ソードアート・オンライン ~たった一人の為の英雄~ 作:まっちゃんのポテトMサイズ
レベリングの為に俺は深夜の雨垂れの森に足を踏み入れると、視界の端に何かモザイクの様な物を捉えた。
放置しておいても何も影響は無いと思い、視界から外してそのまま歩を進める。
それに、そのモザイクの中から何か怪物の様な敵が出て来たとしても、俺は絶対に負けない。
負けられない。陰ながらユナを守るためにここで死ぬわけにはいかない。
「…ここまで彼女に固執するのには何か理由があるのだろう。だが、それを知る必要は今は無い」
ストレージ内から弓を取り出し、それを目の前に群がる<<Biting Kapiva>>の内の一匹に向かって放つ。
放たれた弓矢が横腹に突き刺さると、それは光り出し、たちまち周囲の<<Biting Kapiva>>を巻き込んで大きな爆発を起こした。
その爆風に乗って、小さなナイフが俺の仮面を破壊して横に通り過ぎていった。
俺は弓を上に構え、上空に向かって弓矢を放った。
弓矢は弾け、周囲に炎を降らした。牽制の為に撃ったそれは途轍もない火力を秘めており、炎の壁は地面の枯草を燃やしながら、湿気も無視してゆっくりと俺に近づいてきた。
野太刀を取り出し、回転切りをしてその炎を風圧でかき消し、その太刀をインベントリに仕舞う。
構えていた弓を下ろし、息を吐く。そして、背後の木の陰に隠れている何者かの気配を感じ取る。
深夜の不気味さの所為による勘違いなのかもしれないが、それでもその正体を確認せずにはいられなかった。
俺は歩をその気配のする場所に進め、弓を構えながら木の陰の横に身体を出す。
そこには、レイピアを落とし、両手を上げて降参のポーズをしたアスナが居た。
「…何故、何故お前がここに居る…!!」
「何故って…それはこっちのセリフよ。こんな所で何してるの?」
落としたレイピアを拾い上げ、鞘に仕舞いながら言った。
俺はアスナから視線を逸らし、心の底から湧き上がる罪悪感を押し殺してその場から逃げ出そうと背を向ける。
彼女の質問に答える義理も無い。たとえ逃げ出そうと、この先でもう二度と会う事は無いのだから、その行いを責められる心配も無い。
ならば、逃げ出しても良い。そう思っていたのだが、足が固まった様に動かなくなった。
それどころか、身体自体が動かなくなってきた。
「…ごめんなさい」
そう言うアスナの手には麻痺毒の効果を持つポーションが握られていた。
だが、プレイヤーの身体を運ぶには何かその為の道具が必要な筈だ。
その筈なのだが、不意に第二層ボス戦の後にキリトが俺の身体を宿屋にまで運んでいった事を思い出した。
「…クソが」
俺は舌打ちをしてそう言った。
後に、疲れ切った顔をしたキリトがやってきて、安堵したような表情をしながら俺を背負子に積んで、宿屋まで運んでいった。
その間、彼の背中に父親の背中が重なり、俺は直ぐに瞼を閉じた。
そして、思い出さないようにしていた父の記憶を微かに思い出す。
その中に、父さんが茅場さんと何か言い合っている記憶があった。
父さんは、大きな機械を背にして、それを守るように両腕を広げていた。
声自体は聞こえなかったが、口の形で父さんの発している言葉は理解することが出来た。
『これも全て新の為だ。お前は邪魔するな』
父さんはそう言っていた。
俺の為…。俺の為とは一体何だ。
何をしようとしていたのか、俺には分からないが、その行為は少なからず俺自身は望んでいなかった。
「誰がそんな事を望んだ…!!」
何時の間にか、俺の口からは、その言葉が漏れ出していた。
その意図しない言葉が出たことに気づき、俺は咄嗟に口を手で押さえようとする。
しかし、俺の意図したように身体は動かず、その代わりの様に誰かが身体を動かそうとする。
俺の身体はキリトの背負子から抜け出し、腰から野太刀を引き抜いてキリトに向かって切りかかった。
その刃はアンチクリミナルコードによって阻止されたが、俺の身体は何度も切りかかった。
キリトは俺の惨めな様子を見て、何故か笑みを浮かべてデュエルを始めた。
そして、剣を鞘から引き抜き、剣先をこちらに向けた。
「…お前は誰だ」
「…謌代???蝣輔■縺溯??□」
それだけ言うと、俺の身体はキリトと同じ格好をして「縺輔※縲√?繧ケ縺ョ繧ェ繝ウ繝代Ξ繝シ繝峨?蟋九∪繧翫□」と言った。
シノンとかリーファとかのIFに出て来るキャラは登場した方がいい?
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もちのろんじゃろ、このボケナスがぁ!!
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え?別にええわ