ギレンの野望?なんだそれは・・・   作:国連宇宙軍

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第四話

 ギレンの執務室からの帰り道、僕はふと思い出した。そういえば暁の蜂起が起きればあの可愛いゼナちゃんを妻に出来るのか? そしたら僕はグヘヘヘ……やべぇ、頭が中学生に戻っちまった。僕は首を振り、その思考を頭から消す。今はどうやってコロニー落とし無しで地上の拠点を叩くかだな。先にルナツーを占領してしまうか。それとも……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 4月中旬

 

 今日は、徴兵された人々のために新しく作られた士官学校の入学式に参加していた。僕は校長に就任し、挨拶をした。(ちなみに、ガルマたちなど普通の学生が通う士官学校は別にあり、僕はそこの校長と兼任である)式が終わり、徴兵された人々ら二回目の学生生活を楽しみにしてワイワイ騒いでいた。

 

 

 

 数日後、外での訓練を見終わり書類などの確認をしようと廊下を歩いていた時だった。その時、不意に女性が僕の前を横切り、見覚えがあった僕は女性に声を掛ける。

 

「間違っていたらすまない。お前は第一次選抜試験5位のシーマか?」

 

「!! ドズル校長、私の事を知って下さっているのですか?」

 

「ああ、知っているぞ。これでも生徒の情報には目を通しているのでな。士官学校での生活はどうだ?」

 

「ええ、楽しい毎日であります」

 

「何か周りで改善してほしい点はあるか?」

 

「……正直に申しますと、配給される食事が少々不味いです。他のものたちもやる気が出ないと言っておりました」

 

「ハハハハ! はっきりとものを言うな。そうだな、確かに食べ物の不味さは学生の士気を下げる。よく料理長に言っておこう」

 

「ありがとうございます。それでは次の講義があるのでこれで失礼します」

 

 シーマは一礼をして近くにあった部屋に消えていった。そういえば、もうそろそろコロニー落としの代わりの案を出さないとな。シーマや0083で思い付くことと言えばゲルググマリーネやガーベラテトラ、それとニンジン? どれも今の段階では無理だな。まだ五年以上あるし、いいや。

 

 

 

 

 

 

 5月

 

 キシリアが新たなモビルスーツ計画を持ってやって来た。さてさて今回はどうかな? 

 

「先ずはこの資料をご覧ください。グフの新装備を考えた結果、着脱可能な三連マシンガンとシールドに装備可能なガトリングに意見がまとまりました。どの武器も使い終わったらパージ可能です。ガトリングは中距離にも有効で、十分な火力を出せると思われます」

 

 俺は渡された資料を眺める。ページをめくり、開発予算などを確認してキシリアの方を向く。

 

「そうか。ならそのまま開発を進めてくれ」

 

「わかりました。続いては宇宙専用のザクです。今開発中のMS -06Fをベースにコロニー内行動などの陸戦装備を排除し、脚部と背部を強化して推力を大幅に増加させます。これは元ジオニック社所属だったエリオット・レム氏から提案されたものであります」

 

 エリオット・レム? ああ、ジオン独立戦争記に出てきたあのおじさんか。あの人の機体、朱色だからステルス最悪なんだよね。

 

「なるほど、宇宙専用の高機動型ってところだな。確かに宇宙ではいかに早く敵艦隊に接近できるかが重要だ。これには力を入れて開発してくれ」

 

 キシリアは満足そうに笑みを浮かべ、頷く。

 

「分かりました。ただ、06Fがまだ開発を完了していないので開発開始はF型の量産が始まってからになりますがよろしいですか?」

 

「ああ、大丈夫だ。それとキシリア、これはあくまでも提案なんだが少人数で解体、組み立てが出来るモビルスーツを開発することは可能か?」

 

 キシリアは顔をしかめて聞き返す。

 

「と言いますと?」

 

「例えば、地上の連邦基地の近くに各ブロックに分解したモビルスーツを静かに運び込み、短時間で組み立て基地を急襲出来るようなモビルスーツだ。基地攻略の際にはいかに素早く敵基地の重要ブロックを制圧できるかが大切だ。そこでそのようなモビルスーツを開発できればモビルスーツが起動するまで敵基地には気付かれないはずだ。そうすれば奇襲の成功率も上がる」

 

「なるほど。分かりました。開発部に持ち帰って検討してみます。では失礼します」

 

 話が終わりキシリアが出ていこうとするが、その前に俺は去年から疑問に思っていたことをキシリアにぶつけてみた。

 

「……キシリア、お前連邦にモビルスーツの情報を流したりしてないだろうな?」

 

「ええ、そんなことはしていません。それがモビルスーツの情報を得る条件だったではありませんか。私も、バカではありません。敵に情報を教えれば我が軍が勝てる確率は下がります。そんなことはしません。それでは失礼します」

 

 へぇ、あの感じなら大丈夫そうだな。それとケンプファーは技術的にまだ出来なそうだからザクを改造かな? まあ、期待しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 8月

 

 僕が執務室で仕事をしていると、扉がノックされ開発局の二人が入ってくる。

 

「ドズル閣下、本日はモビルスーツと艦船の生産状況についてお話いたします」

 

「ああ、頼む」

 

「先ずはモビルスーツについてです。ヴァッフは30機が新たに生産を完了、ザクⅠは12機が完成しています。06のC型は試作機が完成し、明日から量産を開始します」

 

「艦船については?」

 

「はい。チベ級が25隻、ムサイ級は48隻生産を完了しております。ムサイ級については閣下に言われた通り、ブロック制を採用し整備性を高めております。さらにブロックごとに切り離し、物資に偽装してソロモンやア・バオア・クーに運び込んでおります」

 

「分かった。報告ありがとう」

 

「いえいえ、では失礼します」

 

 状況を聞いた感じまだまだ生産しないと30倍には追い付けないな。生産拠点には頑張ってもらおう。

一年戦争が終わった後の戦乱

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