アサシンクリードオデッセイのネタバレがあります。
ハリー・ポッター側はゴブレットあたりからオリ展開になります。
主人公の設定(伝わる人向け
DLC込み込みのメインクエスト全クリ
ハッピーエンドルート
誘惑選択肢は全部選択←ここ重要
プロローグ-新たな神秘へ
――1991年 イギリス ロンドン 『漏れ鍋』
パブ『漏れ鍋』の庭にある、アーチを描いたレンガの壁をカサンドラは睨んでいた。不自然にへこんだレンガが四つ。店の中に視線をちらりとやると、中にいる人間は誰も気付いていない。『彼ら』にとって空は自分たちのものであって、マグル――彼らは魔法使い以外の人間をそう呼ぶ――が壁を登って侵入するなど、想像の埒外なのだろう。
この店をここ数日観察して、カサンドラはこの場所の秘密の多くを知った。秘密の通路が開くための、特定の手順。開いた先にあるものが何か。
多くの魔法使いたちは杖でこの仕掛けを起動していた。だが失敗したときにどうなるかはさっぱりわからない。はっきり言ってカサンドラが考えている方法で上手くいくかは賭けに近い。
だが、やらないわけにはいかない。
カサンドラはどこからともなく短い槍を取り出す。淡く金色に輝く穂先をもち、柄と穂先を合わせて短剣よりも少し長いくらいの長さしかない、『半ば折れたような』槍である。だが槍はマグルが持つにはあまりに強い魔力、そして神秘を宿していた。古代の遺跡を開く鍵代わりに使ったこともあるこの槍なら、可能性はあるとカサンドラは考える。
「……これならいけるはず」
この槍は『レオニダスの槍』といい、そんじょそこらの伝説のアイテムを遥かに凌ぐ性能を持つ、本物の『秘宝』である。カサンドラには魔力などこれっぽっちも感知できないが、おそらくきっと、この槍には神秘代表たる魔力が宿っているはずであり、問題なく仕掛けを動かせるはずである。違ったらその時はその時である。
緊張した面持ちでレンガを叩くと、レンガがまるで意思をもったかのように独りでに動き出し、秘された道を見せた。
「……ここが、魔法界」
カサンドラは、ごくりと息を呑んで、一歩踏み出した。
――1991年 イギリス ロンドン カサンドラ探偵事務所
数日前。ロンドンで手慰みに開設しているカサンドラ探偵事務所にその依頼が来たのは、偶然か、必然か。とにかくカサンドラにとって、その依頼はひどく懐かしい性質を持つ物だった。彼女は数十年前から、ベイカーストリートに居を構えている。ワシを使う探偵として、町では結構な有名人である。依頼内容は大体は浮気調査と、その物理的制裁など、基本的には傭兵時代とやっていることは変わらない。
「……その、あんたは自分の夫が
粗末なソファから乗り出すようにして、依頼人に顔を近づける。近年稀にみる珍しい依頼だった。十年前の仇を探して始末してくれ……なんてのはよくある。カサンドラ探偵事務所の裏オプションというやつだ。だがその仇が『魔法使い』というのは本当に珍しい。
「ええ。今でも夢に見ます。緑色の閃光、おぞましい呪文――
――久方ぶりの神秘的な依頼に、カサンドラは懐かしい思いを抱いていた。
「夫はどんな人間だったんだ?」
「その、魔法使いなんです。コップを浮かせたり、杖で暖炉に火をつけたり……『変な』人でしたが、素敵な人でした」
「旦那も魔法使いなのか。あんたはどうなんだ?」
「私はマグル……えっと、魔法使いじゃない人のことをそう呼ぶそうなのです。魔法使いではありません」
「そうか。犯人に心当たりはあるか?」
「ええ。十年前にイギリスの魔法使いを震え上がらせた犯罪者、ヴォルデモートに違いありません」
「ヴォル、なんだって?」
カサンドラは思わず聞き返した。おそらくスペルはvol de mortか? 死の……なんだったか。
