やはり俺たちのオラリオ生活はまちがっている。(大改訂版)   作:シェイド

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ここも変更しております。
ダインとバーラは登場させられなかった…次に持ち越しです。
コマチをダンジョンに潜らせていない代わりにオリキャラを出すことにしました。
最初は俺ガイルメンバーも考えたのですが、そっちは当初通りの設定を通したかったので……って、当初の設定は私しか知りませんよね(笑)


初めての友達と……

 オラリオに来て一ヵ月が経過した。

 俺は相変わらず、ノアールと訓練してリヴェリアに教養の面を養ってもらうという生活を続けていた。

 一週間前の【ロキ・ファミリア】の遠征時には帯同せず、コマチやほかのLv.1の面々とお留守番することになった。

 遠征に行く前に、ノアールに課題を出されていたので、コマチと都市の観光をするときや飯以外の時はそれに取り組むことで修業はしていた。

 課題は素振り10000回と館内の掃除だ。

 これがなかなかにきつかった。

 朝起きて素振りをし、ロキとともに少人数で朝食を食べ、床を拭き、窓を拭き、食堂の机やいすも埃を拭きとる。

 昼食を食べ、ダンジョンに向かい5階層まで潜って、大体5000ヴァリスを手に入るくらいのモンスターを倒して館に帰還して、また掃除。

 風呂に入り、夕食を食べたらまた素振りである。

 これを一週間繰り返していたからか、だいぶステイタスが上昇していた。

 

「ほいハチマン、今回の【ステイタス】。結構伸びよんなぁ」

 

「どれどれ……」

 

ハチマン・ヒキガヤ

Lv.1

 力:I91→H101

耐久:I34→I36

器用:I87→I94

敏捷:I99→H106

魔力:I50

 

 ロキが羊皮紙に書き写した数値を見ると、確かに上がっていた。

 魔力に関しては、リヴェリアがいない時には【悪夢】を使用してはならないといった約束事があるため、一週間前と変わっていない。

 

「それにしてもまぁ……耐久がえらい低いもんやな」

 

「モンスターの攻撃受けることがほとんどないんだよ……それよりも階段でこけた時とかの方がダメージ負ってる気がする」

 

「色々と間違っとるなぁ」

 

 モンスターが攻撃する前には俺の攻撃が終わっているし、基本的に一撃で倒せてしまう。

 剣が良いからだろうが、攻撃自体を受けることがまずないのである。

 たまにモンスターの生まれた数が多すぎて対処しきれず、攻撃がとどく場合があるが、その時も崩壁のガントレットでガードしたりしてるため衝撃が少ない。

 だから耐久が伸びないのだ。

 

「ま、フィンたちは明日帰ってくる予定や。それまでにノアールに言われた課題は終わらせとかんとな」

 

「それはもう終わったぞ」

 

「え、ホンマ!?」

 

「素振りは毎日日課としてこなしてるし、掃除は他の団員やコマチと一緒にやったから思っていたより早く終わったんだよ」

 

 ここにきて雑巾がけさせられたことが活きてくるとは……掃除はだいぶうまくやれるようになった。効率的にやれてるし問題はない、はず。

 

「あとの二日間はダンジョンに潜るのを主にするつもりなんだよ。あんまり潜れてないし、ヴァリスも稼げてないからな……」

 

「お金はどうしてもいるもんやな……」

 

 無駄なものを結構買う(コマチ情報)ロキも、気持ちが分かるのかうんうんと頷いてくれている。

 リク・シュトラウスにオーダーメイドをお願いしたいからな……なんとか金を貯めておきたいのだ。

 ロキにステイタス更新の礼を言った後、コマチにダンジョンに行くと一言告げてから、俺はダンジョンへと向かうのだった。

 

 

***

 

 

 ダンジョンの入り口も、もう見慣れてたものになっていた。

 階段を降りて一階層へと降り立ち、いつでも剣を抜ける状態にしながら駆ける。

 神の恩恵を受けてからというもの、身体が軽く感じ、思い通りに動かせる感覚がある。

 

