ドラゴンボールZ 真・超サイヤ人   作:カンナム

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戦士達は拳を握る。

己の誇りをかけて。

己の信念を賭けて。

それを嗤うのなら、その笑みすらも止めてみせようと……!


絶対の神 ザマスの野望

 静かに、絶対の神の力を得たザマスは水晶を見つめる。

 

 その中に映し出された未来時空にあるほとんどの人間を滅ぼした地球を。

 

 廃墟の街にあって未だ存在するーー黄金の戦士達。

 

 サイヤ人という種族を。

 

「…なるほど。惑星の意思やブラックが危険視するわけだ。人間が持つには、あまりに過ぎた力だな。しかも、振るう人間の格は力に反比例して拙い。強者と闘いたい。その一心を優先し、皆でかかればブラックに勝てるところをゼノ一人に任せて放棄したか」

 

 静かにつぶやきながら、ザマスは見つめる。

 

「だが、ブラックよ。何故、私の介入を拒む。ゼノや孫悟空など、私の力ならば簡単に惑わすことができる。その隙を突けば、勝利など容易いものを」

 

 ブラックが手にかけた孫悟空の妻と息子。

 

 断末魔を上げる瞬間の表情を象った人形を向けるだけで、アッサリと孫悟空は隙を見せた。

 

 あれだけの強さを誇った超サイヤ人が、致命的な隙を見せてアッサリと膝をついたのだ。

 

 自分ならば惑星の意思の力を使い、多次元の可能性から死の際にあった孫悟空の妻と息子を再現することなど容易い。

 

 彼らを模れば、先程のように簡単に孫悟空はブラックに負けるだろう。

 

 そして、それはゼノも同じだ。

 

「…何故だ、ブラック? 孫悟空やゼノなどに、何故こだわる?」

 

 ザマスには理解できなかった。

 

 今のザマスには惑星の意思が融合している。

 

 平たく言えば、何でもできるのだ。

 

 その力に何故、ブラックは頼らず。

 

 己の力だけで戦おうとするのか、未来世界のザマスには理解できない。

 

「…まあ良い。既に地球のほとんどに常世の霧が充満している。もう少し経てば、この世界は私ーーザマスのモノとなる。そうなれば、この世界時空のモノではない孫悟空やベジータ達を弾くことなど容易い。殺せぬのは少し不安ではあるが、奴等が再び世界線を越えることはできまい。時の狭間には私達が屠った全宇宙の死人の魂がある。死者の海を越えることは不可能だ」

 

 ニヤリと笑い、ザマスは水晶を見つめた。

 

「せいぜい、仲間同士で闘いあっていろ。時間がくれば皆、この世界より貴様らの世界に飛ばしてくれる。それまでは、ブラックに粘ってもらうとしよう。時の指輪を嵌め、この世界時空の孫悟空と融合したゼノは飛ばせまいが。それでも、奴一人ならばブラックでも簡単に屠れよう」

 

 盤石の勝利が既に掌にある。

 

 今、サイヤ人達が行っている物理的な力と力の勝負など何の意味もなさない、世界そのものの力。

 

「…この世界には不要だ。ブラックを誑かす。お前達、サイヤ人は」

 

 ニヤリと笑いザマスは静かに時を待つ。

 

 霧が世界に満ちる時を。

 

 ただ、ザマスは見ていた。

 

「…それにしても。自分勝手なサイヤ人どもには似つかわしくないほどに、美しい光だ」

 

 今、身に纏う黄金の炎のようなオーラは、神の気を纏う姿よりも美しく。

 

 純粋に見えた。

 

「…人間とは、何だ? 何故、これほどまでに美しい光を身に纏える?」

 

 灰色の瞳を細め、ブラックと対峙するゼノを見据える。

 

「…お前は、この美しい光の正体を知るのか? 人間と融合した私ーーゼノよ」

 

 静かな界王神界にて、ザマスは水晶に映るブラックと戦うゼノを。

 

 その周りで戦う、黄金の炎を纏ったサイヤ人達に無意識のうちに見惚れていた。

 

ーーーー

 

 廃墟の街が広がる世界で、神域の気を纏う戦士達が気柱を立てる中。

 

 激しく斬り合う二人の孫悟空。

 

 ゼノとブラック。

 

 両手持ちで唐竹に刀を振り下ろすブラック。

 

 如意棒で胴薙ぎを放ちながら受けるゼノ。

 

 薄紅の刀と真紅の棍が火花を散らす。

 

「…!? ゼノ、貴様!!」

 

 棍の一撃が重くなっている。

 

 胴薙ぎを受けられたと見るや、ゼノは棍を元の長さに伸ばし、半ばで持って回転させて逆の棍先で鳩尾に向けて突きを放つ。

 

 ブラックは咄嗟に唐竹に振り下ろしていた刀の柄を引いて、鳩尾の前で構えて受ける。

 

