ギレンの野望?なんだそれは・・・   作:国連宇宙軍

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第七話

 数時間後 

 

 エリックはズム・シティの大通りに面しているビルの一部屋に入っていった。

 

「キリング様、開発局の人間に情報流出がばれてしまいました。しかし幸いにもばれたのは一名だけでしたので奴が持っていた証拠を隠滅し、あとで奴も暗殺したいと思います」

 

「暗殺まではしなくても良いでしょう。どうせあとで、もっと大きな情報を盗みます。知ってしまった人間を始末するのはその時で十分です。ただし、もう少し慎重に事を運びなさい、エリック。わかりましたか?」

 

 キリングは手に持っているグラスにワインを注ぎ、口に運ぶ。

 

「承知いたしました。決行の日付はいかがなさいますか?」

 

「そうですね。半月後にサイド3に連邦の高官が訪れる手筈になっています。ザクの情報を盗むのはその前日にしましょう。今回の事でわかりましたが、開発局から情報を盗んでからバレるまで五時間ほどしかかかっていません。よって高官に情報を渡す数時間前に情報を盗むのが妥当だと思います」

 

「わかりました。それでは失礼します」

 

 エリックが部屋を出ていった後、キリングはあるところに通信を送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 公王庁・大会議室

 

 公王庁の大会議室では、1時間前から定例のザビ家会議が開かれていた。

 

「話は変わるがドズル、半月後に連邦の高官たちがサイド3を視察しにくることになったとジャブローの連邦政府から通達が来た」

 

「このタイミングでか?」

 

 僕は方眉を釣り上げ、聞き返す。

 

「サイド3の間では反連邦意識が高まっているからな、見過ごせなかったのだろう。50人ぐらいの予定でレビルと副官のエルラン、それにゴップという男が他の高官を引き連れて来るらしい」

 

「そうか、それは手配が大変になりそうだな。今はほとんどのホテルを被災者のために解放しているんだ。しかもVIPルームとなるとさらに確保がしにくいぞ」

 

「その点については大丈夫です、兄上。連邦の高官たちにはホテルに泊まってもらい、被災者にはこの公王庁に泊まって貰いましょう。幸いにも、この施設は空き部屋が多く、食事もホテル並みですから我慢してもらえるでしょう」

 

 僕がまったく思いつかないことを、キシリアはさらっと口に出してしまう。

 

「公王庁に風呂はないぞ、キシリア。その点はどうするのだ?」

 

 ギレンも負けてないな。

 

「それは手間がかかりますが、ホテルのお風呂を使って貰いましょう。車はこちらが出せば文句は言われないはずです」

 

「それが一番の策だな。キシリア、各方面への根回しは任せるぞ」

 

 

 ギレンとキシリアで話をまとめ、会議は終了した。……僕、最後の方全然会話に参加できなかったんだけど、やっぱり政治能力は皆無なのかな? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 地球・南米ジャブロー

 

 地下の一角では、連日ジオン公国への対応が会議されていた。無駄に広い会議室には、連邦の幕僚15人が集まり机を囲んでいる。

 

 

「ジオン公国では、ムサイ級やチベ級と呼ばれている艦船の生産が続けられており、さらに独自の自己防衛用機械を量産していると言う噂も出てきている」

 

「こちらには、小惑星帯から比較的大きな岩石を持ってきて、戦略基地に改造していると潜入している諜報部員から報告が上がってきているぞ。このままスペースノイドの好きにさせてはいけないのではないか?」

 

「確かに、こちらに牙を向けてきてからでは遅いぞ。こちらもマゼラン級やサラミス級の数を増やすべきではないのかね、レビル君?」

 

「そうですな。艦船だけではなく、開発中の防宙用の戦闘機やセイバーフィッシュも量産した方が良いでしょう。そのために、月面都市などからさらに支援を頂けると生産もはかどるのですがね」

 

「……分かった。相談してみよう」

 

 高官の一人が渋々頷くと、レビルは話を続ける。

 

「それと、今ジャブローにある宇宙軍の本部をルナツーに移しましょう。ジャブローに権限が集中しすぎるのは後々仇になる可能性が高いですから」

 

 15人のうち、6人が顔を曇らせる。

 

「そういえば、半月後にサイド3に視察に行くと聞いたが?」

 

「ええ、サイド3では反連邦意識が高まっており放置しておくのは危険だと判断しました。それと同時に諜報部の人間を送り込む予定です」

 

「なるほど、視察ではなく送り込むのが本命って訳だな?」

 

「ええ、それと平行して各コロニーに駐在している部隊へ追加で61式戦車を配備しましょう。これからは暴動も多くなると思います。そのための抑止力です」

 

「分かった、こちらから配備要請を出しておく。では、サイド3に対する会議は今日で閉会とする」

 

 次々と高官が部屋を出ていき、レビル1人だけが部屋に残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 数日後、地球連邦の各サイドに対する政策が発表されそれがさらに反連邦意識を高める原因になった。サイドに対する各税金の値上げ、さらにサイド3への軍備縮小要請と特別税金の要求、艦船の増産に伴うサイドからの軍資金の調達など、スペースノイドに対する弾圧に拍車が掛かったのだ。しかも、政策についてレビルは知らされておらず、弾圧の緩和を求めるもののすぐに訴えは退けられてしまった。

 

 

 

一年戦争が終わった後の戦乱

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