【完結】ハリー・ポッターとワシ使いの傭兵   作:丹寺 錯視屋

22 / 171
映画のポリジュース薬見て絶対に飲みたくないなと子供心に思いました


ポリジュース薬

――1992年11月 事件現場

 

 ハリー達は三階の廊下、事件現場にたどり着いた。血文字は消され、痕跡らしきものは粗方消されている。

 

「んー、来てみたら何かわかるかななんて思ったけど。よくわからないや」

 

 ロンは適当にぶらつきながら言う。

 

「そうね。もう痕跡は掃除されちゃったみたいね。確か水たまりがトイレに続いてるってカサンドラが言ってたわね」

 

 ひょこり、とハーマイオニーは女子トイレの中を覗き込む。化け物はいなかったが、トイレの奥には半透明のゴースト、嘆きのマートルがいた。

 

「ここ、マートルのトイレなのね」

「それ、大事なの?」

「もちろんよ。マートル!」

 

 ハーマイオニーは苦手意識を押し殺しながら奥にいるゴーストを呼ぶ。半分泣きながら、マートルはふよふよと浮いてきた。

 

「なによ……。ああ、あのパーティにいた子達じゃない。それに、男子がいるわ」

 

 恐る恐るマートルの前に立ったロンとハリーを指差して、マートルは言った。

 

「ええ。何か変かしら」

「変? 変よ、変。だってここ、女子トイレよ。――それとも、私に悪戯しにきたの? 三人で『嘆きのマートルいじめ』大会でもやろうって? そうに違いないわ。ひどい、ひどいわ……」

 

 啜り泣きを始めたマートルを、ハーマイオニーは慌てて宥めにかかる。こういうところが苦手なのだ。

 

「そんなことしないわ。ねえマートル。ハロウィンのあの日、ここに帰ってきてから変なことなかった?」

「変なこと? ――ええ、あったわ」

「何?」

 

 ハーマイオニーが聞くと、マートルはぶるりと体を震わせた。

 

「覚えてないの……。でもすごく怖いことが……怖い……!」

 

 びゅん、とマートルは会話を一方的に打ち切ると飛び回ってから便器の中へと消えていった。ばしゃん、と凄まじい音と共に水が跳ねる。

 

「ゴーストの証人なんてこんなもんだよ」

「――やっぱり苦手よ」

 

 トイレから出ると、ロンがいきなり悲鳴を上げた。

 

「ロン、どうしたの?」

 

 ハリーが固まるロンに話しかけると、ロンはまるで小さな子供のようにハリーの後ろに隠れてしまった。

 

「く、蜘蛛だ」

「え? あ、ホントだ」

 

 ロンが指差す先を見ると、掌大もある大きさの蜘蛛が何十匹も列をなして窓から外へと出て行っている。

 

「変なの。――とにかく、もうここに情報はないかな。帰ろうか」

 

 そうね、とハーマイオニーは頷く。ロンは蜘蛛の姿が完全に見えなくなるまで、ハリーの後ろから出ようとはしなかった。

 

「そんなに怖い? 魔法薬の授業で目玉くりぬいたりしてるじゃないか」

「アレは、死体だろ? 生きてるのはダメなんだよ本当に。僕のトラウマは大体兄貴のせいさ。違うのは去年のトロールくらいだ」

「ご愁傷様。それより、スリザリンの継承者って誰なんだろう」

 

 寮に戻りながら、三人はあーでもないこーでもないと話す。

 

「秘密の部屋とセットで早く見つけないとハリーが全部の黒幕ってことになりかねないぞ」

「でももう手がかりなんてないよ」

 

 ロンはニヤリと笑った。

 

「いや、あるぜ。スリザリンが純血主義の始まりってのをビンズから聞いたのはデカかったね。犯人はスリザリン生で、俺たちと同世代。じゃあ、あとは消去法だよ。なぁハリー、ハーマイオニー。今のスリザリンでマグル生まれを憎んでて、純血魔法使いのホープは誰だ? 猫が石化した場面を見て最初に演説をかましたのは誰だ?」

