが皮肉めいた笑みを口にするナメック星人ーーラシフ。

 

 淡々と動揺を押し殺す相棒のメッア。

 

 肩を上下させ息を切らしながらも睨みを効かせる超サイヤ人ーーバズニッブ。

 

 そして、ただ腕を組んで見守るカタッツを順に見定めてから異形ーーコンラッブは笑った。

 

「…次は必ず殺す!! 我が餌どもよ! 真の死合いを楽しみにしているがいい!!」

 

 異形は完全に肉体を再生させ、黄金の炎のような鬼気を身に纏うと右拳を頭上に掲げて大地に振り下ろした。

 

 気柱が上がり、爆発すると土煙が発生して視界が一瞬でなくなる。

 

「…メッア!」

 

「逃さん!!」

 

 気配が消えるのを察知した二人のナメック星人は、音速の気刃を飛ばす。

 

 しかし、既に異形の気配は無く霧のように消えていた。

 

ーーーー

 

 その凄まじい闘いの一部始終を一人の赤い軍服を纏った黒髪の男が空中から見下ろしていた。

 

「……ククク、面白い。かつてこの私の器となったサイヤ人の同族が、再び悪のオーラを纏ったか……!」

 

 明け方の空のような無限に広がる空間に、一人の男が浮かんでいる。

 

 黒髪を丁寧に後方へやり、赤い帽子を被った赤い軍服と黒いマントを着た男は滅の文字を背に浮かべていた濃紺の空手着の武道家を見やう。

 

 男の眼は白く濁っており、全身から青白い炎のようなオーラを纏っている。

 

 まるでターニッブの波動と似た色のーーしかし禍々しい光のオーラを。

 

「その鍛え抜かれた肉体と力ーー。このボガ様の良き器となろう!! フハハハハ!!!」

 

 男ーー歓喜に満ちた魔人の声が、常世の世界に響いていた。

 

『ボガ様!!』

 

 甲高い金切り声のような男の声が魔人の下に届く。

 

「……クンタンか。何のようだ?」

 

 魔人が応えると、顔の右側に四角いディスプレイが現れてやせ細った黒髪の上に幅広い円帽子を被り、丸眼鏡のサングラスをした男が声を上げて来た。

 

『惑星フリーザ№29の征服が完了しましたデス!!』

 

「ほう? そうか。そちらへ向かう」

 

『お待ちしておりますデス!!』

 

 ディスプレイが消え、魔人は一人荒野の果てに歩いていく武道家を見据えた後、光を纏って瞬間移動した。

 

 新たな悪が、常世の世界に現れたのだった。

 

ーーーー

 

 フリーザの宇宙船。

 

 ここ、第7宇宙を支配すると言われる帝王フリーザが居座る悪の軍団である。

 

「軍の強化ーーも、イマイチですねぇ」

 

 ブリッジの中、宙に浮かぶ席に座ってフリーザはハッチ越しに浮かんでいる星の海を見据える。

 

 脳裏に思い浮かぶのは、地球に居る真の超サイヤ人達。

 

 彼らとまともに戦えるのは、自分と友人であるセルとブウのみ。

 

 ターレスが抜けた穴は大きい。

 

「いざ戦うとなれば、ターレスさんを呼び寄せるのは当たり前として。やはり、軍の再建が一番でしょうね」

 

 孫悟空達は地球という星が気に入っているのか、そこから外へは出て行かない。

 

 ならば地球の辺りは後回しにすれば問題ない。

 

 今のフリーザに勝てるものなど、身内と地球以外には居ない。

 

 自分が圧倒的な力を持っているのは構わないが、広大な宇宙の中でいちいち星の制圧に自分が出向くのも正直ウンザリしてきている。

 

 たかが戦闘力1万程度の連中に、ギニュー特戦隊が出向かなければならない程に弱体化しているのだ。

 

 セルとブウは征服といった趣味はなく、彼らに頼むとすれば優秀な部下のスカウトーー戦闘力の高い敵を見つけてきてもらうことくらいだが。

 

 だいたい遊びで潰してしまうので意味がないーー全く、困ったものだ。

 

「とはいえ、私がやっても同じでしょうし。なんとも言えませんね」

 

 地球に居る孫悟空や惑星サイヤのターニッブならば、弱者を相手にしても充分な修行をつけられるだろうが。

 

 自分には向いていない。

 

 こと育成に関して言えばセルとブウの方が、むしろ上手いくらいだ。

 

 もっとも、ある程度強くなって頭打ちになれば彼らに暇つぶしと称した遊びで潰されるので意味がない。

 

「……星の売買は順調ですが。やはり戦闘力1万から3万程度の部下が百名程度は必要ですね」

 

