Fate/Roaring Knight   作:アマノジャック

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聖杯戦争終了です。

新しい仮面ライダー、倒した敵の巨大化に、EDダンスって…電王…いやスーパー戦隊感が…。何より主人公のタケル殿感…。んー、クウガ以外の平成ライダー全部とゼロワン見てきたけど…もう卒業かな。


6章 2月10日(火) 後

「がぁぁぁ!」

 

聖杯から何かを受けたライダーだが…明らかに様子がおかしい。

 

「もう魔力は十分なんだ…、願いを叶えてくれるのじゃなかったかのか…」

「このっ、何1人ブツブツ言ってやがる」

「とりゃ」

 

何かを呟いているライダーに攻撃をする。投影がキツくなったため強化魔術でナイフを投擲した。

 

「邪魔すんじゃねぇ」

 

が、槍で一蹴される。その間もライダーは聖杯から何かの侵食を受けているようだ。…このままでは不味い。少し避難を…マミ!触手に回収され撤退する。

 

「マミ、あれは何なの?」

「考えられるの金色白面の呪いかと」

「最後に煙を出しながら消えていたが…」

「どんな呪い?」

「わかりません、神は自分勝手ですからね。ですが聖杯からライダーが魔力を得たことでなっているの確実です。今もああして魔力を得てます」

「時間もないってことか…」

「待って!ライダーが何か言ってる」

 

「俺はテセウスじゃない」

「俺を殺したゼウスを…俺をテセウスにしたあげく勝手に死んだアイツを…」

「セイバーの時は一時的に解放されたんだ…」

「俺だって怪物を倒した英雄なんだ」

「アテナ様、どうかお助けを…」

「ポセイドンの子だぜ俺は」

「王女様には復讐したんだ、ゼウスがなんだ」

「何がテセウスになれだ、何がテセウスとして戦えだ」

「俺の武器に触るな」

「それは…怪物を殺した槍だぞ」

「馬…悪いなお前の力を出せなくて…名前すら呼べなくて…」

「雷が呪いを抑えてくれてるのか?皮肉なものだな」

「魔術師め…俺を何だと思っていやがる」

「誰がベレオス殺し(ベルレフォーン)だ…俺は…俺は…」

 

「俺はヒッポノオスだ!」

 

ライダーが大声で叫びだす。ヒッポノオス?聞いたことのない英雄だ。ゼウスと言ってた以上ギリシャ出身ということは間違いなさそうだが。

 

「えっと、確かアタランテの夫だったはずだ。金のリンゴを使って妻にした、いけ好かない奴」

「ランサーさん、それはヒッポネメスです。そうですね…、ペガサスはわかりますかセンパイ?」

「うん、翼の有る馬だね」

「彼はそのペガサスに乗りキマイラという怪物を倒した英雄です。ヘラクレスやテセウスより前の英雄だと聞いてます」

「弱点は?」

「彼の死因は、ゼウスの怒りによる落馬です。しかし空中にいるライダーを狙うのは困難でしょう」

「ぼく、おとす」

「アステリオス?」

「ぼく、もうきえる、でも、らてぃの、かたきうつ」

「…決まりだな、行くぞ」

「私たちは遠くから援護します」

 

…どうなるかわからない。だがライダーをあのままにしている時間もない。…あの弓なら。投影…ダメだ。思い出すのに時間がかかる。イメージだ。思い出したところから点と点をつないでいく…

 

「うがぁぁ!」

「いくぜいくぜ!」

「俺はヒッポノオスだ!」

 

パロミデスとアステリオスはヒッポノオスを攻撃をする。ヒッポノオスも反撃し均衡状態ではあるもののアステリオスが消え始めた。…迷宮も崩れてきてる!

 

「死ね、怪物が」

「がぁっ!」

「アステリオス!」

「この、まだだ」

「しぶとい怪物だな」

「うぁっ」

 

アステリオスはとばされ壁と叩きつけられた。…足がもう無い、どうやらここまでのようだ。迷宮は完全に無くなり館の中へと移動する。

 

「後はお前だけだランサー」

「こっちのセリフだ、ライダー」

 

パロミデスとヒッポノオスが槍で戦い始める…パロミデスの方が圧している!…後もう少しだけ。効くかはわからないがアーチャーのあの矢ならきっと隙が…

 

「ーーー"天馬、降臨(ペガサス)"」

 

ヒッポノオスが馬…いやペガサスを召還し騎乗する。ペガサスは雷を纏い、空中を移動し一歩的に此方を攻撃してくる…なんとか対処していたもののついにパロミデスが圧され始める。動いている以上はこちらも矢を当てれない。…何かないのか?

