帝具が暴走して好感度カンストしちゃった   作:鹿里マリョウ

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マイン
小柄で勝気なピンクツインテールの女の子。
帝具は〈浪漫砲台パンプキン〉と言って、ピンチの時ほど威力が上がるスナイパー。そして作者が1番好きな帝具。

レオーネ
金髪おっぱい姉御
帝具は〈百獣王化ライオネル〉。半獣化する。かわいい。


帝具が暴走して好感度カンストしちゃった マイン、レオーネ

 どうもタツミです。

 後ろの影からシェーレさんが発情した目で見ていますが無視して読書に励んでいます。

 

『ストーカー被害にあったらすべき10のコト』という本を上から下までじっくり熟読する。

 

「ただいまー」

 

 ドアが開かれる。

 背の低いピンク髪のツインテール。

 今度帰ってきたのはマインだった。

 

「ふぅ、流石に偵察任務だと時間がかかるわね」

 

 マインは顔が割れていないため、街中の偵察をよく任されるのだ。

 

「お疲れ様マイン、お菓子あるけど食うか?」

 

 任務も何も無い俺は、申し訳なさと労い半々でお菓子の積まれたお椀を差し出す。

 

「ふふ、ありがと」

 

 ・・・・・・なんだこの優しいマインは。

 

 マインが俺と並ぶようにソファーに座る。

 やけに近い。というか左半身をさすりつけてきた。

 後頭部に殺気が刺さる。

 

「何を読んでたの?」

 

 手元の本を覗き込んできた。

 その際俺の胸板にほっぺをスリスリするのも忘れない。

 

「ストーカー被害?・・・・・・ああ、アイツか」

 

 ここら一帯の温度が急激に下がる。

 なのに冷や汗はダラダラだ。

 

 汗の匂いを異常な嗅覚で感じとったマインが俺の胸に顔を埋めた。

 数回の深呼吸の後、うっとりと目じりの下がった表情で出てくると、流れるように彼女の相棒スナイパー〈浪漫砲台パンプキン〉を構える。

 銃身の先には鬼の形相で奥歯を噛むシェーレさんが、大バサミ〈万物両断エクスタス〉を揺らりと開いて応戦の姿勢をとっていた。

 

 

 態度的に見れば、マインは好感度爆上がり勢の中でも理性は保てている方、と一見感じるが、全然全くコレッぽちもそんなことはない。

 

 何故なら、彼女は重度の妄想癖なのだから。

 

「私の()()()()に手を出したこと、後悔させてあげるわ!」

 

 彼女が言うには、俺たちは前世で夫婦だったらしい。もう意味がわからん。

 

「ご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れたご主人様に汚い手で触れた・・・・・・」

 

 マインに対して同じ量の狂気で答えるシェーレさんもどうかと思うよ。

 

 マインがパンプキンにエネルギーを貯め始め、シェーレさんが足に力を込める。

 

「いやアジト壊す気か!」

「あうっ!」

 

 マインの脳天を引っぱたいて中断させた。

 これでアジト壊滅なんてなったら洒落にならん。ボスにすっごい怒られる気がする。

 

「えへへ、タツミにぶたれちゃった〜」

 

 マインが心底嬉しそうに打たれた箇所をさすってはしゃぐ。

 もう俺にはお前が分からんよ。

 

「ずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいッッッッ!!!!!!」

 

 シェーレさんがエクスタスを振りかぶった。

 マインは打たれたことに飛び跳ねて気づいていない。お前本当に暗殺者?

 

「シェーレさんストップ!」

「くぅ〜ん・・・・・・」

 

 俺の一喝でシェーレさんの殺気が一気に鎮火する。

 

「で、でもご主人様!その雌ご主人様に迷惑かけましたよ!?それどころかお仕置(ごほうび)まで!」

 

 信じられるか?この二人一か月前までコンビ組むくらい仲良かったんだぜ?

