プリンセスコネクト! Re:Birth   作:UNAG3

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僕に表現力をください…タイピング技術もください…
いよいよ原作でいう第一章が始まります。もう一万と5千文字ほど書いてるんですけどね…


第Ⅰ章 The story started at last.
第4話


ついにランドソルでの生活がスタートし、まずはペコリーヌからランドソルについて教わるコッコロと青年であった。ペコリーヌに案内をしてもらいながら城下町を3人で散策をする。

 

「ここ、ランドソル王国は約1000年以上前から続いていると言われています。人間(ヒューマン)主体の国家であり、現アストライア大陸を実質支配している国家です。軍国主義時代が長かったせいもあり…この国は弱肉強食社会といっても過言はありません。また、貴族階級では純血主義思想が残っているため混血や他種族に対する風当たりが強いんです。なかでも獣人族(ビースト)とは昔から小競り合いが絶えません。」

 

この国についてペコリーヌが説明してくれるが何故か悲しんでいる様子だった。それを悟られたと思ったペコリーヌは気持ちを整え、説明をさらに続ける―――

 

「王族の住む城の周りには城壁が張られています。その周りは貴族の居住区と王宮直属騎士団(プリンセスナイト)の宿舎が、さらにその周りにも城壁が張られています。その周りを囲っているのが私たちがいる城下町。城下町に住んでいるのは主に一般民や貧民といわれる方々なんです。城下町には立ち入り制限はなく行き来が自由であることに対して、貴族階級が住まう城壁の内側は貴族に関係のある人物のみが立ち入れるエリアとなっており、城に近づくほど警備が厳しくなっています。それと――」

 

詳しい説明するペコリーヌ。明らかに貴族階級の関係者と思われてもおかしくない内容であった。説明を聞いていたコッコロの目つきが変化しているのを感じ取ったペコリーヌは慌てたように弁明を図ったが、コッコロのペコリーヌに対しての『面倒くさい女ゲージ』が上がるだけであった。

 

ランドソルについての説明があらかた終わると本来の目的であるお金稼ぎの話に代わる。お金を稼ぐ方法は多くあるらしく、このランドソルの城下町がたくさんの人で賑わう一番の要因だとか。第一次産業から第三次産業まで様々な仕事が存在しているため出稼ぎにやってくる人が多い。また、高額な報酬や貴重な資源の採取依頼(クエスト)や魔物の討伐依頼(クエスト)も扱っているギルド管理協会があり、そこの依頼(クエスト)を受けるにはギルド登録をしなければならないらしい。

 

説明の途中だったが、ギルドの話を聞いたコッコロはペコリーヌに質問を投げる。

 

「ギルド登録に条件や資格はあるのでしょうか?高額な報酬があるならばそちらの方が効率は良さそうですし、登録できるのであればぜひともしておきたいです。」

 

質問を受けとったペコリーヌは悩むそぶりを見せながら答える。

 

「え~と、ギルドの登録条件は緩かったはず――たしか人数と年齢制限だけだったような…すみません、詳しく覚えてないのでこれからギルド管理協会へ向かいましょうか。」

 

そうしてギルド管理協会へ向かいながらペコリーヌの話は再開する。

 

「ギルドは多種多様で、商業、軍事、文化事業など、ランドソルのさまざまな産業を支えています。また、一人で複数のギルドに加入することも可能ですし、所属していることで受けられる公共サービスもあるそうです。現状ランドソル近辺で働く人たちはギルドに加入することが半強制的になっていますね。」

 

「なるほど…ギルドへの加入条件が緩く、さらにリターンもあるのですね。おそらくはランドソルで住まう方の簡単な戸籍管理が目的なんでしょう、仕事やお金を求めランドソルを訪れる人はたくさんいらっしゃいます、国側から働きかけるより分かりやすいリターン()で釣ってあちら側から来てくれた方が効率が良いのでしょう。」

 

「はい、コッコロちゃんの考えている通りだと思います。実際、住民の喧嘩や軽犯罪は頻繁に起きていて城下町の治安はいいとは言えませんし、ギルド登録はそれらの対処にも生かされていると聞いたことがあります。」

 

