面倒なのは嫌なのでチープな企業とも提携したいと思ったらファイナルな出来になりました。   作:(=^・ω・^=)ニャ-

4 / 4
聖なる木ナーフするな


ファイナル初交流

 

 リンクは再びログインし、トロルに再挑戦しようとしていた。

 だが、ローレル平野には目を引くプレイヤーがいた。

 それは紫のターバンと杖以外初期装備の少女。そう見れば特異事項は特に無い。だが、

 

「【召喚】“ウサリン”! 青いスライムを攻撃して! 【召喚】“フォレストクインビー”!緑のに毒攻撃!」

 

 彼女は、モンスターを使役していた。

 

「きゅ…!」

「あっ…!」

 

 しかし、白兎がどこからか走ってきたウルフにやられてしまう。

 そして、相変わらず黒煙と共に無限湧きするモンスターたちに少女も使役モンスターも押されてしまう。

 

「…【ジャンプ斬り】!!!!!!」

「……えっ?」

 

(咄嗟に助けに入っちゃったな。あ、でもこれって)

 

「すまん、横取りしちゃった」

「……あ! いや! ありがとう!」

「……【溜め】…!!!!!! 【ジャンプ斬り】!!!!!!」

「…あっ! スライムを針で攻撃!【ファイアボール】!」

 

デッデデデ-ン!

LEVEL Up

『レベルが5に上がりました』

5 EXP 獲得!

2 GOLD 獲得!

防御力が1上昇します

攻撃力が2上昇します

HP最大値が

5+増えました

 

「ふぅ....どうにか倒せ、あっ!!!!!!!!」

「えっ⁉︎ なにこれ⁉︎」

 

 無事モンスターを倒し、次のモンスターが湧き始める前に離脱できたリンク達だったが、例のレベルアップを見られてしまった。

 

(まずいな。この仕様のモンスターを倒して得られるリターンは少ない。好き好んでこの仕様のエリアで経験値を稼ぐやつはいないんだ。これに関してはいずれバレるとはいえ、できるだけ長い間秘密にしておきたかった。どうすれば……いやまてよ、そうだ。俺も彼女には聞きたいことがある。それも、()()()()()()()()()()()()()()()()()だ、ならば)

 

「その、話す代わりといっては何だが、そのモンスターは?」

 

 リンクが指したのは、彼女の使役するモンスターだった。

 

「あっ、えっと……」

「よし、俺から話す。それだけの価値はある情報だぞこれは」

 

 

 

「レベルアップ時に見えたと思うけど、『攻撃力上昇』とかの表示があった通り、実際にHP、STR、VITが上昇してる」

「えっ、でもステータスポイントがあるのに」

「それはそうなんだけど。そうだ、『チープな企業』とか『仕様が違う』とかの話は知ってるか⁇⁇⁇」

 

 

 

「この掲示板で話題になったんだけど」

「ってことは…」

「仕様が違うモンスターを倒す、もしくは仕様が違うエリアでレベルアップするとさっきのクソダサ演出レベルアップでステータスが上昇するってこと」

「えぇ…よくサービス開始したね…」

「ほんとそれ。ってわけでそろそろ聞かせてもらおうか。まあユニークスキルの類だとは思うけど、そのモンスター、あっちの森のだよな」

「ああ……うん、【召喚】【牧場】【統率】ってスキルがあって…」

 

 

 

【召喚】

仲間にしたNPCモンスターをその場に召喚できる。

ただし、その日に倒されたモンスターは召喚できない。

スキル使用者が倒された場合、召喚されたモンスターは送還される。

取得条件

クエスト【人間の救いXIII】をクリアすること。

 

【牧場】

仲間にしたNPCモンスターをキープすることができる。また、召喚したモンスターをその場から退場させることができる。

取得条件

クエスト【猿の台頭XII】をクリアすること。

 

【統率】

倒したNPCでないモンスターをNPCとして仲間にすることができる。また、NPCモンスターに指示をすることができる。

取得条件

クエスト【コマンドBOの冒険Ⅳ】をクリアすること。

 

 

 

「それで、この辺のモンスター強いし、スライムかわいいから、仲間にしたくて」

「なるほど。でも、ユニークスキルを取れるぐらいなら、こいつらに苦戦するほどのレベルでも無いんじゃ⁇⁇⁇」

「自分が戦うクエストじゃなかったから」

「…そんなクエストもあるのか。

 そうだ、そのスキルで仲間にできるのって、ボスモンスターも例外じゃ無いのかな⁇⁇⁇」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トロル

