【完結】ハリー・ポッターとワシ使いの傭兵   作:丹寺 錯視屋

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『私はヴォルデモート卿である』

 ——1996年6月 魔法省 神秘部

 

 戦闘が始まってしばらく。両陣営はなかなかお互いに決定打を打てずにいた。

 

「やめろ! 攻撃をするな! ここでの戦闘はげんき——やめろと言っている! 予言が!」

「カサンドラ! 殺しは避けてください! 彼らにはたっぷり尋問が待っていますのでね! ホグワーツにいる紛い物じゃなく、本物の尋問官が!」

 

 両陣営とも、全力を出せない理由があったのだ。

 

「チッ。殺れたのは3人だけか。全く。魔法が撃てないのが悔やまれるな……」

 

 カサンドラは予言の棚に身を隠しながら毒づく。もっとド派手に敵勢力を始末したかったのだが、どうにもうまくいかないらしい。服装はグリフィンドールのローブに、武器はアサシンブレードだけ。一応いつでもどこでも出せるヘルメスの杖があったが、あれはいわゆる切り札だ。カサンドラの生命と使命そのものといってもいい。ここで出せるような物ではなかった。

 

「ふうむ。千日手じゃのう。ここは確かにワシらもそう気軽に暴れられる場所ではない……」

 

 ダンブルドアとしても、現状は想定よりも悪かった。そもそもこんな最奥まで仕掛けてこないとは思わなかったのだ。慎重にすぎるというか、劇的なものを望む貴族主義というか。とにかく、奇しくもお互いにこの場所は『よろしくない』という共通認識ができていた。

 

「チッ! ルシウス、撤退だ!」

「撤退!? 予言の確保は」

「——……!! わかってる! 闇の帝王には私から言っておく。撤退!」

「——それもちと困る」

 

 ダンブルドアはサッと杖を振るうと、瞬く間に予言を封じたガラス球を手元に引き寄せた。

 

「あっ!?」

「お主らが求める物はここじゃよ。さてさてどうしようかのう? 何せワシ、予言の内容は一言一句覚えておるでな、この世界で最もこれが不要な人間と言っても良いじゃろう」

 

 ダンブルドアは揶揄うように言った。

 

「ヤツを殺せ!」

「ほう?」

 

 ダンブルドアはすかさず、ガラス玉を取り落とした。

 

「あーーーっ!!?」

 

『死喰い人』達が叫ぶ。ガラス玉が地面に激突するその寸前、ガラス玉はピタリと空中で制止し、まるでヨーヨーのようにダンブルドアの手元に戻った。

 

「ほっほっほ。老人のしがない玉遊びというわけじゃ。さて……お主ら、神妙にする気はないかのう? そうしない、あるいは……過激な手段を取るのなら、このガラス玉を砕くのも致し方あるまいて」

「ぐっ……! ルシウス! どうする」

 

 ベラトリックスは苦い顔をして参謀に意見を求めた。しかし、その参謀すら冷や汗を流しながらただ見ていることしかできない。

 

「……ぐ……」

「さて、大人しく逮捕されてくれれば、少なくともこれは無事。お主以外の誰かがこれを取る可能性がある。抵抗したり逃げたりすれば、その可能性は永遠に消え失せる。ほっほっほ。忠誠心の見せ所じゃよ」

 

 悪魔のような二択だった。もちろんその『次』も騎士団がガッチリガードしているのだろう。どう考えても『死喰い人』達には不利だ。だが主導権はダンブルドアにあった。

 これがダンブルドア。児戯にも等しい魔法だけで、『死喰い人』達にプレッシャーを与え続けている。

 

「……。——! ルシウス、やるぞ」

「なんだと?」

「ダンブルドアが予言を落とした瞬間、こっちで確保する。それしかない」

「——! それは……」

「予言の確保は至上命令だ! いくぞ! 私に続け!」

 

 ベラトリックスは杖を振り上げて、ダンブルドアに向けて魔法を放った。

 