「――マルフォイね。でも彼は男子よ」

 

 ハーマイオニーは頷く。

 

「女子トイレに入るくらい、マグル生まれをどうにかするためなら喜んでやるだろうさ! 代々スリザリンのあいつなら親から子へと秘密の部屋の鍵か、もしくは入り方を伝えてるかも。だから、なんとかしてマルフォイから話を聞ければいいんだけど」

「なら、方法があるわ。ひとつだけ」

「さすがは我らがハーマイオニー。それで、その方法ってのは?」

 

 ハーマイオニーは二人を見て、それから意を決したように言う。

 

「ポリジュース薬よ」

「へー。美味しそうな名前だね。どんな効果なの?」

「ハリー、正気かよ。『なんとか薬』で味がゲロよりよかったことなんてあったか?」

「下品よ、ロン。ポリジュース薬は変身薬よ。スネイプ先生が話してたでしょ?」

「テストに関わること以外のことを僕らが聞いてると?」

 

 ああ、もう、とハーマイオニーは呆れる。

 

「かなり強力で、そっくりに変身できるの。ただ――」

「ただ?」

 

 ハーマイオニーは苦い顔をした。

 

「本当に気が進まないの。校則を50、酷かったらその倍。法律もいくつか破るわね」

「上手くやったら何にも問題ないんだろ? なら大丈夫だよ」

 

 ロンは楽観しつつ言った。去年はなんだかんだで全て上手くいったのだ。今回も、自分たち三人が協力すればなんだってできる。ロンはそう信じて疑わない。

 

「本当に大丈夫かしら……。まず、作り方が載ってる本が禁書庫にあるの」

「なんだって? じゃあ手詰まりだな。禁書庫にある本には教師のサインがなきゃ見ることもできないんだ」

「それに関しては……なんとかなるかも」

 

 ハリーは、ハリーを守ると宣言するときのスネイプのような表情をしながら言った。つまり、死ぬほど気が進まないことをするときの顔だ。

 

「そうなの? 司書のピンスはサインの真贋を判別する魔法が使えるそうよ?」

「本物が貰えるはず。それよりハーマイオニー、続きを」

「わかったわ。その次に、材料の調達が難しいわ。大半は魔法薬の教室にあるけど……その、スネイプ先生の研究室じゃないとない材料がいくつか」

「君、なんでスネイプの研究室を知ってるんだい?」

「質問によく行くのよ」

「信じられない。まともに答えてくれるかどうかもわからないのに」

 

 ロンの言葉に、ハーマイオニーはムッとする。

 

「たしかにスネイプ先生はいかにもそういう意地悪をしそうな先生だけど、どんなに忙しそうにしてたって、邪険にされたことなんてないわ」

「おったまげー。質問に親切に答えるスネイプ――先生なんて想像できない」

 

 呼び捨てにしようとしたところ、ハーマイオニーに睨まれたのでロンは慌てて付け足した。

 

「それで、作り方と、材料……それで全部?」

「それで入り口よ。次に……これが一番大変よ。調合の場所と、時間よ」

「場所? そんなの人目につかないところでやれば――あ」

 

 ロンは嫌なことに気付いた。

 

「そうよ。ホグワーツに『人目につかない場所』なんて存在しないの。カサンドラは巡回してるから1時間や2時間くらいなら見つからない場所はある。けど一日中とか、何日にも渡って誰の目にも入らない場所なんてないの」

「それで、何日カサンドラの目をごまかさないといけないの? 一週間くらい?」

「――一月」

 

 よし、ハリーは判断した。無理だ。

 

「諦めよう。無理だよ」

「諦めるなら、それはそれでいいわ。私はやるわよ。校則違反なんてしたくない。したくないけど。それでも――。友達の名誉には代えられないの。どうなの、二人は怖気付くの?」

 

 ロンは信じられないような目をハーマイオニーに向けた。

 

「君に校則違反『しない』ことを説教されるとは思わなかった。明日は槍が降るぞ」

「ロン!」

「ハーマイオニーは何をそんなに焦ってるんだ? その、正直言って秘密の部屋も継承者もそこまで大事なわけじゃない」

 

