気付けば3万字も超えていました。頑張れば書けるもんみたいですね(他人事)
今回はちょっとだけ透視点が入ります。
今日も、駄文ですがお楽しみください。
ある日の夜、唐突に彼が言い出した。
「そうだ雪山に行こう。」
「何か言った?」
「雪山に行こうって言ったのさぁ。冬なのに行かないのも勿体ないなと思ってね。来週末とかって空いてる?」
「…まぁ、空いてるけど。アンタ滑れるの?」
「ちょっとね。大学生になるとする恒例行事みたいなもんよ。…和也とるかちゃんも誘ってみるかねぇ。」
--スノボ当日
「今日は誘っていただいてありがとうございます!滑るの久々なのでちょっと不安なんですけど…頑張ります!」
「おっ、るかちゃん経験者か。頼もしいねぇ。」
「小さいころ家族とスキーにちょっと言っただけなので、ほとんど初心者と変わらないですよ。」
「そうですかい。んじゃ行きますかぁ。出発進行!」
彼はいつにもなくご機嫌な様子だった。
今回はコンパクトカーではなく、SUVの様だ。彼曰く、「雪山行くならSUVっしょ。運転楽だし。」って事らしい。アイツの感覚はよく分かんないわね。
「和也君が免許持ってたら、少し楽できたんだけどねぇ。」
「はは…あと和也で良いですよ。透さん年上ですし。」
「んじゃそうさせてもらうわ。か・ず・や♡」
「…流石に気持ち悪いんで止めてください。」
「冗談だよ。乗ってくれたって良いじゃないか寂しいなぁ。」
車で移動すること約二時間。北関東の某スキー場に到着した。
「一面雪景色だねぇ。東京とはえらい違いだ。」
私たちは服と板をレンタルする。透は私物で持っていたようで、板と手提げ鞄を持っていた。
私たちは早速着替えて麓に移動する。
「女性陣はどんな服でも似合うねぇ。和也は…まぁ男性用のレンタル着た普通の大学生ってかんじだな。」
「余計なお世話ですよ、初めてなんですから…」
適当に雑談を交わしながら、私たちは初心者用コースのあるリフトに乗る。
「リフトから降りる時は転びやすいから皆気を付けてね。俺もしょっちゅう転ぶし。端の人は外に行って真ん中の人の邪魔しないようにね。」
「はいっ!透さん!気を付けます。」
私たちは彼の注意事項を気にしながらリフトを降りる。木ノ下和也は盛大に転んでいた。
「さぁて、これから滑っていくわけだけども…まぁ一日でめっちゃ滑れるようになるのは無理だな。俺もそんな滑れんし。まぁゆっくりいこう。」
まずは彼から木の葉という滑り方をレクチャーしてもらう。後ろに重心を乗せながらジグザグに降りていく。るかちゃんは滑った経験があったためすぐにマスターし、もう一つの滑り方を教えてもらっていた。
そう言って私たちも滑り出す。何回も転びながらコースを往復し、ある程度形になってきたところで、もう一つの滑り方も教えてもらう。裏木の葉と言うらしい。この二つを組み合わせることでようやく滑れるようになるみたい。るかちゃんはもうある程度は滑れるようになっていた。
「…俺たち、置いてけぼりだな。」
「仕方ないでしょ、るかちゃん一応経験者だし。さ、練習するわよ。」
もう数往復し、お昼休憩を取る。スキー場価格なのか料理の値段は若干高めみたいね。
「思い出の味がする~。」
「そんなに良いものかしら。」
「味は普通だけどな。こういう所でカレーを食べるのは俺の定番なの。疲れた身体に染み渡りますわ。」
「アンタおっさんみたいよ。」
「一番年上だしほぼおっさんみたいなもんでしょ。お二人さんは滑るの楽しめてる?」
「はい。まだ転んでばっかですけど、少しずつは滑れるようになってきました。」
「はい!透さん教えるの分かりやすくてとっても楽しいです!」
二人は料理を食べながら返事をする。
「俺基礎以外ほとんど教えてないけどね。あとは本人の経験とセンスよ。ま、午後も怪我しないように頑張りますか。」
食事を食べ終えた後、コースに戻る。
「そろそろ普通に滑れる人も出てくるから一つ注意点だ。滑り出したら後ろに体重は乗せすぎない事。止まれなくなっちゃうからな。」
彼はそう言って
るかちゃんは大分コツを掴んだらしく、ほとんど普通に滑れるようになっていた。
私の頑張らなくちゃと思い、滑ろうとするがすぐに転んでしまう。
