ソードアート・オンライン ~たった一人の為の英雄~ 作:まっちゃんのポテトMサイズ
モチベが下がっていたので少しお休みをいただきましたが、これからは執筆を再開させていただきます。
では、本編どうぞ
カーソルをグリーンに戻すためのクエストをクリアし、第6層に転移する。
インベントリを開き、あるクエストの報酬で貰った口の部分が空いている道化師の仮面と深緑のポンチョを装備し、湿地帯に足を踏み入れる。
すると、暴走列車の様にフィールドを駆け回りながら敵mobを倒していた紫色の髪をした少女とぶつかってしまった。
その少女は尻餅を着いたが、直ぐに立ち上がり、俺に謝ってから直ぐに駆けて行ってしまった。
「…あんなに元気に駆けまわるプレイヤーがまだいるのか」
俺はその少女の背中を見ながらそう呟き、この階層のクエストを全て受注する為に歩を進めた。
そうして、受注したクエストを全て終えた頃、俺は忽然姿を現した<<Knight of the Round Table>>という謎のクエストを進めていた。
「…ここは」
クエストナビに従いながら進んでいくと、何時の間にか別のフィールドに移動している事に気が付いた。
さっきの湿地帯のような場所ではなく、周囲の地面からは炎が噴き出しており、このフィールドの最奥には両手剣を腰に差したドラゴンの様な角と翼、そして尾を生やし、焦げ茶色の肌をした男性の人型ボスエネミーが玉座に腰を掛けていた。
そのボスエネミーの名前を確認しようと近づくと、ボスは玉座から立ち上がり、両手剣を鞘から抜き出し、俺に剣先を向けた。
それと同時にボスにしては少ない三本のHPバーが出現し、そのボスの頭上に<<The runaway king Arthur>>と言う名称が現れた。
「暴走したアーサー王…」
そう呟きながら野太刀を引き抜く。
ボスはそれを見ると、ニヤリと笑ってから地を蹴り、地面のスレスレを滑空しながら俺に突撃してきた。
その攻撃を右に避け、剣を持っている片腕を切り裂こうと野太刀を振り上げる。
だが、気が付けば俺の片腕はボスに喰われていた。
HPバーは黄色ゲージまで一気に削られ、更に毒のデバフがかかっていた。
ボスは口に銜えたその腕を飲み込むと皮膚を変形させ、竜の鱗を表に出し、更に姿がドラゴンに近づいた。
野太刀は乾いた音を立てて地面に落ちた。
ボスはそれを取り上げ、俺の手が届かない場所に投げ飛ばした。
野太刀は空を舞った後に地面に突き刺さった。
「…っ。クソが」
俺はそう呟き、曲刀を取り出してボスに曲刀上位ソードスキル<<フェル・クレセント>>を使い、一気に距離を詰める。
ボスは一気に近づいてきた俺に両手剣を振り被ったが、それが振り下ろされる前に腕を切り落とし、攻撃を逸らした。
そして、その露わになった胴体に曲刀三連続範囲攻撃ソードスキル<<トレブル・サイズ>>を放ち、その直後、曲刀を放り投げ、手刀を構え、片手剣ソードスキル<<ナインフラッシュ>>でHPバーを一本分削る。
ボスは一旦玉座に退き、それに腰を掛け、その両手剣を掲げた。
すると、その剣は刀身は赤く光りだし、長さは<<イルファング・ザ・コボルド・ロード>>の野太刀と同じようになった。
その隙に俺は放り捨てた曲刀をインベントリに仕舞い、地面に突き刺さっている野太刀を引き抜いた。
ボスはその赤く染まった剣を一瞥すると一振りし、俺に問いかけて来た。
「一つ問おう。何故貴様は剣を取る?民衆を守る為か?はたまた、一つの貴重なものを守る為か?」
「…俺は、自らの為に剣を取る。自らの罪を償う為に剣を取る」
ボスの目を見て俺がそう言うと、ボスは頷き、地を蹴った。
それと同時に俺も地を蹴り、曲刀を突き出す。
ボスは滑空しながら両手剣上段ダッシュソードスキル<<アバランシュ>>を発動し、上から剣を振り下ろす。
俺はその攻撃をカタナソードスキル<<浮舟>>で野太刀を下から振り上げる。
剣とカタナがぶつかり合う音が俺とボス以外誰も居ないフィールドに鳴り響く。
「貴様と話す事はもうない。口先での会話は不要。剣を交えればそれで十分だ」
「そうかよ…っ!!」
俺はそう言って両手剣を弾く。
ボスはそれを見越していたのか、既にブレス攻撃の準備が終わっていた。
その攻撃を正面から喰らい、俺のHPバーは赤色ゲージにまで到達してしまっていた。