「…コイツ!?」

 

 受けた腕が痺れている。

 

 表情を歪めるブラックに、対するゼノは涼しげな表情で見据えてくる。

 

「貴様、一体!?」

 

「どうしたブラック? 貴様も孫悟空なんだろ? それとも借り物の体じゃ、如意棒の動きは読めねえか!!」

 

「神の剣技に人間の棍術を混ぜるとは、このーー痴れ者が!!」

 

 突き出された棍を刀の柄で流し、ブラックが袈裟懸けに打ち込むよりも速くゼノの逆手の棍身が阻む。

 

 棍の向こうでゼノは不敵な笑みを浮かべていた。

 

「…なるほど。孫悟空の技で負けるのが嫌なのか。そうかザマス、神が人間に劣るなど認められないか」

 

「…き、さ、ま…!!!」

 

「…分かるぜ。スカした貴様の動きも心も、手に取るようにハッキリとな」

 

「ほざけぇえ!!」

 

 ブラックは刀身に気を纏わせて薄紅色に輝かせる。

 

 力を込め、そのまま気の刃で真っ二つにしようと力を込めるブラックに、同じ顔をしたゼノはニヤリと笑う。

 

 斬撃を受けた如意棒の右手を緩め、自分の脇に刀身を流すと、気の刃は地面を刻む。

 

 バックステップすると同時、ゼノの持つ如意棒が真紅に光る。

 

「…ぬう!?」

 

「伸びろ、如意棒!!!」

 

 距離を取りながら一気に棍の長さを数倍に伸ばし、袈裟懸けに斬り付ける。

 

 ガラスが砕けるような音を立て、再びブラックの刀が折れ、横頬に棍が叩きつけられる。

 

 後方に首を吹き飛ばしながら、ブラックは地面に両足を擦り付けて止まる。

 

「…どうする? このまま、勝てないチャンバラを続けるか?」

 

 淡々と告げてくるゼノにブラックも瞳を細め、忌々しそうにしながら拳を握る。

 

 コレにゼノもニヤリとして、如意棒を背中に括り付けた鞘に納めると拳を握る。

 

「フン、流石は俺と言うことか。だが、破滅の炎を得た俺に敵う道理などないのだ!!」

 

 黒に見えるほどに濃い紫の炎を右手から出し、ブラックは笑う。

 

 その炎は薄紅色の炎と混ざり、超サイヤ人ロゼのオーラそのものの色となってブラックの右手から生まれている。

 

「孫悟空のようにブルーのーー神の炎を使えぬ貴様では、俺のロゼの炎を防ぐことはできぬ」

 

 ニヤリと邪悪に笑って見下ろすブラックに、ゼノも不敵な笑みを浮かべる。

 

「…超サイヤ人ゴッドの気を持つサイヤ人の超サイヤ人の別名が超サイヤ人ブルー。そして、神の魂を持つ者が其処に至れば超サイヤ人ロゼとなる、だったよな?」

 

 真・超サイヤ人のゼノは拳を握り、黄金の炎のような気を高める。

 

「……何をするつもりだ、ゼノ!?」

 

 目を見開くブラックにゼノは笑みを返しながら、両の拳を開いて掌を上に向ける。

 

 ゼノは右手から超サイヤ人ブルー(蒼銀)の炎を、左手から超サイヤ人ロゼ(薄紅)の炎を放っていた。

 

「…き、貴様。その二つの炎は!?」

 

「ロゼの炎を貴様が使えるなら、ブルーの炎も同時に使ってみせる。オレは貴様と違って正真正銘の孫悟空であり、ザマスでもあるんだからな!!!」

 

 力強い宣言にブラックが苛立った表情に変わる。

 

「おのれ、俺の力に引き上げられただけの貴様が。ロゼやブルーの気までも使うというのか」

 

「…貴様と同じだ。他人の力に頼って自分の力を引き上げるなんてのはな。まったく、気に入らねえぜ…!!」

 

 嫌悪感や苛立ちを露わにした笑みをゼノは浮かべている。

 

 ブラックが目を細めるとゼノは怒りに震えるように、小刻みに肉体を揺らす。

 

「…オレ一人じゃ来れねえ世界だ。相手の強さに合わせて力が引き上がるーーコレが、真・超サイヤ人か」

 

「…貴様、今の力が気に入らんと言うのか? 何故だ、強き力を振るうことの何が気に入らん」

 

「…オレの力じゃねえ。この強さも神の炎も、ただの借り物だ。コイツで力を引き上げても本当に強くなったとは、言えねえ」

 

 訝しむブラックを前に、ゼノは拳を握る。

 

「…思ったとおりだ。お前はサイヤ人の肉体を持っているが、サイヤ人のことを何にも知らねえようだな」

 

 二つの炎は拳を握ることで搔き消え、黄金のオーラを全身からゼノは噴き立たせる。

 