「……なんかかっこいいな」

 

 自分に酔うわけではないが、こう、剣を抜いて颯爽と斬りつけ、「またつまらぬものを斬ってしまった」と呟く……あ、同業者と思わしき一行に「なんだコイツ」って目で見られてるわ。

 恥ずかしくなり、そそくさと魔石を拾ってその場を後にする。

 しばらくモンスターと戦い、戦闘を繰り返した。

 5階層でもう少し粘ろうと思い、魔石を腰のポーチに入れて顔を上げる。

 そのとき目に入ってきたのは……一人の少年が戦っているところだった。

 

「うらぁ!」

 

『グギャ!』

 

「うわあああ!?」

 

 傍目絶対に戦い慣れしていない奴が、ダンジョンリザードに囲まれていた。

 ……リヴェリアが言ってたことを考えるに、助けるのはかえって迷惑になる。モンスターの横取りは暗黙のルールで禁止されているというし、魔石だって同じだろう。

 よし、ここは無視だな。

 

「あ!そ、そこの少年君!ちょっと助けてくれないかい!?」

 

 …襲われていた少年が何かを言っているが、俺に言ってるわけじゃないだろう。他の冒険者に決まってるな。

 

「ええ!?無視されてる!?そ、そこの癖毛が一本飛び出した……目がゾンビみたいな少年君!!」

 

「誰がゾンビだよ」

 

「おお、ようやく反応してくれ…って!?」

 

『グガァァァ!!』

 

 まずい、まさか本当に俺だとは思ってなかった……ホ、ホントダヨ?

 この距離だと俺よりダンジョンリザードの方が速そうだ。

 ―――――元のステイタスならの話だが。

 

「【悪夢(ナイトメア】!」

 

 この魔法を使うということは生命の危機、またはそれと同等の時だということ。

 ……人助けならセーフではないだろうか?……一度放置したけど。

 

「おらっ」

 

『ギィ!?』

 

 少年に今にも群がろうとしていたダンジョンリザードたちを瞬く間に殲滅し終える。

 魔石は……少年に渡すか。

 

「これ、魔石……」

 

「お、おお、す、すごーい……」

 

 少年は尻もちをついた状態で、目をパチパチさせていた。

 手を出す様子がないので、目の前に魔石を置いてその場を後にする。

 

「……いやいやいや待って待って!!」

 

「…んだよ」

 

 振り返ると、先程の少年が慌てた様子でこちらにきていた。

 魔石はしっかりと拾っているようだ。

 

「君強いんだな!さっきのは何?魔法?助けてくれてありがとう!」

 

「…ど、どういたしまして」

 

 積極的な少年に引きながら答える。

 こういうタイプは苦手なんだよ……俺さっさとモンスター狩りに行きたいんだけど?

 

「そんな強い君にお願いがある!僕と一緒に魔石を集めてくれないか!!」

 

「嫌です。では」

 

「即答!?」

 

 そりゃそうだろ……誰とも知らん奴と一緒に行動とか死んじまうだろうが、俺が。

 

「いや、そこをなんとか…!」

 

「……自分で稼げばいいだろ」

 

「今日までに絶対3万ヴァリス稼がないといけないんだよ!」

 

 頭を下げだす少年。

 ここまでされるとさすがに逃げ出す……この場から去るのも悪い気がしてきたな。

 

「……なんで金がいるんだ」

 

「……とある理由から借金をしていてるんだが、返済が今日までなんだ。でも今日払えなかったら……」

 

「そうか、一人で頑張れよ」

 

 助けようかと思ったが……借金なら自分で完済しないと駄目だろ。手伝う義理もない。

 どうせろくでもない理由だろうし……

 

「頼む!!」

 

 だが少年は回り込んで目の前にうずくまり、頭を下げた。

 所謂土下座だ。

 それに地味に俺の足を掴んで行かせないようにしてるなコイツ。

 

