プリンセスコネクト! Re:Birth   作:UNAG3

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やる気があるうちに頑張る。

今回は移動回です。はやくランドソル行かないと物語進まん


第3話

魔物の群れによる襲撃を退けた3人組は野営の準備を進めていた。

コッコロ一人なら夜でも問題なく活動できるが他2名がいるため大事を取って早めの野営である。コッコロは設営と野草の調達、ペコリーヌは料理担当で、主さまは無論戦力外であった。

ペコリーヌは気合を入れて調理に臨んでいる。先の戦闘では守られているだけであり、通算成績ではぼーっとしいるそこの青年より低いのである。自身の得意分野である料理で挽回しなければならなかった。もちろん食材は先の戦闘で倒した魔物である。まぁ食材として利用したのはコッコロが倒したイノシシ型の魔物だけ。だが、5体もいればペコリーヌがいても十分な量になるので問題なかった。オークも候補に挙がったがペコリーヌ曰くおいしくないそうで、コッコロも拒否していたため、あえなく除外となった。

 

「魔物といえどリーフボアは豚と変わりませんからね、豚料理は数多くあるのでそのまま使えるのがやっぱりいいですね~♪」

 

好物の肉がたらふく食べられることもあり、テンションアゲアゲのペコリーヌは鼻歌交じりで調理を続けていた。手元には香料や調味料らしきものが見て取れた。料理が得意だと自負しているのが納得できるようなラインナップであり、ちょうど野草の採取から帰ってきたコッコロが関心するほどであった。

 

ペコリーヌが調理をしている間、自身の仕事を終えたコッコロは青年のトレーニングを行っていた。

 

「主さま、これはルピ・貨幣というものです。はい、どうぞ、触ってみてください。」

 

コッコロからルピを渡された青年は手に持ったルピを見て口に入れy「ストップ主さま!食べちゃダメです!これは食べるものではございません!」コッコロが素早く手元のルピを取り上げる。食べられることを回避することができたコッコロは一安心した。食べられることもそうだが、現状お金に余裕がないのでこんなふざけたことで貴重なお金を減らすわけにはいかなかった。とりあえず口に入れても良いものと悪いものを教える必要性があるとコッコロは考えたが、これでは取り戻すというよりは教育になっていると自覚してしまい何度目かのため息をついた。そうしてペコリーヌの料理ができるまでのおよそ1時間ほどであるがトレーニングもとい教育が続いた。

 

「みなさんできましたよ~!生姜焼きモドキから、蒸し焼き、炭火焼き、肉と野菜炒め!選り取り見取りです!さぁさぁ、じゃんじゃん食べてください!」

 

コッコロと青年の前にはたくさんの料理が並ぶ、量も種類もたくさんある。コッコロには凝った料理ができないため、旅を始めてから質素な生活を続けていたためこのような立派な料理が食べれることに素直に感謝した。ここにきてペコリーヌを助けてよかった思う現金な奴であった。さっそく料理に手を付けると心と体の両方が満たされる感じがしたコッコロはさらに手と口のペースを上げている――主さまの存在は完全に忘れ去られていた。

 

一方、ペコリーヌは自身の料理に食いつくコッコロを見て満面の笑みを浮かべていた。自分が役に立っている実感が湧いてきたこともそうだが、何よりも自身の料理を誰かが食べてくれている。誰かと食事をするのが何よりも嬉しくもあり、楽しくもあった。ここには屋根も壁も、皆が囲う食卓もないけれど、いつかはたくさんの仲間たちで食卓を囲いたいと思いながらペコリーヌも食事を始める。味付けや作り方は正直なところ普段と変わらないが、何故か何百倍もおいしく感じるのであった――なお、ペコリーヌも青年の存在を忘れて食事に没頭してしまっている様子。

 

結局、青年がお腹を鳴らしたことで存在を認知されたが、料理は1/3を超えるほどまで減っていた…命の恩人を無碍に扱っていた事実を認識して慌てたペコリーヌが残りの料理を食べさせることで事なきを得た。これがきっかけでペコリーヌが食べさせ係になったとか

 

食後の片付けも終わり、日がちょうど落ちたところであった。辺りは暗くなっているため魔物に警戒しなければならないのが常識であるが、周囲には魔物の血や残骸が散らばっているため魔物がここらに近寄ることはないであろうと判断したコッコロとペコリーヌは気にすることなく準備した寝床に入る。ちなみに青年は食後すぐに寝てしまっていた。