「…サイヤ人はプライドの塊だ。自分の強さに絶対の自信を持っている。特に孫悟空とベジータはな。だから勝つことよりも、勝ち方に拘る。そんなオレが何故、気に入らない真・超サイヤ人に自分からなったと思う?」

 

 ブラックの目には、自分を負かしたあの時の孫悟空が映っている。

 

「…私に勝つため、か? フフ、その為にプライドを捨てて力を得ることを優先したというのか」

 

 ブラックは粗暴になっていた口調をザマスのモノに戻しながら問いかける。

 

 ゼノは静かに首を横に振った。

 

「違うな、お前と闘うためさ。勝つか負けるか、なんてのは二の次だ」

 

「…それほどまで、この私と闘いたいか。孫悟空!!」

 

「さっき、別の世界の俺が言っていただろう?」

 

 チラリとゼノはターレスと向き合う孫悟空を見ると、彼も一瞬だけゼノを向いてニッと笑ってきた。

 

 コレにゼノもニッと笑い返した後、真剣な表情になってブラックに顔を向け直す。

 

「…絶対に。貴様だけは、許さねえってなぁあ!!!」

 

 穏やかで物静かだった表情が一変、激しい憤怒を露わにして叫ぶ。

 

 黄金のオーラが弾け、目の前から消えるゼノ。

 

 瞬間、鈍い音と共にブラックの体が後方に仰け反る。

 

「なんだと!?」

 

 目を見開くブラックの前に、左フックを振り切った姿勢でゼノが現れた。

 

 続けざま、ゼノの右ボディがブラックの体を射抜き、下がった顎に目掛け、右の上段廻し蹴りでブラックを後方に吹き飛ばす。

 

「…素手なら勝てると思ってたか? 生憎だが、お前じゃ俺には勝てねえ」

 

 瓦礫を吹き飛ばしながら、気を一気に高めて引き上げるブラック。

 

 口の端から血を流しながらも、その表情は不敵。

 

「人間などと融合した愚神が、私に勝てると? 笑わせてくれる…!」

 

 更に力が引き上がるブラックにゼノも力を引き上げる。

 

 青天井の力を見せ付ける二人の超サイヤ人。

 

 気を弾かせ、同時に高速移動で姿を消して中央でぶつかり合う両者。

 

 互いに左右に絶えず高速移動しながら、拳と蹴りをぶつけ合う。

 

「…悟空ゼノよ。孫悟空などと融合した貴様だけは、私のこの手で滅ぼしてやる…!!」

 

「言いたい事は、それだけか!!」

 

 強烈な蹴りを互いに繰り出し合って離れ、ブラックは薄紅色の光を。

 

 ゼノは青白い光を腰だめにたわめて、前方に両掌を突き出して放つ。

 

「「かめはめ波ぁあっ!!!」」

 

 白い光となって互いに押し合う力と力。

 

「この勝負、勝つのは神たる私だ!!!」

 

「貴様は死ぬ。これから、ここで!!!」

 

 叫ぶ両者。

 

 同じ人間の肉体を持った同じ魂の神が二人。

 

「滅びろ、ゼノォオオオオオ!!!」

 

「くたばれ、ブラックゥウウウ!!!」

 

 黄金の炎が噴き上がり、白銀の光柱が天に突き立った。

 

ーーーー

 

 これを静かに横目で見ながら、黄金の炎を身に纏う真・超サイヤ人、孫悟空は笑う。

 

「へへっ。見せつけてくれんじゃねえか、ゼノ!!」

 

 目の前に、自分と同じ顔をしたバトルジャケットを着たサイヤ人が、拳を振りかぶって現れる。

 

 鈍い音を立てながら悟空の左手は放たれた拳を掴み止める。

 

 衝撃波が周囲を吹き飛ばし、瓦礫が撒き散るも孫悟空は眉ひとつ動かさず、自分と同じ顔をした超サイヤ人を見据える。

 

「悪りぃな、ターレス。ちぃと、今の俺は加減が効かねえかもしれねぇ。あいつ等の闘いが俺に火ぃ付けやがったからなぁ…!!」

 

「いつまでもーーそうやって余裕の面構えでいられると思うなよ!! カカロット!!」

 

「なら、オメエの拳で俺の笑いを止めてみろ!!」

 

 互いに拳をぶつけ合い、膝蹴りを放って距離を置いて睨み合う。

 

 ただ睨み合う時間でも両者の身に纏うオーラは、徐々に勢いを増している。

 

「オメエの力ぁ、その程度か? 本気ぃ、見してみろ!!」

 

「……調子に乗って、吠え面をかくなよ!!」

 

 突っ込んでくる悟空に左手を突き出し、ターレスは炎の輪を連続で放つ。

 

 ただのエネルギー弾のように放たれる技は、かつて大猿の悟飯を仕留めようと放った死の炎。

 

