朝、ゴミ出しに行こうと準備していると、隣からるかちゃんの声が聞こえた。昨日は彼の部屋に止まったらしい。彼女(仮)だしそういう事もあるんだろう。彼も順調に大人の階段を登っているみたい。誤解だって否定されたけどどうなのかしらね。
後日、大学の同級生から飲み会に誘われた、行ってみると木ノ下和也を含めて彼の友人も数人いた。女の子しかいない飲み会だから参加したんだけど完全に騙されてしまった。ここで私の正体がバレるのはマズイわね。
飲み会中は大人しくしていたんだけど、友達に絡まれて眼鏡を外されてしまった。皆酔っぱらっていたから何とか誤魔化せたけど危なかったわね。
飲み会が進んでいくと、ゲームが始まった。負けた人は一気飲みしないといけないらしい。私が飲み会初めてなのを気にしていたのか、彼はわざと負けて何度も飲んでいた。私も何度か負けて飲まされていたけど、彼の比ではなかったと思う。
飲み回の解散後、彼は帰り道で完全に酔いつぶれていた。彼がつぶれてしまった責任もあったので、家まで連れ帰って介抱しているうちに彼は眠ってしまった。
彼は眠る前に言っていた。私だけは俺が死んでも守らなきゃいけないと。私はまた誰かの優しさに甘えてしまっている。彼は全く覚えていないみたいだったけど。
「…ザ・大学生って感じの飲み会懐かしいねぇ。俺としてはもうこりごりだけど。トイレとにらめっこして戻って来るとお帰りって飲まされて、またトイレとにらめっこするって今思い返すと地獄だわ。あん時よくやってたな自分って思うわ。」
「私はそんな事にはならなかったけど、見てるとあんな風にはなりたくないわね…。アンタってお酒は強い方じゃないの?しょっちゅうウィスキー飲んでるし。」
「いいや普通よ。これは好きで飲んでるだけだし。そんな量もないからな。…どうだ?飲み会で好きな酒は見つかったか?」
「…そうね…梅酒が甘くて美味しかった位ね。あとはあまり口に合わなかかったわ。たくさん飲むとマズイ状況だったし。」
「ほーん梅酒ねぇ。甘いお酒はあんまり好かんのよねぇ。甘さのない梅リキュールは一時期ハマって飲んでたけど。今はもう飲まないな。」
そう言って彼は冷蔵庫からお酒を持ってくる。この前買って飲まなかった。日本酒とワインの様だ。
「…そんじゃ今日も好きなお酒探しといきますかね。あんまり飲みすぎないようにな。」
「はーい。」
「素直でよろしい。まぁそこまで良い奴は用意してないけどな。」
グラスに各々飲みたいお酒を注いで、少しずつ飲んでいく。
「…ワインはあんまり好きじゃないわね。日本酒は割と好きかも。」
「まぁどっかの機会で飲むことがあるかもしれないから慣れときなさいな。どっちも度数は高めだから飲みすぎないようにな。」
「了解。」
「あとは酒に合うおつまみ次第かねぇ。ある程度合うのは決まってるからあとは自分の好みのやつを探すのも楽しいのよねぇ。個人的に万能なのは生ハム。コイツはとりあえず何にでも合う。」
そういって、透はおつまみの食べながらお酒を飲む。
「今度、何か私も作って持ってくるわ。楽しみにしておいてね。」
「へいへい、楽しみにしておきますよ。」
そう言ってお酒を飲む今日の彼の姿はやけにご機嫌だった。何か良いことがあったんだろうか?今日も夜が更けていく。偶に開催される彼との晩酌は、彼の家で行われる密かな楽しみになった。
週末はまとまった時間があるので、執筆が進みますね。ストックがあるとメンタルが安定します。なお煙草の量は減らない模様。
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日間総合マジか…マジか…嬉しいんですが胃に悪い…
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