ドラゴンボールZ 真・超サイヤ人   作:カンナム

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カタッツの修行 最終章 そして絶望の未来へ★

 惑星フリーザNo.59

 

 ターレスは、宇宙船のメンテナンスの為にフリーザ軍の施設に立ち寄っていた。

 

「ほう! 流石はブウ殿!! 見事なスペシャルファイティングポーズです!!」

 

「何、ギニュー。お前ほどではないさ」

 

 互いに妙な格好のポーズを取りながら、ニヤリと笑い合う同じ道着を着た二人を、セルが呆れたような表情で見据える。

 

「ギニューはともかく、貴様までポーズの研究とはな。存外、子どもっぽいところがある」

 

 そんなセルを見返し、ブウはニヤリと笑った。

 

「このポーズを考えたのは、お前を倒した孫悟飯だぞ?」

 

「…………なんだと? 孫悟飯、いつの間にこんなポージングなどという妙な趣味を」

 

 何げにショックを受けた表情でセルがボヤいている。

 

 それを尻目にフリーザは指令席の椅子の上でヘラー一族の女戦士に膝の上に跨られて文字通り一方的に絡まれているサイヤ人、ターレスを見た。

 

 口説くのは良いが、口説かれるのは苦手らしい。

 

 そんな、どうでも良い発見をしながらフリーザはターレスに告げる。

 

「先ほど、通信兵のアプールから連絡がありましてね。間も無く、船のメンテナンスが終わるそうですよ」

 

 フリーザの冷めた口調に艦長席に座るターレスは自らの肉体に全身を蛇のように絡めてくる女からフリーザに顔を向け、キリッと眉を引き締めて告げる。

 

「…了解だ。すぐにでも出発しなければな。あのベビーとか吐かすヤツを倒して取り込めば、俺はさらなる飛躍を遂げられるのだから」

 

 ニヤリと笑うターレスの首に深い緑色の肌をした細腕が巻きついて無理矢理、自分の方に顔を向かせる。

 

「…ねえ、船のメンテナンスが完了するまで、まだ時間あるんでしょ? フリーザなんか放っておいて。もっと楽しみましょ?」

 

 甘美な声を上げてターレスを誘惑するのは、ザンギャだった。

 

 ターレスは脂汗をかきながら、なるべくザンギャに顔を向けないようにしつつフリーザを見る。

 

 細腕の彼女だが黒髪状態のターレスよりは遥かに強いため、腕力で来られると現状では勝ち目がない。

 

 当のフリーザは、不機嫌そうに口元を歪めた。

 

「…フリーザ”なんか”?」

 

「あら、なあに? 何か気に障ったかしら?」

 

 挑発するように笑むザンギャ。

 

 睨み合う両者をターレスが右手で遮る。

 

「止そうぜ、俺たちは仲間なんだからよ。下らねえケンカなんて、な?」

 

 などと言っていると、フリーザとザンギャは同時にターレスを見る。

 

「…そうですね。無駄な争いを避ける為に、決めてもらいましょうか?」

 

「そうね。比べるまでもないけれど、ターレス。貴方は、どちらと一緒に居たいの?」

 

 二人からの問いかけにターレスは薮蛇を突いたような表情になる。

 

「……お、俺か? そ、そうだな」

 

 威圧的な二人の視線に思わず口淀むターレスだったが、突如事態は動き出した。

 

 司令室の一角に眩い光が現れたのだ。

 

「…おやおや。なんでしょうね、この綺麗な光は」

 

「落ち着いてる場合じゃないよ! 何なの?」

 

 呑気なフリーザに思わずザンギャがツッコミを入れる。

 

 彼等の司令室に、人一人を飲み込む程の大きさの金色の光の球が現れたのだ。

 

「…これはまさか」

 

 目を見開くターレス。

 

 彼の前に二人の人間が光から歩み出てきた。

 

「お久しぶりです、ターレスさん」

 

「よう! もしかしたら、死者の意思にやられたかと思ったが。意外に元気そうだな!」

 

 巫女服を着た艶やかな黒髪と色白の肌を持つ女性と、真紅の道着を着た逞しい黒髪の男性。

 

 尻尾はないが、共にサイヤ人である。

 

 女性はたおやかに一礼し、男性は明るく笑いながら片手を上げて気さくに話しかけてくる。

 

 ポカンとするフリーザやザンギャと違い、その二人と面識のあるターレスは、余裕を持ってニヤリと迎える。

 

「プリカにガーキンか。ガーキンよ、送迎ご苦労だったな。ターニッブをやめて俺の女になりに来たのだろ、プリカ?」

 

 いきなり現れた女性の方ーープリカにマントをなびかせながら歩み寄り、口説き始めるターレスに男ーーガーキンは呆れた顔になる。

 