 恐るべしカーマデーヴァ。非人道的が過ぎるぜ。

 

「いいからシェーレさん、ステイステイ」

「くぅぅぅぅ・・・・・・」

 

 シェーレさんが目じりに涙を浮かばせて頬を膨らませている。

 そして次の瞬間には物陰へと消えてしまった。

 

 シェーレさんは一度拗ねると数日出てこない。

 何か危害を加えてくるという訳ではないからいいっちゃいいんだが。

 じっとタンスの中やら物陰やらから俺だけを凝視してくるのだ。数日間一度も目を離すことなく。

 飲まず食わず不眠不休の執念は、流石に恐怖を感じてしまうというものだ。

 

「なあ、もっと仲良くできないのか?」

 

 俺の腕に上半身を押し付けてくるマインに問いかけた。

 

「別に仲が悪いわけじゃないのよ?むしろ全然いいわ。一緒に任務よく行くし・・・・・・ただ、貴方のこととなるとそれは別問題でしょ?」

 

 いわく恋情と友情の優先順位だとか。

 よく分からん。

 

「まあいいや。風呂入ってこい」

「一緒に入る?」

「入るかっ!」

 

 

 

 

 

 ■■■

 

 

 

 

 

「たっだいまー!」

 

 ドアが弾かれたように開いた。だから強いって。

 金髪おっぱい姉御ことレオーネ姐さんが買い出しから帰ってきたようだ。

 

「そしてタツミ成分ほきゅ〜う」

 

 ソファーに腰掛ける俺の膝に豊満な胸を乗せ、腹に鼻をつけてきた。

 

「すぅ〜〜〜──ッッ!!?」

 

 今日は色々なことがあったから少し汗をかいてしまっていたのだ。

 それがレオーネ姐さんには大変お気に召したようで、腕を回して俺の腰をロックしてきた。

 

「うぁ──すぅ〜、んんっ♡♡・・・・・・すぅ〜、はぁ〜、すぅ〜、んぁぁぁ♡♡♡♡」

 

 俺の膝に寄りかかりながら蕩ける様子は正直エッチ。とてもエッチ。

 

 しかし唐突にレオーネ姐さんの動きは止まる。

 そして次第に頬が上気していき、呼吸も荒くなっていった。

 

 これはまた変なこと思いついたな。

 

 以前にも数度同じような兆候があったが、大抵碌でもない内容だった。

 

 そう今も正しく、レオーネの頭の中では、

 

 ふ、普通の状態でこんだけヤバい匂いなら、も、もし帝具で半獣化したら・・・・・・だ、ダメだダメだダメだ!そんなことしたら一発で戻れなくなる!これ無しじゃ生きて行けなくなっちゃう!・・・・・・・・・・・・うぅ、でも、いい匂いだよぉ♡♡

 

 なんてことを考えていた。

 

 レオーネの中で激しいせめぎ合いが起きている。

 この状態で満足するか、半獣化で嗅覚を強化するか、葛藤の末勝利したのは・・・・・・、

 

 

「・・・・・・変身〈ライオネル〉」

 

 急にその名を呼び放ったかと思えば、レオーネ姐さんの身体が変化した。

 髪が伸び猫耳が生え、犬歯が異常発達する。両手も鋭い鉤爪を帯びた猛獣のそれになり、最後は可愛らしい猫のしっぽができた。

 可愛らしい猫を思わせる見た目、しかしその威圧感、風格は、猫という言葉では表現出来ない。正に、百獣の王ライオンの姿だった。

 

 え?急に帝具使ってきたんだけど。俺殺されるの?

 

 帝具〈百獣王化ライオネル〉を発動したときのレオーネ姐さんは、パンチで人に風穴を開ける。

 猛獣が腰に巻きついている。ちょっと力加減をミスれば殺される状況だ。

 

「よ、よし、いくぞ・・・・・・」

 

 何を行くの?え?俺逝くの?