「ヴォルデモート、です。それはそれは恐ろしい犯罪者だと夫から聞いていました。徒党を組んでイギリスの魔法使いを震え上がらせたとか」
「そうか。旦那は……というか、魔法使いのことを知るにはどうすればいい?」
「夫の家族を訪ねてください。私に紹介されたといえば、聞き入れてくれるでしょう。住所は……どうぞ、この紙に」
カサンドラは紙を受け取る。
「わかった。出来るだけ調べてみよう」
かつて。
永い永い過去。キュクロープスを倒す羽目になったり、ラビュリントスの奥でミノタウロスと戦ったり、神々の指示の元動いたり。そんな日々を思い出す。過酷だったが……神話の英雄になったようで、楽しくもあった。
この依頼の先にいるのはどんな化け物か……。カサンドラは今からでも楽しみだった。
この依頼が一筋縄で行かないと気付いたのは、どうやら魔法使いの一族というのが連綿と隠れて生きてきて、特にマグルに対して徹底的に秘匿してきたということを悟った時だった。
魔法使いだとわかっている、依頼人の夫の兄でさえカサンドラに対して警戒心を解こうとしないのだ。
「……私はカサンドラ。あなたの弟の事件を調査している者だ」
「弟は確かに不審な死を遂げました。だが、事故だった。それが全てです」
「そう思うか? 本当に?」
家を訪ねて数十分。色んな角度で話を切り出してみるが、それらしい反応が全く得られない。仕方ないな。カサンドラは少し荒っぽい手を使うことにした。
カサンドラは半ば折れた槍をどこからともなく取り出して、穂先を目の前の男に突きつけて、言った。
「
「!? 何をする貴様!」
大袈裟すぎるくらいに彼は穂先から逃れ、懐から杖を取り出した。だが、予想した緑色の閃光はおろか、火花すら出ない。槍の穂先がほのかに金色に輝くくらいで、悪魔的な死の呪文は少しも発動されない。
「――はっ」
そして、ようやく謀られたことに気付いた。慌てて30センチほどの杖を懐にしまった。
「なるほどな。それが魔法使いの杖か。なぁ、私はただあんたの弟を殺したやつに然るべき報いを与えるだけだ。協力してくれたっていいだろう?」
「そうは、いかん。残念だがここであったことを忘れてもらう」
まるでガンマンのような早抜きで、彼は杖を取り出し、先端をカサンドラに向けた。
「『オブリビエイト――忘却せよ!』」
飛んできた魔法を、カサンドラはしゃがんで躱す。弓矢どころか銃弾すら回避できるカサンドラにとって、魔法の飛来速度は大した脅威を感じなかった。なおもオブリビエイトと叫ぶ男性の杖を、カサンドラは手にした槍で弾いた。
「教えてくれ。誰があんたの弟を殺したんだ?」
魔法を回避し、杖を弾き。ようやく彼は目の前のカサンドラが普通のマグルではないことに気づいた。苦々しい顔をしたまま、ゆっくりと首を振る。
「わかっていたら苦労はしない。なぜそこまでマグルがこだわる」
「なぜ、だと? 決まっている。あんたの弟の奥さんに、仇をとってくれと頼まれたからだ。そして私は金を受け取った。それがすべてだ」
「はは、なるほどな。カイルを殺したのは……おそらく、
不穏な名前を挙げられて、カサンドラは眉を顰める。
「なんだそいつは。化け物か?」
「いや……。例のあの人の忠実な下僕たちのことだ」
「例のあの人? ……確かヴォルデモートか。奴は今どこに? 上から順番に消していけばいずれは仇にたどり着くだろう」
過激な言葉に、彼は可笑しそうに顔に笑みを浮かべた。
「あの世だよ。英雄ハリー・ポッターが倒したんだ! もはや死喰い人達も多くのものは捕縛された。マグルの出る幕はない」
カサンドラはやるせない気持ちになった。仇の親玉がわかったと思ったらそいつはもう死んでるときて、仇だろう人間もとっくに捕まっているとは。
「わかった。その英雄とやらにはどうやったら会えるんだ?」
「会ってどうする?」
「もちろん、今回の依頼料を払うんだよ。私が受け取るのも不誠実だしな」
