それにそっちの方がポケモンっぽいので、有名キャラと同じ読み方の人がいたら大体見た目その人です。
後、主人公はSMまでしか知りません
「ふんわ」
そんな中、メイは尻もちをついたまま動こうともしない。というよりは、現状を理解できていない様だ。
(…?虫…?デカくない?いや、雪像?…動いてるし鳴いたわ…。えっ、ナニコレ。ユウリは何を持ち込んだの…?っていうか生き物持ち出したら駄目じゃない…?)
困惑しているとそれがこちらを向き、しゃらしゃらと氷の様な音を鳴らしながら向かってくる。
ふと、それと目があった。
何を考えているのかよくわからない無機質な目、それと見つめ合っていることに焦りを覚える。
するとそれはぴょん、と飛びかかってきた。
「えっ、わっわっ!」
慌ててそれを掴み持ち上げる。そのことにマズイ、と思うも掴みあげられたそれは暴れるでも無く大人しくしている。
とりあえず床に降ろしてみるとまたもそもそとこちらの足に向かって進む。
「なんか可愛い…」
よく見れば黒い目もぬいぐるみみたいで愛嬌があるし、シルエットもまるまるとしていて愛らしい。それにさっき触った感覚だとひんやりとしていてモチモチの体だった。
これは…ワンチャンあるな…!
「ねえ、君」
「?」
私が話しかけると不思議そうにこちらを見つめ返してきた。かわいい。知能も良いのだろうか。
「良かったら私の家族になろうよ」
言った瞬間、明らかに喜んだ様子で飛び跳ねている。
その証拠に今まで無機質だった目がキラキラと輝いている。
ヴッ!ふう。余りの可愛さに汚い私が浄化されてしまった…。
癒やし系の力って凄いんだなって思った。(小学生並の感想)
それにしても見慣れないどころか、絶対あり得ない様な生物何だけどこれが噂の生物かな?
「あいすす〜」
気がついたら足に擦り寄って来ていた。さっきもだったけどあれかな、人懐っこいのかなこの子。
というか、なんか……ポケモンっぽい。
ほら、こんな可愛いとことか不思議な感じとか。少なくともデジ○ンではない。ポケモンだったらこおりタイプとかだろうか
…ちょっとやってみよ。
取り出したるは一つのみかん。これは近所のおばちゃんからダンボールで貰ったもの。二人にはちょっと多すぎるためまだ結構余っているのだ。
「ねえ、君。このみかんに向かってなんかだせる?」
すると心得たとばかりに口?を動かし、そこから白い風を吹き出した。
それだけでみかんは見事冷凍みかんへと姿を変えてしまった。
「えぇ…」
冗談で言ったのに本気でやりおった。
もう明らかに特異な部分見つけちゃったんだがどうしよう…。
「クークク♪」
件の本人は冷凍みかんを嬉しそうにもしゃもしゃと食べている。
…もう可愛いからいいや。飼おう。
「今の、『こなゆき』みたいで凄かったよ」
いやー、こんな不思議な事もあるもんだ。
取り敢えずユウリにも伝えなければ…
こいつを抱えてっと、
「おーい、ユウリー今日からこの「見てみてお姉ちゃん!」ぬう…」
部屋に入るやいなや、何やら興奮した様子でユウリが飛びかかってきたため、驚いて言葉を中断してしまった。そのせいでユウリのペースに持っていかれ、中々取り戻せない。こうなったらもう大人しく聞いたほうが早いのである。
「やっぱりハッキリ写ってるよ雪男!ほらココ!こんなの絶対着ぐるみじゃないって!」
言われた通りに見てみるとそこには毛むくじゃらの大男の姿が……
「これって…」
「ねっ、やっぱり雪男っていたんだ!」
そこに写っていたのは、確かに毛むくじゃらの大男だ。
ただ、もっと付け加えるのなら2メートル以上の背にずっしりとした白い体。口元にはヒゲのようなものがぼうぼうに生えていて、その手足の先端付近は緑の体毛で覆われている。
「ユキノオー?」
「え?」
見間違えようもない。この特徴的な姿はあの霰パの御大だ。
むしろ見れば見るほど確信する。これはユキノオーだ。
何で北海道にユキノオーが?