 

 

 リンクと紫色のターバンの少女ーーナウシカーーはパーティを組み、トロルに挑んでいた。

 リンクはトロルの攻撃に合わせ前転で背後に回り、攻撃する。

 

「【召喚】“グリーンジェリーム”! “ウルフ”! トロルを攻撃!」

 

 ナウシカは、リンクと共に事前にローレル平野でモンスターを倒し、仲間にしていた。

 トロルは振り返りリンクに攻撃するも再びそれに合わせリンクは前転する。

 その間、グリーンジェリームとウルフはトロルを攻撃、ウルフは攻撃後、バックでトロルから離れる。

 

「【溜め】……!」

 

 その間、リンクはトロルから離れつつパワーを溜める。

 トロルの近くでぴょんぴょん跳ねているジェリームはトロルの攻撃で一撃でやられてしまう。

 

「【ジャンプ斬り】!」

 

 その隙をついたリンクのスキルがトロルにヒットし、トロルにダメージが通る。

 

(……微妙だな。普通に隙をついて攻撃したほうがいいな。それと……)

 

ウルフ()コボルト(ゴブリン)のほうが長持ちするぞ!」

 

 ウルフやコボルトといったモンスターには、『攻撃後にバックで相手から一定の距離まで離れる』という習性がある。NPCとなりトロルと戦っている場合、トロルに対し同様の行動を行うのだ。

 おそらくリンクは、プレイヤーの中で最も“仕様”に詳しい。……バックしている最中に追いかけ続けてバックされ続けたのは微妙な思い出だ。

 

「えっ…? あっ、うん! 【召喚】“ウルフ” “コボルト” “ウルフ” “コボルト”!」

 

 それからもリンクはウルフやコボルトたちと共に同様の戦い方を繰り返す。

 

「【マジックショット】!」

「……そろそろHPが半分になる。パターンが変わるぞ!!!!!!」

「うん! ウルフ、コボルト! トロルから離れて!」

 

 ナウシカが指示を出すが、ウルフやコボルトはそれまで通りトロルを攻撃し続ける。

 

「えっ……⁈」

「……! 全員右に、南に動かせ!」

「えっと、南に行って!」

 

 ナウシカの指示を聞いたウルフやコボルトは、トロルに背を向けのそのそと歩きだした。

 当然隙だらけのモンスターたちはトロルの攻撃で一撃でやられてしまう。

 

「なんで⁉︎」

「おそらくAIが簡単なプログラムしかされてない」

 

 そう言いながらリンクは先ほどと同じ戦法でトロルのHPを削る。

 するとトロルが突然硬直する。

 

(パターン変化の予兆か!?!?!?!)

 

 そういえば前にやられた時も硬直してたっけと思いながらリンクはトロルから距離をおく。

 

 

 

 

 

(走ってきてプレイヤーに近づいたら腕と棍棒を振り回す、プレイヤーが近づいたら暴れ。こんな感じか)

 

 先ほどの戦法では戦いづらくなってきたリンクは、トロルがNPCを攻撃した隙を突く作戦に切り替える。

 

「【召喚】“センチピード”、“ビッグスパイダー”、“フラワーム”!」

 

 トロルの攻撃は当たれば大ダメージとはいえ、それも唯一の不安点に過ぎない。リンク以外の攻撃がまともに入らないとはいえ、仲間のモンスターもいる。攻撃の隙が作りづらいわけでもなく、この戦闘は決して苦ではなかった。

 

「これで、終わり!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「……。」」」

「……は? いや、は?」

「ない、これはないって」

「修正モンだなこれ」

「見たくなかった……」

 

 疲労も多少は回復した“彼ら”は、例のエリアを見ていた。

 

「予想以上のクオリティだな」

「悪い意味でな」

「『あいつら』に仕事内容伝わってなかった?」

「えっ、また仕事増えるの? もうやだよ」

「もうしばらく運営以外の仕事したくないですよね」

 

 近年稀に見る職場がブラックな経験をした彼らは、『手をつけていない面倒なレポートの提出期限が迫る中、別の授業でレポート課題を出された時の大学生』のような気分を味わっていた。

 

「はあぁ……でもこれは即修正しないとやばいよな」

「いや、案外そうでもないかもしれないぞ」

「はい? いや、絶対問題になりますよこれ、てかなってます」

「まあ待て、修正するにも問題として取り上げられてからでいいだろ最悪。もうちょっと様子を見よう」

「それはどういう……?」

「まあ見てろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

デッデデデ-ン!

