ドラゴンボールZ 真・超サイヤ人   作:カンナム

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はい、調子に乗ったカンナムは、ベジータ編も書いてみました。

思えば、あんまり絡まない二人ですね?

ターニッブとベジータ
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閑話 ターニッブとベジータ

 

閑話 ターニッブの修行 ベジータの場合

 

その1

 

 筋トレをする。

 

 重力室にターニッブを案内するベジータ。

 

「どうだ、ターニッブ。これが俺の妻が作った400倍の重力室だ」

 

「…素晴らしい。ただ、立っているだけだというのに。なんて負荷だ! よし、これなら丁度いい構えがある」

 

「…なんだ、それは?」

 

 ターニッブは爪先立ちになり、右手を伸ばして肩の高さで前に、左手を腹の前に置いて、呼吸を始める。

 

「…剛が極まって柔に至り、柔極まって剛が生ずる。波動の教えだ。構えてみろ」

 

「…いいだろう。!? ただ立っているだけだというのに、この体への負荷はどうだ!? これが、ターニッブの足腰の強さか!!」

 

「…流石だな、ベジータ。この立ち方を苦もなく行えるとは」

 

 爽やかに笑いながら告げるターニッブに、ベジータもニヤリと返した。

 

「当然だ。俺はサイヤ人の王子、ベジータだ!!」

 

 重力室での修行はターニッブもはじめてでしょうが、元ネタさん的に、どんな過酷な環境に置かれても平然と慣れるのが彼の恐ろしさ。

 

 ベジータが友好的なのはターニッブは、悟空と違って礼儀を弁えているからでしょう。

 

その2

 

 闘い方。

 

「うぉおお、たたたたたたたぁあああっ!!」

 

 遠距離から弾幕を張るベジータに対し、ターニッブは不動。

 

 その場で気を練りながら相手の弾幕をブロッキングで無効化する。

 

「……今だ!!」

 

 弾幕の僅かな間隙を縫って踏み込み、拳を叩きつける。

 

「それでこそ、俺様が修行相手に選んだ男だ!!」

 

 ベジータも受け止めながらニヤリと笑い、拳を打ち返していく。

 

 常に弾幕を張り、己の距離を取りたがるベジータに対し、真っ向から受けて立つターニッブ。

 

 ブロッキングは、卑怯ですよね?

 

その3

 

 丸三日、風呂と食事とトイレ以外は殴り合いをした後、ベジータ一家に連れられてターニッブは天ぷら屋にくる。

 

「どうだ、ターニッブ。俺から奢ってやる! ありがたく食うがいい!!」

 

「…まったく、何をはしゃいでるんだか。ターニッブ、遠慮しないで食べてね!」

 

「ねえ、ブロリーさんは? パパ、ママ?」

 

 楽しげな一家のやり取りに微笑みを浮かべた後、ターニッブは天ぷら屋に告げたのは。

 

「…生姜を頼む」

 

 その時、ベジータとブルマが目を見開いた。

 

「…し、生姜だと? 確か、生姜の天ぷらは地方でしか食えないと聞いたが、あるのか店主!?」

 

「…ターニッブ。あんた、生姜を最初に頼むなんて。通ね!?」

 

 異様なテンションになるベジータとブルマにトランクスがぽかんとした。

 

「…パパだけじゃなく、ママもはしゃいでない? なんだかんだ、仲良いんだから」

 

 ふーっと溜め息を吐くトランクスの横で、ターニッブは揚げたての生姜天をサクサクッと上品に頬張っている。

 

 日本人なら天ぷらや寿司の食い方でベジータやブルマに負ける訳ねーだろ!?

 

 生姜天ぷらって関西にしか無いんですって?

