【完結】ハリー・ポッターとワシ使いの傭兵   作:丹寺 錯視屋

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魔法省最奥、神秘部

 1996年 6月 ロンドン カサンドラ探偵事務所

 

 ベイカー街の一角にある事務所で、カサンドラは1人の老人と対面して座っていた。

 

「——とまぁ、そんな流れで私はついにホグワーツを追い出されたというわけだ。こっちの事情は話したぞ、ダンブルドア」

 

 ふむ、と老人、ダンブルドアは興味深そうに顎髭を撫でつけている。

 

「妙じゃのう。ワシの考えでは……ホグワーツの職務から解き放たれたお主は真っ先にアンブリッジやファッジを消しにいくのではと思っていたのじゃが」

「まぁ……考えたのは否定しないがな。あの美しい女性に、それは私の仕事じゃないと言われてな。少し考えを改めたんだ」

「ふむ。ミネルバには特別手当が必要なようじゃの」

「それを出せる立場なのか?」

「ほっほっほ、そうじゃったなぁ」

 

 ダンブルドアが好好爺然と笑うと、カサンドラは胡散臭そうにジト目をする。相変わらず策謀家のようだ。

 

「それで、これからどうするんだ? もう手詰まりの気がしないでもないが。アンブリッジ政権が2年も続けば権力に頭をやられる生徒も出てくるだろう」

「否定はせんよ。しかし、ワシらがやるべきことはホグワーツにはもうないのじゃよ」

 

 ダンブルドアは若干悔しそうに首を振った。あっさりと校長を辞めた風に見えたが、やはりアンブリッジに校長の椅子を奪われたのが辛いのだろう。

 

「それで、じゃあ何をするんだ?」

「——その前に。一つお主とどうしても話し合いをする必要があると思う」

「?」

「ワシは……これから、ハリーを都合よく動かすじゃろう。そうするのが最善だと信じておるし、少なくとも悪い結果にはならんじゃろうと考えておるからじゃ」

 

 カサンドラは顔を顰める。カサンドラ自身、そしてマクゴナガルも思っていたように……やはり、ダンブルドアはハリーを対ヴォルデモートの中心に添える気らしい。

 

「それで? 具体的にはどう利用する気なんだ」

「ハリーの閉心術の習得が全く進まなくなったのは知っておるかの?」

 

 カサンドラはうなずく。

 

「そりゃ、教師の過去を面白半分に暴いたんだ。そうなるのは目に見えてる」

「つまり、彼奴とハリーは未だに繋がっておる。悪辣なヴォルデモートがそれを利用しない手はないじゃろう」

「と言ってもな。あんな子供をヴォルデモートがどう使うって言うんだ?」

 

 カサンドラは不思議だった。こっちの情報が漏れないように閉心術の習得をするのは理解できるが、ハリーの夢を一体どう利用するのか。彼は戦士としては未熟そのもの、権限もなければ動かせる大人も皆無。せいぜい騒ぎ立ててクィブラーにインタビュー記事を載せる程度が関の山である。

 

「……神秘部という魔法省の部署に、『予言』を扱った区画がある」

「へぇ? 魔法省専属のピュティアがどんな予言をするって言うんだ? ヴォルデモートの倒し方でも教えてくれるのか?」

 

 冗談混じりにカサンドラが言うと、なんとダンブルドアは神妙な顔をして頷いた。

 

「——冗談だろ?」

「いいや。ことの全てはその『予言』……シビル・トレローニーがした予言にあると言っていいじゃろう」

「はぁ?」

「……ポッター夫妻とロングボトム夫妻が襲われた根本原因じゃよ。『闇の帝王に三度抵抗した夫婦の子が、将来闇の帝王を打ち破るであろう』。まぁ要約するとそんな予言じゃ」

 

 本当はもっと長く、そして秘密があるのだが、ダンブルドアは詳細を語ったりはしなかった。

 