「相変わらずだな、お前…」

 

 口元を手で隠し、プリカは上品に笑う。

 

「惑星の意思の件は、大丈夫そうですね。ご無事で何よりです、ターレスさん」

 

「相変わらずの石頭だな。せっかく口説いてるのに、ムードも何もありゃしねえ。いい女が台無しだ、プリカ」

 

「ごめんなさい。事は一刻を争うのです」

 

 ターレスが不満げに自分の長い髪を触りながら呟くのを聞いて深々と申し訳なさそうに頭を下げながら、しかし強い瞳でプリカは告げる。

 

「…惑星の意思が復活したのを感じました。ターレスさんは取り込まれていないようですので、大丈夫みたいですが。もしかして惑星の意思は自らの器として、誰かの可能性を固体化させたのですか?」

 

 真っ直ぐな黒い瞳をターレスに向けると彼は邪悪な笑みを浮かべて答える。

 

「ああ。怨霊どもはカカロットが倒したベビーとか吐かすヤツを選んだようだぜ? ベジータ王子の肉体を乗っ取ったツフル王の可能性だとか。だが、安心しろ。ヤツは、この俺が食らう餌に過ぎない。野郎が大事に育てた力は、再び俺が取り込んでやるさ」

 

 自信満々なターレスの言葉にフリーザが呆れたような表情になって言う。

 

「よく言うよ。真・超サイヤ人でなければ、話にもならないくせに」

 

「…なんだ? この俺が圧倒的な力を手に入れているのが、悔しいのか?」

 

 揶揄するように告げるターレスだが、フリーザは一向に構わない。

 

 むしろ呆れた表情で告げる。

 

「あのね、ターレスさん。貴方のプライドを尊重して敢えて黙ってましたが。真・超サイヤ人になれば勝てるっていうのはね」

 

 意味が分からず首を傾げるターレスにフリーザが淡々と告げる。

 

「変身される前に倒しちゃえば、何の問題もないんですよ。変身前は貴方、ただのサイヤ人ですからね」

 

「………!!」

 

 驚愕に目を見開くターレスを冷めた目で見つめるフリーザ。

 

 その横からガーキンが呆れたような表情になってターレスを見る。

 

「お前また、強力な力ばっかりに目が眩んで変身前の基本をおろそかにしてんのかよ?」

 

「貴方、見たところサイヤ人のようですが。ターレスさんよりは見所がありますね」

 

「ガーキンだ、よろしくな! それにしてもターレス。悟空やベジータ達に散々注意されたろうが。なあ、悟空?」

 

 ガーキンはフリーザに名乗った後、妙なポージングをしている山吹色の道着を着て左右に跳ねたくせ毛の黒髪の青年に声をかける。

 

「? ほう、ラディッツに瓜二つの顔を持つサイヤ人か。この体が孫悟空だと知っているとはな。それに中々鍛えてもいるようだ。俺の名はギニュー! フリーザ様の右腕を自負している!!」

 

「?? どういうこった?」

 

 意味が分からず混乱するガーキンにターレスが淡々と告げた。

 

「コイツ等は、俺が死者の都の意志を取り込んだ時についでに復活させた可能性どもだ。俺の能力が高まったことにより肉体は固体化されている」

 

「可能性なぁ…! 同じ存在だけど違う次元の人間が何人も居るってのは、混乱しそうだよな」

 

 しみじみとギニューとこちらを見て呟くガーキンに、プリカの髪を触っていたターレスが不満げな表情になって離れながら体をガーキンに向ける。

 

「おい、俺はカカロットの別次元の可能性じゃねえ…! 顔が似てるだけの赤の他人だ」

 

「そっくりだけどな…。ターニッブといい、お前といい。バーダックは悟空の親父だから、まだ分かるけどよ」

 

「俺たち惑星ベジータのサイヤ人は貴様らサイヤの連中と違って少数民族だから、顔のタイプが少ないんだ!!」

 

 力強い言葉で話題を強引に打ち切った後、ターレスは改めて二人に問う。

 

「…それで? 貴様らはベビーを追うのか?」

 

「はい。怨霊の復活だけは阻止しなければなりませんから」

 

「…どうだ、プリカ? 俺も協力してやろうか? 流石にガーキン一人では荷が重いぜ?」

 

 物静かながらも笑みを浮かべながら告げるターレスに、ガーキンが割って入る。

 

「とか抜かして、プリカ様は二の次で。惑星の意思を取り込むのが目的だろうが」

 

「勘違いするなよ、ガーキン。俺はプリカも力も、両方手に入れるのが目的だ」

 

「…二兎追うものは、って諺を知ってるか?」

 

「俺を凡百のサイヤ人共と一緒にするなよ。俺は、全宇宙を跪かせる男だ」

 