 戦闘力1000もあれば、1万に育てるのも可能だ。

 

 問題は、戦闘力1000の連中が見当たらないことにあるのだが。

 

「ふ、フリーザ様ぁ!!」

 

「……なんですか、アプール?」

 

 血相を変えて走り込んできたのは、戦闘力1000後半台のアプールだ。

 

「実は、惑星フリーザ№29が攻撃を受けています!!」

 

「ほぉ? このフリーザに挑もうとする先住民(おバカさん)が、まだ居ましたか」

 

 この程度のことにフリーザが出向かわなければならないほど、軍の弱体化は悲惨なモノだった。

 

 首を鳴らしながら、フリーザが席を立つとアプールが視線を合わせながら首を横に振った。

 

「いえ、それがーー!」

 

「……? どうしました、アプール?」

 

「我々の星に侵略をしているのです!!」

 

 一瞬、何を言われたのか分からずフリーザは目を見開いていた。

 

「侵略? このフリーザが奪った星を、侵略ですって?」

 

「は、はい……!」

 

 見開いた真紅の瞳に向かって頭を下げながらアプールが応えるとフリーザの表情が徐々に不敵な笑みを浮かべていた。

 

「ククク。そうですか……! セルさんとブウさんに伝えて御上げなさい。向かいますよ、この船で」

 

「な? ふ、フリーザ様やセル様達が直々にで、ございますか!?」

 

「おかしなことを言いますね。自分達が処理できないから私に言ってきたのでしょう? アプール」

 

 その言葉にアプールは何も言い返せず頭を下げる。

 

 フリーザは、そんな部下に目もくれずに笑みを浮かべていた。

 

「このフリーザに挑んでくるものが居ようとは。これは面白くなりそうですねぇ……!!」

 

 帝王たる彼の勘が告げている。

 

 己の望んでいた戦いが、己を待っていると。

 

「せいぜい利用させてもらいますよ。このフリーザの戦闘力向上のためにもね……! 期待にそぐわなければ、地獄よりも恐ろしい恐怖を与えてあげます……! クククク」

 

 フリーザの笑みを見て、幼い頃から彼の付き人をしていたベリブルは笑みを浮かべ。

 

 科学者のキコノは恐れ敬う様に礼をしていた。

 

 光速ワープで向かう宇宙船。

 

 その先に惑星フリーザ№29が見えてくる。

 

 眼下にある惑星を見下してフリーザは笑う。

 

「船は、この宙域に止めておきなさい。セルさん、ブウさん!」

 

 彼の言葉に応えるように人造人間セルと究極魔人ブウがフリーザの左右に並び立つ。

 

「フ、ようやく戦いが楽しめそうな連中が現れたーーかな?」

 

「退屈で退屈で、ヤジロベーをいじるくらいしか楽しみがなかった……」

 

「……さあ、あちらさんの手並みを見せてもらいましょうかね」

 

 三人はフリーザの宇宙船から飛び立つと、宇宙空間をものともせずに大気圏外から惑星へと跳び込んでいった。

 

 惑星フリーザの中心地となった軍基地のある都に舞空術で向かうと。

 

 栄えたフリーザ軍の街は軒並み煙を上げており、瓦礫と廃墟と化している。

 

「……なかなか、やってくれますね」

 

「フリーザ、アレを見ろ」

 

 眼下に広がる景色にフリーザが忌々しげに表情を歪める横で、セルが声を上げる。

 

 そこには、黒い羽根を広げた梟のように胴体が膨らんだ鋼鉄の宇宙船がフリーザ軍基地の司令塔部を上から押し潰して着陸していた。

 

「司令塔に直接着陸か? なかなか、挑戦的なヤツだな」

 

 ブウが苦笑しながら応えると、フリーザが笑みを強くして突っ込んだ。

 

「面白い……! 跳び込みますよ、二人とも!!」

 

 壁をぶち壊しながら、三人が占拠されたフリーザ基地に乗り込んでいった。

 

ーー司令塔内部。

 

 壁の瓦礫を吹き飛ばしながらフリーザ、セル、ブウが階段の踊り場に出る。

 

「さて、あちらさんもやって来たようですね」

 

 こちらに向かって駆けてくる複数の足跡を感じ、そちらに向いてフリーザが指先一本を立たせた。

 

 人差し指に力を入れ、光の球を練り上げる。

 

 現れたのは緑色の軍帽に体にフィットするタイプの軍服。手と脚には鉄骨のブーツとアームカバーを付けた軍人の男達。

 

 肌の色はサイヤ人や地球人の黄色人種のようで、髪の色も黒い。

 

「……気を探ってみたが、こんな雑魚共にやられたのか? まったく、私たちが鍛えてやったというのに。このザマだというのか……!」

 

