良い加減、転役させて!   作:多御中劍二

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 初めてのssです。練習作品でもあります。よろしくお願いします。くれぐれも、コロナ には気を付けましょう。


一話

 

 

 俺の名は ヨン・ドクソン(龍徳栄)30歳。ついさっき予備軍に転役した元軍人だ。特殊戦司令部の下士官に志願(後悔している)し、4年間頑張って軍で服務し、中士(二等陸曹)転役を目前にしたある日、長い間続いた休戦協定が破棄され朝鮮戦争が再勃発。

 勿論、北朝鮮と韓国の軍事力の差は激しく、あっという間に平壌にたどり着いたが、其処で中国が参戦。半年程度で終わるはずだった2次朝鮮戦争はそのまま3年間続き、米軍や日本が発動した集団的防衛権によって参戦した自衛隊、その他NATO軍の協力の元、何とか勝利を収めた。北朝鮮は軍を持たない民主国家になり、韓国と連合を結んだ(実質支配)。

 そして、中士で軍を出るはずだった俺は、人手不足や、武功を立てたおかげで、准尉(准陸尉)になって、軍を出た。幸いにも、戦争で犠牲になった親族や知り合いはなかった。

 

 さて、俺は予備役に転役され、家に帰るためにバスに乗った。そう、乗った。乗ったはずだ…それなのに、何故俺はセダン車の後部座席に座っているんだ?

 あれ?タクシーに乗ったんだっけ?えーとたしか、俺はソウル行きの高速バスに乗って、それでちょっと眠くなって、そんで、寝て…??それしか覚えてないぞ?あれ?おかしいぞ?えぇ?

 

 お、落ち着けよ俺?俺は戦争でも生き残った大の大人だ。こんなこと(?)で狼狽えてどうする。そ、そうだ。運ちゃんに聞こう。運ちゃんなら知っているはずだ!

 

「저, 저기…」

 

「はっ!なんでしょう!」

 

 ???日本語?

 え?日本語?なぜに?ここ日本?韓国だよね?人生の半分以上日本で住んでいた俺にはわかるッ!此の日本語、ネイティブの発音だッ!

よし。よくわからんが、日本語で聞いてみよう。

 

「あのー、此の車って、何処に向かっているのでしょうか?」

 

「はっ!横須賀鎮守府に向かっております!」

 

 ?????横須賀??鎮守府???

 鎮守府って、あれだよね。艦これのあれ。学生の頃に艦これを多少嗜んでいたから鎮守府が何かはおおよそ知っている。ていうか、艦これの鎮守府しか知らん。でも、鎮守府に向かっている?うん?なにこれ。俺、いつの間にトラックに轢かれた?それより横須賀?横須賀??横須賀???

 

「あ、あの、此処はどこでしょう?」

 

「はっ!ただいま、横浜を通り過ぎたところであります!」

 

 横浜?あぁ、横浜ね。うん。神奈川県の横浜ね。うん。無駄にプライド持っているよね、横浜県民、じゃなくて神奈川県民。

 

「え?横浜?」

 

「はっ!左様であります!」

 

 横浜なの?此処。え?知らないよ?て言うか、俺今まで一度も横浜に行ったことないんだけど。ずっと埼玉住んでたし、遊びに行っても池袋かせいぜい渋谷だし。

 それよりも此処日本なの?

あぁ、もうよくわからん。そうだ、此れは夢だ。そう、悪い夢なんだ。寝れば覚めるだろう、うん。寝よう。

 

 …此処は、何処だ?真っ白いぞ?真っ白な空間だぞ?え?俺、確かセダン車に乗って、強制再入隊される夢を見てたんだっけ。そんで、これはきっと悪い夢だ、って思って、寝たんだっけ。

 

 (やぁ!)

 

 何ッ?!!脳内に直接?!誰だ!やめろ!そんなテンプレ!せっかく最初の、知らない天井だ、もいわなかったんだから!

 

 (此の小説の作者だよ!)

 

 コラッ!おーれーをーもーとーのーせーかーいーにーもーどーさーんーかーッ!!!こんなつまらん小説書いたところで誰も読みはしないんだよ!

 

 (べ、別に読んでもらうために書いてないし?練習作だし?)

 

 やっと、やっと自由になったと言うのに…それなのに貴様はッ!俺をまた苦労させる気なのか!

 

 (うん!)

 

 やめなさい!俺は貴様の駄文に付き合う程暇じゃないんだ!第一、もはや小説の原型保ってないじゃん!なんかこう、台本みたいな感じになってるじゃん!

 

 (まぁまぁ落ち着け?な?ほら、此の世界の知識を君に与えるから)

 

 あ?知識だぁ?そんなもんいらん!そんな適当な振り方で説明をちゃらにしたいだけなんだろう!それよりも小説の原型にもどさんか!こら!

 

 (そ、そんなことはない!もう、えいっ!)

 

 うぉっ!知識が勝手に脳内にッ!

 

 (うん、がんばってね!)

 

 あ…ッ!なんか、真っ白い空間が段々真っ白に(?)…

 

 




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