 自信満々に告げるターレスにガーキンは呆れた表情になる。

 

「…言うことだけは、デカイよなぁ」

 

 そんなガーキンの隣に立ち、プリカが告げる。

 

「ターレスさん。力を貸していただけるのですか?」

 

「? 姫様、本気ですか? 実力はともかく。こいつ、詐欺師みたいな雰囲気があるからイマイチ、信用できないんですけど」

 

 ぎょっとしながらプリカに問いかけるガーキンを彼女は制し、ターレスに顔を向けたまま告げる。

 

「ガーキン。似ていると言っても、彼はターニッブとは関係ありません。悟空さんやバーダックさんと同じように接しなさい。あまり、自分の価値観を押し付けないように」

 

「分かっちゃいるんですが。どうもねぇ……」

 

 頭を掻きながら見下ろすガーキンをターレスが見上げる。

 

「なんだ? 側近の癖に自分の仕える姫の言葉も聞けんのか?」

 

「…姫様、あんまりコイツを調子づかせない方がいいですよ」

 

 互いに睨み合いながら、言い合う。

 

 そんな二人を無視してプリカは告げた。

 

「では、さっそく参りましょう。ベビーという存在に会いに」

 

「おい、プリカ。ベビーにどうやって会いに行くつもりだ? 俺達でさえ、奴らの居所を掴めてないんだぜ?」

 

「わたくしはサイヤの巫女です。ベビーは、かつて死者の都と呼ばれた亜空間を利用して別次元に向かいました。それを神殿で感知できたから、貴方に会って確かめに来たのです」

 

「…要は、死者の都から別の世界に跳んだってのか。チッ、惑星の意思め。俺に隠してやがったな」

 

 ターレスは舌打ちをしながらも、もう一度取り込めば新しい力が手に入ると確信する。 

 

 光の球が現れ、プリカはターレスに告げた。

 

「ではーー行きましょう」

 

「いいだろう……!」

 

 ニヤリとターレスは大物然とした笑みを浮かべた。

 

「勝手に話を進めんじゃないよ!!」

 

 その瞬間、ザンギャの細腕がターレスの首を締めあげた。

 

「ぐぉ!? な、何のつもりだ…!?」

 

 ふり返れば、冷たい眼差しでザンギャは口許に笑みを浮かべてターレスを見下ろしている。

 

「貴方、私の前でよく他の女を口説いたわね? 黙って見てて上げたら調子に乗ってくれちゃって…!」

 

「ま、待て…! 俺は交渉を……!!」

 

「ーーーー私刑♡」

 

「ぐわぁあああああ!!!」

 

 宇宙船にターレスの悲鳴が木霊する。

 

 そんな彼をフリーザとセルが呆れて肩を竦め、ブウが愉快気に笑っている。

 

「…げに恐ろしきは、女ってか? 笑えねえなぁ。つーか、彼女さんの前で他の女を口説くなよ」

 

 命知らずな、とガーキンは呟いていた。

 

ーーーー

 

 忘却のナメック星。

 

 時の流れが曖昧な世界で、ピッコロと悟飯は四ヶ月の時を過ごしていた。

 

 彼らの故郷である地球時間では、まだ半日も経っていない。

 

 たった四ヶ月の修行は、しかし濃密で精密だった。

 

 彼らは修行の仕上げを行っている。

 

 ピッコロはカタッツと向き合い。

 

「礼を言うぜ、カタッツ。おかげで俺は、一気に自分の限界を超えられた」

 

「ならば、礼をしてもらおう。貴様の拳でな!!」

 

 青みがかった白銀の光をその身に纏わせて、二人のナメック星人は構えを取った。

 

 そんな二人から、少し離れたところで孫悟飯はターニッブと向き合っている。

 

「もう一人の僕と作り上げた力、貴方にぶつけさせてもらいます! ターニッブ!!」

 

「ーー受けて立とう、孫悟飯!!」

 

 悟飯と向き合うターニッブは、黄金の炎を天に向かって墳き上げて気柱とする。

 

 髪は逆立って黄金色に変わると同時、黒目は翡翠に黒の瞳孔が現れたモノに変化した。

 

「…これが、俺の全力だ!!」

 

「流石ですね。なら、こちらもーー!!」

 

 拳を握り、悟飯は首元に吊らされていた勾玉を左拳で掴む。

 

「行こう。ーーもう一人の僕!」

 

(任せてくれ。別の世界の俺!)