「そして、当時ヴォルデモートに三度まみえてなお生き残った夫婦というのは二組しかいなかった」

「それが、ハリーとネビルの両親か。つまり、クソッタレな予言は2人の子供の親を奪ったってことか。ダンブルドア。15年前、西暦何年だ?もしかして紀元前400年代なんてことはないよな?」

 

 予言に対する感覚がまるで古代ギリシャだ。ダンブルドアやヴォルデモート、少なくとも強大な2人が揃いも揃ってインチキ占い師がした予言を血眼になるなんて。

 

「うむ……それを言われると辛いものがある。しかし大事なのはヴォルデモートが予言を信じていると言うことじゃ」

「それがハリーの夢となんの関係がある?」

「予言は、神秘部の中に保存されているが、とある特性があっての。予言に関わる人間以外に予言を聞くことはできないんじゃ」

 

 ダンブルドアが言うと、カサンドラはますます怪訝な顔をした。

 

「まて、まて。つまり何か? ダンブルドア、お前は未だにあいつが予言にこだわっていて、そのためにアーサーを襲ったりいろんな策略を張り巡らせてついにはホグワーツの五年生の夢にわざわざ細工をするとでも言いたいのか?」

「しかり、じゃ」

「あのなぁ。そもそもどうやってあいつを神秘部に連れてくるんだ。あいつは今ホグワーツで、夏休みが始まればマグルの家だ」

「かなり偶然に頼った方法であることは間違いない」

「……あんたはどんな手段で来ると思うんだ?」

「親しい人が神秘部に捕らわれたという夢を見せて、神秘部に誘導するのじゃ」

「つまり、ホグワーツの外にいるハリーの関係者だな?」

「そうなるのう」

「そいつら全員携帯電話を持ってるだろうが。そんな状態でどうやって誘き出す?」

 

 カサンドラはそう言ってから、ハッとした表情になった。

 たしかに、ホグワーツの外にいるハリーの関係者は全員密に連絡を取れる。取れるが。

 

「そうじゃのう。しかし、それを知っておるのは我々だけじゃよ。……あやつの企みは企みとして成立しておらん。しかし……しかし、あやつの企みは成功するのじゃ」

「——なるほど。詳しく聞かせてくれ」

 

 ダンブルドアはそれから、これからの計画を語った。そして、カサンドラはその手法に呆れ返ったという。

 

 ——1996年 6月 魔法省

 

 ハリーは閉心術の訓練が終わっておらず、ヴォルデモートの夢を見れて良かったと心の底から思った。

 ……シリウスが神秘部の奥に捕らわれ、拷問を受けている夢を見たのだ。そこからのハリーの行動は早かった。集められるだけの仲間を集めて、セストラルに乗ってホグワーツを抜け出し、魔法省までやってきたのだ。

 

 ——

 

 一行は魔法省の地下深く、最も人気の少ない部署を歩いていた。これまで魔法省の職員に出会っていない。都合が良いとは思ったが、実に恣意的だった。

 

「……それで、ここが神秘部?」

 

 ハリーが後ろのハーマイオニーに聞いた。

 

「ええ。でも妙ね。なんで職員がいないのか……」

「そんなことどうでもいいだろ? 大事なのは目的の場所に辿り着けるかどうかだ」

 

 ロンがハリーとハーマイオニーを見て、肩をすくめながら言った。

 

「そりゃそうだけどね」

 

 ハリーは肩をすくめて言った。杖を片手に、神秘部を進む。

 

「ハリー、気をつけてね。触れたらヤバイのが沢山あるよ。

 

 ——って、おばあちゃんが言ってた」

 

 後続のネビルがズンズンと進むハリーに忠告する。忠告を受けたハリーが周囲を見回し、頷いた。

 

「そうらしい。これなんか脳髄だ」

 

 近くにある緑色の液体に満たされた水槽を指さしてハリーが言う。その様子は落ち着いていて、焦っている様子はない。

 

「奇妙ね」

 

 興味深そうに、最後尾を歩くルーナが言った。杖を取り出していて、いつでも対処できる体勢だった。

 