「ふむ、想像通りにはいかんか」

 

 ダンブルドアはパッとガラス玉を離す。ガラス玉が重力に引かれ落下を始める。その瞬間、ベラトリックス以外の『死喰い人』が叫んだ。

 

「『アクシオ——予言よ来い!』」

 

 必死な形相での大合唱だった。びゅん、とものすごい速度でガラス玉は空中を飛ぶ。想定通り。ベラトリックスが勝利を確信した瞬間、ダンブルドアが杖の先をぴたりとガラス玉に突きつけた。それだけで、ものすごい勢いだったガラス玉がたちまち勢いをなくし、空中で制止したのだ。それどころか、少しずつ少しずつダンブルドアの方へと移動してさえいる。

 

「バカな、バカな! こっちは何人がかりだと思っている!?」

 

 ベラトリックスが信じられないものを見るような目で空中の予言のガラス玉を見つめた。圧倒的なまでの実力差をまざまざと見せつけられているようだった。こんな芸当、ベラトリックスには逆立ちしてもできない。

 

「くそっ! こんなに遠いわけがない! こんなに差があるわけが——! 『アクシオ——予言よ来い!』」

 

 ベラトリックスすらガラス玉の綱引きに参加したが、結局は変わらない。英雄ダンブルドアの名前は伊達ではないのだ。

 

「ここはホグワーツではないんじゃぞ、レストレンジよ。外に出れば……世界の果ては、どこまでも高く、遠いものじゃよ」

「クソっ! ご高説をどうも! ——何やってるボンクラども! もっと気合を入れなよ!」

「そして、それももう無駄じゃ。今じゃよ」

「何が……」

 

 ハッと、ベラトリックスは気付いた。全員が予言の確保に必死になったせいで、ダンブルドアと予言しか見ていなかった。

 その致命的なミスにベラトリックスが気づいた次の瞬間、何条もの気絶魔法が『死喰い人』たちに向かって飛来した。咄嗟に動けた数名を残して、軒並み気絶させられた。

 

「レストレンジ。あなたは私が相手してあげるわ」

 

 憤怒に燃えるモリーが夫を伴ってベラトリックスの前に現れた。ガラス玉はとっくの昔にダンブルドアの手元に戻っている。

 

「——クソっ! クソっ! 撤退だ! 逃げるよ!」

 

 もうこうなってはどうしようもなかった。ベラトリックスはルシウスを含む動ける数名を引き連れて踵を返して駆け出した。だが、そこを易々と逃がす騎士団ではなかった。再び失神魔法を放つと、ベラトリックス以外の全員を気絶させることに成功したのだ。ベラトリックスは天性の野生的な勘を働かせて、ギリギリで盾の魔法を使うことに成功した。三発目が飛んでくる前に、とベラトリックスは何もかもを見捨てて逃走を開始した。

 

 ベラトリックスこそ逃したが、ここにきていた大半の『死喰い人』の捕縛に成功し、騎士団の一行は安堵のため息をついた。ルシウスすら捕まえることができるとは、僥倖という他なかった。

 

 

「予言の確保は終わったか。追撃戦だな」

「しかり。モリー、アーサー、お主らには此奴らの監視を頼んでも良いかの?」

「レストレンジは私が……」

「モリーや。お主が殺意を漲らせる様を、ワシはこれ以上見たくないのじゃ」

 

 ダンブルドアが悲しげにいうと、モリーは渋々納得した。

 

「カサンドラ。代わりに……」

「任せろ」

 

 カサンドラはベラトリックスを追って、駆け出した。

 

「では追撃メンバーはワシだけじゃ。ミネルバはモリー達の護衛に、シリウスはハリー達の護衛の為、上に上がっておくれ」

「わかった。……上まで奴らが来るのですか?」

「ワシがそうはさせん。が、万が一ということもあるのでな」

「わかりました」

 