 当たれば爆発するエネルギーの輪を前に、孫悟空は勘だけで両腕と両足に気を纏わせて弾き飛ばしながらジグザグに移動して飛び込んでくる。

 

「気を両腕と両足に溜めて盾とし、俺のキルドライバーを爆発させずに弾いてやがるのか…!!」

 

 悟空の右拳に蒼銀の炎が螺旋を描いて現れ、纏わりつく。

 

 蒼銀の炎を纏う黄金のオーラ。

 

「チィィ!!」

 

 舌打ちをしながらターレスは両手を頭上に組んで前方に突き出し、灰色の光線を放つ。

 

 かつてこの技で、不完全とは言え界王から直伝の元気玉を破った必殺技である。

 

 光の向こうに消える悟空の姿に、ターレスはニヤリと笑みを浮かべる。

 

「…! 手応えがない!?」

 

 目の前に現れる孫悟空にターレスは目を見開く。

 

「瞬間移動ってヤツさ」

 

「舐めるなぁあ!!」

 

 同時に拳を振りかぶり、ぶつけ合うと超スピードで空を駆けながら打撃を次々と繰り出す両者。

 

 高速移動で姿を消しながら移動、現れては拳や蹴りをぶつけ合う。

 

 悟空の左フックを顔を背後に反らして避けるターレスだが、伸び切ったターレスの顔に向けて悟空の右ストレートが放たれる。

 

「だりゃあぁあ!!」

 

 当たる瞬間、ターレスの姿が搔き消える。

 

「バカめ!!」.

 

 悟空の背後に現れたターレスは両手を頭上に組み、背中に振り下ろす。

 

 強烈な一撃を背中に浴びて、悟空は地面に叩きつけられる。

 

「これで、終わりだぁあっ!!」

 

 更に両手を頭上に組んでから前方に突き出して灰色の光線を放つターレス。

 

 光は地面に叩きつけられた悟空を容赦無く飲み込んだ。

 

 爆発と捲き上る煙の中、爆心地に静かに立つ真・超サイヤ人の孫悟空がニヤリと笑いながら、自分と同じ顔をした真・超サイヤ人のターレスを見上げる。

 

「…惑星サイヤの時とは大違いだ、真面目に修行したみてえだな。やるじゃねえか、ターレス」

 

 余裕の表情を崩さない悟空に、ターレスは瞳を鋭く細めて拳を握る。

 

 ターレスに向かって、悟空は静かに口の端を歪めて告げた。

 

「俺も、燃えてきたぜ…!!」

 

ーーーーーー

 

 一方で炎のような激しい黄金のオーラを身に纏うベジータは、蒼銀の陽炎のような緩やかなモノにオーラを変化させると、超サイヤ人ブルーに変身して金色のフリーザと相対する。

 

「どうやら貴方も相当、腕を上げたようですね」

 

「…フン。パワーアップした俺の力を、貴様の身に味あわせてやろう!!」

 

 言うや二人の戦士は互いに正面に立ちながら高速移動で姿を消し、互いの中央でぶつかり合う。

 

 互いに顔面に放たれた肘を逆の手で掴み止める。

 

 そこから嵐のような乱打戦に変わった。

 

 ベジータの右ハイキックを左腕で頭上に流しながら、右ストレートを返すフリーザ。

 

 轟音が炸裂しながらベジータは顔の前で拳を右手で掴み止め、蹴り脚を地に戻して両足で踏ん張る。

 

「ぬぅああああああっ!!」

 

 叫びながら左の拳を顔面に放つベジータ。

 

 フリーザは顔の横に左手を置いて拳を掴み止める。

 

 衝撃波が発生し、周りにあるものを吹き飛ばしていく。

 

 廃墟のビルが衝撃波に煽られて瓦礫の山となっていく。

 

 そんな一撃を涼しい顔で受け止めたフリーザは、血のように紅い瞳でベジータを見据える。

 

「…なかなか。最後に闘った頃より遥かに強くなっている…!!」

 

「フン。貴様もな、フリーザ…! その才能だけは認めてやる!!」

 

 同時に灼金と蒼銀のオーラが両者に纏わり、一気に爆発する。

 

「孫悟空を殺す前に、丁度いい準備運動になりそうだな! サル野郎!!」

 

「準備運動で終わらせてやるぜ、フリィイイイザァアアアア!!」

 

 互いに拳を離し、手元に引き戻してから連打を打ち合っている。

 

 その凄まじい乱打戦は何処までも続くかのようだった。

 

ーーーーー

 

 強烈な鈍い音と共に後ろに下がるのは人造人間のセルだった。

 

「…フフ、素晴らしい強さだな。孫悟飯」

 

 笑いかける先には、翡翠に黒の瞳孔が現れた瞳の真・超サイヤ人の孫悟飯が立っている。

 

「真・超サイヤ人になった俺に、お前如きじゃ相手にならんさ」

 

 長い左脚を上段に繰り出すセル。

 