 

 黒の瞳を大きく見開き、アルティメット悟飯の影からもう一人の別の世界軸の顔に傷のある悟飯が姿を現す。

 

 二つの悟飯は一つに重なると同時、黄金の炎が天に向かって突き立った。

 

「二つの半身の魂が一つとなり、真に至るーーか。面白い!!」

 

 両の拳から青紫の雷を放ちながら、ターニッブは腰を落として構える。

 

 目の前には、山吹色の道着を着た超サイヤ人が居た。

 

 未来悟飯の前髪。

 

 現代悟飯の天を突いた髪型。

 

 二つの特徴が如実に表れており、冷徹な翡翠に黒の瞳は真っ直ぐにターニッブを見据えている。

 

「これが二人の孫悟飯が作り上げた究極の力。俺の真の姿ーー!」

 

 呟くと同時、その大地をへこませながら一気に駆ける。

 

 ターニッブが目を見開く。

 

「! 速い!!」

 

 拳を構えて腕を上げて受けると、強烈な衝撃が背中を打ち貫いていく。

 

 宙に浮かんで拳を打ち下ろした姿勢で止まる悟飯と、左腕を上げて拳を受け止めた姿勢で止まるターニッブ。

 

 翡翠に黒の瞳孔が現れた両者の瞳が視線で火花を散らして睨み合う。

 

「うぅぉおおりゃぁああああああ!!!」

 

 腹の底からの咆哮は、父親の孫悟空や祖父であるバーダックをも凌ぐほどに苛烈。

 

 炸裂弾のように激しい轟音が響かせながら次々とガードの上に叩き込まれる連撃。

 

「ーーはっ!!」

 

 圧倒的な超スピードと高威力の連撃にターニッブの前捌きーーブロッキングが発動する。

 

 強烈な炸裂音が響きながらも気が弾け、打撃の威力が無効化されるーーはずだった。

 

「……!! 孫悟飯、お前はーー!!」

 

 悟飯の拳の威力を殺しきれず、徐々に後退させられている。

 

 ターニッブの体勢が微かに崩れ、膝が揺れる。

 

 それほどの一撃にして連撃。

 

「どうした!? あんたの力は、こんなもんじゃないだろ!! 父さんを相手に引き分けた貴方の実力を、全力を俺に見せてくれよ!!!」

 

 苛烈な攻めと言葉を放ちながらも、真っ直ぐにターニッブを見つめる悟飯。

 

 力に飲み込まれて慢心するのではなく、落ち着いた雰囲気でしっかりと敵を見つめている。

 

 強い。

 

 優しさと激しさを併せ持った悟飯の心に、一本の芯が通った。

 

 力を振るう覚悟ーー。

 

 未来は力を求め。

 

 現代は心を求めた。

 

 二人の悟飯は互いに補い高め合う。

 

 自分の大切な者を守り抜くために。

 

「ーーぐはっ!!」

 

 ガード越しに仰け反りながら血を吐くターニッブ。

 

 着地して構えを取る悟飯を見つめ、ターニッブは笑う。

 

「この強さーー本物だ!!」

 

 その前に立つ孫悟飯は、静かに口許だけを緩めて笑みを浮かべる。

 

「さあ、次は貴方の番だ。ターニッブ」

 

 静かに構えを取り、凄みのある笑みを浮かべる孫悟飯に、ターニッブも笑みを返す。

 

「ならばーー行くぞ!!」

 

 一瞬で相手の懐に飛び込む踏み込み。

 

 強烈な左正拳突きを真っ向からガードする悟飯。

 

「ぐぅ! 流石だ。ガードじゃ吸収しきれない、か!!」

 

 うめき声を上げながらも笑みだけは消さない。

 

 強烈な打撃は重く、鋭く、的確だ。

 

 ガードを外せば、一撃で葬られるほどに。

 

「ーーぐあ!!」

 

 左こめかみの前に左拳を上げてターニッブの右上段回し蹴りを受け止めるも、ガード越しに仰け反る悟飯。

 

 ブロックした腕が痺れ、同時に殺しきれなかった衝撃が悟飯の視界を揺らがせる。

 

「ーーフ、フフフ! 闘いが、真剣勝負が。こんなに楽しいものだったなんて。感謝するよ、ターニッブ!!」

 

 揺らがされた視界を戻し、目を見開いて悟飯は叫ぶ。

 

「その礼にこちらも全力で応えよう! 来い!!!」

 

 どっしりと構え、ノーガードになるターニッブに悟飯は狂おしい笑みを浮かべて拳を握って挑みかかった。

 

 交互に弾け飛ぶ両者の首。

 

 一撃の速さは悟飯。

 

 重さならばターニッブ。

 

 スピードと手数は五分と五分。

 

 一層激しくなる両者の打撃戦は、ついに決着を迎えようとしている。

 

 拳と拳をぶつけ合い、やや悟飯が後方に下がる。

 

「はぁっ、はあっ…!!」

 

 肩で息をし始める悟飯を静かにターニッブが見据える。

 

「流石ですね…! 真・超サイヤ人の力を、貴方の肉体は完全に使いこなせている。まるで、昔父さんが超サイヤ人の状態で自然体を保っていたように…!!」

 

