ギレンの野望?なんだそれは・・・   作:国連宇宙軍

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第二話を少し修正しました。もう少し多めに書きたいのですが、まだしばらくはこのくらいの字数になってしまいます。すみません。


お気に入りが70だと?いつの間に! 嬉しい限りです。これからも宜しくお願いします。






第三話

 UC 0072 1月

 

 ギレンが指揮していたアステロイドベルト調査隊(仮)がソロモンとア・バオア・クーを連れて戻ってきた。これでサイド3本土を守る防衛線を形成できる。もうすぐでザクⅠの試作機も出来ることだし早く生産拠点に改造しなくては。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1週間後

 

「ドズル、これを見てくれ」

 

「兄貴、この書類はなんだ?」

 

「貴様がいっていたモビルスーツ適性試験の結果の書類だ」

 

 渡された紙束を見てみるとそこには、おびただしい数の名前が書かれていた。

 

「この間、試作機が完成したザクⅠとヴァッフのデータを入れて試験した。サイド3だけではなくサイド1とサイド4からも応募がたくさんあり、のべ人数は五千人以上に及んだ」

 

 五千人か、すごいな。

 

「その中で試験に合格したのは三千人余りだ。まだモビルスーツの生産が追いついていない段階だが、生産が完了次第配備を開始し、実践訓練を開始する予定だ。その前に、士官学校に入学しなければならないがな」

 

「そうだな。そうか、もう士官学校も出来るのか」

 

 ギレンと会話しながら、ページをめくるとランバ・ラル、ジョニー・ライデンにシン・マツナガ、それにサイクロプス隊メンバーなどエース級の名前が勢揃いしていた。

 

「兄貴、実践訓練が始まったら成績のいい人物たちを集め、教導大隊を作りたいんだがどうだ?」

 

「……ふむ、いいだろう。そういえば局地型モビルスーツの開発はどうなっている?」

 

「砂漠や荒野などで性能を発揮するグフというモビルスーツを作っているんだが、ジェネレータの開発に手間取っているらしくてな」

 

「そうか。キシリアにも良く言っておこう」

 

「では失礼するぞ」

 

 ドアを開けギレンの執務室を出た直後、僕は緊張の糸がほどけ汗が身体中から吹き出すのを感じた。やっぱりギレンと会うのは三回目になっても慣れないな。仕事以外では最近会わないから余計に慣れることが出来ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 3月

 

 ザクⅠの試作機が完成し、ヴァッフは約五十機の生産が完了した。そして先日、二回目のモビルスーツ適性試験が行われ、前回よりも多い四千人の合格者が出た。これは、前回と比べサイド2からも前回の試験を聞きつけた者たちが参加してきたからである。この結果にはさすがにギレンも片眉を吊り上げていた。

 

 

 

 

 

 

 そして3月中旬である今日は、ある人物が僕の執務室に来ていた。

 

「ギニアス・サハリン参りました」

 

「貴様がギニアスか。今日は頼みたいことがあって呼び出した。貴様には、機動力と攻撃力を重視した移動支援火器、便宜上MAと呼ぶものを作って欲しいのだ」

 

「はあ、移動支援火器ですか?」

 

「そうだ、例えば前面からモビルスーツ隊が攻撃している間に側面から大火力で打撃を与え、機動力ですぐに離脱出来るような機体だ。また、複数のモビルスーツをフックなどで固定して敵艦隊に突撃。艦隊中央でモビルスーツを切り離し、一気に殲滅するなど様々な状況に対応出来る機体を作って欲しいのだ。無論、体の事は聞いている。無理をしない程度でいい。やってくれるか?」

 

「……施設などはどうするのですか?」

 

「施設はア・バオア・クーを予定している。資金の調達も任せてくれ」

 

「分かりました。やってみます」

 

「そうか。それとジオン新兵器開発局から何人か技術者を送る。頑張ってくれ」

 

「分かりました。失礼します」

 

 ギニアスが部屋を出た直後、電話が鳴った。相手はギレンの秘書セシリアだ。なになに? ギレンが話したいことがあるって? 

 

 

 

 

 

 

 僕がギレンの執務室に到着すると先客が二名、椅子に座っていた。

 

「ドズル、遅いぞ」

 

「いや、済まんな。少々開発部の方で用事があってな。それよりこの状況は?」

 

「ああ、その事か」

 

 どう見ても椅子に座っているのは親ダイクン派のアンリ・シュレッサーとマハラジャ・カーンだったからだ。

 

「お会いするのは二回目ですな。私はアンリ・シュレッサーです。以後、お見知りおきを」

 

 アンリは立ち上がって僕に握手を求めてくる。固く握手を交わしたあと、次にマハラジャが席を立ち、近づいてくる。

 

「ドズル閣下、お会いできて光栄です。マハラジャ・カーンです。今後も宜しくお願いします」

 

 なんだ、この感じは。この二人は僕たちザビ家を嫌っているはず。二人とも多少、棘を感じる気もするがなぜこんなに明るく接してくるんだ? 

 

「実はな、私が知っている事情を全て話したのだ。ダイクンを殺した可能性が一番高いのは、父とキシリアだ。最初は全く取り合って貰えなかったが、何回も通っているうちに心を開き始めてくれたのだ」

 

 なんかギレンの性格変わってない? そういえばコロニー落としの事を説得したときも変だったような。まあいいか。

 

「そうだったのか。俺はてっきり兄貴が何か裏で手を回したのかと思ったぞ」

 

「お前がいってくれたのだろう。連邦を相手にするのに派閥争いなどしている場合ではないと。それに、私たちの目指している道は同じだ。多少、やり方が違っただけだ。連邦からの独立について話したら分かってくれた」

 

 顔は仏頂面なんだけど言ってることがギレンじゃない。なんで? 

 

「そうか。過去に不幸な行き違いはあったが、二人とも。これから宜しく頼むぞ」

 

 もう一度二人と握手を交わし、僕は席に座ってこれからのことについて四人で一時間ほど話し込んだ。




多少ギレンの性格が柔らかくなっていますが、他のコロニーとのやり取りによって考えが少し変わったからです。考えの変化によってIQ 240がジオンを良い方向に連れていってくれるといいのですが。

一年戦争が終わった後の戦乱

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