 それを簡単に右腕で受け止める悟飯。

 

 気が無限に上昇しているのを確認し、セルはニヤリと笑う。

 

「何を笑ってるんだ?」

 

「さあな、すぐに分かるさ!!」

 

 左足を地面に戻すとセルは、一気に悟飯の目の前に高速移動で現れる。

 

 悟飯も静かに拳を握って受けて立つ。

 

「!!」

 

 瞬間、悟飯の両腕を胴体ごと光の輪が枷のように固定した。

 

「これはーーゴテンクスの!?」

 

 目の前にセルの拳が迫る。

 

「しまーー!?」

 

 しかし、セルの右ストレートは横から伸びて来た、緑色の龍の腹のような紋様が描かれた腕に止められる。

 

「ピッコロさん!」

 

「無事か、悟飯」

 

 クールな表情で告げるピッコロにセルがニヤリと笑う。

 

「強くなったものだ、ピッコロよ。かつてのお前ならば、私の一撃を受けることさえ出来なかったものを」

 

「何年前の話だ? セル!!」

 

 白銀の炎のようなオーラを身に纏い、セルを蹴り飛ばすピッコロ。

 

 瞬間、両者は高速移動で街を飛び交う。

 

 その間に悟飯は己を縛る光の輪を力尽くで吹き飛ばす。

 

「そういや、お前には吸収された借りがあったな。魔人ブウ!!」

 

 自分の目の前に現れた魔人に向かって冷徹な瞳で睨みつける悟飯を、冷酷な笑みを浮かべた桃色の端正な顔立ちの魔人が笑っている。

 

「クク、相変わらず己の強過ぎる力に酔う傾向があるようだな。孫悟飯」

 

 薄紅色と金色が混じったオーラを放って笑うブウに、悟飯も黄金の炎のようなオーラを身に纏って構える。

 

「どうかな? 俺がターニッブから教わった強さ、味わってみるか!!」

 

「そういうところが、傲慢だというのだよ。孫悟飯!!」

 

 高速移動で目の前に現れ、悟飯はブウに右ストレートを放つ。

 

 左腕で受け止めるブウは、逆の手でフックを放ってくる。

 

 黄金と桃色の光が幾筋も世界に線を刻みながらぶつかり合う。

 

 その度に無数の火花と衝撃が発生する。

 

「悟飯! あまり真・超サイヤ人に頼るな!! コイツ等の狙いは、お前の時間切れだ!!」

 

「分かってます! だけど、アルティメットじゃコイツ等の相手はできない。今は真・超サイヤ人に頼るしかないんです!!」

 

 狙いを読んだ上で悟飯はピッコロにそう告げると、目の前のブウを見据える。

 

 セルもブウもフリーザも、基本能力が真・超サイヤ人になった自分や悟空と同等くらいまで上がっているのだ。

 

 悟空やターニッブ達のように、超サイヤ人の状態で真・超サイヤ人の基本戦闘力を引き出せるまでには、悟飯は己の力を使いこなせてはいない。

 

 ブラックには其処を突かれた。

 

 当然、セルやブウが気づいていないわけがない。

 

(ターレスが真・超サイヤ人だからか。俺の弱点ーー時間切れについてもよくご存じだ)

 

 ならばどうするのか。

 

 孫悟飯は静かに頭の中で考える。

 

 その時だった。

 

ーー 相棒。フルパワーを使うなら。タイミングが大事だ ーー

 

 自分の心の中に響くのは、自分と似て非なる声だ。

 

 その声の主を理解して、悟飯はニヤリとする。

 

「!? どうやら意識が戻ったみたいだね」

 

ーー ああ。心配かけたね。見せてやろうぜ、孫悟飯の実力を ーー

 

「ああ!! 君が居れば、百人力だ!!」

 

 先の戦いではブラックにも勝ったのだ。

 

 セルやブウがどれだけの策を弄そうとも、負けるはずがないと悟飯は確信した。

 

「…孫悟飯め。どうやら、この世界の孫悟飯とやらが目覚めたか」

 

 対峙する魔人ブウが静かに構えを取る横に、ピッコロとのスピード勝負を敢行していたセルが並び立つ。

 

「そのようだな」

 

 悟飯の隣にはピッコロが立っている。

 

 両者、ダメージらしいダメージは負っていないところを見るに、超スピードバトルは同等のレベルだったようだ。

 

「ピッコロのあの力。真・超サイヤ人に匹敵している。一瞬での爆発力はないが、代わりに時間切れのような短所もないようだ」

 

「なるほど。一騎打ちならば、我々が不利か」

 

 セルの言葉に静かにブウも頷いた。

 

 二人は同時に構えを取る。

 

「フン、二対二なら勝てると思うのか? 笑わせるなぁ!!」

 

「ピッコロさん、俺達もコンビネーションで攻めましょう!!」

 