そうカサンドラは嘯くが、本心は英雄…‥久しく聞いていなかった称号に強く興味を惹かれたというのもある。もちろん第二次世界大戦に英雄がいなかったとは言わないが。
「だが……」
「英雄が小金を手にするのはそんなに悪いことじゃないと思うんだが?」
「……会えるかどうかわからんぞ。……いいか。まずは漏れ鍋というパブへ行って……」
そうして、カサンドラは情報を手にした。目指すは魔法界。英雄ハリー・ポッターに会い、この報酬を手渡すのだ。
そして、話は冒頭へと戻る。
――1991年 ダイアゴン横丁
「……私は時間移動でもしたのか?」
漏れ鍋の秘密通路から一歩入り込んだ町、ダイアゴン横丁に足を踏み入れたカサンドラは呆れたように言った。道を歩く人間は男も女も老いも若いも杓子定規的に同じようなローブに身を包んでいる。何人か見慣れた……つまりごく普通の格好をした子供たちが見えるが、大多数はローブ着用である。ここまで来ると三角帽子を被っていないのがおかしく思えるほどである。
しばらくその路地を散策する。
魔法薬学用のフラスコとビーカー。ローブ専門店、鍋屋、ふくろう百貨店。ドラゴンの肝を売っている薬問屋。杖の老舗、オリバンダーの高級杖店。紀元前382年創業。
「……ん?」
カサンドラはその杖店の前で足を止めた。年代を頭の中で計算をする。
……そして、また懐かしい気持ちになった。当時のギリシャはどこもかしこも疲弊して、代わりにペルシャの支援を受けたマケドニアが覇権を唱えようと画策していた。潰したはずの古き結社が台頭したのも、紀元前380年代だ。
興味をひかれたままに店に入ると、古臭いにおいが鼻をくすぐる。壁一面に杖の箱が敷き詰められた実用一辺倒の店舗で、おしゃれの『お』の字もその店にはなかった。客足は少なく、ひょろっとした少年が一人しかいない。こんな調子でよく続いているな、と苦笑しながら杖商売を観察する。どうやら杖選びに苦労しているらしい。
「いらっしゃい」
店を物珍しそうに見るカサンドラを不審に思いつつも、店主オリバンダーは目の前の客に集中する。
「では、これはどうじゃ」
「はい」
オリバンダーから受け取った杖を少年が振ると、店にある杖のケースが次から次へと棚から飛び出した。
「おお、すごいな」
「え、いや、これは……」
慌てて少年は杖を机に戻した。どうやら失敗だったらしい。
「……まさか……」
オリバンダーは何かに気づいたような顔をして、店の奥から一本の杖を取り出した。
「ヒイラギ製、不死鳥の尾羽。28センチ」
「……すごい」
少年がつぶやく。カサンドラにもわかった。少年と杖が何か不思議なもので繋がったのだと。
「不思議じゃ。実に不思議じゃ。ワシはワシが売った杖全てを覚えておる。その杖の兄弟杖を売った相手もじゃ。
――まさか、あのハリー・ポッターの杖が例のあの人の兄弟杖とは……」
「……なんだと!?」
カサンドラは思わず叫んだ。
「え、な、なに?」
「お前、ハリー・ポッターなのか? お前が?」
カサンドラは上から下まで彼を観察する。戦いの『た』も知らないような無垢な少年である。それに、情報によればヴォルデモートが死んだのは十年前のはずだ。カサンドラと似たような境遇でもない限り、十年前の少年はまだ赤ちゃんだ。
「えー、はい。その、何かご用ですか?」
「……ヴォルデモートを倒した英雄?」
「その、赤ちゃんの時に。でも僕もよく知らないんです」
事情がさっぱりわからない。だが、ハリー・ポッターがヴォルデモートを倒したことは事実らしく、そしてこの少年がそうだというなら、目的を果たすしかないだろう。
「そうか。なら、これを受け取ってくれ」
財布から前金として渡された依頼料をまるまる目の前の少年に手渡す。
「え?」
「私の仕事を代わりにやってくれた礼だ」
