Fate/Roaring Knight   作:アマノジャック

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話は普通に進んでいきます。


4章 2月8日(日) 前

ーーーニュースです、昨日より◯◯県◯◯市にて集団で人が倒れるという事件がありました。この事件による死者はいませんが全員衰弱状態とのことです。

 

ーーー◯◯さん、一昨日**県でも同じようなことが確認されていますよね?何か関連があるのでしょうか?

 

ーーー今のところ、わかっていますのは倒れたのは男性の割合が高いということ、事件が深夜に起きているということですね。みなさん、深夜はできるだけ外出を控えるようお願いします。

 

昨日と同じく泥のように眠り11時過ぎに目を覚まし、ご飯を食べ、テレビをつけるとニュースが流れた。同じニュースをみていたマミと顔を合わせる。確信は無いもののキャスター陣営の仕業だろう。**県から◯◯県ということはどんどん夏海に近づいている。

 

「マミちゃん、これって何の魔術?」

「おそらくですが、魂食いでしょう。生物の魂を魔力に変換し吸い上げる魔術です。しかし、キャスターのクラスですと魔力の燃費はいいはずなので基本的に行う必要はありません。なのでキャスターの仕業だと仮定して考えれる可能性は3つ。マスターの指示で行っている、個人の趣味でやっている、マスターを失うなどでやらざるをえない、といったところでしょう。キャスターは倫理観のおかしなサーヴァントが多いらしいですし」

「あ、うん。それはなんとなくわかってたよ。ちなみに男の方が魔力って多いの?」

「どちらでもそこまで大差はありませんよ。ポテチ1袋の中が1枚多いか少ないか位の違いです」

「しかし、こんなに目立った行動していいの?魔術師は神秘ってのを守らないといけないのでしょ?」

「確かにある程度は教会がフォローしてくれますが限度を越えると討伐対象になりますね」

「今から討伐しにいかなくて大丈夫?」

「教会からの指示次第ですね、今のところキャスターも夜しか動いてないようですし」

「まぁなるようになれということか。そういえばマミちゃんは自分のサーヴァントの真名って知ってるの?」

「…センパイ。アサシンの語源って知ってますか?」

「いや知らないって」

「そうですか、ではアサシン出てきてください」

「はっ、何でしょう」

「今からセンパイに説明するためあなたの真名を話すつもりです。よろしいでしょうか?」

「関係者は全員が知っていることでしょうし構いませんよ」

「ありがとう、じゃあアサシンの許可が出たので話しましょう。かつて中東にハサン・サッバーハをリーダーにした暗殺集団、"アサシン教団"がいました。そこから日本では暗殺者=アサシンという定着がつき、聖杯戦争でアサシンは必ずハサン・サッバーハが召喚されます」

「より正確にいいますと19人いるハサンの中から誰かが召喚されますな」

「19人も!」

「ハハッ、あまり詳しくは話しませんがそれぞれ独自の暗殺術を極めておりまして、どのマスターも私らを恐れて大きく動けないのですよ」

「気配遮断ですか?」

「はい、ランサー殿には効かなかったようですが基本的にはマスターを殺す時に使います」

「ちなみに私の時は本気で殺すつもりだったの?」

「いいえ、マスターから生きて連れて帰れのことでしたので…左腕でも切って痛みで倒れたところを運ぼうと思っておりました」

「怖いよ」

「しかし、残念ですな。ランサー殿とは同教のようでしたし本当に聖杯戦争以外で出会いたかったですな」

「はいはい、関係ないこと話さないの。ではセンパイ今日ですが来たサーヴァントをここで迎え撃ちたいと思っています。夜も好きに過ごして構いませんが敵が来たときはいつでも戦闘できるようにしてください」

「明日の学校はどうするの?」

「この状況で行くと思いますか?」

 

作戦会議は終わり、夜までどうするかを考える。切嗣から何か連絡が来ているかもしれないということで一度家に帰ることした。

 

電話を見てみるとメッセージが4つ。2つはクラスメイトからだったが残りの2つは切嗣だ。まずはクラスメイトの2人に連絡し家の都合ということでしばらく学校を休むと伝えた。切嗣のメッセージを聞いてみよう

 

『ユイか?そっち建国記念の日には戻る。それまでは生きていてくれ。しばらく電話には出れない』

 

ありがとう切嗣、私頑張るよ。さて、もう一件の方は…

 

『帰ったらハンバーグが食べたいかな』

「ふふっ」

 

子供みたいなメッセージに和みつつも準備を終えハンバーグのことを考えながらマミの家へと帰る。お城とか面白そうだ。

 

 

夜になり、マミの家で籠城する。といっても私はランサー護衛の元、強化魔術の練習をしていた。やってることは強化した野球ボールをランサーに投げるという方法だ。当たったところでダメージは無いが気をそらせるくらいまでの威力にはなった。…ッ!庭から何か音がする。

 

「おまえ、たおす、ますたー、わたさない」

「間桐を潰す。やれ、バーサーカー」

「うおー!」

「ランサー!」

「任せな」

 

ランサーとバーサーカーの戦いが始まった。バーサーカーと呼ばれたサーヴァントは2つの斧を振り攻めてくる。ランサーも負けじと槍を当て相殺する。だがどうみても力はランサーの方が負けている。ランサーは一度距離をとり背後へと周り、頭に槍を叩きつけた。

 