 黄金の炎を爆発させ、一房だった悟飯の前髪が未来悟飯のように多くなる。

 

 すると今までの悟飯には無かった凄みが彼に宿る。

 

 油断や慢心が消え、戦士としての重みが宿るのだ。

 

 セルは静かに少年の頃に自分を負かした青年を見据えた。

 

「ブラックの言うように、今の貴様は孫悟空によく似ているな。孫悟飯」

 

「…無駄口を叩くつもりはない。こっちには時間が無いんだ、早目にケリを着けさせてもらう」

 

 右手を顔の横に置いて前に突き出し、左の拳を腰に置いて構える悟飯。

 

 彼の隣に立つピッコロは、両腕を目の高さに置いて手を緩めながら、左手を前に右手を顔の横に置いて構える。

 

「フフフ、そう簡単に行くかな? 孫悟飯にピッコロよ」

 

「悟飯が言っただろ、魔人ブウ。無駄口を叩くなぁ!!」

 

 右手を前に突き出し、左手を右手に添えるようにして足を揃えて構えるセル。

 

 隣の魔人ブウは悟飯と同じ左利きの構えを取っている。

 

「左ぃ!!」

 

 ピッコロが叫びながら自身の左に向かって右肘を突き出した。

 

 強烈な衝撃が発生しながら赤い右脚とぶつかる。

 

 悟飯が表情を変えないまま、ピッコロが受け止めた空間から生えた右脚を掴むとーー。

 

「だりゃぁああああっ!!」

 

 気合の声と共に、地面に向かって空間から引きずり出しながら叩きつける。

 

「ギャギャギャ!!」

 

 強烈な衝撃と共に背中から叩きつけられたのは、赤い肌をした邪念の鬼。

 

「…空間を自由に移動できるのか」

 

「下らん技だ。こんなことで俺達から先手を取れると思ったか!!」

 

 額に筋を浮かばせながら怒りの表情で殴りかかるピッコロ。

 

 その後ろから悟飯が突っ込む。

 

「初見の技ゆえに少しは動揺するかと思ったが」

 

「ーー見事だと、言っておこうか!!」

  

 セルの言葉を引き継ぎながらブウが応え、同時に二人は悟飯とピッコロに殴りかかった。

 

 二つの強大な力の衝突点が生まれ、未来世界に光が生じる。

 

ーーーー

 

 一方、背中をしたたかに打ち付けられた邪念の鬼ーージャネンバは、余りの痛みにその場を動けなかった。

 

 その前にゆっくりと二メートルを越える金色の髪をした悪魔が現れる。

 

「どうした? 余計なちょっかいを出して、やられるとは情けないヤツだ…! ククク」

 

 ニヤリと笑うブロリーに対し、即座に立ち上がって睨み返すジャネンバ。

 

「ギギギガッ!!」

 

「…フン、行くぞ!!」

 

 拳を握り、ブロリーが高速移動でジャネンバの目の前に現れる。

 

 拳を繰り出すジャネンバ。

 

 それを左に見切りながら、長い左脚を曲げて強烈な膝蹴りのカウンターをジャネンバの顔にぶつけるブロリー。

 

「グゥオ!?」

 

 後方に仰け反る首を、ブロリーの左手が鷲掴みにして宙に吊り上げる。

 

「どうした、化け物? 鬼を名乗るんなら、リューベくらいの鬼気を放ってみろ」

 

 ニヤリと笑いながら首を傾げるブロリーに、ジャネンバが怒りの表情に変わって攻撃を繰り出す。

 

 自身の首を掴む左腕に右の拳骨を叩き落し、強烈な右のサイドキックでブロリーの首を横に倒す。

 

「ギギギィ!」

 

 笑うジャネンバに、首を左に倒されたブロリーも笑みをニィと返した。

 

「ギガ?」

 

「なんなんだ、今のはぁ? ククク」

 

 左の拳に緑色の丸い気を纏わせて、ブロリーは邪悪な笑みと共にボディブローを繰り出す。

 

 ジャネンバの腹をまともに撃ち抜く一撃と爆発。

 

 後方へ弾き飛ぶジャネンバを即座にブロリーは追いかける。

 

「フハハハハハ!!」

 

 高笑いながら、目の前の獲物に強烈な左右の拳を交互に叩きつけていく。

 

 耐え切れずに顔を上げるジャネンバ。

 

 無防備になったその顔面に左の拳が振り下ろされる。

 

「これで、くたばるがいい!!」

 

 冷酷な翡翠の瞳で見下しながらブロリーは拳を放つ。

 

「ギガガガガガァッ!!」

 

 ジャネンバは叫びながら己の身をブロックのように分解していく。

 

 ブロリーの強烈な一撃は空を切った。

 

「ぬぅ!?」

 

 目を見開いて空振ったブロリーの左脇の空間から紅い左腕が伸び、ブロリーの脇腹に手を添えて桃色の気弾を放つ。

 