 

その4

 

 食事を終えたベジータ達と共に買い物に付き合わされるターニッブだが、足を止める。

 

 その先にボクサーらしき男が札束を片手に叫んでいる。

 

「俺と闘って勝ったやつは10万ゼニーだ。挑戦権は一回200ゼニー。さあ、どうする!?」

 

 叫ぶタンクトップの男に周りの者がざわつきながら、腰が引ける。

 

 天下一武道会で、二回戦まで行けた実力者らしい。

 

「下らん。おい、ターニッブ?」

 

 ベジータが鼻で笑う横から、ターニッブは淡々と男の前に歩み出ると、200ゼニーを懐から出す。

 

 ブルマが声を上げた。

 

「なんだったら、私が払いましょうか?」

 

「…いや、いい」

 

 ターニッブの視線に男はニヤリと笑う。

 

「…よっしゃ、何処からでも来やがれ!!」

 

「お前の拳、確かめさせてもらう」

 

 同時に繰り出す拳と拳。

 

 男は目を見開いて止められた拳を向く。

 

「お、俺の渾身のストレートが」

 

 ターニッブは静かに告げた。

 

「…積み重ねた鍛錬も、金に目が眩めば何の意味も為さない。お前の拳からは、本当の重みを感じない」

 

「吐かせ!!」

 

 拳を振り回す男を紙一重で避けるターニッブ。

 

 ブルマは感心しながらターニッブを見る。

 

「…何よ。ターニッブったら手加減上手ね〜。孫くんとかベジータじゃ、ああは行かないわ」

 

「わざわざレベルの低い奴に合わせる意味が分からんが。よく見ておけよ、トランクス」

 

「…え?」

 

 男は息も上がり、汗を大量にかきながら、それでも一心不乱にターニッブに打ち込んでいく。

 

 トランクスの目が見開かれた。

 

「あのオジさん、強くなってる?」

 

 最初に見た動きより、男は速く鋭く打ち込んでいる。

 

 金に目が眩んだ男とは思えないほどに純粋な拳。

 

「…ぬぉおおっ!!」

 

 ターニッブは、その渾身の右ストレートをまともに顔で受け止めた。

 

 後ろに仰け反り、ターニッブは静かに笑う。

 

「…いい拳だ。お前の全力、受け止めた」

 

 男が叫ぶ。

 

「なら、次はあんたの拳を打ち込んでくれ!!」

 

「…その思い、受けて立とう!!」

 

 瞬間、男の懐に踏み込み、ターニッブの右正拳突きが打ち抜いた。

 

 男は目を見開きながら、苦悶に表情を歪めて意識を手放す寸前に、ニヤリと笑って告げた。

 

「…ありがとよ」

 

 前のめりに倒れ伏した男をマネージャーの男が駆け寄る。

 

 金を受け取らずに去ろうとするターニッブを男の仲間が止めた。

 

「…さっきのストレートは、こいつの生涯で最高の一撃だった。受け取ってくれ」

 

「……」

 

 静かに金を受け取るターニッブに、男の仲間は頭を下げて口々に告げた。

 

「ありがとう」

 

 ブルマが小首を傾げている。

 

「…金を得るためにストリートファイトしてたはずなのに、負けてお金を奪われて頭を下げるなんて、ねぇ?」

 

 ベジータは静かにターニッブから息子へ目をやる。

 

「……トランクス」

 

 これにトランクスはターニッブから父へと顔をむける。

 

「…はい」

 

 その顔はいつものワンパク然とした子どもの表情ではなく、何かを感じたかのように強い目をしていた。

 

 父親であるベジータは静かに、息子へ告げる。

 

「強くなれ……」

 

「はい!!」

 

 そんな二人をブルマはキョトンと見た後、こちらに歩み寄るターニッブを見つめた。

 

 ターニッブの強さは心の力。

 

 相手が常に強敵へと変ずるのは、彼の強さの前に絶望するのでなく、挑戦しようとするからです。

 

 以上、作者の独断と偏見の閑話でした





とまあ、いきなり書いて出した割に字数長くなりましたなぁ(´・ω・`)

次はブロリーとバーダックのどちらかですね笑

惑星サイヤでの戦いを経た彼らの絆は、強いですし
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