「後で鍛え直してやらねばならないな。だが、その前に……!」

 

 セルが呆れた表情で首を横に振り、ブウが値踏みするように軍人達を睨みつける。

 

 フリーザが静かに彼らを見据えてニヤリと笑った。

 

「……! サイヤ人、ですか。しかし、私が滅した惑星ベジータや私の知る惑星サイヤのサイヤ人ではない……!」

 

 真紅の瞳が鋭く細まる中、セルがつまらなそうに同じ背丈に表情、同じ顔をした無個性な軍人達を見据えて応える。

 

「おそらく、コイツ等はクローン人間だな。地球でブウが捕獲した連中と同じだ」

 

「……ああ、私やセルさんのクローン達ですか。自我がない分、即席の戦力としては使えそうだったのですが」

 

「手数としてはな。だが、私が思ったより楽しめん」

 

 ブウが肩を竦めながらフリーザに応える。

 

「意外とセルはワガママだ。戦力としては、私は実戦投入でよいと思うのだが。こんなアプールよりも弱い連中よりは役に立つしね」

 

「……フン。単純な破壊行動しかできない私やフリーザの姿を模しただけの出来損ないの紛い物など、私のプライドが許さん」

 

 腕を組んで不快そうに告げるセル。

 

 フリーザとしてはブウとセルが地球から連れて来た大量の自分やセルのクローンを見て、不快ではあった。

 

 しかし、猫の手も借りたい現状で、紛い物とは言え自分やセルと同じ動きができるのは心強い。

 

 数もそれなりに揃っているので、宇宙中に広がる自分の領地にそれぞれ配備するのも悪くないと考えていた。

 

 だが、クローンは単純な命令は聞くが、自主的な判断を要するものになると途端に怪しい。

 

 ブウ曰く、もう少し自我を持っていれば複雑な命令にも対応出来るだろうということで現在はブルベリやキコノが教育中だ。

 

「……つまり、この戦闘員たちはサイヤ人のクローンということですか」

 

「そのようだな。感情や魂のない出来損ないどもだ」

 

 セルの言葉に、フリーザが頷きながらジッと戦闘員たちを見る。

 

 サイヤ人は顔のタイプが少ない。

 

 孫悟空やベジータによく似た、その容姿はフリーザにとっては不快なものだ。

 

「フン。ですがこの連中がクローンであるとしても、我々の持っているクローンよりは複雑な命令が聞けるということですね」

 

「……そのようだな。戦闘力は私やお前のクローンには遠く及ばんがね」

 

「…ならば見るべきところはあるということ。キコノの研究の為にも、生かしておいてあげましょう」

 

 首を鳴らしながらフリーザの眼が紅く光る。

 

 これに対し、昆虫の群れのように見分けのつかない軍人の一人が声を上げる。

 

「……対象者発見。フリーザと判明。排除する」

 

「我ら『オルスー』の名の下にーー」

 

 無機質な声を聴きながらフリーザが右手を上げた。

 

「セルさん、ブウさん! 死なない程度にーー懲らしめてあげなさい!!」

 

 フリーザの号令が響いた時、口元を笑みに歪めたセルとブウが軍人達に襲いかかった。

 

「期待はしていないが、少しは楽しませてもらう」

 

「さあ! 貴様らに感情を与えてやろう。恐怖に慄くがいい、クローン共!!」

 

 セルが金色のオーラを、ブウが桃色のオーラを纏う。

 

 目の前に現れたセルに向かい、一人の軍人が拳を握る瞬間に腹を打ち貫かれている。

 

「……!」

 

 目を見開く軍人をセルがつまらなそうに見つめる。

 

「やはり、人形ではこんなものか。味気のない……!」

 

 瞬間、くの字に体が曲がって下がった軍人の顎に向かい、長い脚で強烈な右の廻し蹴りを叩き込む。

 

 後ろに居た仲間達に向かって矢のように背中から吹き飛ぶ蹴り飛ばされた軍人。瞬間、セルが何の感慨も持たない無表情で左手を突き出してエネルギーを練り上げる。

 

 ボウリングのピンのように倒れた軍人たちに向かって金色の気弾を放つ。

 

 倒れ込んだ軍人たちは抵抗する間もなく光に飲まれていった。

 

「……フン。こんなものか?」

 

 つまらなそうに他の軍人たちを一望するセルだったが。

 

「……ほう?」

 

 爆発が晴れて倒れていた軍人たちが一人残らず立ち上がっているのを見て、ニヤリと笑みを浮かべる。

 

「なるほど。肉体の痛みを超えた存在と言うことか……!」

 

 そういうと静かに拳を握って構えを取るセル。

 

