新しいかのかりss投稿者が増えてくれると心強いのですが…
あとUAが一万超えました。お読みいただいている皆様のおかげです。ありがとうございます。今後も読んでいただけると嬉しいです。
本日も、駄文ですがお楽しみください。
木ノ下和也とはレンカノの関係を今も続けている。舞台の後にレンタルの通知が大量に彼から来た。彼なりの私への応援のつもりなのだろう。
その際、彼から注文があった。いつも通りの私でいて欲しいと。いつも通りの私が理想なんだと。
そんな事言われたのは初めてかもしれない。人は皆、仮面をかぶっている。大人な仮面、子供っぽく振舞う仮面、誰かの理想的な姿をするという仮面。彼は私の仮面を被っていない姿を知っている。普段の私の事を。いつも通りの私を認めてくれる人、理想だって言ってくれる人なんて殆どいない。素の自分をさらけ出すことでその人が離れてしまうんじゃないかという恐怖もある。それも含めて認めてくれる彼の優しさはとてもありがたいなと感じてしまった。
彼にはレンカノの時間が終わったあと、バッティングセンターに付き合ってもらった。彼とはとりえあずフェアなお隣さんとして付き合いたいと思った。この先はどうなるか私には分からないけれど。
その後、家に帰ったんだけど、家の鍵を落としてしまっていた。彼の家を訪ねてベランダ越しに見たけどこっちにも鍵がかかっていた。その時落ちてしまいそうになり、彼に支えてもらったんだけど、変な所も触られたり、何やかんやあって押し倒されたりして少しドキってしてしまった。男ってエッチなやつばっかよねホントに。
その時突然チャイムが鳴った。相手は七海麻実だった。彼とはもう会わない約束になっている状況で、彼女に見つかると面倒な事になってしまう。何とか居留守でやり過ごすことができたから良かったけど。
彼女がいなくなった後、彼から親とかに頼れないことがあったら、お隣として力になりたいから言ってくれと言われた。隠す事でもないので、今の肉親がおばあちゃんしかいないことを伝えた。私の一つの夢はおばあちゃんにスクリーンに立っている姿を見せたいという事も言ってしまった。
彼は言っていた。私が夢を叶えてくれる姿を見たいと。傍に居たいと。
「…和也とお隣さんとして順調に仲良くなってるじゃないか。仲良いことは良いことだ。彼もお前の夢が聞けて嬉しかったんじゃないのか?」
「それは分かんないわよ…重いって思われたかもしれないし。」
「…ほ~ん。そんなもんかねぇ。」
そう言って彼はコーヒーの入れたグラスを傾ける。最近、焙煎機を買ったらしく部屋の中にいつもより強めに少しコーヒーの香りが漂っていた。彼は味はまだまだお店とは程遠いなとは言っていたけど、彼が豆を煎って淹れてくれたカプチーノは、いつもより少しだけ優しい味がした。
「…あのさ、一つお願いがあるんだけど…。」
「どうした?無理なやつなら聞かんぞ?」
「…おばあちゃんに会って欲しいの。アンタこっち戻ってきてから一度も会ってくれてないでしょ?」
「…そうだが…。」
「とにかく会ってちょうだい。おばあちゃんがアンタと話したがってるのよ。」
彼はしばらく逡巡した後、小さく「まぁそうだよな…」と呟き、
「…分かった。近くお見舞いに行くって伝えてくれ。」
「分かったわ。…ねぇ?」
「…何だ?」
「どうして東京に戻ってきてから、すぐおばあちゃんに会ってくれてなかったの?いくらでも時間はあったじゃない?」
「ん~そこ聞いちゃう?」
「話せる理由なら聞かせてよ。」
彼は立ち上がり、ベランダの扉を開ける。左手には煙草とライター。彼は外に出て煙草に火を点けた。2、3口吸った後、答える。
「…会わせる顔が俺としてはなかった、ってのが正直なところかな。」
「…全然分からないわ。」
「俺はこれ以上言うつもりはないんでね。」
彼は紫煙を吐き出しながら答える。
「何度も言うけど煙草止めてよね。健康に悪いわよ。」
「大人にゃたまーに吸いたくなる時があるんだわさ。そこは目をつぶってくれると助かる。」
「つぶらないわよ…。止めるまで何度も言い続けてやるから。」
…彼が煙草を吸う姿を見るのは好きではなかった。健康に悪いのももちろんだけど、煙草のせいで彼と過ごせる時間が短くなってしまう気がして嫌だった。
…それ以上に、彼が何かに耐えている、そんな風に見えてしまう姿を見るのが、もっと嫌だった。
リクエストを貰ったので、構想考えてみているのですが、今まで自分の書きたいように書いていたのでめっちゃ悩みますね。原作では蚊帳の外気味なので尚更…
感想、高評価頂けると嬉しいです。モチベーションにめっちゃなります。
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