「お姉ちゃん知ってるの!?」
いやいや。流石にそんな事は無いだろう。きっとたまたまだ。
まずはこの無駄に押し寄せる妹を落ち着かせ、取り敢えず座ってもらおう。
そして座ってもらったのならまずこの子を見せます。
「何それ?ぬいぐるみ?」
つつくユウリに向かってそいつは口をあげて「ふんわ!」と応えた。ぬいぐるみだと思っていたものが動き出した事に妹は驚き戸惑っている。
「わっ!何なに!?え、生きてるの?」
「クークク」
驚きから立ち直ると直ぐに興味が移ったようで、つんつんとつついたりムニムニと触っていたりする。
「ユウリ、今日からこの子を飼おうと思っています」
「賛成!」
先程の態度でも分かったがユウリは賛成派。
結局提案から一秒も経たずに、この子を飼う事が決定した。
「この子は何て名前なの?」
あ、名前決めてなかった。そうだなぁ……モチモチで…ヒンヤリしてて……。雪見大福みたいで…。
「じゃあ『ユキミ』で。由来はもちろん雪見大福」
「ユキミかあ〜。いい名前だね。何て生き物なの?」
「え、知らないけど」
「え!?」
当たり前だろう。こんな摩訶不思議な生物知ってるわけが無い。
「知らないのに飼うって言ったの!?」
「え、でもこの子可愛いよ?」
「いや、だから可愛いから、じゃなくて…」
「それに物だって凍らせらるから。ほら、このみかんにもう一回さっきのやって」
指示を聞き受けたユキミは、みかんをまたしても冷凍みかんへと変貌させた。
「ほら」
「わあ、凄い……これ、みんなに送っていい?」
「いいよ」
その後、今度はスマホを構えてもう一度冷凍みかんを生成してもらった。
「ありがとー。じゃあ早速みんなに…あれ、ホップがなんか送ってる…。見てみてお姉ちゃん!」
「何?」
差し出されたスマホを見ると、ホップ君からは『なんかすごいことになってるんだぞ!』という文章と共に何枚かの画像が送られてきていた。
「何これ?どれも見たことない…」
「嘘でしょ…」
この世界で生まれ育った妹は分からないが、私には分かる。
巨大な芋虫、これはキャタピーだ。頭に草の生えた謎の生物はナゾノクサ。花に止まる妖精―アブリボン。大きな鳩の群れ―マメパト。
私の見知ったポケモン達が写っていたのだ。
直ぐにメッセージが送られる。送り主は―ビート君だ。
『ええ、ニュースでもやっているので分かります。残念ながらガセでも無いようですし。試しに外を覗いてみてください』
書かれた通りに、私達は急いで外を見る。
―そこには非日常が広がっていた。
先程のマメパトやキャタピーの他にも、ポッポやオニスズメ、ヨーテリー等の見知った顔が私のよく知る町並みに紛れ込んでいる。
「ポケモン…だよな?」
ハッと腕の中のユキミを見る。
まさかさっきから冗談で言っていたポケモンというのが、もしも本当だったなら…。
ユキミを優しく床に降ろし、もう一つのみかんを差し出し、今度は明確に指示する。
「ユキミ、このみかんに『こなゆき』」
ごく当然の様に白い息が吹きかけられ、みかんは凍っていく。
余ったみかんを食べさせながら考える。
(やっぱりこの子もポケモンなんだろう。現にこなゆきに反応して息を吹きかけ、外にもポケモンが現れている。でも何で…?)
そこでハッと気づく。
・・・・・
『それは『どうぐ』や図鑑等も使うのか?』
「私は廃人でも縛りプレイもないんで普通に使いますよ。というか図鑑は必ずあるでしょう?」
『…分かった。では送るとしよう』
・・・・・
アレか!?
普通にポケモンやるにしては何か可笑しいと思ってたけど!