 長い脚で石畳の階段をフットワークを刻んでからスピードに乗ると一気に軍人たちの前に迫る。

 

「なら、少しだけ本気を見せてやろう……! 次は立てるかな?」

 

 軍人たちは、セルの動きに反応することを許されずにまともに無防備な状態で拳と蹴りを叩き込まれて、壁にのめりこんでいく。

 

 そのままセルは、階段を昇りながら司令室へと向かって悠然と歩いていく。

 

 無数の軍人達を丁寧に一人残らず、その両の拳と脚を使って吹き飛ばしながら。

 

 一方、ブウの方にも左右から軍人が迫る。

 

 セルは軍人達に何もさせなかったが、ブウは相手の技を見ようと様子を窺ってみた。

 

「……貴様らのからくり、見せてもらう」

 

 レベル的に言っても、自分が相手をするまでもない連中であるのは分かっている。

 

 だが、本気ではないとは言えセルの鋭い打撃と容赦のない気弾を浴びて一度は立ち上がってきたのだ。それもダメージを精神力で抑え込むーー心の力を使ったサイヤ人達と同種のまねを。

 

 心の力を使っていた惑星サイヤのサイヤ人ターニッブ。ガーキン。ジュード。そしてリューベ。

 

 彼らとの闘いで、悟空達やフリーザ達は劇的にレベルアップをした。

 

 しかし、彼らの惑星にいたサイヤ人達全てが、心の力を使えていたかと言えばそうではない。

 

 明らかに一般的なサイヤの兵士達よりも目の前の連中はレベルが劣る。にもかかわらず、一部のトップクラスでしか扱えなかった心の力を使えている。

 

 そのカラクリを理解することが、ブウには先決だった。

 

 見れば、兵士たちの拳からは赤みがかった紫色のオーラが放たれている。

 

「……波動、か? いや違う」

 

 ターニッブ達の使う光。

 

 自分達の使う気を原料として練り上げる力の流れそのものを具現化した塊。

 

「ーーサイコストレート」

 

 軍人の一人が右拳にオーラを纏って突進しながらストレートを放ってくる。ブウはそれを敢えて受けた。

 

 予想をしていたから驚くには値しないが、それでもブウの眼は鋭く細まる。

 

 魔人である自分にダメージを与えられるのは、同じ魔人か神族のみだ。

 

 それ以外の存在に物理的なダメージを与えられてもブウは即座に再生できる。それなのに、兵士の一撃は確かな痛みをブウに与えた。

 

(やはり、心の力を使えている。コイツ等ーー!)

 

 だが、その黒い目を見れば分かるだろう。

 

 彼らに意志の光はない、何者かに操られているのだ。

 

「バビディのような洗脳と強化を、これだけの数相手にできるということか。しかし、心の力まで使えるようにできる魔術が、この世にあるのか?」

 

 すると軍人の一人が全身から紫色のオーラを放ちながら慣性を無視した軌道で宙を舞うとカカトをブウの頭に押し付けるように振り下ろしてきた。

 

「ヒールスタンプ!!」

 

 瞬間、ブウはその場から一歩動いて見切ると、階段を踏み砕きながら降り立った軍人に向かって心の力を込めた右拳を叩き込んだ。

 

 一撃で沈んでいく軍人を見ながらブウは目を細める。

 

 彼の眼には、軍人を操る波動と似て非なる力が倒れた軍人から吹き上がって消えたのが分かったからだ。

 

(私の心の力で無効化ーー相殺したということか。しかし、これはーー!)

 

「どうしました、ブウさん」

 

 手を止めずに自分に打ち込んでいくる軍人達を叩き潰していくブウを見ながらフリーザは問いかけた。

 

 するとブウは、紙のように軍人達を畳みながら応える。

 

「コイツ等、ただのクローンサイヤ人じゃない。洗脳と強化改造を受けているようだ。オマケに心の力まで使えるようになっている」

 

「……ほう? それはそれは。捕獲のし甲斐がありますねぇ」

 

 フリーザが上品に口許に手を添えて笑いながら、司令室の広場へと階段を昇り切って出る。

 

 階段には大勢の倒れた軍人が居るが、広場にはそれよりも更に多くの軍人が待ち構えていた。

 

 その時だった。

 

「何をチンタラしてやがるんだ? ああ!?」

 

 荒々しい獣のような咆哮を上げて一人の男が姿を現した。

 

 青いフードを被り、両手には赤いグローブをはめている。

 

 見た目はフリーザの知るサイヤ人で言えばナッパに最も近いが、スキンヘッドではなく黒髪が短く刈り込まれている。

 

 ナッパとの相違点は他に、褐色の肌をしていることと眉毛がないことだろう。

 