ギルドのついて会話を続けながら進み、ギルド管理協会へたどり着き扉を開くと正面に受け付けとみられる場所がある。横の掲示板に人が数名いる程度で利用者はほとんどいないようだ。コッコロと青年の手を引くペコリーヌがギルド管理協会の受付に向かう。ペコリーヌが受付の女性に声を掛ける。

 

「すみませ~ん、わたしたち3人でギルドを組みたくってここまで来たのですが、設立条件を聞かせてもらえないでしょうか?」

 

受付の女性――眼鏡をかけた緑髪の女性は答える。

 

「ギルドの申請ですね、ギルドの条件は人数が3人以上、年齢が13歳以上であることが条件になっております。人数に問題ないですが、そちらのお子さんは――」

 

視線を向けられたコッコロ(11歳)はすまし顔で女性の言葉を遮る。

 

「わたくしたちエルフの容姿の変化は人間族(ヒューマン)と違ってゆるやかなので勘違いするのも無理はありません。わたしはことは大丈夫ですのでお気になさらないでください。」

 

平然と嘘を吐いたコッコロ(ロリっ子)であったが、成年未満の少女と思えない堂々とした態度と礼儀正しさと種族の違いがあるため、受付の女性とペコリーヌはその嘘を信じてしまっていた。ちなみにエルフ族の容姿の変化は20歳前後まで他種族と変わらないのである。コッコロを信じた2人はその真実を知らない。

 

コッコロの嘘を信じた受付の女性は紙を渡す。

 

「こちらがギルド申請書になります。ここにギルド名を記入します。それから皆さまのお名前と年齢、性別、種族、最後にギルドの活動目的を記入してからこちらにお持ちになってください。」

 

あちらでご記入くださいと移動を促され3人は記入場所へ移動する。

 

「ギルド名ですか…まったく考えていませんでしたがどうしましょうペコリーヌさま。目的もそうですがテキトーに書いていいものなのでしょうか?」

 

コッコロは安定した生活を送るためにランドソルに来ただけであり、ギルド設立のために来たわけではない。いきなりギルド名と活動目的を記入しろと言われても簡単に思いつくものではなかった。思い付きで記入すること可能であるが、活動目的と実績が乖離していると何かと面倒なことになりそうなので一層困る様子のコッコロであった。

 

「あの?コッコロちゃん、ギルド名と活動目的を思いついたのでいいですか?」

 

なんだかキラキラした目でコッコロに話しかけるペコリーヌ、コッコロはペコリーヌに話を続けることを促す。

 

「ギルドの名前なんですが『美食殿』なんてどうでしょうか?わたし、思ったんです、コッコロちゃんたちと初めて会って、わたしの料理を食べてくれる誰かがいて、一緒に食事をしてくれる誰かがいるのはとても素晴らしいことだと改めて実感することで来たんです。そしてこれからもみんなでおいしいごはんを食べ続けたいんです。だから――」

 

だんだん、しんみりし始めたペコリーヌを止めるかのようにコッコロが言葉を繋げる

 

「それいいですねペコリーヌさま、美食とついているからには活動目的はさしずめ食の追求・探求ってところですかね、わたくしはなかなか良いと思いますよ。」

 

コッコロの言葉を聞いて涙目になるペコリーヌは感謝を告げる。

 

「ありがとうございますコッコロちゃん!では私たち【美食殿】はこの世界のありとあらゆる料理や食材を追求し探求、みんなで楽しく食事をすることを目的とすることに決定です!やばいですね☆」

 

コッコロがギルド名と活動目的を記入し、名前の記入に移る。ギルドマスターの記入欄に『ペコリーヌ』と書いたところで突然、筆がとまったところが見えた。不思議に思ったペコリーヌがコッコロの顔を覗こうとすると、先にあちらから声を掛けられた――――

 

 

 

 

「主さまのおなまえどうしましょう…」「あっ…」

 

 

ふたりして青年を見つめるが、当然返事(期待)は返ってこない。


 

ふたりは悩んだ、『主』と書くわけにもいかないし何より名前は重要である、下手にあだ名を付けるわけにはいかない。まぁ、ペコリーヌは例外であるため無視する。

 

「どうせ書くなら仕えるわたくしに恥じることがないような威厳のある名前にしましょうか――」

 

コッコロが名前の候補であろう単語たちを口に出していく――ベルフェゴール、サタン、ベリアル、ベルゼブブetc...