LEVEL Up

『レベルが6に上がりました』

新しいスキル習得!

薬草 獲得!

100 EXP 獲得!

防御力が1上昇します

攻撃力が4上昇します

MP最大値が

10+増えました

HP最大値が

3+増えました

 

『スキル【バッシュⅡ】を取得しました』

 

『スキル【バッシュ(強)Ⅱ】を取得しました』

 

『スキル【ランバッシュⅡ】を取得しました』

 

『スキル【ランバッシュ(強)Ⅱ】を取得しました』

 

『スキル【アクションⅡ】を取得しました』

 

『スキル【強•刺し】を取得しました』

 

『スキル【ランニング刺し】を取得しました』

 

『スキル【サイドステップ】を取得しました』

 

 

 

よく来たな

 

(『よく来たな』はなんか違くねぇか?)

 

 リンクたちは無事、トロルを倒した神秘の泉で『神秘の薬草』を手に入れ、ローレル村に戻っていた。

 

あたらしい

ついに薬草を手に入れたんですか?!?!?!?

やったじゃないか!さぁ、母さんに薬草を飲ませるんだ

 

 『神秘の薬草』を渡すと、“あたらしい”は薬草を持って“母”に向かって歩いて行く。

 

あたらしい

母さん、ついに薬草を手に入れてくれたよ。

あたらしい

さあ、早く薬草を飲んでください。

 

「えっ? そのまま?」

「いや煎じて飲ませろ!!!!!! 病人やぞ!!!!!!!!」

 

あたらしい

母さん、もうすぐきっと回復しますよ。

 

「大丈夫かな…」

 

 心配をよそに、暗転と共にあたらしいと父が家の中から姿を消す。

 

あたらしい

父さん、母さんが薬草を飲んでからもう二日も経つけど全然良くなりません。

 

「えっ!?!?! どこ?!?!?!」

「良くならないの⁈」

 

 

 

「なんか夜になってる⁉︎」

 

 家の外に出たリンクとナウシカは、ラム酒の樽の前で話す2人の姿を発見する。

 

あたらしい

神秘の薬草も役に立たないみないですね。今度は本当にキングダムに行ってみるしかなさそうです。

 

「えぇ……」

「『神秘』とはいったい…」

 

今は怪物達のせいでキングダムに行くには命がけだ。

私はお前まで失いたくないのだ、息子よ。

あたらしい

でも僕には母さんが一番です。

お前を失うわけにはいかん。私がキングダムに行って方法を探して来よう。

あたらしい

いえ、僕が行きます。

 

 すると、ちょうど『ローレル森』あたりの方角が妖しく光る。

 

あたらしい

あの光は?!?!

あたらしい

父さん、光が森の中で???

ヘォウプ!

………

私を助けて…

あたらしい

ん?????

デン!

 

 そこに現れたのは幻影魔法で投影されたと思われる妖精の姿だった。

 

………

私は深い森の妖精ナターシャ…

ナターシャ

私を助けてくれたらお母さんを助けてあげるわ。

あたらしい

なんだって‼︎本当ですか⁇・・・・

ナターシャ

早く助けに来て…

 

クエスト【森の妖精救出】

Yes No

 

ナターシャ

…………………

 

 そして妖精の姿は儚く泡のように消えてしまった。

 

NEW MISSION

森の妖精救出

 

 

 

「よし、こいつの試運転とレベル上げも兼ねて、戦わせてみるか」

「うん! 【召喚】“トロル”!」

 




ちなみに主人公の姿はファイソパッケージを日本の男子高生にしたような感じです。


【バッシュⅡ】
取得条件
トロルを倒すこと。

【バッシュ(強)Ⅱ】
取得条件
トロルを倒すこと。

【ランバッシュⅡ】
取得条件
トロルを倒すこと。

【ランバッシュ(強)Ⅱ】
取得条件
トロルを倒すこと。

【アクションⅡ】
取得条件
トロルを倒すこと。

【強•刺し】
力を集めて強く刺す
発動条件
抜刀している状態【溜め】発動中であること。
取得条件
【バッシュ(強)Ⅱ】を取得すること。

【ランニング刺し】
剣を抜いてすぐに敵を刺す
発動条件
剣を取り出さない状態で【溜め】発動中であること。
取得条件
【ランバッシュⅡ】を取得すること。

【サイドステップ】
サイドステップで素早く避ける
サイドステップアクション中、無敵判定になる。
取得条件
【アクションⅡ】を取得すること。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。