 褐色の肌のサイヤ人は珍しく、フリーザもターレス以外には見たことが無かった。

 

「これはこれは、ようやく人形ではない話が出来そうな方が現れましたかね?」

 

「……どうかな?」

 

 セルが粗暴なサイヤ人を見つめて肩をすくめる。

 

 とても話し合いのできるような相手ではないと思ったのだろう。

 

「テメエらが、この宇宙の支配者って訳か? ああ?」

 

「……そのとおりだ。コイツはフリーザ。この宇宙の帝王とよばれている」

 

 ブウがサイヤ人を相手に答える、と見る見るうちにニヤリとサイヤ人は笑った。

 

「グハハハハ! こんな弱そうなチビが、この宇宙の支配者だと!? 笑わしやがる!!」

 

 瞬間、セルとブウが揃ってフリーザを横目で見る。

 

 フリーザの目元が見えない。

 

 これに二人とも少しだけ、フリーザから離れる。

 

 だが粗暴なサイヤ人は、構わずに叫んできた。

 

「まぁいいや。帝王なら金持ってんだろ? 有り金を全部出しな? それなら命くらいは勘弁してやるよ!!」

 

 それに気付かずに、更に金をたかりだすサイヤ人にフリーザのコメカミにしっかりと筋が浮き上がっている。

 

「…初めてですよ? この私をここまでコケにしたおバカさんは……!」

 

 口許を上品に微笑ませながら濃い紫色のオーラを全身に纏うフリーザ。

 

 それを右手で制してブウが前に出る。

 

「お前は私たちの大将だ。ここは私が出ようじゃないか」

 

「……! あなたが手を下す必要がありますかね?」

 

「お互い様だ……!」

 

 桃色の肌の魔人は首を左右に倒しながら、ゆっくりとサイヤ人の前に立つ。

 

 するとサイヤ人は唾を地面に吐きつけながら、野獣のように鋭い目で睨み付けてきた。

 

「随分と仲良しこよしな坊ちゃん共だなぁ? そのザマで帝王だと? 笑わしやがるぜ!!」

 

「フ、相手の実力も見極められんとは。確かに、相当なバカのようだな」

 

 構えを取るブウに対し、サイヤ人は赤いグローブを見せつけるように左右の腕を回しながら、顔の横に拳を置くように腕を曲げて体を振る。

 

「面白れぇ、ぶっ潰してやるぜ!!」

 

 セルの目が、構えを取ったサイヤ人を見て鋭く細まる。

 

(なるほど。頭は単細胞のようだが、構えはそれなりにできるようだな)

 

 隣にいるフリーザも似たような感想を抱いているようであった。

 

 ブウがニヤリと笑うと左腕をムチのようにしならせながら伸ばして拳を放つ。

 

 独特な軌道で放たれる一撃をサイヤ人は頭部のガードを固めたまま、上体を振って的を絞らせないようにすり抜けて躱すと一気にダッシュしてブウの前に踏み込む。

 

「速い!!」

 

「ブウさんの拳を避けた、ですって?」

 

 セル、フリーザがサイヤ人の動きに目を見開く。

 

「ウォラァアアアアアア!!!」

 

 ガードを固めるブウの左腕の上から、サイヤ人の強烈な右ストレートが叩きつけられた。

 

 瞬間、ガード越しにブウの身体が後方に弾かれる。

 

(なんだ、コイツの拳は? 私がブロックで、吸収し切れないだと!?)

 

 セル、フリーザが目を見開く中、サイヤ人はさらにブウに拳を繰り出していく。

 

「オラオラオラァ!!」

 

 後方に下がるブウの懐にアッサリと踏み込み、強烈な左アッパーでガードしている腕を上に跳ね上げる。

 

「コイツ!?」

 

 目を見開くブウの目に、サイヤ人の背中が写っていた。

 

 キュキュッと甲高い音を立ててステップを踏みながら身体に捻りを加えて前にターンし、右ストレートを捻り込みながら放ってくる。

 

 まともにブウは、風を纏いながら放たれた拳を顔面に食らった。

 

 瞬間、地面に立っていた両脚が離れて後方へミサイルのように吹き飛んでいくブウの身体。

 

 頑強なフリーザ軍基地の壁をぶち抜いて、宙を突き進むと気を纏い、浮かんだ。

 

 口許を手で拭い、自分の青い血を見る。

 

「…フン、なるほど。頭は悪いし、振る舞いは単なる小物だが。拳の方は中々のものじゃないか」

 

 吹き飛ばされた時以上の勢いで、ブウは空から自分が吹き飛ばされた際にできた大穴を使ってフリーザ軍の司令塔に降り立つ。

 

