一ノ瀬ちづるに幼馴染がいたら   作:さっきのピラニア

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駄文ですが、本日もお楽しみください。


2018年1月3日 初詣と同盟者、更科るか

12月末。木ノ下和也に呼び出されプレゼントに関して問い詰められた。他の人にもあげているのかと。もちろんあげていると答えた。レンタル彼女としての業務の一環だし。この際なので、一つハッキリさせたかった事である、彼が私の事が好きか聞いてみた。彼からの返事は否定だった。それで良い。節度を持って、付き合っていかないといけない。その後、彼はるかちゃんに見つかって連行されていった。楽しんでいらっしゃい。…後で彼から家族での初詣付き合って欲しいと連絡があった。三が日は家で過ごすことはできなさそうだ。

 

1月3日。彼の家族との初詣に参加した…のだが、るかちゃんがまさか乱入。

彼は取り繕うために彼女が虚言癖だと嘘を付いたり、彼女がおばあちゃんといなくなったりで大変だった。彼女に後で問い詰めると、レンカノとしての越権行為を指摘された。るかちゃんが彼女として彼と付き合えば丸く収まるとも言っていた。私にその気がないなら身を引いてくれとも。確かにそれは正論だ。私は彼と長く付き合うことで少し思い入れができているのかもしれない。

ちなみにおみくじの恋愛の欄は『身近に良縁有り』だった。身近って誰の事かしらね。

 

 

「…ほへー。るかちゃんって人はだいぶトラブルメーカみたいねぇ。台風みたい。」

 

「付き合わされるこっちの身にもなって欲しいわよ。新年早々走り回ることになって大変だったんだから。」

 

「ご苦労なこって。」

 

「…あと、アンタ初詣行ってないでしょ。明日行くわよ三が日過ぎちゃうけど。一年の計は元旦にありってね。ついでに服も買いに行くわよ。ストールに合うコーディネートしてあげる。」

 

「…寒いよドラミちゃん。どこでもドアで連れて行ってよ。」

 

「誰がドラミちゃんよ。…約束だからね。ちゃんとストールは持ってきなさいよ。」

 

そう言って、私は帰路についた。帰り際アイツは「寒いの苦手でござるぅ!」とか言ってた気がしたけど無視した。明日が楽しみだ。

 

 

--透視点

 

 

一通り愚痴を言って、ちづるは帰っていった。今回はかなりストレスの溜まるイベントだったみたいだ。俺はそんなイベントご勘弁願いたいね。オフトゥンでごろごろしたいのだ。

 

部屋でくつろいでいるとチャイムが鳴る。ちづるが忘れたのかと思いドアを開けると。知らない少女がいた。

 

「どちら様ですか?部屋、間違えていると思うんですけど。」

 

「私は更科るかと申します。あなたは市倉透さんですよね。」

 

「そうだけれど…君が例のるかちゃんか。」

 

「それなら話は早いです。話をしたいので家に入れてください。ちづるさんが来ない今がチャンスです。」

 

「俺には何もチャンスじゃないんだけど…台風が来た。来てしまった。」

 

おそらくだが和也づたいに彼女は俺の存在に気づいたんだろう。俺の個人情報のガバガバさとこの子の勘の鋭さよ。素直に感服するわ。

 

「勝手にあがらせてもらいますね。…普通の部屋ですね。」

 

彼女が俺の部屋を物色している間にカプチーノを準備する。勝手に上がってきたが一応お客さんだ。初対面だけど。

 

「…普通で何が悪い。」

 

「てっきり、ちづるさんの私物とか置いてあると思ってましたが、ありませんね。あ、飲み物ありがとうございます。」

 

「どうして俺がアイツの私物を家に置いてあげなきゃならん。」

 

「まぁそれは良いとします。単刀直入に言います。同盟を結びましょう。」

 

「…は?」

 

「あなたはちづるさんと只ならぬ関係だと推測しています。」

 

「まぁ幼馴染ですけど、一応。」

 

「私は和也君と付き合いたい。和也君はちづるさんを意識している。私は彼とちづるさんとの関係を終わらせたい。ちづるさんには幼馴染のあなたがいる。もう分かりますね?」

 