 

こうして波乱万丈な一日が幕を閉じた。

 


 

コッコロは目を覚まし、とりあえず周囲の確認と主さまの生存確認を行った。ペコリーヌの寝床はもぬけの殻であり、おそらく水場にでも行ったか花を摘みに行ったのであろうと思い特に気にしなかった。主さまの方はどうやら幸せそうな顔しながら熟睡を決め込んでいたので――イラっとしたコッコロは頬をビンタして文字通り叩き起こした。ただの八つ当たりである。

起こされた青年とコッコロは干し肉をかじりながらペコリーヌの帰りを待っていた。コッコロも身だしなみを整えたかったが主さまを一緒に連れていくのに抵抗感があったため、結局行けないでいた。

 

しばらくするとペコリーヌが戻ってきて入れ替わりでコッコロが水場へ向かった。次はペコリーヌが青年とお留守番である。女の身支度は時間がかかるため、この時間を有効に役立てようとペコリーヌは昨日コッコロが行っていたトレーニングのまねごとを始めることにした。

 

「わたしはペコリーヌですよ~、ペ・コ・リー・ヌ です。ハイ、一緒に~――」

 

ペコリーヌは青年が自分の名前を言ってくれるようにしたいらしい、何度も言葉を繰り返すと青年の動きに変化が見られた。どうやら動きをまねしているらしく、うまく発音できていないがそれらしい口の動きができていることが感じられる。ペコリーヌは少しずつ教える楽しさを感じていた。将来いいお母さんになること間違いなしである。

 

コッコロ(保護者第1号)は30分ほどで帰ってきた。これで女性陣の準備は完了し、ついに大陸一の都市・ランドソルに向かうための足を踏み出した。ここからランドソルまで馬で半日ほどかかる、なんとか早めに行商人の馬車を見つけ乗せてもらうことで、日が落ちる前には到着して宿を取りたいとコッコロとペコリーヌは考えていた。

3人は整地された道を歩き続けていた、馬車に会うためであるが一向に会える気配がしなかったかったためコッコロはペコリーヌに問いかけた。

 

「ペコリーヌさま、道を間違えているわけではないですよね?馬車どころか人さえ見当たらないのですが…」

 

ペコリーヌはランドソルの方向を間違えることはあり得ないのだが、さすがに何もなさ過ぎてペコリーヌも少し自信が減ってきた。

 

「まさか~、わたしがランドソルへの道を間違えるはずがありません。きっとそういう日なのでしょ?気長にいきましょうよっ☆。」

 

そう言ってついに1時間が経とうとしてた、現状は変わらずもがなである。コッコロの視線を受けてペコリーヌは冷や汗をかいている。疑いのまなざしが物凄くささるのである。

そうして、ついにコッコロの限界がオーバーフローしかかった寸前に女性と思しき複数の悲鳴が近くから響き渡る。声を感じ取ったコッコロとペコリーヌはとっさに自身の得物に力を入れた。

コッコロがまず周囲の探索を行うため意識を集中させる、ペコリーヌは青年の手を握りいつでも動けるようにスタンバイしている。

 

「コッコロちゃん、何か分かりましたか?」

 

目を瞑って意識を集中させていたコッコロが目を開いたタイミングで声を掛ける。

 

「はい、わかりました。わたくしが先導しますのでついてきたください。」

 

コッコロが走り出し、それに合わせてペコリーヌも青年の手を引きながら後を追う。走り続けると、魔物と思わしき影と2人の獣人が戦闘を行っているがわかったが、少し押され気味の様子であった。

すぐさまコッコロが加勢し、続いてペコリーヌも加勢する。二人は二手にわかれてそれぞれを襲っていた魔物の隙を突き、一瞬で片付けた。

 

戦闘が終わると自分たちが助けられたと理解した獣人の一人が声を掛けてくる。パッと見て人間要素皆無の獣人であった。

 

「助けてくれてありがと、いきなりシャドウが出てきたから思わず叫んでしまったけど結果オーライだったようね、私はギルド【牧場(エリザベスパーク)】のリマ、こっちは」

 

もう一人の獣人の少女もリマに続いて礼を言う。

 

「あたしはリンだよ、助けてくれてありがとね。今は【牧場(エリザベスパーク)】で活動しているけど本籍は【自警団(カォン)】なんだ。」

 