 これにセルが肩を竦めて冷酷な笑みを、フリーザは残忍な笑みを強く浮かべてブウを見る。

 

 サイヤ人は唾を吐き捨てながら三白眼で睨み付けてきた。

 

「やろう、まだ生きてやがったか。大人しく死んでりゃ、楽になれたろうによぉ!」

 

 ニヤニヤと笑うサイヤ人にブウは非礼を詫びるように一礼した。

 

「先程は失礼した。お前は思ったより強かったようだ」

 

 そう言うと自分の拳を握って、ブウはサイヤ人と同じ構えを取った。

 

「なんだ? 猿真似でこのベルナル様に勝てるってのか?」

 

「試してみるがいい!」

 

 ブウは先程のベルナルの動きをトレースしたようにステップを刻み、上半身を揺らしてリズムを取る。

 

 その動きに、ベルナルはニヤリと笑った。

 

「いくぜぇええええ!!」

 

「……フン!」

 

 同時に二人は鏡写しのように互いに向かって踏み込んで殴りこむ。

 

 まったく同じタイミングとフォームで拳がぶつかる。

 

 強烈な暴風ーー衝撃波が二つの拳を中心に発生する。

 

「フフ、ブウめ。流石だな」

 

「ええ。拳を振り回すしか能のない牛には、これ以上ない煽りですねぇ」

 

 セルとフリーザが笑みを浮かべながら見据えていると、互いに拳をぶつけて突き出した状態のブウとベルナルが現れた。

 

「……! 俺のダッシュストレートを真似ただと!?」

 

「どうした? 猿真似に負ける程度なのか、お前の自慢の拳は」

 

「……テメェ!!!」

 

 即座に逆の拳を放つベルナルにブウも同じフォームで返していく。

 

 拳同士がぶつかり合い、相殺していく。

 

 自分の拳のみを信じているベルナルにとって、即座に模倣された動きで相殺されるのは、これ以上ない屈辱であった。

 

「やろぉおおお! ぶっ殺してやるぅうあああああ!!!」

 

「ハハハハ! やってみろ!!」

 

 猛るベルナルを更にブウは嘲笑する。秒間、数百を下らない拳の打ち合いにフリーザとセルが目を細める中、的の陣営に動きがあった。

 

「……ほう? お前がボガが言っていたフリーザか」

 

「……」

 

 声をかけられたフリーザとセルは静かにブウ達から視線を横にやる。

 

 其処には、腰まである長い金の髪を三つ編みにし、青地に黄色と赤のラインが入ったレオタード風のパンツと白いドレスシャツを上に着た鉄仮面の男が音もなく立っていた。

 

「セルさん、彼の気配を感じましたか?」

 

「……いいや。なかなか、面白そうな男だ」

 

 フリーザとセルの言葉に応えるように男は、背中に手を回すと何処からともなく手甲付きの長いリーチのかぎ爪を取り出して右手に装着する。

 

 男の構えにセルが前に出た。

 

「………少しは楽しめそうだ」

 

 セルの顔を一目見て、仮面の男は首を横に振った。

 

「……なんだ?」

 

「少しは美しい敵が現れるかと思ったが、私の見込み違いだったようだ。お前もフリーザとやらも、とても美とは程遠い」

 

 その言葉にセルが訝しげに片目を見開く。

 

「私はカルソッツ。この世で最も美しい私の手で死ねるのだ……! 光栄に思うがいい、醜い化け物め」

 

「……フフ、そのセリフ。後で後悔しないことを祈るよ」

 

 左手を前に突き出し、右手を左手に添えるようにして構えを取るセル。

 

 対する仮面の男カルソッツは左手を前に出し、かぎ爪を着けた右手を胸の前に置いて構える。

 

 先に動いたのはカルソッツ。

 

 驚異的なスピードでステップを刻みながら、室内を跳躍し始める。

 

「…なるほど。スピードには自信があるようだな?」

 

 その動きにセルが不敵な笑みを返した後、真剣な表情になって静かに観察する。

 

 壁や地面を蹴りながら加速して行き、隼のように爪を伸ばし獲物目掛けて滑空し、爪を正面に構えて矢のように放たれる。

 

 セルの顔目掛けて刃が迫る。

 

 瞬間、セルは額に来る爪を首を横に倒して紙一重で見切り、構えていた左手を上に動かしてかぎ爪をしたカルソッツの右手を跳ね上げる。

 

「…! ほう?」

 

 画面の向こうでカルソッツの瞳が細められ、バク転しながら距離を置く。

 

「その程度のスピードで、私を止められると思うのか?」

 

 その背後にセルは現れていた。

 

「…貴様。この私の背後を取るとは」

 

「私もスピードには自信があるんだよ」

 