この子はホント鋭いな。恋の盲目さがこの子を突き動かしているのか。それとも元々の地頭の良さか。多分両方だろう。

 

「…複雑な事情があるんだよ…面倒だからもう普通にしゃべるぞ。」

 

「どうぞ。さて話に戻りましょうか、同盟の事です。ちづるさんと付き合ってください。」

 

「…何で急にそんな話になる?」

 

「あなたがちづるさんと恋人関係になれば、今の二人の嘘の関係は解消される。私も和也君と付き合える。今起こっている問題が全て収まります。」

 

たしかに彼女の言うことは正論だし、ある程度筋も通ってる。ただ一つ大きな問題がある。彼女に聞いてみる。

 

「俺の気持ちを全然考えてねぇじゃねぇか…そこはどうすんだよ?」

 

「さっき、ここからちづるさんが出てきました。あの様子からすると、ある程度頻繁に出入りしている様子ですよね。なので只ならぬ関係だと私は推測しています。…相思相愛じゃないんですか?」

 

「…ちげぇよ。ただの幼馴染だ。」

 

「…ふ~ん…じゃぁこうしましょう。私とあなたがデートするんです。」

 

「…どうして急にそんな発想になる!?」

 

「デート前日には、二人に私がそれとなく私達がデートすることを伝えます。和也君もちづるさんも当日何かしらのアクションを起こすはずです。当日の朝は私が家に迎えに行きます。…で結果的に二人に私達を意識させるっていう作戦です。名付けて…和也君を意識させる大作戦!あなたも可愛い女の子とデートできる。私もあなたも相手に関係の進展を期待できる。一石二鳥でしょう。」

 

「…俺は関係の進展を望んでいるわけじゃないんだが…この人めちゃくちゃだよもう…。」

 

俺は頭を抱える…むしろこれ以上ってなると、薬盛られて襲われるとかになるレベルだよな。なにそれ怖い。今度ご飯作ってもらったときは気を付けよう。

 

「決行は今週末にします。異論はないですね。」

 

「…もう勝手にしてくれ…」

 

頭痛くなってきたゾ…今の話とか、後日ちづるに問い詰められた時のフォローとか。出来ればデートは避けたい。寒いし。寒いし。一応、和也とちづるが仲良くなるという点では俺に一応メリットはあるわけか。ただ俺も巻き込まれる案件だから負担がかなり大きいが。俺は一つ深呼吸して質問する。

 

「…一つ質問良いか。」

 

「何でしょう?」

 

「もし二人がデートに尾行してきたとして、二人がそれで仲良くなる可能性は考慮してる?」

 

「…それは考えていませんでした…」

 

「マジかよ。」

 

マジでこの子、猪突猛進で台風みたいな子だな。最初クレバーな印象持ってたけど返上するわ。

 

「…まぁそこは野となれ山となれです。何とかなります!たぶん…」

 

「えぇ…すっげぇ不安…ていうか行きたくない…」

 

「とっ、とりあえず今日は以上で解散にします!時間は後で追って連絡しますので。当日はちゃんとした恰好、しておいてくださいね。」

 

「はぁ…「返事は!?」…ハイ…」

 

そう言って彼女は自分の家に帰っていった。俺は空になったカップを爪弾きながら、後日のちづるへのフォローをどうするか無い頭を捻って考えていた。どうすんだ、これ。

 




台風がやってきました。彼女の性格的にこちらの事を勘づいて乗り込んでくる位の事はしてくると思ったのでこの話を書きました。作者視点でも台風です。彼女の行動が読めん。これからどうなるやら。

台風で思い出したんですが、原作の8巻って台風のせいで時系列が前後してないと説明できない描写があるんですよね。私は前後してるって勝手に解釈しています。恐ろしく速い台風、俺でなきゃ見逃しちゃうね。というか編集担当とか気づかなかったんでしょうか…

私は執筆はほぼパソコンでしているんですが、メモ帳に文章とネタを書き留めているうちにもの凄い事になってしまっています。整理すればいいんでしょうが、昔ゲームのボイスロイド実況動画を作った時に効率化を求めてやる気を失った経緯があり、このやり方にしてしまっている経緯があったりします。

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