ギレンの野望?なんだそれは・・・   作:国連宇宙軍

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よろしくお願いします。


第1章 前日譚
第一話


 僕はどこにでもいる普通の中学三年生だ。今日は友達と一緒に映画館にいった。その帰りに友達を庇って交通事故にあってしまい死んだはずだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん?」

 

 目を開けると見知らぬ天井が広がっていた。体を起こし、よく自分の体を観察する。肩幅が広く身長も大きい。そして、一番目立つのは鍛えられた筋肉。全く、本の中だけだと思っていた転生を自分がしてしまうとは思っても見なかった。とにかく今は状況を把握しなくては。ベッドから起き上がり近くにあった鏡を見る。そこには、僕が最も好きなアニメの登場人物であるドズル・ザビが写っていた。

 

「……」

 

 一瞬言葉を失ってしまった。どうせ転生するならあのチート級の主人公が良かった。よりにもよって強面の全く政治ができないとされる戦闘バカに転生してしまうとは。しかもドズルといえば父からはほとんど愛されず兄弟二人に見捨てられ最後はチート級の主人公に討たれてしまう僕にとっては可哀想な人物だ。まあドズルは指揮・統率力に優れており、原作でも部下には〔青い巨星〕ランバ・ラル、〔白狼〕シン・マツナガや〔ソロモンの悪夢〕アナベル・ガトーがいる。なんとか原作のような最後は回避し、ジオンを勝利に導かなければならない。他の兄弟に見捨てられて、生身でガンダムに挑むなんて絶対に嫌だ。といっても生粋のガノタじゃない僕は原作知識なんてしっかり覚えてないし、なにより正史通りに進む可能性は低いかもしれない。

 

 まあそんなことは置いといて、今は何年の何月だ? UC 0069、8月12日か。ということはジオン公国宣言はまだだな。うまくあの兄妹を懐柔できればジオンの勝利は一気に近づくかもしれん。一か八か賭けてみるか。

 

 

 

 数時間後

 

件の兄はムスッとした顔でこちらを見ている。一方の妹は広い部屋に連れてこられワクワクしているようだ。それとバーで暇を持て余していたランバ・ラルも呼んでおいた。

 

 

「キャスバル、久しぶりだな。俺のこと覚えているか?」

 

 ドズルはこんなしゃべり方だったか? 難しいな。

 

「ええ、覚えております」

 

返事に棘を感じるな。父親を殺されたと思っているなら無理はないだろうが、悪いのはデギンであって俺らではない。そこらへんは分からせないとな。

 

「そうか、単刀直入にいうが君たちの父を殺したのは十中八九ザビ家だろう。というか100%デギンだ」

 

 キャスバルの目が鋭くなる。おお、怖い怖い。ドズルの中にあった記憶によると暗殺はデギンの独断だったらしいから、なんとかならないだろうか。

 

「そして君たちは追手から逃れるためジンバ・ラルとともに地球に降りる。違うか?」

 

「……そうです」

 

 何秒か経った後、キャスバルが答える。

 

「お前らは必ず父の命によりキシリアの諜報部隊辺りに狙われるだろう。そこでだ、ランバ・ラルお前も地球に向かえ。お前の父だけではキャスバルたちを自分の私利私欲のために利用するかもしれん。それに戦力的にも不安だからな」

 

 それまで後ろの壁で腕を組み寄りかかっていたランバ・ラルが初めて口を開く。

 

「確かに、キシリア様辺りなら必ず暗殺計画を立てるでしょう。しかし、その前にこのコロニーを脱出できるかも怪しい」

 

「そこは、任せてくれ。必ず脱出出来るように手配する」

 

「……そうですか、分かりました。それでは、私もお供いたしましょう」

 

「それとキャスバル、デギンに報復を考えているなら手伝う用意もある。大きくなったら戻ってこい」

 

 キャスバルは一度こちらを睨み、部屋をでていく。それに続いてアルテイシアとラルも部屋を出ていく。

 これでキャスバルの恨みが少しでもなくなるといいんだけどな。ガルマを殺されたらジオンは負けだ。あとは、モビルスーツを一刻も早く造らなければ。あの厄介な三社はそのうち統合だ。そうすればゲルググももっと早くできるはずだ。そんななかでも一番の問題はコロニー落とし、あれだけはとめなければならない。

 

 

 

 

 

 8月15日

 

 今日は正式にジオン公国宣言が行われた。今ごろ、ダイクン兄妹は俺の名前入りの貨物でサイドを脱出しただろう。なんかキシリアがこちらを睨んでいるが気にしないでいこう。さて、これからどうするか。とりあえずミノフスキー粒子が立証されるまでは待つか。話はそれからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 UC 0070 3月

 

 ミノフスキー博士を急かしまくったら予定より二ヶ月早くメガ粒子砲が完成した。それに伴いチベ級重巡洋艦はあと1ヶ月で一番艦が完成する。ムサイ級巡洋艦の設計図も開発部に提出したが、原作では死角が多く対空性能もゼロに等しくなっている。そのため船体を少し大型化し、モビルスーツ格納庫下部に後方に射撃できるメガ粒子砲を増設した。さらに船体各所に対空機銃を配置し、連邦の艦載機に取りつかれても対応できるようになっている。そして、整備性と被弾時の生存性を高めるためにムサイ級にはブロック制を採用。被弾時には強制パージ可能である。それと並行してミノフスキー博士に接触し、モビルスーツの要である小型核融合炉の開発にも着手させた。年内には開発完了予定との報告が上がっている。そういえば、地上にいったキャスバルたちがキシリアの刺客に襲われたみたいだ。さいわいランバ・ラルを向かわせたお陰で被害はなかったみたいだが、あの兄妹はテキサスに行ってしまった。これは運命なのだろうか。そこで僕はふたたびあの二人に接触し、キャスバルにはシャアの名前を、アルテイシアにはセイラを名乗らせた。やはり二人はこの名前がしっくり来る。ちなみにだが、付近に住んでいたアズナブル一家に同名のシャアがいたが許可はもらうことができた。

 

 

 

 6月

 

 小型融合炉が完成し、作業用モビルスーツに取り付けを行った。テストパイロットは黒い三連星である。この調子でいけば再来年辺りには旧ザクまで行けそうだな。あと、ザンジバルまで再来年でできそうだ。あとで、ドロスの設計図を書いておこう。

 やべ、キシリアから呼び出されてしまった。なんかやっちまったか? 

 

「兄さん、最近小型融合炉の開発に成功し人型兵器を作っていると噂に聞きますがその真偽をお聞かせ願いたい」

 

「それはだなキシリア。連邦は戦力増強のために新型の宇宙艦を開発していると聞く。だがミノフスキー粒子が証明された以上、連邦のような機械に頼った精密射撃はできなくなるぞ。それはジオンも同じこと。そこで、人型兵器の出番だ」

 

「なるほど、そういうことでしたか。」  

 

紫ババアは原作でも暗躍しているので、敵にはまわしたくない。

 

「なにか言いたそうな顔をしているな。」

 

「兄上、こちらにもその情報を分けていただきたい」

 

「タダで譲るわけにはいかんな。」

 

「...何をしろと?」

 

「ダイクン兄妹から手を引け。それから父とは適切な距離を置け。悪いがあの人は衰え始めている。お前まで飛び火しかねんぞ。」

 

なんとなく予想はしていたのだろう。キシリアはすぐに頷いた。

 

「わかりました。」

 

ここでキシリアを味方に引き入れられたのはでかいぞ。

一年戦争が終わった後の戦乱

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