やはり俺がもう一つの現実で戦うのはまちがっている。   作:辻谷戒斗

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お久しぶりです。『やはり俺がもう一つの現実で戦うのはまちがっている。』第五話になります。
それでは、今回もよろしくお願いします。


第六話 訓練と酒場での対話

 

 あの後、第一層迷宮区に着いた俺とアスナは、ボス戦に向けて必要な技術や戦い方を実践していた。

 最初はどうなることかと思っていたが、アスナの飲み込みが思って以上に早い。これならすぐに、ちゃんと戦えるようになるだろう。

 ……でも、流石に上達早すぎじゃね?俺はできるようになるまでもっとかかったぞ……。

 

「……どう?」

 

「……うん?ああ。いいと思うぞ。普通に戦えてる」

 

「……そう。ある程度は理解できたわ。じゃあ、次は……」

 

「待て待て待て。流石に帰るぞ。もう遅いだろ」

 

 まだ戦おうとするアスナに、俺はそう言って止めた。時間的に、もう日が沈んで暗くなっていることだろう。

 アスナが今まで寝ずに戦っていたのは知っているが、それは褒められたものではない。

 ……なにより、俺が帰りたい。飯食って風呂入って寝たい。

 

「……なら、あなただけ帰ればいいわ。私はまだいる」

 

「いや、パーティーメンバーを置いて帰れるわけないだろ……。いいから戻るぞ。次の戦いに備えることも大事だ。それに、飯が美味いところに連れてってやる」

 

 俺のその言葉に、アスナの体がピクリと震えた。どうやら、腹が減っている感覚はあるようだ。

 少しの間、この場が静寂に包まれる。すると、アスナが先に口を開いた。

 

「…………分かったわ」

 

「……決まりだな。ほら、町に戻るぞ」

 

「……分かったって言ってるでしょ」

 

 俺は持っていた曲刀を鞘に納め、アスナと共に第一層迷宮区からトールバーナの町へと戻っていった。

 

******

 

 トールバーナに着いた俺とアスナは、俺が好きな酒場に来ていた。酒場と言っても、人はそこまで多くない。この酒場は路地裏にあり、見つけづらい場所にあるのだ。

 そんなところにあるこの酒場だが、他の酒場と比べても飯が美味い。……値段が相場より少し高いのがネックだが。

 それに穴場ということもあり、ビギナーはほとんど知らない。ベータテスターであっても、知っている者は少ないだろう。こんなところ、穴場を探そうと思わなければ見つけられない。まさに俺にピッタリな酒場と言える。

 

「……こんな酒場あるのね。もっと人がいる酒場しか見たことがなかったわ」

 

「……ま、そうだろうな。ここは穴場だからよ。人が少ないんだ」

 

「……こんなところ、よく見つけたわね」

 

「まあな。得意分野なんだよ」

 

「得意分野……?意味がわからないわ……」

 

 アスナはそう言ってため息を吐いた。

 これが得意分野でなにが悪いのか。昔から、一人になれる場所を探すのは得意だったんだぞ。

 

「……取り敢えず、頼めよ。味は保証する」

 

「……じゃあ、遠慮なく」

 

 そう言ったアスナは、メニューを見て何を頼むか悩んでいる。

 俺はメニューを見ない。頼むものが決まっているからだ。

 

「……あなたはメニューを見なくていいの?」

 

「ああ。もう決まってるからな」

 

「そうなの……?……なら、私も同じので」

 

「分かった」

 

 アスナの答えを聞いた俺は、NPCに注文する。すると、アスナが俺に話しかけてきた。

 

「……ねえ、あなたは、ここに来る前も他のエ……、MMOゲーム?っていうの、やってたの?」

 

「……あ?そりゃまあ……」

 

「他のゲームでも、ご飯とかってこんな感じなの?」

 

「……いや、他のゲームじゃこうはいかねえよ。フルダイブ型じゃなければ、食べたりなんてできねえからな」

 

「……ああ。なるほど……」

 

 アスナは俺の説明に納得し、それ以上聞いてくることはなかった。少しすると、頼んだ料理が届いた。

 

「「……いただきます」」

 

 俺とアスナはそう言ってから、届いた料理を食べ始める。

 ……うむ。やはり美味い。

 

「……おいしい……!」

 

「だろ?」

 

 アスナが本当に美味しそうにそう言うので、俺は少し自慢げにそう言った。

 そこからは、俺もアスナも無言で一心不乱にその料理を食べた。

 

「「……ごちそうさまでした」」

 

 俺とアスナはほとんど同時に食べ終わってそう言った。

 本当に満足な食事だった。アスナも美味しく感じたようだし、ここに連れてきてよかったと思う。

 

「……さて、帰るか」

 

「……そうね。じゃあ、また明日会いましょう」

 

「おう。じゃあな。ああ〜……早く帰って風呂入りてぇ……」

 

 俺がそう呟くと、別れて帰ろうとしていたアスナが素早く動いて俺の肩を掴んだ。その速さはまさに《リニアー》並の神速だった。次いで、アスナの声が迫力たっぷりに響く。

 

「…………なんですって?」

 




 皆様お久しぶりです!
 受験期ではありますが、せっかくの大晦日、元旦ですので更新させていただきました。

 そして急ではありますが、この作品に関するアンケートをさせていただきます。
 内容は、ミトを出すか出さないかです。

 この作品を考えた時にはまだミトは発表前でしたので、構成に入っていませんでした。
 ですが、せっかく新しいキャラが出たので出したいという思いもあります。
 なのでアンケートを取ろうという決断に至りました。期限は私の受験が終わるまでです。
 ぜひ答えていってください。

 そして、私事ではありますが、現在新しいオリジナル作品を毎日更新中です。こちらの作品は受験期前に書き溜めていたものを毎日更新しているという感じです。
 少しでも興味がありましたら、ぜひ読んでみてください。
 タイトルは、『無能なオタクの異世界対策生活〜才能はなかったが傾向と対策を徹底し余裕で生き抜く〜』です。
 リンクを載せておきます。

 小説家になろう…https://ncode.syosetu.com/n1600hj/
 カクヨム…https://kakuyomu.jp/works/16816700427826552888
 アルファポリス…https://www.alphapolis.co.jp/novel/860644940/747576372
 ノベルアップ+…https://novelup.plus/story/989663696

 どうぞよろしくお願いします!

 最後に、引き続き次に書いてほしい『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』のクロスオーバー先を募集しています。
 アンケートに書いていない作品で、この作品とのクロスオーバーを書いてみてほしい、などなどの要望がございましたらコメントにて教えて下さい。できるだけ書けるように色々考えてみますので。

 そして、明けましておめでとうございます!本年も辻谷戒斗をよろしくお願いします!

 それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました!また次話、または別の作品にてお会いしましょう!
 ここまでのお相手は、辻谷戒斗でした!

【重要】ミトを出すか出さないか?

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