 ハーマイオニーは首を振った。

 

「噂よ。ここ数日、ハリーが継承者なんじゃないかって話が凄い勢いで広がってるの。噂は人の認識を容易く歪めるわ。噂を覆すことが出来なくて処刑の憂き目にあった偉人なんて山ほどいるんだから。それに、女友達の会話でも、ハリーが継承者って前提で話が進むことが多いわ」

「君」

 

 ロンはよせばいいのに余計なことを口にする。

 

「女友達と話すことなんてあるんだな」

「――! 最低! もう知らない!」

 

 ハーマイオニーが駆け出した。

 

「ハーマイオニー、まって! ごめん、ロンも謝って!」

「悪かった、ごめん! ごめんって!」

 

 二人が止めるも、ハーマイオニーは恐るべき速さで走っていく。

 

「はぁ、はぁ、なぁ、ハーマイオニーやっぱり去年より速くなってないか?」

「そういえば僕、クィディッチの朝練の時、ジャージ着て走り込んでるハーマイオニーとすれ違ったことあるよ」

「はぁ? なんで魔女が走り込みなんてやるんだ?」

 

 さぁ、とハリーは肩を竦めた。

 

――

 

 それからハリー達はハーマイオニーの許しを得るためにひたすら謝り倒す必要があった。再びポリジュース薬の話に戻るには、実に2日もの時間が必要になった。お許しの決め手になったのは、ハリーがロックハートを騙くらかして手に入れた禁書庫への入室と本の貸し出しを許可する、サイン入り許可証だった。

 

「準備はできたわ」

 

 ハーマイオニーは沢山の材料、道具を前に、感慨深そうだった。ここは3階女子トイレ。嘆きのマートルが棲まう最も女子が立ち寄らないトイレである。そこの奥まったところに陣取って、プチ研究室のように仕立てたハーマイオニーは、大きな魔法薬学の本を広げて宣言した。

 

「それで、スネイプの授業を花火でぐちゃぐちゃにしただけの成果は見せてもらえるんですかね?」

 

 ロンが聞くと、ハーマイオニーは曖昧に頷いた。さしものハーマイオニーといえ、高度な――それこそ4学年は上で扱う魔法薬の作成は自信がないらしい。

 

「ええ。リスクに見合った結果は出す――予定」

「君からそんな弱気な言葉が出てくるとはね。いよいよダメかもな」

 

 ロンがこうまで言うのも理由がある。ロンとハリーは退学すらかけて、魔法薬学の授業中にフレッドから買った花火を生徒が作成中の魔法薬の中に投入して、スネイプの気をひいたのだ。材料は確保できたが、バレたら終わりである。

 

「それよりも、カサンドラの巡回はどうする気なの?」

「ここ数日、カサンドラの仕事を観察してみたわ。カサンドラはたしかに巡回してるけど――注目してるのは窓とか屋根の上とか、外部からの侵入を警戒してるの。フィルチさんとは違って、生徒を見張ってるわけじゃない。だからトイレの中には入ってこないわ。それに、生徒が変なことしてても、よっぽどヤバいことじゃないと干渉はしてこないみたい」

「山ほどの校則と法律を破るような魔法薬を作ることは『よっぽどヤバイこと』だと僕は思うんだけど」

 

 ロンの言葉に、ハーマイオニーは口籠もりながら答える。

 

「上級生のカップルが一緒に女子トイレに入っていったのを見ても何もしなかったし、多分大丈夫」

「一緒にトイレに入ることがそんなにヤバイことなのか? 僕らだってそうじゃないか」

「――そうね。ええ、知ってたわ。あなた達が知らないことも、カサンドラがそういうことに大らかなこともね」

 

 ロンとハリーの二人はキョトンと首を傾げている。ハーマイオニーはため息をついた。異性にそう言ったことを説明する気はなかった。説明したところで理解できるとも思っていないが。女の子は耳年増でおませなのだ。

 

「とにかく。カサンドラは人を傷つけるようなことじゃないなら生徒のやることに口出しはしない。――そう信じるしかないわ」

 

