深くて、暗い、夜の闇の底に。
巨大な深海魚が、いた。
辺りが暗すぎて、正確な大きさは解らないが、分かり易く、例えてみると。
「あーあ……だめだった、なあ……」
どこからか、溜息が聞こえた。
声のする方へ視線を動かすと、巨大な深海魚の頭部にちょこんと座る、小さな少女を確認することができた。
暗闇の中で、何やらぼんやりと、光っても見える。
誰かから貰ったカロ〇ーメイトを食べながら、目にうっすら涙を浮かべ、すんすんと鼻を啜っている。
「どうして、だめ、だったんだろう。
そもそも、えきが、だめ、なのかなあ……」
強大な怪異である少女は、無理矢理取り込み、既に自身の一部にまで変化した別の怪異『黄泉比良坂駅』について、不満を零す。
……取り込んで、自身の一部とする。
それはまるで、とある深海魚が、同種のオスを取り込み、生殖器として利用する生体のようであった。
少女に取り込まれる前の『黄泉比良坂駅』にはルールがあり、その中には、『迷い込んだ人間が外に出られるだけのヒントを出さなくてはいけない』というものがあった。
すっかり自身の一部である『魚安駅』となった今でもそのルールは健在であり、少女は面倒臭いと感じながらも、食べ終わった白骨死体やら何やらを、ヒントのために1階の改札口などに運んでいるのであった。
魚安駅の中に、出口のカギとなるヒントが何故か多く散見されたのは、そのルールのためである。
勿論、『黄泉比良坂駅の怪異ルール』に関してはマイナスポイントではあるものの。
少女と駅のコンビネーションは凶悪で。
今まで迷い込んだ人間は、そのほとんど全てを平らげることが出来ていた。
だから少女は、涙を拭って、心を落ち着ける。
「まあ、どうせ、こんかいは、たまたまだろうし。
これいじょうかんがえても、しょうがないかな、うん」
気持ちを切り替えて、残ったカロリーメ〇トを口に放り込むと。
「う~ん、おいしい!」
その少女……
「
少女が呟くと、深海魚は、ゆらりと、揺れた。
……
『
……『
どうでも良い付け足し。
①あらすじ(ひらがな部分)を喋ってるのは、あかりちゃん。
②
③あかりちゃん(チョウチン)とアンコウは、同体だけど、別人格。あかりちゃんの知能は小学校低学年くらいで、それ以上にはならない。
④あかりちゃんの体力も、小学校低学年くらい。地下11階から地上1階まで息も切らさず行けた理由は、駅内なら単独ワープが可能であるとか、そういう権限を持っているだけ。エサを押さえ込んで地下へ引きずり込むとかは無理。
⑤あかりちゃんの『地下11階には地下鉄がある』発言はもちろん嘘。以前に迷いこんだ人達が『多分、地下鉄があるんだろうね』みたいに発言していたことからアイディアを得たため、リアルな嘘になっている。地下11階では当然、アンコウさんがお口を開けて、待っている。
⑥因みに『黄泉比良坂駅』は、最下層に辿り着くと、そのまま地獄に落ちてしまうという怪異であったという設定。100年以上の歴史ある怪異。アンコウさんに取り込まれて、すっかり『魚安駅』としてイメチェンしてしまった。
⑦『スマホでネットが繋がらない』は羔くんの思い込み。時間か表示されないため勘違いしていたが、実は『円周率』も『ひさげの漢字』も『海溝の名前』も普通に調べることはできた。『魚安駅』は、freeなwifiも完備!
⑧あかりちゃんの好きなお肉は、もちろん人肉。
⑨本作品は、主人公がずっと泥酔手前という設定なので、NiOさんも同じ状態で書いていた。設定だからね、しょうがないね。
⑩『魚安駅』から生きて帰ってきた人たちは、インターネットに情報を書き込まないので『魚安駅』については詳細が不明。
生きて帰ってきた人たちが、インターネットに記載しない理由は。
『あかりちゃんの食べるものが無くなっちゃうから』
⑪あらすじでは『※合計11話で更新予定(予定は未定)』と書いているが。
当然、最初から、合計12話のプロットで作成していた。
未定は予定。
と言うわけで。
幼女に食べられたい人は、並んでどうぞ~!
ココニナランデネ>( ゜∀゜)つ(^ω^ )( ^ω^)(^ω^ )(^ω^ )wktk
ここまで読んでくれてありがとうございます。
最後に。
⑫明日、もう一話だけ更新予定。