「へっ、動きは鈍いようだな」

「でも、ぜんぜん、いたくない」

「タフなやつめ」

 

「フリーガ、ビーナ、スピナー」

「もう、虫は間桐家だけで十分だよ」

 

バーサーカーのマスターは鞄から虫を出す。みたところ本物ではないものバッタ、ハチ、クモが私へと迫る。早速野球ボールを投げつけるも少し凹むだけですぐに再生する。効いてないようなのでボールを投げるのをやめ、手にナイフを持ち強化をかけ切りにいく。最初はバッタを狙い切るが…ワイヤーのように固く刃が通らない。…万策が尽きた。今はギリギリ避けてはいるものの虫の攻撃が当たるのも時間の問題だ。

 

「ヒスキーファ」

 

追い討ちをかけるようにバーサーカーのマスターは虫を増やす。今度は鞄から直接出てきた訳はないが、鞄からでた糸状のものが巨大なクワガタを形成し私に迫る。三十六計逃げるに如かず、ここは逃げるしかないと距離をとろうと走ると何かに引っ掛かり転んでしまった。

 

「痛っ!…ってクモの糸。ナイフ…切れない」

「これで間桐は脱落だね。前回はどんなのだったかは知らないけどあんな魔術で来るとは間桐も落ちたもの…む?」

「本当に引きこもり過ぎていて何も知らないのですね、ラティスフィール・フォン・アインツベルンさん?」

「!」

「初めまして、間桐真実です。仮にも御三家である間桐の魔術師が強化魔術だけなんて本気で思っていたのですか?前回参加すらできず落ちたのそちらでしょ?」

「ははっ、なるほどコイツは囮というわけか。僕がちょっと強い魔術を使った瞬間を狙って不意打ちといったところだな」

 

マミ出てきてくれたことで注意があっちに向いた。今の隙に…ダメだ。強化しているのにも関わらず足に巻きついた糸が切れない。ニッパーなら切れたかもしれないのに…そうだ投影!よし、これなら…切れた。今のうちに隠れるぞ。

 

「正解、それでは首が跳びますよ」

「残念だが失敗だよ、ルセルキファー」

「!」

「アサシン対策しない訳ないでしょ?」

「あらら。しかし、あなたが来るとは思いませんでしたよ。今週以内に死ぬことは確定ですのに」

「だからだよ。僕の後任のホムンクルスはもうできているらしいし、最後くらい僕の自由にしたっていいんじゃん。どうせなら戦争に参加しているマスターの顔がみておきたかったのだよ。しかし、いいのかアイツもう限界みたいだぞ」

「ッ!センパイ!」

「マスター!」

「すき、あり」

「ごふっ!くそっ」

「しね、…ッ!」

「同盟者殿」

 

ランサーがバーサーカーの一撃をもらうもすぐに立て直し、倒れた私の側へと来る。そこをさらに追撃しようとバーサーカーが迫るがアサシンにより失敗する。

 

「まぁここまでにしてあげるよ。バーサーカー、帰るよ」

「ますたー、いま、あいつ、かてる。なぜ、とどめ、ささない」

「バーサーカー、僕の願いを知っているでしょ?…じゃあね、間桐真実ちゃんと…衛宮結ちゃん」

「最初から私のこと知っていて…」

「わかった、ばいばい」

 

バーサーカーが手を振りながら彼らは去っていく。こうして、三日目はボロボロになり、バーサーカーのマスターの情けにより終わった…かのように思えた。

 

「あれ?もう終わってる?」




衛宮結:マスター。普通のご飯も作れるJK。野球ボールとナイフで魔術師と戦うが足元にも及ばなかった。投影で出したニッパーの方が強化したナイフよりも強かった。魔力が足りなくなり倒れる。

間桐真実:マスター。アサシンについて説明する。なお狙っていたのはかつて父が召還してた円卓の騎士とのこと。 召還した時、触媒をそのまま置いてたためユイに使われた。アインツベルンのマスターことを知っていたようだ。

衛宮切嗣:養父。ハンバーグ大好き。夏海市へ戻ろうとしてるようだが現在どうなってるか不明。

間桐臓硯:おじいちゃん。戦争にはアドバイスを出すくらいで干渉しない。地下で結界を張って寝てるらしい。

ラティスフィール・フォン・アインツベルン:マスター。ホムンクルスで聖杯戦争が終わる頃に寿命が来るよう設定されている。糸状のものから虫を作り出し操る。殺すつもりはなくユイにはかなり手加減してた。城の外には初めて出る。第四次にはいなかったらしい。長いので今後はラティと呼ぶ。

ランサー:騎士。バーサーカー相手に正面から戦う。ただし夢中になってしまい、またマスターのことを忘れてしまったうっかりや。斧攻撃を上手く捌き、回避し続けていたが最後にバーサーカーから一撃を食らう。

アサシン:真名ハサン・サッバーハ。19人いるうちの誰かは説明されていないがグルグルに巻かれた右手に何か秘密がありそうだ。ラティの暗殺に失敗する。

バーサーカー:巨体でパワフルなサーヴァント。2本の斧でごり押しながら戦う。動きはあまり速くないようでランサーの攻撃は何発も当たっていたが全然へっちゃららしい。マスターの指示には忠実に従う。

ボロボロになりながらも生き残った衛宮結、脅威は去ったかのように思われたが再び誰かが乱入してくる。乱入者は誰なのか…次回に続きます。
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