「ぬお!?」

 

 強烈な一撃と爆発に、破壊神ビルスの下で修行する四人のサイヤ人の中で最もタフな男ーーブロリーをして後方へ仰け反った。

 

 ゆっくりと七色のパズルのブロックは一つの鬼の姿を象ると、口を大きく開けて緑色の光線を放ってくる。

 

 咄嗟にブロリーは両腕をクロスさせ、光線を受け止める。

 

「…なぁにぃ? コイツ、これほどのパワーを持っていたのか!?」

 

 神次元のパワーを誇る超サイヤ人・ブロリーをして、目を見開くほどの鬼の一撃。

 

 光はブロリーの肉体を押し切り、爆発した。

 

「ギガガガガガァ!!」

 

 笑うジャネンバの目の前には強大な煙が立ち上っている。

 

 だがーー。

 

「ーー何を、笑っているんだぁ?」

 

 淡々とした声にジャネンバの目が見開かれ、睨みつける。

 

 其処には3メートルを越える伝説の超サイヤ人となったブロリーが、無傷で立っていた。

 

「ーー約束通り、血祭りに上げてやろう。化け物ぉ!!」

 

 更に強大なパワーを引き出しながら、タフネスでは他の追随を許さない伝説の超サイヤ人に変身したブロリーはニヤリと笑った。

 

ーーーー

 

 レジスタンスのアジトでは、トランクスが強大なパワーの激突に目を見開いていた。

 

「こ、これはーー! ゼノさんとブラック!? それに悟空さん達もフリーザ達と戦っている!?」

 

 ブルマが思わず表情を歪める。

 

「ベジータと孫君たち、もしかしてゼノ君一人にブラックを任せてるの? ホントにしょうがない旦那と友達だわ」

 

「ど、どうするんだい? トランクス」

 

 マイの言葉にトランクスは頷きながらプリカを見つめる。

 

「プリカさん、皆をお願いします」

 

「分かりました、トランクスさん。わたくしには、皆さんを物理的にお守りする力はありません。できるのは、惑星サイヤの神殿に彼らを連れて行くことだけです。万が一の事態になれば、わたくしの力でーー」

 

「…ありがとう、プリカさん」

 

 ぺこりと頭を下げ、トランクスは通路を睨みつける。

 

 隣でマイがバイクをポイポイカプセルから取り出し、ハンドルを握っている。

 

「マイ!? 何をするつもりだ!?」

 

「決まってるだろ! アンタと一緒に行くのさ!! 待っているだけの女なんて、御免だよ!!」

 

「…すまない。母さん、プリカさん。皆をお願いします」

 

 そう告げてトランクスはマイの運転するバイクにまたがり、激戦を繰り広げる北の都へと向かった。

 

「!? これはーー悟空さんと父さん、フリーザ達の気が消えた!?」

 

「なんだって!?」

 

 現地に着いたトランクスは、地下通路から階段を昇って地面へと続くドアを開けようとして目を見開く。

 

 あれほどの強大なパワーをぶつけ合っていた孫悟空とベジータ、悟飯達の気がゼノとブラックを残して消えたのだ。

 

「一体、どうなってるんだ!? いや、それよりも今はゼノさんを助けなくちゃ!!」

 

 言いながら、ゼノの下へと走る二人。

 

 其処では赤い羽織を着た黄金の炎を纏う真・超サイヤ人の孫悟空と、黒衣の道着を着た黒髪の孫悟空が睨み合っている。

 

 そして、その上空にて二人の闘いを物見遊山のように見下ろしているのは、界王神とブラックの道着を合わせたような服を着た、緑の肌をした絶対の神。

 

 見上げるのは、真紅の道着を着た超サイヤ人に変身したガーキンだった。

 

「ザマス!! ブラック!! やはり、生きていたのか!!」

 

 トランクスの絶叫に、二人はニヤリとこちらを向いてきた。

 

「…トランクスか。良い所に来てくれた」

 

「これはこれは、我々の勝利の瞬間を見に来てくれたのかな?」

 

 ブラックと地面に降り立ったザマスの言葉に、思わずトランクスはゼノを見た。

 

 全身から血をにじませ、肩で息をしている。

 

 その足下には、黒髪のブラックが倒れている。

 

「ど、どういうことだ!? なんで、ブラックが二人!?」

 

「嘘でしょ!? じゃあ、ゼノが倒してるのは誰なんだい!?」

 

 目を見開くトランクスとマイに向かって、黄金の戦士となった真・超サイヤ人のゼノが叫ぶ。

 

「来るな!! 逃げるんだ、二人とも!! 速く!!!!」

 

「ゼノ、さんーー!」

 

 混乱したトランクスが思わずゼノを見上げると、ゼノは必死の表情で告げた。

 

「頼む、逃げてくれ!! 皆、揃って死にたいのか!!」

 

 マイが思わずゼノを睨み返した。

 