 

「終わりだランs…ッ!」

「アステリオス!」

「…ばいばい」

「投影」

「怪物が…ぐぅ!」

「今よ、パロミデス」

「うぉぉお!」

 

どこから2本の斧が飛んできた…どうやらアステリオスが最後の力を絞り投げたのだろう。ライダーの動きが止まる。バーサーカーは手を振りながら消滅した。その隙に金色白面を殺した矢を投影しヒッポノオスと当てた…。本物よりも大きく劣化しており更には返っていないにも関わらずダメージはあるようで更に隙が生まれる。そこをパロミデスは…ペガサスの首を切った。ペガサスは消滅しライダーは地へと着く。

 

「ペガサス!…ランサー、騎士ともあろう貴様がこんなことをするとはな」

「これは戦争だぞ、ライダー。それに…アステリオスとマスターが作ってくれたチャンスだ。無駄には出来ねぇ」

「ほざけ、死ぬランサー」

「終わりだライダー」

「ごっ…!」

 

互いに槍を突き会う…がパロミデスの方が早くヒッポノオスの胸を貫いた。ヒッポノオスの消滅が始まる…

 

「…ここまでか」

「お前の願いってのは何だったんだヒッポノオス?」

「俺を殺したゼウスをぶん殴る。笑えるような願いだろ?」

「ハハッ、確かに笑える願いではあるな。だがその願い俺は嫌いじゃないぜ」

「だがマスターが悪かった。テセウス狂いなマスターで、俺がテセウスじゃないとわかると令呪を全て使ったあげくに自害しやがってな」

「それでお前はずっとテセウスらしく動いていたと」

「マスターの残してた2つの魔術礼装はまだいい。だが俺がキマイラを倒した鉛の槍を、テセウスがミノタウロスを殺した短剣に変えたのは許せない」

「俺から運が無かったなとしか言えん」

「お前の方はマスターに恵まれたな」

「あぁ、…最高の女だわ」

「…ここまでのようだ。後は任せる」

「任せる?聖杯を託すのではないのか?」

「…前回の三人が入っている。つまり既にあの状態で聖杯は満たされていた。いや、むしろもう溢れていた。そこにアサシン、バーサーカー、俺が加わる。今の俺を見てわかるだろうが…金色白面の野郎が魔力を汚染しやがった。お前に押し付けて悪いが…溢れた魔力の対処を任せる」

「おい!」

 

「パロミデスさん、これで私たちの勝利ですね。じゃあ早速聖杯を…」

「こっちに来るなユイ!」

「どうしたのですかパロミデス?」

「ーー!センパイ、これは不味いです!」

「どういう…」

「逃げますよ、センパイ」

「これは俺でも危ない」

 

聖杯から黒い泥のようなものが溢れてくる。私たちは急いで館から抜け出した。だが泥はゆっくりではあるものの広がり始めている。今は館の中だが外に出るのも時間の問題だろう。

 

「何なのアレ?」

「金色白面の呪いで中の魔力が汚染されたらしい」

「じゃあさっきのヒッポノオスも」

「汚染された魔力を取り込んでしまったからだな」

「そんな、じゃあこのままだと」

「この森は全部無くなるということに…」

「森で済めばまだいい」

「どういうこと?」

「ヒッポノオスが言っていた。ハサンの旦那が脱落していない段階でもう聖杯は溢れていた。そこに旦那、アステリオス、ヒッポノオスか加わったんだ。夏海までには確実に広がるだろうな」

「どうすれば」

「…1つだけ方法が無いこともない」

「教えてパロミデス」

「俺が脱落することだ」

「「え?」」

「だがランサーとして、サーヴァントとして脱落すると聖杯に返るため被害が広がる…だから宝具を使う」

「するとどうなるのですか?」

「魔術師、ビーストクラスって知ってるか?」

「聞いたことないです。エクストラクラスの一種ですか?」

「その解釈でいい。そのエクストラクラスは聖杯に登録させないくらいレアなクラスだ。そのクラスになれば脱落しても聖杯を満たすことはない」

「…それはもう私とは会えなくなるということ?」

「…あぁ、そうなるな。…お前と離れるのは俺も嫌だ。だが助かる命を見殺しにしてお前は生きていけるのか?俺はそれでも生きていけるがお前は違う。だから…お前が決めろ」

「ランサーさん、それって…」

「わかっている。…酷な事を言ってるし、自分じゃ決めずにユイに逃げてるってな。だが俺はまだ数日しかいなかった町など簡単に捨てれるがお前らはどうだ?俺が捨てると言ったらそうしてたか?」

「「………」」

「館から泥が溢れるまでに決めな。何も言わないなら黙って2人とも遠くの町まで連れて逃げる」

 

どうするべきなんだ?マミも私からどういうべきかと困った顔が見られる。………。これは私がパロミデスを取るか、夏海のみんなを取るかなんだ。パロミデスを取ったとして夏海のみんなを犠牲に…無理だ。しかし、パロミデスを犠牲にしたとなると…これも無理だ。答えなんて…ヤバイ。泥がみえ始めた、時間は無い…

 