「…お前もだ。流石、孫悟空が認めた男だ…!」

 

「嬉しいですね、父さんと引き分けた貴方と。こうして互いに本気で、全力で戦えるなんて。こんなに楽しいことが、父さんとも出来るなんて!!」

 

 拳を握り、悟飯はターニッブに笑いかける。

 

「ありがとう、ターニッブ。この俺の全力の一撃、受けてもらえますか!!」

 

「望むところだ。ーー来い!!」

 

 互いに黄金の炎を纏い、腰だめに両手をたわめる。

 

 同じ構えから、二人は青い光の球を作り上げる。

 

「これが現在と未来の俺が合わせた全力の一撃。孫悟飯の魂そのものが宿った究極ーー!」

 

 瞳を閉じながら無限に上昇する黄金の炎を青い光の気に吸収させて高め、悟飯は叫ぶ。

 

「アルティメットォオーー! かめはめ波ぁあああああ!!!」

 

 突き出された両手からは銀河を思わせるような光の渦を巻いた球が生まれ、そこから極限のエネルギーが宿った光線が放たれる。

 

 対するターニッブも、青白い光の球に己の力を凝縮させていく。

 

「電刃ーー波動ぉおおおお拳ぇえええんっ!!!」

 

 突き出された両手から放たれた光線は、悟飯の光に勝るとも劣らない。

 

 二つの極大の一撃は互いの中央でぶつかり、そして爆発した。

 

 爆煙が晴れ、二人の姿が露わになる。

 

 真・超サイヤ人の状態を保ち続けるターニッブ。

 

 そして、エネルギーを使い切り、黒髪に戻って肩で息をしながら立つ悟飯の姿があった。

 

「流石ですね、ターニッブ。だけどーー!」

 

「ああ。次を楽しみにしているぞ!!」

 

 互いに笑みを交わし、拳を軽くぶつけ合った。

 

 その向こうでは、ピッコロとカタッツの対決が行われている。

 

 空も地も関係ない両者のバトルフィールドは、高速移動で動きを消した後。

 

 衝撃波をまき散らしながら拳と拳がぶつかり合う。

 

 一気に二つの光が離れ、螺旋を描くように動いた後、接近する。

 

 強烈な蹴りと蹴りがぶつかり合う。

 

 鉈のようなカタッツの蹴りと日本刀のようなピッコロの蹴りは相殺。

 

 重さならばカタッツ、鋭さならばピッコロ。

 

「ーーこれが、ピッコロか。神の如き見切りと多彩なナメックの技術。そして強烈な魔の力を併せ持つか!! 何とも見事としか言いようのない戦士よ!!」

 

「カタッツーー。その凄まじい攻めは、正に猛虎の如きだ。だが、今の俺は究極のナメック星人!! 俺は、ピッコロ!! 魔族としても神としてもナメック戦士としても、誰にも負けはせんぞぉおおおお!!!」

 

 強大なカタッツの向こうに見えるのは、水銀のオーラを纏う超サイヤ人。

 

 彼との決着を宿敵として望んだ。

 

 いつの間にか、彼とライバルとなった。

 

 時の流れの中。

 

 力の差が、どんどんと開いて行った。

 

 やがてライバルと呼ぶには、余りにも力に差がついてしまった。

 

 どれだけ修行しても、追いつけることはなかった。

 

 今日ーーこの時まで。

 

「うぉおおおお! カタッツ!! 俺は、孫悟空に勝つ!! そのために、俺はアンタを超える!!!」

 

「ハァーハッハッハッ! この帝王を踏み台にするか!! 図に乗るなよ、小僧ぉおお!!!」

 

 強烈なカタッツの拳。

 

 その重く鋭い一撃は、魔王のパワーと神の見切り、ネイルの技を同時に使ってなお捌き切れない。

 

 それでもーー止められる。

 

 返しの左拳の一撃をカタッツのガードーー分厚い丸太のような腕に叩きつける。

 

 悟飯と二人がかりでもダメージを与えることさえ難しかったが、今はその巨躯を衝撃が貫くのが分かる。

 

「クク、なんとも。倒し甲斐のある男に成長しおったわ、ピッコロよ!!」

 

「どうかな? 俺はアンタに勝つつもりだぜ。カタッツ!!!」

 

 冷静なピッコロが熱く燃え滾っている。

 

 その言葉にカタッツは笑う。

 

 猛虎の如き己の攻めを真っ向から返すナメック星人など、はじめてだった。

 

「ならば、勝負!!」

 

「望むところだ!!」

 

 静かに構えを取り合い、全力を込めた両拳を握り締める。

 

 互いに相手から目を逸らさない。

 

 今のピッコロと悟飯の力を、もし孫悟空が見たならば。

 