「ふざけんじゃないよ! 誰かが死ぬのを見殺しにするのは、もうごめんだよ!!」

 

 マイの言葉にゼノはポカンとし、呆然としていたトランクスも眦をキリリと引き締めて見やる。

 

「俺もだ。ゼノさん、貴方を死なせはしない!!」

 

 これにブラックが手を叩いて拍手してきた。

 

「…見事だ。美しいモノだな、自らよりも他人を思うとは。その美しさは、尊いモノだ」

 

「ああ。これが惑星サイヤの意思が取り込みたいと望んだモノか。確かに、この美しさは世界の美しさによく似ている」

 

 笑うブラックとザマスにゼノが構えを取る。

 

「ふざけるな! 俺の仲間に指一本でも触れてみろ!!」

 

「…フフ、ゼノ。お前もまた美しい。その美しさは、神ではなく人のみが持つ美しさだ。孫悟空という人間が持つものだな」

 

 怒りのゼノを見てもブラックは淡々とした表情を崩さない。

 

 隣のザマスもニヤリと笑っている。

 

「どうだ? 此処はトランクスとマイに免じて見逃してやろうではないか。ゼノよ」

 

「…なんだと?」

 

 目を見開くゼノに向かってザマスは笑う。

 

 その隣に立つブラックもまた、笑みを浮かべている。

 

「貴様の足元に倒れているブラックと交換条件だ。どうかな?」

 

「破格の条件だと思うが? このまま私達に挑んだところで、体力の消耗したお前に万に一つも勝ち目はない」

 

 二人の言葉に思わずトランクスが反応した。

 

「騙されてはいけません! そいつらは、もう大勢の人間を殺してるんだ!!」

 

「そうだよ、ゼノ! アンタを油断させようって腹さ!!」

 

 ゼノは背中の如意棒に手をかけて構えを取りながら、静かに二人を睨みつける。

 

「その前に聞かせろ。なんで、この世界のザマスの魂が二つに別れてる? その姿と隣のブラックは何だ!?」

 

「気になるか? そうだろうな、この世界の孫悟空では知るはずもない。我らが何者なのかは、な」

 

 静かな笑みと共にザマスは、ブラックの姿をした己を見据えて指を鳴らす。

 

 すると黒い霧となってブラックは消滅し、青みがかった紫色の光の塊がザマスに吸い込まれていった。

 

「…魂魄を。魂を、実体化させただと!? 己の望む姿と力を持たせた状態で!?」

 

「理解したか、流石は界王だ。否、今は界王神だったか」

 

 微笑むザマスに向かって、ゼノは目を見開く。

 

「…その力は、創造の力の頂点。そんなものを、何故お前が!?」

 

「言ったろ? 惑星サイヤの意思だとな。なあ、ガーキン?」

 

 微笑みながらザマスは、先程から黙っているガーキンを見据える。

 

「…やれやれ。とんだ貧乏くじだぜ、惑星サイヤ!!」

 

「そう言うな。魂鎮めの勾玉を持っていたお前が不運だったのだ。我が力を無効化する、な」

 

 構えを取るガーキンにニヤリと笑い返してザマスは静かにゼノ、トランクス、マイを見る。

 

「我が力は世界そのもの。世界に不要と判断された孫悟空達は元の世界に弾き飛ばしてやった。この世界のお前達には使えぬがな」

 

「…そうか。ガーキンさんやプリカさんが無事なのは、魂鎮めの勾玉ってのがあるからなのか!!」

 

 目を見開くトランクスにザマスは笑う。

 

「そういうことだ。孫悟空達は、もう此処には来れない。亡者の壁を抜けることはできぬ…。お前達は私に取り込まれるか、滅ぼされるしかないのだ」

 

「…貴様を倒すには惑星サイヤとやらの力を消した上で倒すしかない、ということか」

 

「不可能だがな。私は既に不死身だ。その上、概念と言っても良い惑星サイヤと融合している。もはや、私を倒すことが出来る者は、存在しない」

 

 真・超サイヤ人から元の黒髪に戻りながら、ゼノは静かにザマスを睨みつける。

 

 ザマスはゆっくりと笑うと、両腕を見下ろす。

 

 其処に気絶しているブラックが移動していた。

 

「次に会う時は、ゆっくりと話をしてみたいものだ。ゼノよ」

 

「…こっちは御免だ。貴様と慣れ合う気はない」

 

「ククク。まあ、そうだろうな」

 

 光と共に消えるザマスを見送った後、ゼノは片膝を突いた。

 

 これにガーキンが肩を貸して立たせてやる。

 

「すまん、ガーキン」

 

「いいって。それよりも、どうしたもんだろうな?」

 

 現状において、勝てる見込みがほとんどない。

 

 ガーキンとゼノは、こちらに来るトランクスとマイを見ながら、思考に埋没していった。

 

 

 




次回も、お楽しみに( *´艸`)

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