 シリウスは頷くと、踵を返して来た道を引き返した。

 

「よろしくの、ミネルバ」

 

 ダンブルドアはマクゴナガルに言いつけると、カサンドラの後を追った。

 

 ——

 

 カサンドラが凄まじい速度でベラトリックスの後を追っていると、開けた場所に出た。魔法省らしい石造りの廊下……ではなく、ずいぶん近代的な廊下だった。まるでロンドンのオフィスのようにも見える。色も石まんまの灰色ではなく、明るめのベージュで、照明も燭台ではなく電灯だった。真っ直ぐな廊下で、障害物はない。

 

「なんだ……ここは?」

 

 カサンドラが不思議そうにしていると、目の前に緑色の閃光が迫っていた。身をかがめて避けると、遠くにベラトリックスがいた。

 

「クソっ! なんなんだいったい! 『死の呪文』が避けられるだって? どんだけめちゃくちゃなんだ!」

「待ってろベラトリックス。お前の喉に刃を突き立ててやる」

 

 カサンドラは両手の内側、アサシンブレードを装備した腕をほんのわずかに見せつけるように開く。そして、両手同時にアサシンブレードを展開した。

 

「覚悟しろ」

「——覚悟するのはお前だよ! マグルが魔法使いに勝てると思ってるのかい! 本当の魔法使いの戦いってのを教えてやるよ!」

「調子に乗ってるところ悪いんだがな。お前これから大丈夫なのか?」

 

 カサンドラがゆっくりと歩きながら言った。

 

「——なに?」

「ヴォルデモートは闇の帝王なんだろ? そんな肩書きのヤツがここぞという場面で失敗したやつを生かしておくとは思えないな」

「マグル風情があのお方の名前を呼ぶな!!」

 

 カサンドラは肩をすくめた。

 

「そりゃ悪かった。それで、闇の帝王たるトム・マールヴォロ・リドルはこの後お前を殺さない保証があるって言うのか?」

「……え? な、なぜお前が、マグルに過ぎないお前が、あのお方の本当のお名前を知ってる!?」

「そのご本人様から教えてもらったんだよ。ヴォルデモートがアナグラムの一部だってこともついでにな。いやー、昔のアイツは中々ハンサムだな」

 

 陽気に話しかけながらも、油断せずにカサンドラはベラトリックスに近づいていく。ゆっくりと、一歩ずつ。

 

「だが……復活したあとはありゃダメだな。皮と骨しかない。見る影もないとはあのことだな」

「そ……そんなことはない! それはお前の目が腐ってるからだ! あのお方は未だに闇の帝王然とした魅力がある!」

「おいおい、そりゃなんの冗談だ? 私ならアイツに抱かれるなんて死んでもごめんだが?」

「お前と私は違う! 私にとってあのお方は最も魅力的な男なんだ! じゃなきゃ抱かれるわけないだろう!」

 

 その言葉を聞いて、カサンドラは目を見開いた。

 

「マジかよ。お前アイツに抱かれてるのか? すごい趣味だな。

 

 ——お互いに」

 

「——殺す!」

 

 ベラトリックスが杖を振り上げるのと同時。

 

「かがめ」

 

 カサンドラの真後ろから指示が飛んできて、カサンドラは即座に従って姿勢を低くする。さっきまでカサンドラの頭があったところを、魔法の閃光が通り抜けた。

 

「なっ!」

 

 ダンブルドアの放った武装解除呪文が命中し、カサンドラの方へと弾き飛ばされた。——勝負は決した。

 

「バカな、こんなことがあっていいわけがない! 