 冷酷な笑みを浮かべて笑うセルは、長い脚を槍のように突き出してカルソッツの背中を狙う。

 

 放たれた一撃は、寸前まであった蜃気楼のように消えるカルソッツの背中を射抜く。

 

「…ふむ。やはり貴様、中々のスピードだ。動きもそれなりにできるようだな」

 

「…ヒュオオー!!」

 

 甲高い声を上げて姿を消すカルソッツにセルもステップを刻んで姿を消しながら追いかける。

 

 そこかしこで火花が散り、両者にとっては狭い空間をフリーザの目にさえ霞むスピードで飛び回る。

 

「…セルさんがスピードで本気を出すとは。ブウさんが遊んでいる相手といい、中々の粒揃いですね」

 

 口元に手を当て、上品に笑うフリーザの前で。

 

 強烈な音を立てて、ブウのダッシュストレートがベルナルを退かせ。

 

 セルの上段回し蹴りが、カルソッツをガードごと退かせる。

 

「…猿真似やろう、ふざけやがって!!」

 

「貴様のような醜い化け物が、私の動きを上回るだと?」

 

 ブウがニヤリと笑い、ベルナルに告げる。

 

「そこそこ楽しめたが、それで終わりか? ベルナル君」

 

 隣でセルもカルソッツに笑いかけた。

 

「どうした? 貴様の語る美しさとやらで、私を止められるのならやってみるがいい」

 

 これにフリーザがニヤリと笑みを強くする。

 

「ふふ、さすがセルさんとブウさんですね」

 

 そう呟いた後に、フリーザは二人のサイヤ人に告げた。

 

「あなた方も悪くはありませんが、私の友人二人を相手には不足です。さぁ、あなた方の大将を出しなさい」

 

 まだまだ戦う気のような二人の戦士にフリーザが時間の無駄だと諭すように語りかける。

 

「あなた達程度の力では、お二人が本気を見せるまでもないでしょう」

 

 その言葉を肯定するように、セルとブウは肩を並べて腕を組みニヤリと笑う。

 

「なんて様デスか!? オルスー四天王にあるまじき弱さ、醜態デス!! ボガ様の配下に無能は要らないデス!!」

 

 兵士達を掻き分けて、金切り声を上げて現れたのは長身痩躯、丸い眼鏡と縁の広い帽子を被った、袖の広い紫色の中華服を着た男。

 

 その両手は異常な程に発達しており、鋭い爪は大猿の手を思わせる上、不気味な紫色をしている。

 

「恥晒しデス! ボガ様の名誉のために、此処で私が!!」

 

 男は、自分の仲間であろう二人に向けて構えをとる。

 

「テメエ、誰に向かって吠えてんだ? ああ?」

 

「…貴様が吠えるな。醜悪な犬めが」

 

 これにベルナル、カルソッツ共に吐き捨てながら殺気を身にまとい始めた。

 

「…なんだ、コイツらは? 仲間割れか?」

 

「仲間にしては、随分と凄まじい殺気だな」

 

 統率も何もないイザコザに、セルとブウが呆れた表情に変わる。

 

 フリーザが首を鳴らしながら叫んだ。

 

「いい加減にしなさい!! あなた達、このフリーザを前に好き放題やってくれますね? いい加減、堪忍袋の緒が切れてしまいそうですよ」

 

 これにゆっくりと、長身痩躯の男が振り返る。

 

 不気味な、粘着質のある光を瞳に宿して。

 

「…お前がフリーザ、デスか。光栄に思うのデス。あなたの軍は、ボガ様によって再利用されます。あなたもボガ様に忠誠を誓うなら、私の下くらいにしてあげても良いデスよ」

 

「……フ」

 

 ニコリとフリーザは笑うと無造作に右手人差し指を突き出して赤い光を男に放った。

 

 凄まじい音と衝撃が発生しながら、フリーザの光は男の紫色の手によって掴み止められ、握り潰された。

 

「…なんの、つもりデスか? フリーザ」

 

 笑みを消した男にフリーザがニコリと返す。

 

「…いちいち。堪に障るやろうだ!! 3人纏めて叩き潰してやる、覚悟しろ!!!」

 

 気を纏い、激情を露わにしてフリーザが構える。

 

 そのパワーと迫力と怒気に、ベルナルとカルソッツが構えを取った。

 

「…あのチビ。少しは、やりそうだな」

 

「…なるほど。ボガが気にかけるだけはあるようだ」

 

 フリーザの気を見て恐怖を感じていない様子の二人にセルとブウも目を細める。

 

「…どう見る、ブウ?」

 

「実力が違い過ぎてレベルの差が分からないのか。それとも本気のフリーザに匹敵する何かと戦ったことがあるのか」

 