「まぁそんな焦りなさんな。徐々に慣れていけばいいさ。」
少し遠くで彼の声が聞こえる。声のした方を見ると、彼とるかちゃんがこちらを見ながらゆっくり滑っていた。
私も追いつかなきゃと思い滑り出す。滑り出したのだけど、急いだのが良くなかったのか想像以上にスピードが出てしまう。
「ちょっ!待っ…!え!…」
さっき転んだ恐怖で腰が引けてしまい、どんどんスピードが上がってしまう。
「ちづる!」
私の異常に気付いた彼は私の前に立つ。通り過ぎようとする私を横から抱きかかえて思いっきり転ぶ。
「痛てぇ~冷めてぇ~…おい大丈夫か?」
「…うん…大丈夫…ありがと…」
「…そんな急がなくても良いんじゃないか?先には行くけどちゃんと待ってるし、」
「…うん…ごめん…」
「分かったならそれで良し。じゃ、また滑りますか。」
その後は特に何もなく滑り終わった。木ノ下和也以外はそこそこ滑れるようになっていた。彼らしいわね。
--透視点
滑り終わり道具を返却した後、和也に声をかける。
「和也、ちょっと話良いか?」
「はい、良いですけど…」
「ちょっとどこ行くのよ?」
「男同士の話だ。10分位で戻る。先に車で待っててくれ。」
ちづるに鍵を渡して、移動する。場所はちょっと離れた喫煙所だ。
俺は煙草を取り出して彼に聞く?
「吸うか?」
「いえ、遠慮します。…で話って何ですか。」
俺は煙草に火を点けて一息吸う。うまい。疲れた身体にしみる。
「…そうだったな。ぶっちゃけて言おう。一ノ瀬の事、好きか?…ここでの話は誰にも言わんよ。男同士の秘密だ。」
「…ぶっちゃけると、好きです。もしかして俺と彼女の関係って知ってます?」
「ある程度はな。今日はそれを聞けて安心した。」
「…透さんはどうなんです?…水原の事は好きなんですか?」
「…ノーコメントだ。長年縁のある幼馴染ではあるけどな。」
「俺は答えたのに透さんは答えてくれないんですね。」
「…和也と同じで複雑な事情があんのよ。それはまた機会があれば話すわ。最終的にるかちゃんとハーレム?でも作ってもらえると、こっちは見てて楽しめそうだな。」
「茶化さないでくださいよ。…透さんが言える時で良いんで教えてくださいね。約束ですよ。」
「おう、約束だ。指切りげんまんでもするか?」
「遠慮します…水原たち待たせちゃってるし、先戻りますね。」
そう言って彼は車に戻っていった。彼が見えなくなるまで見送った後、もう一本煙草に火を点ける。開けた喫煙所にも関わらず。吐き出した紫煙はやたら滞留していた。
--その日の夜。
私は透の家にいた。解散した後、そのまま彼の家に上がり込んだ。
彼は家に着くとすぐカプチーノを淹れてくれる。彼の家での私のひそやかな楽しみだ。彼はいつものコーヒーを飲みながらつぶやく。
「いや~一日であの距離走るのは結構疲れるねぇ。」
「…今日はありがと。」
「こっちもかなり楽しめたからな。お互い様だよ。」
「…違う。私が止まれなくなったときに助けてくれたことよ…嬉しかった。」
「…さいですか。もうあんな無茶はしないでもらえると助かるかな。」
「…うん。」
私は覚えている。私を助けてくれた時に名前で呼んでくれたことに。
今は名前で呼んでくれない理由を聞けないまま、私たちは言葉も交わさず。夜が更けていくのをただテレビを眺めながら過ごした。睡魔が襲ってきたので彼の布団に入ると、彼に凄い嫌そうな顔をされたが、無視して私は眠りについた。
原作が大学生なのにスノボの描写が無いのに違和感を感じたので書いた、後悔はしていない。
透が良いお兄さんみたいになってる…当初こんなキャラ付けする予定はなかったんですが、原作が良いからかキャラが固まって来ている気がします。
今回初めて3000字超えました…毎日投稿だとこれ以上は無理かな…
私事ですが、最近はアイスコーヒーに粗びき黒胡椒入れて飲むのにハマっています。ssを始めたストレスにより狂っていく作者の食生活。iQOSも減っていない。モノづくりって健康に悪い…
あと感想をもらえると嬉しいです。話が詰まった時に見返して頑張ろうって気持ちになりますので…
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