一ノ瀬ちづるに幼馴染がいたら   作:さっきのピラニア

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2018年6月某日 途中経過

ベランダで木ノ下和也から途中経過を聞いた。その日は企画立ち上げは出来なかったらしい。

期待してるわよ、プロデューサーさん。

彼と話をしていると、お隣さんから苦情を言われてしまった。あとイチャイチャしてるなら付き合ってしまえば良いとも。

 

後日、彼の家に行き打ち合わせをする。彼から予算の話を聞いていると切りつめても200万弱かかるらしい。ただかなり現実的な額の様だ。あと彼から企画に至った経緯とかと書いた方が成功率が上がるとの話だった。私はもちろん了承した。夢が叶えばいい、他は何も要らない。

 

彼の話を大方聞き終わった後、彼のお腹が大きく鳴った。部屋を眺めるとエナジードリンクの缶が大量に転がっていて、かなり頑張っているみたい。流石に無理をさせて倒れられてしまったら責任を感じてしまう。彼の部屋にあるもので何か作ってあげようとしたんだけど、冷蔵庫には何もなかった。しょうがないので私の家にあるもので料理を作る。あるものなのでオムライスにした。彼はとても美味しいって言ってくれた。

 

私の帰り際に彼は言っていた。俺は私が夢を叶える姿が見たいと。

 

 

…帰ろうとする間際、るかちゃんとばったり遭遇してしまった。彼はめちゃくちゃ問い詰められていた。彼女は他人の彼氏を横取りしようとするレンタル彼女なんて言語同断と言っていた。彼女にはクラウドファンディングで映画を作る件で家にお邪魔していた件を話して、なんとか納得してもらった。ただ彼女は条件を出してきた。私も映画製作を手伝わせて欲しいと。私たちの関係について疑いを持っているらしく、2人の時間を持つことに彼女として許せない所があるらしい。最後に彼は彼女のカレーと私のオムライスどっちが美味しかったか聞かれていて、カレーと答えていた。あの状況では仕方ないと思うけど、作った私の気持ちも考えてほしかった。

 

後日、おばあちゃんに映画の件について協力してほしい事を話に行った。おばあちゃんは大賛成してくれた。木ノ下和也が協力してくれている事も察していた。

 

私はおばあちゃんに彼氏を作ったことに関して質問した。彼女は言っていた。ちゃんとした人なのか心配していたそうだ。

人は誰しも補い合って生きている。完全無欠の人間なんていない。だから足りない何かを傍にいる人に埋めてもらっていると、そう彼女は言っていた。あなたにはあなたの足りない所を補ってくれる人がたくさんいる。その中で相手に対しても補い合える相手を探せばいい、と。

 

 

木ノ下和也は良い人だ。出会いはアレだったけど、私の夢に協力してくれているお隣さん。

透はどうなんだろう?ただの幼馴染?言葉にするとただそれだけだ。彼はあの時から積極的に私に関わろうとはしてこなくなった。傍観者として私を見ているような気がする。彼は今は近くにいて、私の悩みを聞いて彼なりの答えを返してくれている。ただまたそのうちふっと居なくなってしまう様な気がした。私のことは心配してくれている…とは思う。けど私からのアプローチには反応してくれず、むしろ拒否の反応を示してくる。彼は今の私の事をどう思っているのだろう?私は彼に何かを返してあげられているんだろうか?彼と一緒にいたい。ただこのままではいつかこの関係も終わってしまうかもしれない。彼を繋ぎ止める理由が必要なのかもしれない。でも彼の気持ちは分からない。完全に手詰まりだ。

彼は言っていた。誰かを頼る必要があると。誰かに相談してみるのも良いかもしれない。

 




透はどうして戻って来たのか、これからどうしていくのか。二人の関係は今後どうなるのか。ご期待頂くと嬉しいです。

二次創作週間125位に入っていました。皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。


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