 ご、ご主人様! 偉大なる闇の帝王様! 我々は、私は努力致しました! どうしようもなかったのです——どうか私を罰しないでください……!」

 

 ベラトリックスは背後にある扉に向かっていきなり体ごと振り向いたかと思うと、その場で跪いて赦しを乞い始めた。カサンドラはその仕草を見て嗤う。

 

「ハッ。あんなにもカッコつけてた女が『頑張ったから叱らないで』とはな。おしりぺんぺんが怖いらしい。

 ——いや、あるいは期待してるのか?」

 

 カサンドラの挑発にも乗ってくる様子はない。無視してひたすらに頭を下げている。

 

「……ふん。てっきりやるもんだと思ってたんだがな」

 

 カサンドラはアサシンブレードを展開すると、ベラトリックスに肉薄しようとする。

 

「俺様の可愛いベラトリックス……」

 

 その瞬間、ベラトリックスが待ち望んでいた声がかかった。扉が開いて、男が出てくる。禿げ上がった頭に黒一色のローブ。手元は隠されていて見えず、蛇のような顔つき。

 

 ——ヴォルデモート。

 

「ご主人様! ああ、申し訳ありません! 失敗してしまいました……」

「失敗?」

 

 ヴォルデモートはベラトリックスを見て不思議そうな顔をした。そのあと、心から楽しそうに笑った。

 

「いいや……。失敗か。俺様の計画に失敗の文字はない……。全て知っていたぞ、ベラトリックス……。お前が逆に罠にかけられることも、敗北したら愚かにもここに戻ってくることも。しかし、それこそが俺様の計画。ダンブルドアの性格や、カサンドラの実力を考慮した巧妙な仕掛けというわけだ」

 

 跪いたまま動かないベラトリックスの脇を通り抜け、ヴォルデモートはカサンドラとダンブルドアの2人と対峙する。

 

「ルシウス……。ああ、愚かなルシウス。俺様に隠し事ができると本気で思っていた可愛い我がしもべ。

 俺様は知っているぞ、ダンブルドア。あのポッターのバカさ加減を利用したのが俺様だけではないということを。ああ、可哀想なポッター。大好きな大好きな校長先生に、『頭の悪いこと』を前提とした作戦を立てられるなんて」

 

 様子が変だ。カサンドラは即座に思った。何かが違う。あのとき、一年前に墓場で出会ったヴォルデモートとは、何かが違う。存在感という曖昧なものだけでなく、他にも明確に違いがある。だが、それが『どこ』かは指摘できない。そんな違和感を覚えていた。

 

「わ、ワシは……ワシは、ただ、次善の策を打っただけじゃ。閉心術を覚えることが困難になったが故の、仕方のない策じゃよ」

「それは誰に対する言い訳だ? 俺様か? 違うな……。カサンドラ? いいや、それにしては勢いがない……。ポッター? ここにいない人間に対して言い訳をするか? いいや。

 

 ……つまり、ダンブルドア。今の言い訳はお前がお前自身に対してしたものだ。『愛に溢れる校長先生』でいるための、儚い理屈というわけだ」

 

 ダンブルドアは黙りこくった。その様子はまるで図星を突かれたかのようだった。

 

「ヤツの詐術に乗せられるんじゃない! 行くぞ!」

「う、うむ。……お主はここで止まるんじゃ、トム」

 

 ダンブルドアが杖から閃光を出しつつ言った。ダンブルドアが魔法を使うと同時、カサンドラが駆け出す。アサシンブレードを展開しながら凄まじい速度で迫る。

 

「聖マンゴの病室で眠り続ける覚悟はいいか? 死より残酷な末路を迎えさせてやる!」

「愚かな! 死よりも酷なことなど何もないぞ、カサンドラ!」

 

 ヴォルデモートはダンブルドアの魔法を盾の呪文で防ぐ。その間、カサンドラに対して魔法は使えない。もう目の前まで近づいた。

 

「——!」

 

 カサンドラのアサシンブレードがヴォルデモートの杖腕を貫——

 

「——何!?」

 

 甲高い金属音。

 アサシンブレードは杖を持つ腕を貫くはずだった。だが……だが、現実はそうなっていない。カサンドラはらしくもなく困惑した。

 

「……なぜ?」

 