 数日カサンドラをストーカーしてわかったのは、カサンドラを一月もの長い期間出し抜くのは不可能だということだった。上級生ならば話は違うのだろうが、少なくともハーマイオニーには全く策が思いつかなかった。結局、最終的には一月もの間この秘密の研究所がバレないことを祈り続けるという、神経を削りそうな選択をせざるを得なかった。秘密の部屋を探すために秘密の場所を作るなんて、本当に皮肉が効いている。

 

「とにかく、今から煮込み始めるわ。ただし、この一ヶ月の間にどうしてもしないといけないことがあって」

「なんだい? スネイプの授業を爆破する以上に難しいことがあるとは思えないけど」

「誰に変身するか、よ。そして、ポリジュース薬には変身する相手の一部が必要なの。爪とか、髪の毛とか」

 

 ハリーとロンは揃って青い顔をした。

 

「冗談だよね? 僕クラッブやゴイルの足の爪成分が入ったのなんて飲みたくないよ」

「私は」

 

 ハーマイオニーは並べられた材料を見ながら言う。

 

「そんなのがなくたって飲みたくないわ。でもやるしかないの。マルフォイから真実を聞き出さないことには噂の否定もできないのよ」

「それはそうだけど。でも、どうやったら?」

「クラッブとゴイルに関しては睡眠薬入りのカップケーキでも床に置いてれば勝手に引っかかるわ。問題は私よね……」

 

 ハーマイオニーは思案顔になった。

 

「――まぁ、それは後で考えましょう。とにかく今は煮込み始めましょう。二人とも、バレないように祈ってて」

「ああ、うん」

 

 魔法薬学の本と睨めっこし始めたハーマイオニーを尻目に、ハリーとロンはお互い顔を見合わせて、肩を竦めた。

 

――1992年11月 ホグワーツ廊下

 

「カサンドラ」

「ウッドか。何度も言うが秘密の部屋については何も知らない。私は教室の中がどうなってるかすら知らないんだ」

 

 カサンドラは今日何度目かになる質問に答えると、生徒、オリバー・ウッドは頰をかいた。

 

「あー、その、色々迷惑かけてるみたいでごめん。でも違うんだ。その、今度今年度初の試合があるんだ。観戦に来ないか?」

「お誘いはありがたいが、その日も私はこっちで見回りだ」

「なぁカサンドラ。魔法界にいるんだぞ? それもホグワーツに! まさかカサンドラ、この調子で一度もクィディッチの試合を見ずに辞めるまで過ごす気か?」

 

 カサンドラは苦笑する。

 

「まぁ、仕事だからな」

「なら、一度ボス……ダンブルドアに聞いてみてくれよ。クィディッチの試合観戦に誘われたんだけど行ってもいいかって」

「まぁ、聞いてみるだけならいいが。断られたら私は食い下がったりしないぞ?」

「それでもいい。頼むよ! それと、もし観戦するならグリフィンドールを応援してくれよ!」

 

 そう言って、オリバーは走って行った。

 

「……スポーツか」

 

 カサンドラは巡回ルートを変更する。目指すは校長室だ。

 

 校長室に合言葉を言って入ると、ダンブルドアは本を読みながらキャンディを摘んでいた。カサンドラがダンブルドアの執務机に近づくと、ダンブルドアは顔を上げる。表情を綻ばせると、カサンドラに椅子を勧めた。

 

「おお、よく来たの、カサンドラ。何かあったのかの?」

「いや、ちょっと質問があってな……。その前に、興味本位なんだが、これ、私が被ったらどうなるんだ?」

 

 スツールに置いてあるくたびれた古帽子を指差して言うと、ダンブルドアは悪戯っぽく言った。

 

「知りたいのなら、被るのが一番じゃ」

「いいのか?」

「うむ」

 

 カサンドラは帽子を手に取る。

 

「は! ――魔法族じゃないね? 魔力が全然感じられない。ただ別の神秘は感じる……。不思議だ。お嬢さん、喋る組み分け帽子に何用かな?」

「私を組み分けして欲しい。興味があってな」

「聞かずとも、被れば私は答えを出そう。私は喋る組み分け帽子!」

 