 

「すぅぅぅぅ〜〜〜〜・・・・・・・・・・・・ッんぐぅッッッッッッ!!!!!!!???!!?!?」

 

 もう訳分からんこれ。

 

「ぁ・・・・・・ぁはあ、あははははぁ、しゅごっ、これぇ、すぅぅぅぅ~~~〜♡♡♡♡・・・・・・ぁあああぁああぁあぁああぁ♡♡♡♡♡♡♡すぅぅぅぅ~~~〜♡♡♡♡♡♡・・・・・・んぎぃぃぃぃ♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

 暫くレオーネ姐さんは吸って悶えて吸って悶えてを繰り返していた。

 

「かひゅっ、すぅぅぅぅ~~~〜、おぐっ♡♡すぅぅぅぅ~~~〜♡♡♡♡すぅぅぅぅ〜〜〜〜すぅぅぅぅ〜〜〜〜・・・・・・」

 

 やがて体力の限界が訪れ、ただただ無言で吸い続けるだけとなる。

 

「す、凄かったぁ♡♡タツミの匂いぃ♡♡♡♡ありがとうタツミぃぃ♡♡」

 

 蕩けきった顔でお礼を言われるが何が何やら。

 

「ふう♡満足♡じゃ、そろそろ・・・・・・あれ?足が動かない?」

 

 レオーネ姐さんの声に釣られて見ると、確かに下半身がやけにぐったりしている。

 

「あ、あれ〜?腰、抜けちゃったかも・・・・・・」

 

 レオーネ姐さんの頬が引き攣る。

 身をよじるが上手く俺の膝から抜け出せていない。

 ちなみに余談なんだが、俺の足には体温の高いレオーネ姐さんが寄りかかっている。当然少し汗をかく。そして蒸れる。レオーネ姐さんが動くと、当然濃縮された汗の香りが一気に解放される訳だ。

 

「・・・・・・え?ちょっと待って待って待って、なんか来る!凄いの来てる!!」

 

 微かにそれを感じとったのであろうレオーネ姐さんが、焦りと期待がない混ぜになった表情になる。

 

「だ、だめ。逃げなきゃ。食べられちゃう!私ライオンなのに、タツミに食べられちゃう♡」

 

 徐々に期待の度合いが強くなってきたのか、言葉じりが甘くなった。

 

「あ、あああ、来る、来る・・・・・・・・・・・・・・・・・・〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッッッッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡きったぁ♡♡♡♡♡♡」

 

 この世の快楽物質全てを凝縮したような凶悪な匂いが、レオーネ姐さんの脳天へと突き抜けた。

 身体がガクガクと痙攣する。

 

「んひゅぅぅぅぅ♡♡♡♡♡♡♡♡これっ♡♡やっば♡♡♡♡♡♡頭、おかしきゅなるっ♡♡♡♡食べられちゃうぅぅぅ♡♡♡♡♡♡♡♡・・・・・・あ、あれ♡♡抜け出せにゃい♡♡♡♡こ、腰抜けてっ♡♡ヤバい♡♡捕まってる♡♡♡♡タツミに捕まってるぅぅ♡♡♡♡」

 

 余りに強烈な匂いに、レオーネ姐さんの腰は抜け続ける。

 

「おかしきゅなるぅぅぅぅ♡♡♡♡ダメだよぉぉぉぉ♡♡♡♡♡♡ごめんなしゃいいいい♡♡♡♡ゆるひてっっ♡♡♡♡たべにゃいでぇ♡♡♡♡♡♡タツミっ♡♡タツミぃ♡♡♡♡負けでいいからっ♡♡♡♡レオーネの無様敗北でいいからっ♡♡♡♡ごめんなしゃいするからっ♡♡♡♡♡♡♡♡たしゅけてぇぇぇえええ♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

 一際大きく叫んだかと思うと、レオーネ姐さんはパタリと倒れる。

 気絶してしまったようだ。

 

 この人一人で何やってんだ。

 勝手に匂いを嗅いできて勝手に興奮して勝手に何かに負けて勝手に意識失ったレオーネ姐さんに困惑しかない。

 

 ・・・・・・取り敢えず風呂はいってこよ。

 

 俺ってそんなに匂いキツいのだろうか・・・・・・。

 

 

 

 

 ちなみにその後、レオーネはタツミとすれ違うときの微かな匂いでさえあの時の記憶が蘇り、一人悶絶する日々を過ごした。

 

 

 

 

 




これR18タグつけなくて大丈夫か?
まあ匂い嗅いでるだけだからセーフだよね?


マイン 妄想系ヤンデレ
レオーネ 匂いフェチ系ヤンデレ
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