「はぁ……借金の理由は?もしそれが遊びすぎたとかなら絶対に手伝わないが」

 

「妹の病気を治すためだ!!」

 

「!」

 

 俺の言葉を遮り少年が口にした言葉は、無視できるようなものではなかった。

 

「……どういうことなんだ。教えてくれ」

 

「あ、ありがとう!」

 

 少年の名前はジルというらしい。

 両親を亡くし、貧民街の孤児院で暮らしていたジルと妹だったが、妹が命にかかわるような重い病気にかかってしまった。孤児院や周囲の住民からお金を集めるも足りなかったと。

 そこでジルは関わってはいけないであろう危ない系の人間から金を借りたのだとか。

 返済額はすでに返し終えたらしいが、利息分だのなんだのと難癖付けられていたが、今日3万を渡せば全てを返し終えたことにしてくれるらしい。

 

 ……同じ両親を亡くし、妹がいるという共通点から同情しているわけではないが、ジルの力になりたい。

 俺はそう思った。思ってしまった。

 

「ジル、俺にも協力させてくれ。今手持ちの魔石もやる」

 

「え、なんで……」

 

「…同じ”お兄ちゃん”だからな」

 

「そうか……ありがとうハチマン」

 

 しかし今の魔石だけでは1万ヴァリスに届くかぐらいだ。

 このまま5階層で粘って倒し続けても、果たして今日中に間に合うのか……

 

「ハチマン、下の階層に降りないか?下の方がモンスターが出てきやすい。その分、危険は上がるけど……」

 

「…そうだな」

 

 俺は師匠やリヴェリアに6階層以降は行くなと厳禁されている。

 二人の言うことに背く気はなかったし、これまではちゃんと守ってきた。

 でも……今日だけは許してくれ。

 

「よし、行こう」

 

 そうして、俺とジルは6階層へと向かうのであった。

 

 

***

 

 

『ヴォゥオ!!』

 

「…戦えるな」

 

 6階層出現モンスター『ウォ―シャドウ』二体と戦いながら思う。

 ステイタス的には危ないとされている階層なんだが、やはり師匠に剣技を習い、動き方も教えてもらっていたから……技と駆け引きで戦える。

 隙をついて腕を落とし、ダメージで灰に変える。

 魔石に傷をつけると価値が下がるからな。出来る限り傷つけずに手に入れておきたい。

 

「は、ハチマン!」

 

「わかってるよ!」

 

 ジルがモンスターと追いかけっこしている姿を見て、間に入り戦闘を始める。

 ジルは恩恵を気まぐれな神から受けているらしいが、ステイタスは俺よりも低く、モンスターを倒す技術はない。

 しかし運動神経は上がっているため、俺が戦闘をし、ジルがモンスターを引き連れてくる、俺が戦闘……というサイクルが効率が良かったのだ。

 

「はっ」

 

『ヴォオ!?』

 

 頭部分を斬り飛ばして魔石を回収する。

 

「これでだいぶお金になるんじゃないか?」

 

「そうだけど……まだ足りないと思う」

 

 おそらく2万はある。俺の前々から換金していなかった魔石分を含めればそれくらいはあるだろう。

 それでも、あと1万は必要だ。

 

「ハチマン、もう一つ降りよう」

 

「……正気か?」

 

「いたって正気だよ。命をかけてでも……僕は行く」

 

「……仕方ねえな。乗り掛かった舟だし、ここで投げ出すのもどうかと思うしな」

 

「ハチマン!」

 

 ジルと会話しながら7階層へと向かう。

 気ままに話せる同じぐらいの年の同性がいなかったからか、ジルとはかなり会話をしていた。

 多分、初めての友達だった。

 ………だが俺たちは、ここが『ダンジョン』であることを忘れていたのだ。

 

 

***

 

 

『ギィィィ!!』

 

「硬い、な!」

 

 7階層出現モンスター『キラーアント』。

 鉄の蟻のような外見であるこのモンスターは、これまで戦ってきたモンスターの中で一番防御力が高かった。

 まあ、斬れないことはなかったが。

 