 カサンドラは微笑むと、組み分け帽子をかぶる。

 

「アズカバン!」

 

 そして叫ぶ。

 

「なんでだ」

「あまりにも血と死に塗れておる。私欲で人を殺めたことも一度や二度ではあるまい。だが――これはまぁ、冗談というやつだよ、お嬢さん」

「びっくりさせるな。それで、私がホグワーツに入るならどの寮なんだ?」

 

 組み分け帽子は悩む。

 

「難しい。難しい。大人を組み分けるのはとても難しい。成してきたことがその性格、心情とかけ離れていることも珍しくはない。それにお嬢さんは人よりも経験が多い。判断するべきことはあまりにも多い……しかし、行動の核になる性格を読み取れば、見えて来る。案ずることはない、ちゃんと組み分けはなされる。――。

 

 素晴らしい血筋だ。魔力こそないものの、色濃い神秘に満ち満ちた血脈。

 恐るべき行動力。勇気に満ち溢れ、しかし後ろ暗いことにも容易く手を染める狡猾さもある。難しい……。騎士のようでいて、野に放たれた獣のようでもある……。

 

 よし、決まった。お嬢さんの寮は――

 

 

 ――スリザリン!」

 

 帽子が叫ぶ。カサンドラは納得していたが、隣で聞いていたダンブルドアは目を丸くしていた。

 

「ありがとう、組み分け帽子」

「いえいえ」

 

 カサンドラは帽子を椅子に戻すと、ダンブルドアに視線を向ける。

 

「そんなに意外か?」

「いや、そういうわけじゃないんじゃ。じゃが、そう……。偏見じゃよ。お主ほどの人間ならば、グリフィンドールだろうという、偏見じゃ」

「ただ過ごす寮を決めるだけだ。そう大袈裟に取ることもないだろう。それで、用件なんだが」

「お、おお、そうじゃな。すまぬが、秘密の部屋に関してワシは何も知らん」

 

 ダンブルドアの言葉に、カサンドラは呆れる。

 

「あんたも、聞かれるのか」

「山ほど、ひっきりなしにの」

「ご愁傷様。だが今回は違う用だ。オリバー・ウッドに今度のクィディッチの試合を観に来ないかと誘われてな。許可を貰いに来た」

 

 カサンドラが言うと、ダンブルドアはキョトンとした。

 

「……ワシに言わんでもよかろう?」

「いや、その日も仕事なんだからボスにお伺いを立てるのは当然だと思うんだが」

「……うむ? ……――おお! そうじゃな。そうじゃった。うむ、良いぞ、もちろんじゃ。むしろ一年遅いんじゃないかとワシは思うんじゃ。まさかお主この7年間クィディッチのクの字も知らずに魔法界で過ごすつもりじゃったのか?」

「オリバーにも言われたぞ……」

「ウッドが正しいの。カサンドラ、魔法界がそこまで厳密じゃないことは薄々気づいておろう? カサンドラも、魔法界に合わせて仕事をしてもらって構わんのじゃよ」

 

 カサンドラは肩を竦めた。

 

「私なりに、適当にやってるさ。まぁ、試合の件に関してはありがとう。箒で空を飛ぶのなんて初めてみるからな。当日は楽しむよ」

「うむ。楽しむといい。派手じゃぞ」

 

 じゃあな、とカサンドラは校長室から退出しようとする。

 その背に、ダンブルドアはついでのように質問をする。

 

「カサンドラ。お主、ホグワーツに『()()()()()()()()()()()』の?」

 

 カサンドラはキョトンとした。

 

()()()()()()()()な。これだけ歴史がある城だ。そう言う噂は定番だろう? もう行く」

 

 カサンドラはそう言って、部屋から出て行った。

 

「……なんとも、驚きじゃ」

 

 ダンブルドアは不思議そうに呟いた。

 




1時間しか効果がもたないクソ不味そうなポリジュース薬を一年飲みづけるとかいう罰ゲームをした人が原作にはいるらしいっすよ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。