「ハリー、早く行きましょう! こんなところいたくないわ」

 

 ネビルの隣にいるジニーがぷりぷりと怒った様子で言った。いきなりこんなところに連れてこられてお冠らしい。

 

「悪い。まぁ……用事自体はすぐに済む。きっとね」

 

 ハリー達はさらに歩を進める。先頭にハリー、その後ろにハーマイオニーとロン。さらにその後ろをネビルとジニーが続き、最後尾をルーナが歩く。

 

 ふと、円形の部屋に出た。全く同じ作りの扉が12個も並んでいる。全員が部屋の中に入ると、床がいきなり回転し、しばらくして止まった。

 

「……ルーナ、この部屋は一体なんだ?」

「侵入者を彷徨わせるの。正しい扉は職員しかしらないンだ」

「……なら帰り道はどうなるって言うんだ?」

「さぁ? でも、それは今大事なことじゃないンじゃない?」

 

 ルーナが淡々と言うと、ハリーは苦虫を噛み潰したような顔になる。

 

「……全く。ここにきて手当たり次第とはね。罠はないんだろうな?」

「ここは魔法省の部署よ? 罠なんてあるわけないわ」

 

 ハーマイオニーが答えると、ハリーは近くの扉を開けた。

 

「ハズレ?」

 

 いや……どうだろうか。ハリーは部屋の中に入ると、部屋の中央にぽつんと置かれた石のアーチを見た。その石のアーチは随分と年代物で、それこそ古代からあるもののように見えた。石のアーチには絹のような薄いベールがかかっており、誰もいないし風も吹いていないのに静かに波打っている。

 

「……あれはまずいな。下がって。次の部屋だ」

 

 ハリーは一行に手早く指示を出すと、円形の部屋に戻る。扉が閉まるのと同時、ハーマイオニーが魔法を使う。

 

「『フラグレート——焼印!』これなら二度と同じ部屋に入らなくて済むわ」

 

 扉に大きなバッテンが描かれたのを見て、他のメンバーも大きく頷いた。

 

「よし、次だな」

 

 そうして、何度か神秘部の扉を出たり入ったりした。そして、ついに該当の扉を見つけた。

 

「……煌めくようなダイヤのシャンデリア。壁一面にあるさまざまな時計。ダイヤのクリスタルの奥に見える扉……ここだね」

 

 ハリーは目的の部屋を見つけ、にやりと笑みを深くした。大した警戒もせず、ハリーは夢の光景さながらの部屋を進み、煌めくように光が踊るクリスタルの奥にある扉を開く。

 

「……ここが、目的地?」

 

 図書館のような印象を受ける部屋だった。いくつもの棚が等間隔に立ち並び、棚以外の調度品は、棚に展示されている物を照らすための燭台以外何もなかった。

 そして、棚には手のひらにすっぽり収まるサイズのガラス球がびっしりと陳列されている。棚の上から棚の下まで、この無数の棚全てにガラスの球体が収まっているのだ。

 

「みたい。壮観だね」

 

 ルーナがしげしげと棚を見つめて言った。

 

「確か……97列目の棚だと言っていたはずよ」

 

 ハーマイオニーが言うと、ハリーは該当の棚を探すべく部屋を歩き回る。

 

「みんな、杖を出しとけよ」

 

 ロンが杖を取り出しながら警戒を促す。と言っても、この場で杖を抜いていないのはハリーだけだったが。

 

「もうすぐだ。そろそろシリウスがズタズタにされた状態で転がってるはずなんだけど」

 

 ハリーが言いながら、97番目の棚にたどり着いた。誰もいない。

 

「……なんてこと。ここにハリーの名前があるわ」

「へぇ、これ、なンだろ」

 

 ルーナが興味深そうにハリーの名前が書かれたガラス球を見つめる。

 

「——とにかく。こんなガラクタどうでもいい。シリウスがここにいるはずなんだ」

 

 ハリーは周囲をキョロキョロと見渡す。誰も見当たらない。

 

「——ダメだな。誰もいない。夢は夢か」

 

 ハリーは落胆したように肩を落とした。改めて、ハリーの名前が書かれたガラス球に近づく。

 

「で、いかにも関係ありそうなこれは一体なんだろう?」

 

 ハリーはガラス球に向かって手を伸ばす。ガラス球……コレが『予言』とか言うやつなのだろうか?