「これで、12体目!」

 

「ナイスハチマン!」

 

 俺が斬り、ジルが後処理をする。

 『キラーアント』は血の匂いの敏感であり、同族の血の匂いにはことさら反応を示す。

 リヴェリアにも聞かされたことだが、Lv.1のパーティがキラーアントの群れによって全滅した例は少なくないという。

 そのため完全に消し去るか、使わない通路や岩の後ろなどに隠すなど後処理が必須なのである。

 

「なんとかって感じだな」

 

「その魔法、やっぱすげえよ」

 

「【悪夢】は特殊らしいからな」

 

 俺は【悪夢】を纏った状態で戦っている。7階層に求められるステイタス評価はG評価以上。俺は全部足りてないのに加えて耐久が脆すぎる。

 だが【悪夢】を使用することで一撃必殺が可能になり、戦闘を楽に終えられるのだ。

(これは確かに依存してしまうな……ノアールが帰ってきたらみっちり扱いてもらうか)

 強すぎる魔法は過信を作り、慢心に繋がり、死へと至る。

 リヴェリアが読めと進めてきた本に、そんな一文があった。リヴェリアはあれを読ませたかったのだろう、分かって欲しかったのだろう。

 改めていい環境に身を置けているんだと感慨にふけっていたその時だった。

 

「助けてくれぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「は?」

 

「ぐわああ、痛だ!?く、食われる……ギャアアアア!!」

 

 俺とジルがいたルームに一人の男が駆け込んできた。

 ……大量の『キラーアント』を引き連れて。

 

 

***

 

 

「ハチマン無茶だ!」

 

「無茶じゃねえよ!」

 

『ギィ!』

 

 背中合わせになりながら、俺とジルは『キラーアント』の群れに囲まれていた。

 至る所に赤い眼光が光っており、蹴散らせども、斬ろうとも減っているような気がしない。

 死体の処理も出来ないため続々と増え続けている。

 

「このままじゃ二人とも死ぬ!お前だけでも逃げろ!」

 

「ふざけんな!ジル、お前は妹の元に帰らないと駄目だろうが!」

 

「ハチマンだってそうだろ!」

 

 お互いにそう口にするも、どちらも逃げようとはしない。

 襲い掛かってきた『キラーアント』をまた一体倒したところで、ジルがある提案をした。

 

「なあ、お互い二手に別れよう」

 

「はあ!?」

 

「このルームからは二か所出入口がある!お互いに走って逃げる!それが一番だと思う」

 

「お前戦えないだろ」

 

「大丈夫だって。逃げ足だけは自身がある」

 

「最初囲まれてただろうが」

 

「たまたまだって」

 

『ギィギャ!?』

 

 腕を止めずに斬り散らしながら、ジルと目があった。

 その目は、覚悟の目だった。何としてでもここから帰るという意思を感じた。

 だから――――俺は。

 

「……わかった。必ず生きて入り口で落ち合うぞ!!」

 

「もちろんだっ!」

 

 一斉にそれぞれの道へと走り出す俺たち。

 目の前の『キラーアント』を屠り、魔石をなんとか拾えたり拾えなかったりしながら上を目指し続けた。

 

 

***

 

 

「……まだ下の階層は早すぎたな」

 

 ダンジョンを出た俺は一人呟く。

 階層の情報を頭に入れられていないのに向かってしまったこと、人の死を見たこと、ジルと出会い、そして別れたこと。

 反省しつつ、空が夕焼けに染まる中、俺はダンジョンから出てくるだろうジルを待ち続けた。

 ……けれども、ジルは空が暗くなっても、姿を見せることはなかった。

 

「……孤児院、だったか」

 

 嫌な考えを必死に振り払いつつ、先に借金を返しとくかと貧民街へと向かってみる。

 どこがジルがいるであろう孤児院かが分からずうろうろとしていたが、あるもめ合いを見つけて近づいていく。

 

