一ノ瀬ちづるに幼馴染がいたら   作:さっきのピラニア

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二人の過去回です。一度決別したあの日の一幕。

本日も駄文ですが、お楽しみください。



2013年3月9日 あの日

あの日は春の兆しが見え始めていたが、とても寒かったのを覚えている。

朝、アイツからLINEが来た。

 

「今日、話がある。時間を取れないか?」

 

いつもの短い文章。だけど、わざわざ合わなきゃいけないこと?LINEで良くない?と疑問に思ったが、特に考えもせずにOKし明日を迎えた。本当はこの時に気付くべきだった。アイツがどうでも良い内容で呼び出しなんかしないのに。

 

 

「ごめんな。急に呼び出して。」

 

彼は少しばつの悪そうな表情で言った。

 

「そんなことないよ。今までどっちも急に勝手に予定入れあってたわけだし。」

 

「…まぁ、そうだな。」

 

「で、話って何?」

 

「昨日、〇〇大学に合格した。…これからはちづるとはそんなに会えなくなると思ってな…そのための報告だ。」

 

私は彼が今年受験があるのは知っていた。

 

「…どうして…どうして今まで話をしてくれなかったの!?」

 

「特に進路について話をする必要もなかったし、聞かれなかったからな。」

 

アイツはいつも通り淡々と私に言う。

今、彼の進学先を知った。てっきり東京のどこかの大学に進学すると思っていた。彼の口から出てきたのは地方の国立大の名前だった。

 

「私はこれからもずっとアンタといるんだなって思ってた!お互いの家で遊んで、取り留めもない話をして、ずっとこんな日常が続くって、続いたら良いなって!…なのに…どうして…どうしてそんな大事なことを急に言うの?…私ってそんなにどうでもいい存在って事!?」

 

感情のまま叫ぶ。直前まで私に何も話してくれなかった!

彼の進路も悩みも葛藤も、彼の私に対する気持ちも。

 

「…どうでも良くはない。幼馴染ではあるが…ただ…それ以上ってわけじゃない広い意味では…仲の良い他人なわけだしな。」

 

私は愕然とした。深く黒い穴に落ちていくような感覚。他人という言葉を彼から聞きたくなかった。

そこからはアイツに何を言ったかはほとんど覚えていない。ただ彼の別れ際の言葉だけははっきり覚えている。

 

「じゃあな、()()()。高校で良い人が見つかるといいな。」

 

彼はそう言って去っていった。いつもと同じ、あっさりとした別れだった。

 

 

私はその場に立ち尽くした。涙が止まらなかった。それっきり彼は私の前から姿を消した。大学に進学してしまったんだからそれはそうだ。私たちの日常は変わってしまった。何年も過ごしてきた彼と私の日常が。

 

 

…あの時から、東京に戻ってきてからも、彼は私の事を名前では呼ばなくなった。それはあの時からの彼なりの覚悟なんだと思う。だからこそ私は悩んでしまう。どうして彼がその選択をしてしまったのか。答えは彼しか知らない。この答えを知るためにこれからも私は行動し続けていかないといけない。彼は教えてくれるだろうか。

 




いろいろと迷いましたが、ここで二人の過去を入れさせてもらいました。もっと入れやすいタイミングあったかもしれませんが…
ツッコミどころ多々あるかもしれませんがこれが作者の限界です…許して…許して…

このシーンの場所にドラえもんの空き地しか出てこなかったのは。作者の想像不足なんでしょうか?…めっちゃシュール。…忘れてください。

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