 

「ダメ! ハリー、触っちゃダメだよ!」

 

 ルーナが鋭く警告すると、ハリーは慌てて手を引っ込めた。ハリーがそうしたのとほぼ同時。

 

「いいや、触ってもらわないと困るな。それを我々に渡してもらおう」

 

 ハリーの背後で、気取った声がかけられた。ハリーが振り返ると、そこには真っ黒なローブを着てニヤリと笑うルシウス・マルフォイがいた。

 

「……どういうこと?」

 

 ハリーが聞く。バシン、バシンと次々に音がして、あっという間に5、6人もの『死喰い人』がここに集結した。全員が杖を持ち、ハリー一行に杖の先を向けている。

 

「私に渡すのだ、ポッター」

 

 ハリーは冷静に状況を見ていた。まだまだ人が増える。最終的にはハリー達の2倍の人数にもなった。

 

「闇の帝王は常に何もかもご存知だ! 常に!」

 

 ルシウスの左隣の女が熱に浮かされたように叫んだ。

 

「シリウスがここにいるはずなんだけど?」

「予言を渡せ。ポッター」

「シリウスはどこだ!」

 

 ハリーが叫ぶ。

 

「シリウスはどこだ!」

 

 ルシウスの右隣の魔女がバカにしたようにハリーの声真似をして叫んだ。

 

「お前達が捕まえてるはずなんだけど」

「あははははは! あー、可笑しい! 

 

 ちいちゃな赤ん坊が、怖い夢を見てそれが本物だと思いまちた! 

 

 あはははは!」

 

 その女がさらにバカにしたようなことを言った。周囲の『死喰い人』がさらに距離を詰めてくる。

 

「何もするな。まだだ」

「あはははは! きゃははは! なんだこいつ! みんな聞いたかい!? こいつ、ガキの分際で私らとやり合うつもりらしいよ! 一丁前に指示なんかだしちゃってさ!」

 

 女が言うと、『死喰い人』達の間でクスクス笑いが起きる。

 

「ふふふ、ベラトリックス。彼は……実に滑稽なことに自分を英雄だと思っているのだ。そのことも、当然闇の帝王はご存知だ。——もうわかっただろう? お前達は罠に嵌ったのだ。家に帰りたければ予言を渡すがいい」

「……なんでそれにこだわる? 勝手に奪えばいいだろう」

「ふん。そんなことも知らんのか。予言に関わる者でないとその棚から取り出せんのだ」

「へぇ。そりゃいいこと聞いた。僕が何もしなきゃ、千日手ってわけだ」

 

 ハリーが言うと、ベラトリックス・レストレンジは瞬時に激昂した。

 

「生意気言いやがって! おいお前! そこのチビを捕まえな! 恋人が拷問されりゃ、そんな舐めた口も利けなくなるだろうさ!」

「ジニーを拷問? お前が? それは無理じゃないかな」

 

『死喰い人』達の間の弛緩した空気が凍った。

 

「——ガキ。今なんて言った?」

「お前は何にもできやしないって言った。ジニーを拷問することも、予言だっけ? それを手にすることもできやしない。ヴォルデモートのお使いはこれにて失敗。楽しいね」

 

 ベラトリックスが杖を抜いてハリーの鼻先に突き付けた。

 

「やめろベラトリックス。予言の確保は闇の帝王のご命令だぞ!」

「わかってる、わかってる! ——お前達も早くこのガキを包囲するんだよ!」

 