コッコロとペコリーヌも続いて自己紹介をする。

 

「わたくしの名はコッコロと申します。こちらはわたくしのお仕えしている主さまです。わたしたちは悲鳴を聞き駆け付け、助太刀した。当然のことしたまでですのでどうかお気になさらず。」

 

「わたしはペコリーヌといいます。そうですよ、困ったときはお互い様です!気になさらないでください!」

 

この場にいる全員の自己紹介を終えるとコッコロは本来の目的であった荷物を積んだ馬車について話を切り出した。ペコリーヌはそこで初めてコッコロが人助けではなく、ランドソルまでの足を確保することこそがメインだったと気づいてしまった。ペコリーヌはコッコロの交渉を聞きながら話が終わるのを青年と待つことにした。

 

どうやら牧場(エリザベスパーク)の二人はランドソルに向かっている最中にシャドウという魔物に襲われたらしい。助けてもらった礼として馬車に乗せてもらえるようになり、本来の目的を達成することができたコッコロは『シャドウ』という魔物について質問を投げる。

 

「あの影のような魔物、シャドウ?というのはいったい何だったのでしょうか?わたくしの感覚では正直なところ魔物といわれると少し違和感を感じます。」

 

そのコッコロの疑問に牧場(エリザベスパーク)の二人とペコリーヌが答える、どうやら有名らしい。人間を襲う魔物であり、最近ランドソル内外で目撃証言が増えてきているらしい。また、シャドウが頻繁に現れるようになってから人の存在が消える――ロストという事象も出ているらしい。都会は恐ろしやとつぶやくコッコロに3人は苦笑いを浮かべた。

 

リマは話の区切りができたことを確認すること、コッコロとペコリーヌの二人に話しかける。

 

「ちょっと気になっちゃったんだけど、そこのお兄さん先ほどからまったくお話してないけど大丈夫?もしかして無口な人だったり?」

 

ペコリーヌの隣でぼけーっとしている青年に話題の矛先が向く。

 

「主さまは記憶喪失なのです。まだ言葉の意味を理解できていないので会話はままならない状態ですが、歩いたり、食事ができるので問題ありません。」

 

「え?それだいじょうぶじゃないじゃん」

 

すかさずリンのツッコミが入ったがペコリーヌが青年のフォローを入れる。

 

「でもっ、わたしの命を救ってくれたときなんてすごかったんですよ!すごい速さで走りますし、格闘でオークたちをあっという間に倒しちゃいましたからめちゃくちゃ強いんですよ?」

 

ペコリーヌが身振り手振りで青年のすごさをリマとリンに伝えたが、あまり伝わっていない様子であった。話を聞いた二人は青年をみつめるが精気が感じられない、恩人の一人であるペコリーヌの話を疑うわけではないがそれにしても信じがたい話である。

 

「あれ?そういえば今回に関しては主さまの反応が無かったのはなぜでしょうか?ペコリーヌさまのときはすっ飛んでいきましたのに…」

 

コッコロ(保護者)としては走り出したり、動き始めると面倒なのでじっとしていてもらいたいが先日のインパクトが強すぎて不自然さを感じ取ってしまう。本当の窮地でないと動かないのでしょうか?と思案した。

 

その後も話題は転々し、各々も身の上話で時間をつぶしながらランドソルまで歩みを進める―――

 

                                            

 

馬車を急いでもらい、なんとか夕暮れ頃にランドソルの城下町へ到着することができた3人は牧場(エリザベスパーク)のリマとリンに別れを告げ、3人は空腹を満たすためさっそく食事処へ向かう。ランドソルの物価は高いが大陸一栄えている都市のため物資の種類と量はとてつもなかった。せっかく都会に来たのだと少し高めの場所で食事をとることにした。ペコリーヌの食費は凄まじかったため、現在の残金は今日の宿代ギリギリだ。しかし、明日から仕事をするから問題ナシ、とコッコロ&ペコリーヌは何故か余裕をかましている。食後のコッコロとペコリーヌは気分よく宿を探し始めたがどこへ行っても満室である、飯より宿だったかと2人はうなだれていた。

 

結局都会に来たのに2日連続で野宿をするはめになったとさ。




ようやくランドソル到着しました。ここまで長かった…

お話の進行はゲーム版、アニメ版の両方をくみ取っていければなと思います。
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