 目を輝かせて笑みを浮かべただろう。

 

 かつての宿敵の復活と。

 

 かつて己が託した存在に。

 

 孫悟飯が真・超サイヤ人と言うのならば。

 

 今のピッコロの纏う力は、究極(アルティメット)ナメック星人。

 

 サイヤ人だけが、最強ではない。

 

 それを示すかのように、ピッコロはカタッツの纏う力と同じーー究極のパワーを手に入れていた。

 

 無限に上昇する黄金の炎。

 

 究極の力で全てを包み込む蒼銀の光。

 

「勝負だ、カタッツゥウウウウウ!!」

 

「来い!! ピッコロォオオオオ!!」

 

 同時に気が弾け、高速移動で姿を消しながら。

 

 そこいらの地面にクレーターを作りながら、空中で光の軌跡を描きながら。

 

 無数の打撃の衝撃波を生みながらぶつかり合う。

 

「「ーー!!」」

 

 その様に、勝負が終わったターニッブと悟飯も目をそちらに向ける。

 

「…カタッツを本気にさせたか。流石だ」

 

「ピッコロさんーー!」

 

 真っ向から殴り合う究極・ナメック星人達。

 

 その光景にサイヤ人達はジッと動きを止めて見入る。

 

 左右の拳をぶつけ合い、膝蹴りを膝蹴りで止める。

 

 交互に弾け飛ぶ両者の首。

 

 ガードも糞もない、真っ向からの殴り合い。

 

 連撃の手数は、両者五分と五分。

 

 だが、徐々にピッコロが打ち負け始める。

 

「ぐぅ! やはり、この骨をも砕かんとする剛拳の重さには勝てんか!!」

 

 仰け反りながら呟くピッコロに、カタッツが獰猛な虎の如き笑みを強めながら叫ぶ。

 

「ハァーハッハッハッ! どうした、ピッコロ!! この程度で終わりか!!」

 

 強烈な左肘をこめかみに叩きつけられ、後退するピッコロにカタッツは強烈な右のハイキックを繰り出す。

 

「砕け散れ、ピッコロ!!」

 

 その蹴りを前にピッコロの目が見開かれる。

 

「今だ!!」

 

 放たれる蹴りに対し臆することなく、左腕で捌きながら真っ向から懐に踏み込むと同時。

 

 強烈な右ストレートを腹にぶつける。

 

「ぐぉ!?」

 

 前のめりになるカタッツの顎をピッコロの長い脚が蹴り抜いた。

 

「ぐはぁ!!」

 

 後方へ弾け飛ぶカタッツに右手を突き出して左手で手首を掴み、強烈な魔力と神気の混じった光を放つ。

 

「喰らえ! 爆力魔波ぁああああ!!」

 

 咄嗟に地面に両手を叩きつけてひっかきながら、勢いを殺して止まるカタッツの目の前にピッコロの放った光が迫る。

 

 閃光と爆発、ピッコロの光はカタッツに直撃した。

 

「ーーぬ!!」

 

 爆発の向こうから気を感じ、咄嗟にガードを固めるピッコロの前にカタッツの放った光が迫る。

 

「タイガァァキャノォンッ!!」

 

 両腕で一瞬、受け止めるもそのまま後方へ吹き飛ばされる。

 

 その余波だけで並みの戦士ならば倒されてしまうレベルだ。

 

「…なんて力の塊だ。父さんと戦ったビルス様と互角ーーいや、それ以上だ」

 

「だがーー! ピッコロは負けていない」 

 

 吹き飛ばされ、光に飲み込まれて肩で息をしながらも、ピッコロは立っていた。

 

 決して軽くはないダメージを負いながら、それでもニヤリと笑ってカタッツを見る。

 

 カタッツも笑みを返しながら拳を握り、前に出る。

 

「凄い闘いだーー。カタッツさんは、才能だけじゃない。積み重ねた修練も半端じゃないーー! これが、ナメックの帝王と呼ばれる男の実力!!」

 

「二人とも、ダメージは相当のはずだ。この勝負、決着は近いぞ」

 

「ピッコロさん!! 貴方の誇りを! 意地を!! カタッツさんに全てぶつけてください!!!」

 

「拳技において勝負は互角、ならば命運を分けるのはただ一つ。拳に込める魂だけだ!!」

 

 悟飯の叫びが、ターニッブの静かな言葉が、二人の究極戦士に届いている。

 

(感謝するぞ、カタッツーー! これほどまでに純粋に満たされた戦いなど、孫悟空を置いて他にはなかった。いや、あの時の俺は孫悟空との勝負ですら満足に楽しめる心ではなかった…! だが、今は!! 純粋な戦士としての誇りを賭けて、お前と戦える!!)