「えっと、あなたは……」
「カサンドラだ、ポッター。傭兵をやっててな。ヴォルデモートか、その配下に殺された夫の仇を取ってくれって依頼だったんだが……調べたらまぁ、すでに仕事は終わってたってわけだ」
少年、ハリーは未だ納得がいっていないようだったが、渡された額をよく確認して、慌ててカサンドラに詰め寄ってきた。
「こ、これ、めちゃくちゃいっぱいあるじゃないか!」
「まぁ、現代で人殺しを頼むとそれくらいになる。ちなみに前金なんだが……まあ、成功報酬は請求しないつもりだからな。追加の金は期待しないでくれ」
それこそ最新の車すら買えそうな額が入っているが、極悪魔法使いを始末する報酬だと考えると、特別高くもないだろう。
「そ、そうなの?」
「まぁ、これも何かの縁だ。お前も、始末したい奴がいたら、ロンドンのベイカーストリート、カサンドラ探偵事務所を思い出してくれ」
冗談めかしてカサンドラは言うが、なんとポッターはしばらく悩むような仕草を見せた。それも、真剣な表情でだ。
「あの――」
そのとき、ドンドンと店の扉を叩く音がして、二人してそっちを見る。すると、熊よりも大きい男が、ふくろうの籠を持って立っていた。
「ハッピーバースデイ、ハリー! これはプレゼントだ!
……お前さん誰だ?」
外に出ると、見た目通りの大声でふくろうをハリーに手渡した。それから、カサンドラを警戒の眼差しで見つめる。
「カサンドラ。まぁ、ハリーに届け物があったんだ」
「そうか。――その恰好、お前さんもしやマグルか?」
「……ん? ああ、そうだな、私は魔法を使えない」
ふと、周囲を見ると、遠巻きにいた人々がヒソヒソとカサンドラを見ている。嫌な目だ。値踏みするまでもなく無価値なものを見ているような……そんな視線と、困惑と異物を見る目だ。
「マグルだと? 魔法使いじゃないならどうやって入った? ダイアゴン横丁は、マグルには入れんようになっちょるはずだ」
「私にとってあの程度の秘匿はあってないようなものだ。それで? マグルがここにいたらまずいのか?」
「お前さんなんも知らんとここに入ったんだな……。いいか、マグルと魔法使いは一緒になれねぇんだ。すぐに魔法省から忘却術士がきて、お前さんの記憶を消して、元の生活に戻してくれる」
「記憶を消すだと? 随分と簡単に言う。私の記憶を消せるかどうか、試してみるか?」
カサンドラは背中から極々短い槍と、腰に下げた不思議な紋様の剣を抜いた。
「待て待て待て! 血の気が多すぎるぞ。何も殺そうってわけじゃない。記憶をちょいっと消させてもらうだけだ」
その軽い物言いに、気が長い方ではないカサンドラは一気に語気を荒らげる。
「だけ、だと? 私の根幹に関わる記憶を消さないと誰が言える。記憶は、そうポンポンと消していいものじゃないんだぞ」
それに。もし『魔法に関わる全て』を消された場合、カサンドラ的に非常にまずい事態になる可能性がある。魔法使いの魔法の精度がどんなものかはしらないが、古い神秘が魔法扱いされて、それに関わる記憶も消されては、何もかもが終わりである。
「それに――大人しく消されてやるとは思わないことだ。マグルが本当に弱者かどうか、試してみるか? さあ、どうするんだ」
「まて、待て。え、えっと――俺が武器で脅されてビビると思っちょるなら、そりゃ勘違いだ」
「落ち着くのじゃ、二人とも」
その時、ふと、急に。大男とカサンドラの間に、一人の老人が立っていた。周囲の魔法使い達が安堵し、喜色満面で推移を見守るようになった。まるで英雄が現れたかのような反応に、カサンドラは老人を観察する。
ローブは他の魔法使いと変わらない。だがたっぷりと蓄えられた髭に、好好爺たる微笑みが浮かんでいる。しかし、右手には杖があるように、油断なくカサンドラを見ている。
「……テレポートか? 魔法とはつくづく便利だな」
