……かくして俺……
地下から地上への階段を上り、
#############
……改札の先は、シャッターで閉ざされていた。
それは、まだ、良い。
時間外に外からの侵入者を防ぐためなのだろう。
しかし、しかし。
「ひ、ひぎいいいいいい!」
あかりちゃんが蒼い顔で大声を上げて、うずくまる。
「ちょ、ちょっとそこで待ってて!」
俺だって逃げ出したかったが、そうも言ってられない。
残った酒のパワーで恐怖をぶん投げて、改札を飛び越えると、人骨へと近づく。
……本物……っぽい……か?
本物の人骨なんて、祖父の葬式以来見ていないから、正直正誤なんて解らんが。
それが、複数の改札を埋め尽くさんばかりに、こんなに大量に。
サッと骨を確認した俺は、続いて骨の山を駆け上り、閉じているシャッターに飛びかかる。
「誰かいませんか~!
すみませ~ん!
閉じ込められてしまいました~!」
ガンガンと叩いてみるが、なんとも手応えが無い。
そう、文字通り、
なんというか、シャッターはその性質から、叩くとそれなりに揺れ動く。
それが、
シャッターというよりも、むしろ壁に近い。
……
少なくとも、待てど暮らせど、シャッターをいくら叩いていても。
……落ち着け、
この異常空間について、改めて考えなおすのだ。
ここは、『魚安駅』。
そう、魚をモチーフにした、駅だ。
そして、駅の看板に書かれた、良くわからない、『日本海溝』を始めとした、『海溝』の記載……。
……待てよ。
これは、つまり。
「……あかりちゃん、行こう」
「うう?」
俺は、幼女の手を取り、歩き出す。
「こひつじ、でぐちから、でないの?」
幼女はタメ口であるが、気にせず言葉を続ける。
「……ああ、どうやら、出口は、ダメらしい」
「……そうなの?」
幼女は疑問符を浮かべながらも、ついてきてくれた。
……本当にダメなのかは解らない。
何が正解かも解らない。
それなのに、俺は、少女とともに。
どこまでも