 

 ピッコロは心のなかで礼を言いながら、鋭いカタッツの中段蹴りを捌いて鋭い拳を胸にぶち当てると同時、両手を胸の前で組んで強烈な光をゼロ距離で放つ。

 

「激烈っっーー神・魔光ぉおおおう砲ぉおおおおおっ!!」

 

 光は、螺旋を纏った直線を描きながら、巨躯のカタッツを遥か後方にまでふっ飛ばして見せた。

 

 貫通力の魔貫光殺砲と破壊力の激烈光弾の合わせ技ーー神・魔光砲であった。

 

 ナッパに使った時は威力も半端で躱されたが、今のピッコロならば完全に使いこなせる。

 

「フ、フハハハ!」

 

 ゆらりと立ち上がりながらカタッツは笑みを浮かべている。

 

 その笑みは、ターニッブとの戦いで見せた純粋な笑みだった。

 

 両者は限界の肉体を超えながら、再びぶつかり合う。

 

 強烈にして苛烈な打撃の交換。

 

 ピッコロの拳がカタッツの腹を打ち貫けば、カタッツの拳がピッコロの顔を殴りつける。

 

 一進一退の攻防は、ついに終わりの時が来る。

 

「ぐぉ!?」

 

 強烈な右拳の一撃を顎先に喰らい、仰け反ったカタッツにピッコロが目を見開いて牙を剥き出しにして叫ぶ。

 

「もらったぁあああああ!!」

 

 振りかぶった拳。

 

 だが、仰け反ったカタッツの瞳はジッとピッコロの目を見ている。

 

「しまーー!!」

 

 その目を見てピッコロが思わず叫ぶと同時、カタッツの飛び膝蹴りがピッコロの腹を打ち貫いた。

 

「ぐはぁ!!」

 

 上空へ吹き飛ばされるピッコロに向かい、拳を突き上げながらカタッツが下から跳び上がってくる。

 

「タイガァア・ジェノサイド!!」

 

 強烈な黄金の炎が螺旋を描きながら拳に宿り、ピッコロを打ち貫いた。

 

「ぐわぁああああ!!」

 

 強烈な一撃に悲鳴を上げ、地面に背中から叩きつけられる。

 

 一瞬、遅れてカタッツも地面に降り立った。

 

 ピッコロの全身に纏っていた蒼銀の光が消える。

 

「ピッコロさん!!」

 

 悟飯が駆け寄り、彼を抱き起こすと静かにピッコロは目を見開いた。

 

「負けちまったかーー! すまんな、悟飯。弟子の前で不甲斐ない師匠だ」

 

「そんなこと、ありまーー!」

 

 思わず否定しようとする悟飯にピッコロは言葉を続けた。

 

「だがな、これだけは言わせてくれ。今の闘い、俺様は後悔など一片もない。負けて尚、誇りに思える」

 

 純粋な言葉に悟飯は笑みを返す。

 

「…ピッコロさん。ええ、素晴らしい戦いでした!! あんな闘いを見せてもらえて、不甲斐ないなんて誰が言いますか!!」

 

「ありがとうーー悟飯」

 

 笑い合う師弟を見つめるカタッツの下に、真・超サイヤ人ターニッブが歩み寄る。

 

「ーー無事か?」

 

「フッ、しばらくは動けん。奴め、これほどまでに強くなるとは」

 

「ああ、悟飯も強かった。これ以上は俺も望まない」

 

 互いに頷き合う宿敵二人。

 

 忘却のナメック星で、ピッコロと孫悟飯は己の限界を超えたのだった。

 

ーーーー

 

 廃墟と化した未来の世界。

 

 その中心で、強烈な衝撃波をまき散らしながら同じ顔をした違う次元の同じ存在がぶつかり合っている。

 

 黒い光と青い光が空中で再三ぶつかり合い、青い光が一方的に後方へ吹き飛ばされる。

 

 背中から叩きつけられ、青い光を纏った黒髪の男ーー孫悟空・ゼノが睨み上げる。

 

 其処には黒い光を全身に纏った男ーーゴクウブラックが居た。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

「どうやら、此処までのようだな。ゼノよ」

 

「ーークッ!」

 

 瓦礫を除けながら立ち上がるゼノに、ブラックは静かに告げる。

 

「孫悟空としてもザマスとしても、貴様の存在は私に劣る。今一度、告げよう。私と共に正義を歩め、ゼノ!!」

 

「…断る! 私は、お前のような存在にはならない!! 私は、孫悟空として人間を含めた世界を護る!!」

 

 はっきりと告げるゼノにブラックは静かに表情を消すと、右掌を天に掲げ金色と黒の混じった光の球を作り上げて告げた。

 

「所詮、人間に力を貸そうとする愚か者。消えるがいい、ゼノォオ!!」

 