「だからジルって子どもを出せって言ってるんだ!!3万ヴァリス払えってな!!」

 

「ジルはまだ帰ってきておりませんから、話を……」

 

「お前に言う筋合いはねえんだよ!金だ!金を出せと言ってるんだ!」

 

 ……あれだな。

 

「おい」

 

「あん?なんだてめえ」

 

「3万ヴァリス」

 

「……そうか、ジルの奴が……よし、お前。ジルにまた一週間後に5万取りに来るから、用意しとけと伝言頼むわ」

 

 ……ふざけるなよ。

 

「金は全部支払ったはずだが?」

 

「利息分に決まってんだろ?そんなことも知らねえのか」

 

「お前が!今回で終わりって言ってたんだろうが!!」

 

「な、なにすんだコイツ!?」

 

 男の胸倉を掴みながら話す。

 コイツ、どこまで塵みたいな……

 

「ガスケさん!」

 

「なんだ」

 

「ジルの奴をダンジョンで見つけたんですが……今にも死にそうな様子でした!」

 

「……なるほど、くたばったから代わりにお前が来たってことだな」

 

 突然の言葉に、頭が真っ白になったように感じた。

 嘘、だろ……ジルが……死んだ?

 

「ならもう用済みだ。金ももらったしここらで手を……」

 

「……けんな」

 

「あ?」

 

「ふざけんなっ!」

 

「がぁ!?」

 

「お前がっ、ジルに無茶な要求をしなければ!お前がっ、そんな塵みたいなことをしなければっ、ジルはダンジョンに行かなかった!ジルが死ぬことはなかったんだろうが!!」

 

「やめ、やめろお前!」

 

「うるせぇよ!」

 

「ぐへっ!?」

 

 近寄ってきた仲間と思われる男にも、目の前のガスケとかいう男にもただひたすら拳をぶつける。

 ……わかってる、こんなのただの腹いせだ。逃げてるだけだ。

 行き場のない感情を発散してるだけ。

 ……一番許せないのは、弱い自分だ。あのときジルに従うしかなった無力な自分だ。

 もっと強ければ早く稼げた。もっと強ければあの群れを全滅させられた!

 

「……くそ」

 

「こ、コイツ……」

 

「ガスケさん逃げましょう!」

 

「ちっ、覚えてろよ!」

 

 男と仲間が逃げていくが、追わずに対応していた孤児院のおばさんの元へと向かう。

 

「……申し訳ありませんでした」

 

 俺は床に頭をこすりつけるように土下座をした。

 あの時止めなきゃならなかった。あの時無理やりにでも一緒に居なきゃならなかった。

 俺は……

 

「……顔を上げてください」

 

 孤児院のおばさんにそういわれて顔を上げる。

 

「ジルは昔から妹のことばかりで……自分のことを考えていることがなかった。今日も勝手にダンジョンなんかにいって……でも、最後に君と会えた。それは、あの子にとってはかけがえのないものだったと思う。……それに」

 

「……失礼します」

 

 どうしようない感情が体を巡り、俺はその場から立ち去った。

 涙が止まらない、自分自身に怒りが湧いてきて仕方がない。

 

「なんでっ、なんでこんなに……俺は弱いんだ」

 

 強くなりたい、強くならないといけない。

 もっとなんでもやれるようにならないといけない。

 弱い自分が、死ぬほど嫌いだ。

 

 

***

 

 

「ハチマンおかえりー……って、どないしたん?」

 

「…なんでもない」

 

「そ、そうか?でもなんか…」

 

「寝る」

 

「ちょ、ハチマン!?」

 

 ロキが出迎えてくれたが、自室のベットで横になる。

 コマチはいなかった。多分仲良くなった女の子とでも話してるんだろう。

 

「ジル……」

 

 今日あったばかりで仲良くなった男との一生の別れに、俺は泣き寝入りしたのだった。

 




話が無理矢理なのはいつものことです……はは。
次は遠征帰還と……
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