ペコリーヌにはその単語たちの意味はさっぱり分からなかったがその名が付けられることを阻止しなければならないという使命を感じた。

そしてペコリーヌも悩んでいると自身の心からとある単語が浮かびあがるのを感じ、口に出す。

 

「おなまえ、『騎士』くん、なんてどうでしょうか?」

 

コッコロさすがに驚いた、小さな子供が『騎士くん』と呼ばれるにはまだいいものの、ここにいるのは20歳近くに見える立派な青年である。自身の仕える主が『騎士くん』、『騎士さん』などと呼ばれる光景を想像するとむずがゆくなってきた。

 

「さすがにそのような名前は恥ずかしいですよ、ペコリーヌさま。やはり『サタン』がいいと思います。」

 

ペコリーヌも譲らない、『騎士』なんて確かに子供じみているかもしてないが自分も乙女のはしくれ、自分を守ってくれる騎士や王子様に憧れたりするのである――自身を救ってくれた光景はいまだに瞳の裏に焼き付いている。それに『サタン』はなんだかいやなのだ。

 

両者は譲らず、自身の主張を押し続けていたがどこまでも平行線だった。コッコロは決着を付けるためある提案をした――

 

「主さまのおなまえなのです、主さまに決めてもらいましょう。」


 

ジャッチはかんたん。『サタン』と『騎士』どちらの呼びかけが一番反応が良いかである。ペットの名前を決めるくらいのレベルが低い内容であったが、ふたりは気づいていない。

 

まずはコッコロが先制をおこなう。

 

「ほ~ら、わたくしのサタンさま~、どうですかこの凛々しくかっこいい名前ですよ、主さまはかっこいいからお似合い――」

 

コッコロはひたすら自身の主をほめる言葉を羅列していくが一向に反応がない。ないのである。青年の現状は話すことや言葉を理解できるほどではないが言葉や音に対してうっすらと反応するようになっているのだが…コッコロの呼びかけに対して反応するどころではなく明後日の方向を向く次第であった。

 

「はいっ、時間切れですよ!交代ですからどいてくださ~い。」

 

青年の正面に立っていたコッコロをどけようとするが踏ん張って動かない、惨敗は確実なのだが現実を認めようとはしないコッコロは足掻くが王家の力を使ったペコリーヌに抱っこされ、無事リタイヤとなった。

 

青年の正面に立ったペコリーヌは目を合わせて恥ずかしそうなそぶりを見せるが、そのまま語りかけるように言葉を紡いだ――

 

「あのですね、わたしはあなたの名前が何であろうが正直良いんです。さすがにコッコロちゃんの『サタン』とかは嫌ですけど…けれどね、あなたが主さま、あんた、あなたさまだとかキミ、オマエ、青年、少年、先輩、お兄ちゃん、弟くんなどと呼ばれて良いんです。あなたがどのように呼ばれても――わたしにとっての『騎士』には変わりませんから――」

 

傍から見たらに愛の告白のような内容だった。さすがにペコリーヌも恥ずかしさが限界になったのかうつむき顔を赤くしている、青年の方は無反応で先ほどと変わりはしない。第2ラウンドだなと次の名前候補を準備し始めたコッコロであったが違和感を感じた。コッコロは自身の主を見つめる。ペコリーヌも恥ずかしさが引いてきたのか顔を上げるとコッコロが青年を見つめているらしく、釣られてペコリーヌも青年に顔を向けた。すると――

 

「き・・・し・・・」

 

青年が言葉を発したのであった、音ではなく、青年を見つめている2人の少女にはしっかり『騎士』と聞こえていた――――

 

 

 

 

「「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!」」

 

 

 

建物内に少女たちの絶叫が響き渡った。




騎士くん誕生です。今更ですがここでの騎士くんはマントや垢BAN剣をもっていない丸腰で、見た目なら一般モブとさほど変わらない感じになってます。理由はおいおい出しますので…

話の進行ペース上げたいのですが、内容スカスカ大事件になりそう…
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