 光弾を放とうとするブラックの前に、金色の光を纏った戦士が現れる。

 

「!! トランクス!!」

 

 赤いスカーフをなびかせ、デニムジャケットを着た青年は両手を額に添えて叫んだ。

 

「喰らえ! 太陽拳!!」

 

「なーー!?」

 

 強烈な光に目を奪われ、ブラックは目を両手で覆う。

 

「…?」

 

 ボロボロになった肉体を立ち上がらせながら、ゼノが呆然と見上げていると超サイヤ人の状態のトランクスはゼノの腕を掴んだ。

 

「こっちです!!」

 

「ま、待てーー! 何故、私を!?」

 

「早く!!」

 

 疑問を告げようとするゼノを強い口調で抑え、トランクスは彼を連れて地下通路に駆け抜けた。

 

「し、しまった! ゼノ!! トランクス!! おのれ!!!」

 

 必死に気を探りながら目の回復を待つブラックだが、既にトランクス達の姿は消えていた。

 

 完全に姿を消されたことに気付き、ブラックは目を細める。

 

「ーーチッ! 逃がしたか」

 

 舌打ちをしながら呟くと、ブラックは周りを見渡す。

 

「まあ、いい。いずれは決着をつけてやるぞ、ゼノ!!」

 

 灰色の煙が覆う絶望の世界を見据え、ブラックは独り笑う。

 

 そんな彼の下に、四人の影が現れた。

 

「ほう、孫悟空か?」

 

「…誰だ、貴様?」

 

 ブラックに話しかけてきた男は190センチに近い大柄、肌は浅黒く、白く輝く銀の髪はリーゼントになっている。

 

 目元は超サイヤ人3のように、眉毛を失い眼窩上が隆起している。

 

 服装は黒のボディスーツに独特な手袋、ブーツを履いていた。

 

「…孫悟空を知っているとは、地球人? いや、なんだ?」

 

 訝し気に眉根を寄せながらブラックは男の周囲に目を向ける。

 

 黒髪の孫悟空によく似た面立ちの二人の青年と、先ほど逃げた紫の髪をした青年が居た。

 

「トランクス? いや、雰囲気も服装も違う…」

 

 ブラックの困惑を、新たに現れたトランクスは笑い邪悪に冷酷に告げる。

 

「ククク、実の息子よりさっき逃がした別の俺が気になるのか? さすが、野蛮な猿のサイヤ人だ」

 

「…なんだと?」

 

 目を見開くブラックに、二人の黒髪の青年が邪悪に笑って告げる。

 

「しばらく見ない間に随分とつれなくなりましたね、父さん?」

 

「酷い話だ。実の息子の顔も分からないってんだからね。なぁ、兄ちゃん」

 

 二人はニヤニヤと小馬鹿にしたようにブラックを笑った後、同時に彼を見る。

 

「もっとも、父さんにしちゃ根暗に見えるけどな」

 

「ああ、全くだ…! イメチェンするような人じゃないしな」

 

 ブラックは鋭く目を細める。

 

「貴様ら、別の時間軸の孫悟空の息子たちか?」

 

 その言葉に、二人の兄弟は笑みを浮かべて拍手する。

 

「そうですよ、父さん! 俺は孫悟飯」

 

「そして、俺は孫悟天だ」

 

 笑う二人に向かってブラックも笑みを強めた。

 

「悟天? 私が孫悟空の肉体を手に入れた時に、父母と共に殺してやったチビが成長した姿がお前か」

 

「……へぇ? お前、俺を殺したんだ? じゃあ、殺し返してやらなきゃなぁ!!」

 

 残忍で冷酷な笑みを浮かべ、金色の戦士・超サイヤ人に変身する悟天。

 

 同時、悟飯とトランクスも超サイヤ人に変身する。

 

 これにブラックは静かに笑みを強めた。

 

「つくづく、人間とは度し難い。親が子を殺し、子が親を殺すサイヤ人どもが」

 

「サイヤ人? それはお前だろ? 俺達は生まれ変わったのさ。王に選ばれた民ーーツフル人としてな!」

 

「王? そう言えば、貴様が引き連れて来たんだったな」

 

 そう言ってブラックはリーゼントの白髪の男を見据える。

 

「俺の名はベビー! 俺の中に取り込んだ力が、この世界を選んだ。どうやら、お前が俺の餌か? 喜べ、別次元の孫悟空! 今度こそ、お前を奴隷にして飼い殺しにしてやるぞ!!」

 

 邪悪な笑みを浮かべるベビーにブラックも笑みを返す。

 

「愚かな…! 神である私に刃向かうか!! 大人しく我が滅びの救済を受けろ、人間!!」

 

 ブラックとベビー。

 

 強大にして邪悪な二つの力が、時空と次元を越えて出会った瞬間だった。

 

 

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