一ノ瀬ちづるに幼馴染がいたら   作:さっきのピラニア

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本日も駄文ですがお楽しみください。


2018年6月某日 クラファン開始

木ノ下和也から報告があった。クラウドファンディングの企画が通ったらしい。遂に私たちの夢への挑戦が始まる。初日の集まりは上々だけど、どうなるだろうか。まだまだ課題は一杯あるし。

数日後彼から脚本についての話があった。ネット小説の投稿者の人にお願いするらしい。読ませてもらったけどとても面白かった。

ある日、映画を撮影してくれる監督と会うことになった。監督の人が彼に自分が口説かれたという話を聞いた。本当は既に撮る映画は決まっていたらしく、彼の熱意に動かされたらしい。彼は言っていたらしい、私の事は恩人なんだと。自分がどうしようもない時も力を貸してくれた人だと。だから今度は私の為に何かしてやるつもりなんだと。監督が私を会ってみたかったのは彼が惚れ込んだ女優がどんな人か見たかったかららしい。

 

後日、彼から呼び出しがあった。どうやらクラウドファンディングの調子がよろしくないらしい。行ってみるとるかちゃんと、お隣さんの八重森みにがいた。るかちゃんとの一件を彼女に見られていたらしい。どうやら彼女がクラウドファンディングの経験者らしく、助言を貰うって話になっているようだ。ビラ配りやプランの充実が主な内容みたい。映画で使用した備品や、私の私物もプランに組み込むらしい。彼女に家の中の物見てもらったけど、結構集まった。これをプランに組み込むらしい。需要あるのかしら?

 

 

部屋で唐突に彼氏がいるのかという話になった。木ノ下和也の事はどう思っているのか?とも。こんなに尽くしてくれて出会いがレンカノでアパートも大学も同じで運命を感じないのか、と。彼は頼りない所もあるけど、根は優しくて真っ直ぐでいい人だとは思っている。ただそれは女優の為で男女のそれとは違う、恋心とは違う、と。彼女は彼は私の事が好きだと言っていた。私も女の子だし彼から好意を向けられていることは気付いている。ただ、自分の今の彼へ対する気持ちは恋心のそれなのか分からなかった。彼女は言った。人間はそんなに簡単じゃないと、割り切れるもんじゃないと。本当の彼氏になりたいと思う人は一人もいないと思っているのかと。たった数時間でもデートしてもらったら、本当の彼女だったらいいのにってそう思ってしまうものだと。それは決して馬鹿な事じゃないと。そしてお客さんの中に私を一生幸せにする人がいるかもしれないと。

 

彼は私に尽くしてくれていると思う。そしてそれを返せるのは私は演技だと思っている。恋心じゃない。私は私が出来ることをする。それだけだ。

 

 

「…で、何で例のクラファン少女がここにいるわけ?」

 

「…仕方ないじゃない…。私が家出る時にばったり出会ってついてきちゃったんだから…。」

 

「自分、八重森みにって言うっス!よろしくっス!」

 

「オッス!自分、市倉透っていうっス!よろしくっス!」

 

「…どうしてアンタが口調のマネしてるのよ…」

 

「いやなんかそんなノリかなって思って。」

 

彼はそう言ってグラスを二つ持ってきた。いつものカプチーノを私と彼女の前に置く。

 

「ありがとうっス!いだだくっス!協力者は一人でも多い方がいいっス!できれば知り合いとかに声をかけてもらえると嬉しいっス!あ、これめっちゃ美味しいっスね!写真撮らせてもらうっス!」

 

「まぁ出来る範囲でな。会社の同僚とか大学でそういった事に明るい奴がいるから声かけてみるわ。期待はせんでくれな。」

 

「助かるっス!…で?二人ってどういう関係なんッスか?付き合ってるんっスか?」

 

彼女はいきなりぶっこんできた。彼女の性格からしていきなり聞いてきそうな感じはしていたけど。

 

「いんや違う。俺らは幼馴染なのよね。年は離れてるんだけどさ。」

 

「水原さん幼馴染いたんッスね!これは手ごわいっス!愛の三角関係っスね!」

 

「そういう関係ではないんだがなぁ…」

 

「じゃぁ私なんてどうっスか!?初対面ッスけど話合いそうなんで!そこにあるのってゲーム用のPCっスよね?デバイスもちゃんと揃ってるし、結構やり込んでると推測するっス!」

 

「ひと昔前の話だけどな。というか初対面の相手を口説いてくるんじゃないよ。」

 

「ちぇ~っ、水原さんはどっちが好きなんスか?透さんの前で聞くのもアレっスけど!」

 

「…そんなの言えないわよ…。想像にお任せするわ。」

 

彼をちらりと見る。特に気にしてる様子は無い。気にしてほしかったって気持ちはあるけど。

 

「ほら、今日の目的は済んだろ。帰った帰った。」

 

「了解っス!また話に来るっス!飲み物ご馳走様っス!」

 

 

--帰り道

 

「…で?彼はどうなんスか?どこまで行ってるんスか?もしかしてやるとこまでやっちゃってるんスか?」

 

「何にもないわよ。…いろいろやったけど全然反応してくれないし。…これ以上は言わないわよ。」

 

「いろいろが気になる所っスが…こんな美少女相手に何もしてこないんスか…朴念仁っスね。ありゃりゃ、師匠もこりゃ大変っス…」

 

そうして私たちは帰宅する。結局良い感じに彼にあしらわれて返されてしまった気がする。彼女に私たちの時間を邪魔されてしまった。ただ、この関係を少しだけ知った彼女は、彼との現状を変えるための一手にできるだろうか。

 




八重森は動かしやすくて楽しいですね。全員の関係を中途半端に知っているせいで、どう動かすか悩みどころではあるんですが…。

個人的にゲーム配信とかボイスロイド動画作成の経験があったりするので、原作の中では自分は彼女寄りの人間です。このss書いてる時点でそちら側の人間ってのはお察しください。こういったものを作ってて他の人から反応を一番もらっているのが今なので嬉しくありつつも反面、こっちに生活の重きを置いていくべきなのかなとか思っていたりいなかったり。

話の流れで没になった文章、どこかで使いたいなって思うのは貧乏性の私だけでしょうか…少ないおかずでご飯いっぱい食べられる派です。

感想、お待ちしております。励みになります。

あと、息抜きでよう実のss書いていたら一話出来ちゃったので紹介しておきます。こっちが終わったらぼちぼち書くと思います。全くストックが無いのでいつ始まるかは未定ですが…。見ていただけると嬉しいです。
https://syosetu.org/novel/235907/

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