「じゃが、一方で不便なこともある。マグル相手なら記憶を消せばいい……そんな短絡さえ、魔法は生み出してしまうようじゃのう」
話がわかりそうな奴がきた、とカサンドラは武器をしまった。すると、まるで虚空に溶けるように、槍と剣が見えなくなった。
「お前さん、マグルじゃないのか?」
手品の……いや、魔法のような現象に、ハグリッドが瞠目する。
「ハグリッド。ハリーを連れて行っておくれ」
「わかりました。ダンブルドア先生」
ハグリッドは頷くと、ハリーを連れて人混みに紛れてしまった。背が高くガタイのいいハグリッドはいつまでも目立っていたが、彼が連れているハリーの姿はあっという間に見えなくなった。
「……それで、じいさん。あんたは?」
「おお、そうじゃな、自己紹介といこう。アルバス・ダンブルドア。ホグワーツという魔法学校で校長をしておるよ」
「カサンドラだ。探偵事務所なんて開いてはいるが、まぁ、傭兵だ。魔法使いに、その学校。神秘や不思議はもうないと思っていたが。まだまだ私も世界を知らなかったらしい」
「そうじゃな。何年歳を重ねようとも、世界は広く、未知は多い。カサンドラ。どうかワシの話を聞いておくれ」
「ああ。話してみろ」
カサンドラが言うと、ダンブルドアは杖をしまって、ハグリッドが向かった先をじっと見つめた。
「さっきの子……ハリー・ポッターは英雄と言われておる。だが、見た通りあの子は普通の子供なのじゃ」
普通かどうかは、カサンドラには疑問が残るが。本当に普通の子供は金を払えば人を殺してやると言われて悩んだりはしない。だが英雄然としているかといえば違う。そういう意味では普通である。
「それで?」
「じゃが……あの子の運命が終わったわけではないのじゃ」
「つまり、危険が迫ると」
ダンブルドアはカサンドラを見た。長い時間生きてきた人間にしてはずいぶんと無垢な、キラキラとした目をしている。
「そうじゃ。あの子が運命をまっとうできるよう、ワシはさまざまな手を打ってきた。その最後の手を、ここで打ちたいのじゃよ」
「つまり?」
ダンブルドアはしばらく、黙った。そして意を決するように、口を開いた。
「ホグワーツの一員として……ホグワーツの警備員として、働く気はないかの?」
「おいおい。魔法使いの学校なんだろう? 私が役に立てることがあるとは思えないが」
「ワシはそうは思っておらん。お主の実力ならば、十分に警備員として上手くやれると確信しておるよ」
カサンドラは不思議だった。確かにカサンドラは有名だ。表でも裏でも。だがそのどちらでもない世界、魔法界で名が売れていると思うほどカサンドラは自惚れていない。
「マグルの傭兵をそんなに信用するのか? 妙な話だ」
「なに、ワシはこの魔法界の中でも特に物知りというだけじゃよ、ワシ使いの傭兵どの」
カサンドラは沈黙する。
「――どうかの?」
「転職という意味ならノーだ」
問い詰めることも出来た。だが、カサンドラはそう答えを返した。
「もちろん違う。ハリーが卒業するまでの7年間の契約じゃ。細かい内容は後で詰めるとして……期間契約ならどうじゃ?」
カサンドラは頷く。胡散臭く、腑に落ちない点はいくつかある。だが。
「問題ない。今日からあんたが私のボスだ。よろしくな、ダンブルドア」
だが、魔法界という新たな世界には、興味を抱かずにはいられなかった。カサンドラは手を差し出して、にっこりと笑う。
「うむ、よろしく頼むよ、カサンドラ」
ダンブルドアも同じように、笑った。
アサシンクリードオデッセイと主人公の設定、ハリー・ポッターの世界観が好きすぎて二次創作しました。アサクリ二次もっと増えろ、もっともっと増えるんだよ!
予定としてはアズカバンくらいまでは大体原作沿いで、ゴブレットあたりから独自ルートを予定。
原作とかぶる部分はカット進行多目で行きます。