 カサンドラは慌てて飛び退った。カサンドラが驚いたのは、ヴォルデモートの反応ではない。彼は別段、凄まじい反応をしたとか、卓越した技能で刃を弾いたとか、そういうものではない。ただ、ヴォルデモートが付けていた、籠手に防がれただけだった。

 

 ……アサシンブレードはあくまで暗殺用の刃物であり、しっかりと貫くつもりでもなければ分厚い金属を貫けるような代物ではない。カサンドラとて素人ではないのだから、相手が鎧を着ているなら着ているなりの戦い方がある。しかし、驚いたのはそこではない。ヴォルデモートが、金属製の籠手をつけている。

 

 ——つまり、それは、ヴォルデモートが武装している何よりの証拠だった。

 

「懐かしい……懐かしいな、カサンドラ」

「……なんだと?」

 

 カサンドラが訝しむ。

 

「だがお前はあのころから変わった……。マグルに、いや、子供達に紛れ、『警備員』として子供達から慕われている。……警備員だと? お前が?」

「なんの話をしている?」

 

 ヴォルデモートはカサンドラを見る。冷たい目だ。いつも通りの。そのはずなのに、カサンドラは遠い昔にその瞳の感情を見たことがあったような気がした。

 

「懐かしいな。何もかもあの頃と一緒だ。仮面を付けた秘密の組織。ローブに……そしてお前がいる。小さなピラミッドがないのだけが、唯一ここに足りない。そんな気がしてくるな」

「……——『ピラミッド』、だと?」

 

 ヴォルデモートは頷いた。

 

「なぜ俺様があれほど拘っていた予言が永久に失われることを許容したと思う? なぜ俺様の命令に失敗した愛しきしもべを罰しないと思う? 

 

 ——なぜなら、あんな予言を心底くだらないと思っているのは、他ならぬこの俺様だからだ」

 

 それは、凄まじい矛盾だった。

 

「……なんじゃと? トム、お主は何を言っておる?」

 

 予言を盲信していたはずの男が、予言を下らないといいきった。

 ダンブルドアにはそれがどうにも納得できなかった。考えが変わったとか、そんなレベルの変貌ではない。そう確信していた。

 

「……どうでもいい。どんなふうに変わろうと、どれだけ私を知った気になっても、結果は変わらない! お前の未来は——」

 

 アサシンブレードを展開し、踏み込もうとしたカサンドラはその場で立ち止まった。

 

「……どうした? 『お前の未来は——』なんだ? あのワシ使いの傭兵がまさか恐れているのか? 確かに……そのちっぽけな刃物では、俺様の『コレ』には敵わないだろう……」

 

 ヴォルデモートが高く掲げたのは、なんの変哲もない長剣だった。現在の最新技術で作られた業物。……それを、ヴォルデモートが手にしている。右手に杖を持ち、左手に剣を持つ。

 

「……バカな」

 

 魔法使いというにはあまりにちぐはぐな武器に、カサンドラは呆然と言った。

 

「俺様が『誰』だか、そろそろ察しがついているんじゃないか、カサンドラ? ——お前の敵、『コスモスの門徒』は今、ここに復活を遂げた」

 

 ヴォルデモートは朗々と言った。杖を持ち、剣を片手に。

 

「俺様はヴォルデモート。さぁカサンドラ。俺様を『誰』だと思う?」

 

 ヴォルデモートは楽しげに言った。カサンドラはつぶさにその様子を観察する。乗っ取られている風でもない。おかしくなったわけでもない。だが、確実に『混ざっている』。そして、混ざる……誰がヴォルデモートに流入しているかも、おおよそ察しがついている。

 

「お前は……『デイモス』。

 

 

 アレクシオス……私の弟……」

 

 

 過去が、古代が、もう1人。




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この作品がこれほど評価されるのも、日頃から読んでいただいている読者様のおかげです。
これからも一層頑張って執筆していきますので、ぜひ!感想、評価、よろしくお願いします!!
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