ギレンの野望?なんだそれは・・・   作:国連宇宙軍

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第九話

 新兵器開発部

 

 ラースside

 

 まさか、同僚のエリックが情報漏洩の犯人だったなんて。まあ、無事に逮捕されたしもう情報漏洩はないだろう。

 さて、これからドズル様の専用機に関する会議だ。生産コストを上げてもいいからMS 全機に脱出装置を付けろとか、全長二キロ以上の艦船を作れとか無茶を言う人だが他人のために動いてくれるいい人だぜ、ドズル様は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 会議室

 

 会議室には新兵器開発室の面々だけではなくギレン様もお越しになられていた。……なんで? 

 

「これから会議を始める。今回はギレン様も会議に参加される。皆、失礼のないように」

 

「うむ、よろしく頼む」

 

 みんな怖がってるんですけど、その仏頂面なんとかなりませんかね? 

 

「それでは何か案がある人いるか?」

 

 周りを確認し、僕は手を挙げる。

 

「はい。まず、生存性を高めるために装甲の強化は必須です。さらに、戦果をたくさん上げてもらうため火力も必要になってくるでしょう。そして、装甲を強化すればその分推力は落ちます。よって推力の強化も必要になると思われます」

 

 

 腕を組んで聞いていた室長が口を開く。

 

「確かに、だがそうなるとF型をベースにするのではなく新規に作った方がいいかもしれんな」

 

「そうですね」

 

「なにか、いい案があるやつはいるか?」

 

 室長は意見を求めるように辺りをみまわす。

 

「……あの、ヅダをベースにするのはどうですか? あれなら、装甲を追加しても余るほどの推力がありますから」

 

「なるほど、確かにヅダならやれるかもしれん。ラース、設計図を持ってきてくれ」

 

「わ、分かりました」

 

 ラースが部屋を出ていって数分、ヅダの設計図を握りしめ部屋に戻ってきた。そして、机の上に設計図を広げる。

 

「これがヅダの設計図になります。ヅダの改土星エンジンを付けられるようにF型を改良するか、ヅダ本体に改造を加えるかどちらかになりますね」

 

「うむ、とりあえず両方のプランとも並行して進めていこう。ザクの開発を指揮していたリディに聞く。ザクを改良すればヅダの改土星エンジンを取り付けることは可能か?」

 

「はい、理論上は可能です。しかし改土星エンジンに耐えられる装甲を付けるとなると、多額のコストがかかります。それならば、ヅダを改造した方がよろしいと思います」

 

「ではベースはヅダということでいいな? それでは、どういう機体にするか考えていこう」

 

 

 

 

 

 

 

 それから何時間か経ち、とりあえず一応のプランはまとまった。

 

 

 まず装甲はザクや普通のヅダと変わらない超硬スチール合金だが装甲の厚さを二倍にし、防御性能を高める。特にコックピット周りの装甲は他の部分より厚くすることにより、ドズル閣下の生存性を高められるようにする予定だ。火力の面では専用のシールドにウェポンラックを増設、ザクバズーカと新規開発中の90mmマシンガンを携行出来るようにする。さらに機体各所に近接防御用のミサイル発射菅を設置、連邦の小型戦闘機等の迎撃を目的とする。そして近接戦闘用の格闘武器として、ヅダの全高とほぼ同じ大きさのジャイアント・ヒート・ホークを折り畳み式にして装備させることに決まった。ちなみにこの武器は新規開発となる。そして莫大な推力に比例するように燃料の消費が激しいため、背部にプロペラントタンクを二本取りつけることになった。

 

 

 プランの内容としてはこんな感じだ。ちなみにギレン様は私達の話に耳を傾けているだけで終始静かであった。しかし最後に機体各所に金色の装飾を施すように要望をだし、室長に礼を言って帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドズルside

 

 公国防衛隊に逮捕されたエリックは、自分が単独で行ったとの一点張りで情報漏洩を指示した人物の名前を吐こうとしない。拷問をすることも可能だが、バレたら市民たちの非難に晒されるので許可しなかった。エリックから情報を得られないとなると、キシリアの諜報部と公国防衛隊に頼むしかないな。さてと……

 

 

 

 

 

「兄貴、この軍縮要請と特別税金についてどうするんだ?」

 

「軍縮についてはソロモンとア・バオア・クーにサイド3のザクやヅダを隠せば誤魔化せると思うが、特別税金については誤魔化せんからな。しっかりと抗議する予定だ」

 

「隠すだけで誤魔化せると思うか?」

 

「ソロモンやア・バオア・クーも調査すると言うなら、此方もルナツーやジャブローを視察すると言えば、スペースノイド嫌いの連邦高官は拒否するだろう」

 

「なるほど、あいつらなら自分の生活圏にスペースノイドを入れるのは嫌だろうな」

 

「特別税金については、来週の視察の時に抗議するさ」

 

「それにしても、スペースノイドへの弾圧が年々強くなっていくな。まだサイド3で暴動は起きていないが、いつかは起きるだろうな。それに、連邦は各サイドの駐屯地に61式戦車を追加配備した。弾圧対策だとは思うが、さすがにやり過ぎだ」

 

「そういえば、捕まったエリックというやつはまだ吐いていないのか?」

 

「ああ、終始一人でやったと繰り返し発言している」

 

 ギレンは手元の時計を確認し、立ち上がって机を整理し始める。

 

「そうなのか。まあ、今日はもう遅い時間だ。続きは明日話そうではないか」

 

「そうだな、じゃあ俺は失礼するよ」

 

 僕はギレンの執務室を出て、自分の執務室へ歩いていった。

一年戦争が終わった後の戦乱

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