ある日、彼から唐突にLINEが来た。
『風邪ひいた。時間にあるときで良いから、何か食える物を買って来てくれ。頼んます。』
彼は風邪をひいているらしい。スーパーで食材を買い、彼の家に向かう。
彼の家に行くと彼はベットで寝ていた。
「大丈夫?」
「…おう、一ノ瀬か。すまんな呼び出してしまって。非常に助かる。」
「……栄養バランス偏った食事ばかりしてるからよ…。お粥作るわね。」
「助かる。すまんな。」
台所を借りてお粥を作る。冷蔵庫に買ってきた食べ物も入れておく。
「はい、お粥。熱いかもしれないから適度に冷まして食べてね。」
「ありがと。すまんな。」
そう言って彼はお粥を食べ始める。
「どう?」
「ん?今日も美味いぞ。ありがとうな。」
彼も料理も作るがレパートリーは少なく結構レシピが偏っていたりする。一度ハマるとそればっかり作ってしまうらしい。以前チャーハンを作った時は美味しかった。
「そう、思ったより元気で安心したわ。」
「まぁ今日一日寝てたからな。寝てればそりゃ回復もするさ。」
彼はお粥を食べた後ベットに戻る。
私は冷えピタを冷蔵庫から持ってきて彼の上に跨がる。
「貼ってあげるから額だして。」
「…どうして上に乗る必要がある…止めろ上で腰を動かすな。俺のライジングマイサンは立たんぞ。」
彼に冷えピタを貼る。彼は微妙そうな表情をしていたけど。
「今日は看病したんだから何かご褒美頂戴よ。それくらいいでしょ。」
「…俺のできる範囲ならな。」
「…じゃあハグして、強めに。」
「…まぁそれくらいなら。」
寝ている彼の上から抱きつく。彼は腰と頭に手を回してきた。彼の匂いを嗅いでいると頭がしびれてきて気持ちが良い。後頭部を撫でられると、頭の中がじんと熱くなってたまらなかった。身体もこすりつけたかったけど流石に我慢した。この甘美なご褒美を少しでも長く味わっていかった。
「…ねぇ、もしさっき襲おうとしたらどうしてた?」
「締めて落としてたかな。流石に弱って所で来るのは看過できないからな。」
「そう…」
それも良いかもしれない。意識が無くなる瞬間って気持ち良いって聞くし。
彼に背中を撫でられると背骨の中に甘い電流が走る。お腹の下の方もキュンキュンしてくる。身体も震えてきているような気がするが気にしないことにする。…でもこれ以上抱きついていると腰が抜けて動けなくなりそうなので、名残惜しいけど離れることにした。名残惜しいけど。
「今日はもう帰りなさいな。風邪うつすと悪いし。」
「分かったわ。もし、具合悪くなったら連絡ちょいうだいね。」
「ほいよ。んじゃまたな。」
そうして私は彼の家を後にした。家で彼に抱きしめられている感覚を思い出しながら自分を慰め
てしまった。たまらなかった。彼に求められている、そんな気がして。
続きはDMM版 一ノ瀬ちづるに幼馴染みがいたらXでお楽しみください(大嘘)
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