俺は後ろに下がり、野太刀を腰に差し、ソードスキル<<辻風>>のモーションを構えたが、それが発動するよりも先にボスは距離を詰めてきていた。
気が付いたころには俺は蹴り飛ばされていた。
『…やっぱり、独りでボスを倒すのは難しかったのだろうか。いや、違うな。…俺はきっと、友の存在があったから剣を持てたのだろう。現に今、鋭二、キリト、アスナ、エギル、ユナとの連絡も絶って孤独になった俺は、目の前の王様に殺されそうになっているじゃないか』
微かに残ったHPバーを見やりながら剣を持つ手を緩める。
それは降参のサインであり、自らの愚かさを認めるものだった。
『…でも、それで良いのか?確かに、友が居ないから俺は剣を持てていない。けれど、その罪を償うのは何故だ?友のためだ。だったら、持てるはずだ』
自らを奮い立たせ、剣をもう一度強く握る。
それに呼応するようにHPバーは大幅に増加し、身体は翼が生えたように軽くなった。
「…ほう。まだ動けるか。…では、貴様が我の剣を継承できるか、その身で試して見せよう!!」
アーサー王はそう言って両手剣を自らの腹部に突き刺し、HPバーを残り一本にまで減らした。
その直後、アーサー王の両手足はドラゴンの様な鉤爪が生え、体中の皮膚からは赤い鱗が生え、その姿はドラゴンへと変貌してしまった。
アーサー王は咆哮を上げ、翼を広げてこちらに突撃してきた。
俺は手刀を構え、それを両手槍単発直線突き<<スイフト・ランジ>>を発動させ、その喉元に突き刺した。
最速クラスの速度を誇るそれはいとも簡単にアーサー王のHPバーを三分の一程削った。
けれど、アーサー王は止まらず、驚きの表情を見せながら目にもとまらぬスピードで剣を振り下ろした。
辛うじてそれを避けたが、その攻撃を食らった地面はその剣を中心に亀裂が走っており、威力が桁違いに高くなっていることを俺は直ぐに理解した。
俺は直ぐに地を蹴り、相手に隙を与えないようにした。
だが、それは相手も同じようで、人外の威力を誇った二つの力がぶつかり合った。
歯を食いしばり、相手に押されないように足に力を籠める。
アーサー王も同じように足に力を込めている筈だ。けれど、彼は不思議と笑っていた。
それはまるで少年の笑みの様であると同時に救いを求めている様な表情にも見えた。
そこで、ふとアーサー王の名前を思い出す。
<<
きっと、彼は救いを求めているのだろう。
…暴走するってことの辛さは俺もわかる。
それが原因で、今の状況になってしまったのだから。
…アーサー王には、円卓の騎士というアーサー王に忠誠を誓い、近臣としてその席を置く騎士たちが居たらしい。
けれど、暴走してしまった彼の元には誰も居なかった。
王とは常に孤独。だから、孤独が辛いという事が原因で救いを求めているのだとは考えづらい。
…きっと、殺めてしまったのだろう。
俺なんかよりももっと辛いだろう。
だから、救ってやらなくちゃ。
救えるか救えないかではなく、絶対に救わなきゃいけない。
「…そろそろ、終わりにしてやるからな。王様」
俺はそう言って笑みを浮かべる彼に微笑んだ。
そうして、野太刀を傾かせ、剣を逸らす。
剣に体重を乗せていたアーサー王は前に倒れ込み、俺に背中を見せた。
俺はその背中に野太刀を突き刺そうとそれを振り上げた。
一瞬、アーサー王は俺の足を切り裂こうとしていたが、諦めたような表情を見せ、そのまま野太刀を背中に受けた。
ほんの少し残ったHPバーをアーサー王に噛み付いて削り切る。
HPバーは無くなり、アーサー王は水色のポリゴン状となって空中に四散していった。
彼はその間際、口だけで「貴様に礼を言おう。ありがとう」と言った。
俺はそれに、どういたしまして、と心の中で呟き、インベントリに追加された『エクスカリバー』という武器を確認した。
「…大切に使わせて頂きます。王様」
俺はそう言ってその場を後にした。
シノンとかリーファとかのIFに出て来るキャラは登場した方がいい?
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もちのろんじゃろ、このボケナスがぁ!!
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え?別にええわ