「後者ならば、面白くなりそうだな?」

 

 笑みを強くする二人組に対し、長身の男は腰まで伸ばした黒髪を撫でながら告げる。

 

「愚かデスねー。どのみち、世界はボガ様によって地獄と化すのデス。その偉大なるボガ様に楯突くとは」

 

「…戯言は聞き飽きましたよ」

 

 そう告げると、フリーザが一気に踏み込む。

 

 長身の男の懐にアッサリと入ると拳を腹に叩き付けた。

 

「うぐぉ!? バ、バカな。このクンタン様が!?」

 

 前のめりになった男の横頬をフリーザの尾が打ち抜き、後方へ吹き飛ばされる。

 

「…口先だけの幹部、ですか? 私には必要ありませんね」

 

 男ーークンタンが、紫色の手を壁に付けると壁は溶け出して煙を上げ始めた。

 

「…イカれた男だな。手に毒を擦り付けている」

 

 ブウが不快げに告げると、セルが目を細める。

 

(…フリーザの一撃をまともに食らって立ち上がるとは。やはりコイツも、普通ではないようだ)

 

 フリーザも毒手を睨みつけた後、首を倒す。

 

「なるほど。私の攻撃を食らって、その程度のダメージですか。ただの雑魚とは違うようですね」

 

 コレにニヤリと笑みを返しながら、クンタンは告げた。

 

「…所詮、この程度デスか。やはり、お前ではボガ様の相手は務まりませんね〜。私が、殺してあげマス!!」

 

 クンタンは両手を上下に合わせて毒の気を固めながら紫色の光を生み出して放ってきた。

 

「死にナサイ! 愚か者のフリィザァアアア!!」

 

 瞬間、フリーザは人差し指から赤い光を放ち、二人の中央で押し合う。

 

「私にとって、あなたが厄介だと思わせられるのは。その得体の知れない毒です。それ以外は、何にも感じません。分かりますか?」

 

「…き、キサマァァアアア! 私を超える存在は、ボガ様のみデス!! それを、よくもよくもよくも!!」

 

「…一匹の毒アリが、恐竜に敵うと思ったのかな?」

 

 つまらなそうにフリーザはデスビームでクンタンを毒の気ごと撃ち抜いた。

 

 仰向けに倒れるクンタンをフリーザの真紅の瞳は見ない。

 

 その背後に浮かぶ黒いマントに赤い軍服を着た男を見つけたからだ。

 

「…あなたが私に挑んできたおバカさん、ですか?」

 

 帽子を被った黒髪の男はニヤリと笑みを強くすると、白い眼を見開いて笑う。

 

「…我が名はボガ。この世界の宇宙の帝王という貴様の力、見せてもらいに来た」

 

「…たかが、サイヤ人無勢が。調子に乗るのもいい加減にして欲しいですねぇ」

 

 腕を組んだまま、ボガは地面に降り立つ。

 

 そして黒いマントを掴むと投げ捨てた。

 

 フリーザの目が細まる。

 

(なんだ、コイツは? 普通のサイヤ人ではない。孫悟空達やターニッブとも違う)

 

 帝王たるフリーザの勘が訴えてくる。

 

 コイツは普通ではない、と。

 

「…どうした、ブウ?」

 

「この気配。フリーザ。コイツは人間じゃないぞ」

 

 セルの問いかけにブウがフリーザに返す。

 

 フリーザはブウを見ずにボガというサイヤ人を見つめた。

 

「…人間ではない? ではなんです?」

 

「肉体はサイヤ人だが、この気は人間のモノではない。ソイツは魔人の気配だ。カラクリは分からんがな」

 

 ブウの言葉を肯定するようにボガはニヤリと笑みを強くしてフリーザに笑いかけた。

 

「私が魔人だから、どうしたというのだ? 敵ならば倒すのみのはずだ。そうだろう? フリーザよ」

 

 口が裂けるような笑みを浮かべて、ボガは笑う。

 

 その全身から、悟空の超サイヤ人ブルーやターニッブの波動に似て非なる禍々しい青い気を吹き上げながら。

 

「…いいでしょう。魔人だがなんだか知りませんが。つまらない手品でしたら、叩き潰すのみです」

 

 両手を広げて、両足を揃えてフリーザは紫色の気を高めていく。

 

 二人の巨悪の激突が、世界を再び混乱の渦へと巻き込んで行くのであった。

 

________________________________________

 

次回も、お楽しみに!(´ー`* ))))

 

 




オルスー=シャドルー

ボガ(かぼちゃ)=ベガ

ベルナル=バイソン

カルソッツ=バルログ

クンタン=ファン

となっております。

次回もお楽しみに!(^^)!
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