 ベラトリックスの命令で、3人もの『死喰い人』が杖先が触れるか触れないからくらいの位置まで近づいてくる。流石に威圧感がある。だがハリーはあくまで冷静だった。

 

「ベラトリックス!」

「わかってるって言ってるだろうが! だがなルシウス! このガキに『磔の呪文』の一発でもくれてやらなきゃ収まりがつかないんだ! このガキ畏れ多くも偉大なる闇の帝王の御名を口にした!」

「気にするところはそこなんだ? ヴォルデモートの名前をそこまで恐れるなんて信じられないな」

「!! この……混血の分際で! 偉大なる闇の帝王を愚弄するか!」

 

 ベラトリックスが言うと、ハリーが心底可笑しそうに笑う。

 

「混血の『分際』って言った? ヴォルデモート、混血らしいよ? 片親がマグルなんだってさ。それともあいつ……自分が純血だって言い聞かせてるのか? これは滑稽だね」

「——! やっちまえ」

「やめろベラトリックス!」

 

 ルシウスが再三制止する。と、その時。ルーナが静かな口調で言った。

 

「みんな、時間だよ」

「ん、そうか」

 

 ハリーが返事をすると、ベラトリックスが耳聡くそれを聞きつけた。

 

「時間? 時間だと? ガキ、なんの時間だ?」

「お遊戯の時間はおしまい。——もう1時間だモンね」

 

 1時間? 

 

 なんのことだ、とベラトリックスが思ったのと同時。

 

「まぁ——楽しい余興だったよ、ベラトリックス」

 

 ——ここに、いるはずのない声がした。ヴォルデモートから、自らの主人から絶対に交戦を避けるように言われていた相手。

 

 古代から生きる伝説の傭兵。

 

 ——カサンドラが、ハリーがいたところに立っている。

 

「ヤツをころ——」

 

 戦闘開始とほぼ同時。カサンドラの中で時間感覚が延長され、時間がゆっくりと流れる。ハリーの演技をしていたため武器を持ち込めなかったのが痛かったが……カサンドラには腕につけたアサシンブレードがある。両手を広げるようにして両脇にいた2人の喉を突いて殺すと、呆然とカサンドラを見て何もできない目の前にいる1人を始末する。時間感覚が通常に戻るのと同時、3人の『死喰い人』が断末魔もあげずに倒れ込んだ。

 

「——せ? なっ、え?」

「行くぞ! 皆殺しだ!」

 

 カサンドラが叫ぶと、他の一行も正体を現した。ちょうど時間が来たのだ。

 

「全く! カサンドラ、できれば気絶にとどめてください。聞きたいことが山ほどありますので!」

 

 気絶魔法を放ちながら、ハーマイオニー——マクゴナガルが言う。

 

「よくもハリーの将来のお嫁さんを『拷問する』などと言ったな! 覚悟しろベラトリックス・レストレンジ!」

 

 犬に変身しながら突撃するのは、ロン——シリウスだった。

 

「荒事は苦手なんだけど、そうも言ってられないか……」

「アーサー、背中は任せます! この者たちは私たちの娘を『拷問する』などと言いました! ……生きて帰すわけにはいきません!」

「それは、僕も思ってたところだ、モリー」

 

 子供たちには決して見せないような厳しい目をしたネビル——アーサー・ウィーズリーと、ジニー——モリー・ウィーズリーが戦闘を開始した。

 

「さて、罠に嵌ったのはどちらなのか……もう一度考えてもらおうかの? 『死喰い人』の諸君」

 

 そして最後に。ルーナに変身していたダンブルドアが、悠々と杖を振るった。

 

 神秘部。誰もその詳細を知らない魔法省の奥深く。

 戦闘が開始された。『死喰い人』対『不死鳥の騎士団』の、初の激突であった。

 

 

 

 

 

 

 

 ——

 

 

 

 

 

「——すべて。全て……そう、なにもかも、俺様の計画通り……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 闇はなお、蠢いている。




変身してる方法はみなさんご存知クッソ不味いアレです

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