「パロミデスさん、宝具を使って止めてください」

「センパイ!」

「それがお前の判断かユイ」

「はい、その変わり…最後までそばに居させてください」

「センパイ、それは…」

「私もできるだけのことはしたいんだ、何も出来なくてもパロミデスの最後を見届けることはできる…だから…、だから…」

「泣き虫だな、ユイは。だがお前の決めれた。俺はサーヴァント、死者だ。本来なら結ばれることなどあっていいはずがないのにお前は俺を選んだ。それは俺にとっても嬉しかったことだが…これも運命なのだろう。…忘れろとは言わないがいい男見つけろよ。俺以上となるとなかなかいないだろうがな」

「………」

「…始めるぞ。魔術師、お前は離れてろ」

「わかりました、教会の方へ行ってきます。センパイの終わった後に来てください。…さようならパロミデスさん」

 

マミと別れパロミデスと2人きりになる。パロミデスの宝具はどんなものだろうか。………。ギュッ。

 

「おい、ユイ」

「すみません、少しだけでいいんです…最後ですから」

「…わかった」

 

名残惜しいが…離れないと…時間は無い。私は右手の痣に力を込める。

 

「令呪を持って命じます、"パロミデス、宝具を解放しなさい"」

「ーーー"唸る獣(グラティサント)"」

 

パロミデスの鎧が全身を覆うように黒く広がっている。…頭は蛇のような兜を被り、手からは人ではない鋭い爪が生えてきた。更には腰には太い尻尾も付いている。更に兜を突き破り2本の角が生えてくる。これが…パロミデスが追い求めた獣、グラティサント。さっき戦っていたライダーよりも禍々しく、身体中から寒気を感じ始める。その姿のまま叫びながら館へと入っていく。…中の様子を見に行きたいのに一歩も動けない。魔力消費が激し過ぎる…。更にはパロミデスの叫びが聞こえ続ける…。…死ぬ、でも…でもパロミデスはそれらを浴び続けているのだ。耐えろ、耐えるんだ私。パロミデスの合図がきたら…次の…いや、最後の仕事だ。

 

「ーーー!」

 

館が消し飛びパロミデスが姿をみせる。ッ!叫びながら尻尾を器用に使い泥を内側へ内側へと抑え込んでいる。しかももうすぐ聖杯を中心に囲えそうだ。泥を取り込むたびに黒い鎧は灰色に…いや白くなっていった。ーー叫びが急に止まる。

 

「ユイ!」

「令呪を持って命じます、"パロミデス、自害しなさい"」

 

パロミデスは自分の槍で胸を貫…かない。令呪が効いていない!ヤバイ、どうすれば。今の私にもう魔力は無い…どうすれば…

 

「重ねて…使え…」

「ッ!重ねて命じます、"パロミデス、自害しなさい"」

 

…ついにパロミデスは自分の胸を貫いた。…聖杯はドス黒いもので満たさせているものの溢れる様子はない。…そんなことより

 

「パロミデス、パロミデス、パロミデス…」

「泣く…なよ、ユイ。泣いて…お別れなんて…嫌だろ」

「私、私、本当にあなたが…」

「俺もだ、ユイ。ありが…とう」

「さようなら、いつかまた会いましょう」

「あぁ、またな…」

 

パロミデスは消滅した。………。覚悟していたのに…覚悟していたのに、涙が止まらない…。私は生まれて始めて泣き叫んだ。…その叫びはパロミデスにも聞こえているだろうか。

 

ーーー

バーサーカー脱落

ライダー脱落

ランサー脱落

 

聖杯戦争終了




衛宮結:マスター。ライダー戦にてアーチャーの弓を投影し、神殺しの矢を当てるなどランサーの勝利に貢献する。聖杯から溢れる泥に対処するランサーの活躍を最後まで見守り…。神の武器すら投影する子。

間桐真実:脱落者。ギリシャ神話を全く知らないユイに解説する。ライダー戦にて目立った活躍無し。聖杯から泥が溢れたため教会へと避難した。

ライダーのマスター:テセウスを召還出来ず絶望してライダーを残し自殺する。

ランサー:真名パロミデス。ライダーを倒す。宝具を解放し聖杯から溢れる泥を全て取り込み自害する。宝具によりビーストと呼ばれるエクストラクラスへと変化したが…詳細不明。

バーサーカー:真名アステリオス。消える直前までランサーと共にライダーと戦う。最後にした斧の投擲がランサーの勝利に繋がった。

ライダー:真名ヒッポノオス。聖杯を取り込むも呪いにより暴走する。テセウス狂いのマスターに召還されテセウスになるよう令呪で強制される。使える魔術礼装が残っていたため使っていたが、自分の槍を改造させたことは許せないらしい。聖杯により令呪は解け、汚染された魔力で強化された。天馬に乗りランサーと一騎討ちになるも、バーサーカーとユイの機転により天馬をやられ敗北。雷を纏うため、電撃を使うセイバーには相性がよかった。

聖杯戦争終了です。後、一話で終了です。…正直ここまで来れると思いませんでした。ビースト設定はガバガバなのは許してください。一体みたら後七体とか、抑止からのカウンターとかないのは…ごめんね。
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