まさか現実でやるとは言ってなかったじゃん!
ていうか道具も図鑑も無い…いや、待て。道具はあったかも。
「ユウリ、確か変になったみかんあったよね。アレ持ってきてくれない? 」
もしも本当に道具もあるのだとしたら…きっと
「うん、分かった。もしかして何か関係あるの?」
流石、察しがいい。前々からやたらと察しだけはいい妹だったよ。
それはともかくとして、それが詰められた袋を受け取り、全てテーブルに広げる。
それは青く、みかんにしてはかなり小さい。そして固かった。
「見た目は『オレンのみ』だ…」
オレンのみはポケモンに登場する代表的なきのみで、使用すると体力を10回復するのだ。
ものは試し、とカッターで指を少し切る。
パキッ
カッターが折れた。
「………」
カッターでは物足りないとばかりに包丁を取り出し思いっきり振り下ろす。
「痛っ」
力加減を間違えて深く切ってしまい、血が出てきてしまった。
ただ、包丁を指先に思いっきり振り下ろしたらこんな軽傷な筈が無いと思う。
「何やってんのお姉ちゃん!?」
当然ユウリには驚かれてしまい、救急箱を取り出し慌てて治療しようとする。
「んー、テスト?」
そう言うとそれを手に取り、一口かじる。
「固っ、え、渋っ苦っ!?甘、辛い?酸っぱい!何これ!?」
それはお世辞にも美味しいとは言えるものでは無かった。
今言った全ての味が混ざり合っていて、子供なら間違いなく吐き出してしまうだろう。
「ちょっ!?何でそんなの食べるの!?ほらっ、吐き出して!」
対応が小さな子供に対するものだがツッコんではいけない。
むしろ謎の果実をいきなり食べる方がどうかしているのである。
「治った…」
「そんなので治るわけないじゃ…あれぇ?」
そう、治った。切った指には傷跡も見当たらず、完治している事が伺える。
「え?え?もしかして、これのせい?」
怪訝な目できのみを手に取るユウリ。
しかし齧った当の本人は己の世界に入り込んでいて気にも留めていない
(やっぱり人間にも効果あったんだ。アニメでもどく状態になった人がモモンのみで解毒してたから、オレンのみでも効果があった)
効果を確認した所で確信に変わった。
あの神のはからいによって、この世界にポケモンと、その道具が出てきてしまった。そして道具は既存の物の内の一部、大体十分の一位が変化したものだということ。…ということはポケモンも一部が変化したものと考えるのが妥当か。
そこでふと考えつく。
この世界の人達はポケモンを知らないから、きっと必要以上に怯え、恐怖し、排除しようとするだろう。
そうなればポケモン達も黙ってはいない。全面戦争の始まりだ。
兵器により、ある程度は駆除出来るだろう。
だがしかし伝説のポケモンは?
時間や空間、天候などを操ったり司る者達に何が出来る?
何も出来ないに決まってる。
良くて壊滅。悪くて絶滅と言ったところだ。
どのみちロクな結末を迎えない。
アニメやゲームでお互いに分かり会えると知っているからこそ余計にそう思う。それにポケモンはうまく使えば人類の発展の役にも立つのだ。
それに、お互いの認識に齟齬があったとはいえ、これは他ならぬ自分が望んだこと。それにより、お互いが脅かされてしまってはどちらにも向ける顔がない。
多少なりとも世間にポケモンが正しく認知されるように、私が率先して動かなければ、と一人固く決心するのであった。
さ〜て、今回のポケモンは!
ユキハミ
いもむしポケモン
たかさ 0.3m
おもさ 3.8kg
こおり・むしタイプ
れいきの まざった いとを はく。 いとで からだを えだに まきつけ つららの ふりをして ねむるのだ。
(ポケットモンスターソードより)
じめんに つもった ゆきを たべる。たくさん たべれば たべるほど せなかの トゲは りっぱに そだつ。
(ポケットモンスターシールドより)
そして主人公はそんなこと知らない。
みんなもポケモン、ゲットだぞ!(hpyu大好き♡)