短編って考えると執筆楽だわ、3000文字辺りがやっててちょうどいい感じがする
私は馬車の襲撃を受けた後、2人組の女と共に行動していた。今は【ラビリンス】の活動拠点へと向かっているらしい、ひたすら洞窟の中を3人で歩いている。
「で、お前たちがラビリスタっていうやつの仲間なんだな?」
「そうだよ♪私たちが秘密結社【ラビリンス】」
秘密結社【ラビリンス】っていうのは最近知ったことだった。
ある日オクトーや周りの人々がおかしくなってから、アタシは一人で解決策を探っていた。そんなときにラビリスタっていうやつからメッセージを貰ったんだ。
ラビリスタってやつはおおよその事態を把握してるらしく、アタシには見つけられない解決策があると言っていた。
だからこうしてアタシは秘密結社【ラビリンス】に協力することにしたんだ。
「それにしてもこんなところに基地があるのか?」
「うちのマスターはすごいんですよ! 能力を使ったらあっという間に秘密基地が完成しますからね!」
「そうそう、お金を掛けずにどこにでも拠点を創れるから足が付きにくいんだよね~。たとえここがバレてもまだ活動拠点はあるから安心してね♪」
「おいおいマジかよ…、すごいなラビリスタってやつは…いったいどんな奴なんだよ」
オクトーたちから逃げたときの地形操作もそうだったけど、こんな実力者がいたら無理やりにでも表の世界に出されたり、権力者に追われるていると思うだけどなぁ? やっぱり秘密結社って自称してるだけあって、情報管理や隠ぺいは厳重なんだろうな
「そういえばノウェムちゃん…でいいのかな?」
「ああ、気さくにノウェムでいいよ」
「ありがとノウェムちゃん。ノウェムちゃんってうちのマスター、『ラビリスタ』には会ったことないんだっけ?」
「そうだな~、直接のやり取りはしたことないかな? ほとんどあっちの一方的な指示ばかりだったしな」
「ありゃりゃ、そうだったんですね~。それにしてもよくマスターみたいな胡散臭い人を信用しましたね?」
「リノちゃん…、マスターのことそんな風に思ってたんだね…」
リノの言うことはアタシにでもよくわかる。実際、半信半疑だったし…けれど、オクトーを元に戻す方法が全く思いつかなかったどころか現状すらうまく理解できなかったからな…。
ラビリスタっていうやつの言うことをアタシが聞いたのは半分賭けみたいなものだった、結果はこのとおり、成功だったから良しだ。オクトーが知ったら呆れそうだ。
「ところで気になったんだけどよ、二人はどうやって【ラビリンス】に入ったんだ? 簡単に入れる組織じゃないよな?」
私がこうして一時的に【ラビリンス】の構成員として行動しているのは首魁であるラビリスタの誘いがあったからだ。他の場合は何かあるのか?
「あー…、私とシズルお姉ちゃんはマスターに拾われて【ラビリンス】に入ったんですよ。みんな物心ついた頃には【ラビリンス】の一員になってたと思いますよ。ね、シズルお姉ちゃん?」
「そうだねリノちゃん、私たち【ラビリンス】の構成員ってみ~んな元々は孤児だったんだよ。マスターたちに拾われてここで育って…こうしてマスターのために働いているわけ」
「そうだったのか…。お前たちはアタシと似たような境遇なんだな」
アタシもオクトーに拾われた過去がある。まぁ、アタシは孤児ではなく
「お前たちはそれでよかったのか? その…何て言うか…、ここに居なかったらもっと自由に生きられたとかさ?」
「う~ん…そうだねぇ、リノちゃんも言ってたけど物心ついた頃には今の生活してたから特に思うことは無いかなぁ~? 拾われなかったら、たぶん今頃の垂れ死んでると思うし。やってる気分としては恩返しとかお手伝い感覚だしね」
「私もシズルお姉ちゃんと同意見です、マスター含めて『家族』のみんなはいい人たちばかりですからね!不満はないですよ~。しいて言えばお兄ちゃんが今いないことぐらいですかね~?」
シズルとリノが「早く帰ってこないかな~」なんてキャーキャー言いながら身をよじらしている。この「弟くん」「お兄ちゃん」については一旦置いておこう…。聞いたらなんとなくダメな気がしてきた、一生聞き手に回りそうな気配がビンビンしている。
「さぁ着いたよ、ここが私たちの活動拠点入り口。開けるからちょっと待ってててね~」
洞窟の行き止まりには何も無いように見えるけど、どうやら入り口があるらしい。素人の眼では全く分からなそうだな、コレ。
シズルとリノが入り口とやらの前で何かやってるのを待っているとアタシたち目の前に門が出現した。
アタシはシズルとリノに手を引かれて、門をくぐると基地っていうような場所に居た。そして、前には
赤い髪を後ろにまとめた女性が立っていた。
「ようこそ! よくぞアタシのところへ来てくれた! 歓迎するよぉ?」
「オマエがアタシに連絡を寄こしていた…」
「そうだよ、アタシが【ラビリンス】の設立者にして指導者のラビリスタだ。そして――『
こいつがラビリスタ…。しかも『
「マスターが『
「そうですね、マスターの存在って日々アイアイですもんね~」
「リノちゃん?それって奇奇怪怪のことかな? アタシってそんなに怪しいかな?」
「「うん」」
「即答だねぇ…、わが子たちが厳しいよ~」
なるほど、確かに仲間っていうより家族っていうほうがしっくりくるかもな。アタシには本物の家族っていうのは良く知らないけど、そんな気がする。…ここでならオクトーのために頑張れる気がするよ
「さてと…一時的だけどこれからヨロシク頼むよ、ノウェムちゃん」
「よろしくねノウェムちゃん♪ 私のことはシズルお姉ちゃんって呼んでくれてもいいんだよ~?」
「なんたって今からノウェムちゃんも私たちの家族ですからね! あれ?どっちが姉でどっちが妹になるんですかねコレ?」
アタシはきっと運がいい奴だ。オクトーに出会えたこと、そしてオクトーを助けるために協力できる、信用できる人たちにこうして出会うことが出来たんだ。このチャンスは絶対に無駄にはしない!
「(待ってろよオクトー、全部元通りにして『アタシが誰のモノ』かを思い知らせてやる!)」
この作品のムイミちゃんはオクトーLoveです、Likeではありません。オクトーと世界、どちらを救うなら迷わずオクトーを選びます。なまじ最強候補なので世界相手にワンチャン作れるのが質悪い…
基本、オクトーの命令なら比喩抜きで何でもします。むしろ命令無しでも勝手にシにやって来るほどなので、オクトーの自室の戸締りは厳重です。